Binary Star【カノウ・チカイ】

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Binary Star - PS Vita

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キャラクター紹介

CVは鈴村健一さん。
新米天遣ばかりのアカツキの天遣の中で、大天遣のナナセを除くと最年長のメンバー。

みながソルジャーの中、彼はホシの分析や情報の分析など、現場に出ない仕事がメインのアナリシス。

年は最年長であるものの、「きゃは!」と笑ったり、お菓子が大好きだったり、思った事を素直に口にしたりする彼は、なんとなく年下っぽく見える人。

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感想

それでも他の人のシナリオでも感じていましたが、観察眼が鋭く、人の事をとても良く見ていてくれる言動があり、やっぱり年上で、しかも雰囲気が独特で分かりづらいけど、凄い人なのかも知れない…と思っていましたが、本当に色々と凄い人でした。

結構大きなスケールで(笑)チカイのシナリオ、本当にすごく素敵で、一番甘いと話には聞いていましたが、本当に甘い素敵なシナリオでした。

アカツキの天遣の中で唯一攻略出来ないバトラーのナチの事も、こちらで分かり、スッキリしましたし、ここまで来たら、あの人を救えるかもしれない、残りの一人も攻略しなきゃなぁ…と思わせる、うまいシナリオづくりだと思います。

毎回次にこの人を攻略しろって事かな?と思わせる何かを残して終わってくれるので、コンプしちゃいますね(笑)

チカイ、本当に素敵でした。
抱えている物や背負っているものは、とても重いのですが、シナリオの糖度が高いので、そんなに苦になる事もなく、ドキドキしながらプレイ出来て良かったです。

主人公に対しての甘さも凄い素敵ですが、他のメンバーに対しての彼の対応なんかもすごく素敵で、そういう意味でも好きだなって思える素敵キャラでした。

とある事情を抱えている為、演じ分けの必要のあるキャラでしたが、さすが鈴村さん、素敵に演じ分けてくださってました。どっちのチカイも、すごく素敵でした。

鈴村さん、素敵なチカイをありがとうございました。

ネタバレ

アカツキの天遣のメンバーの中では、リーダーを除くと最年長の28歳。
アナリシスとしてアカツキに配属されているが、ソルジャーの資格も所有している。
しかもソルジャーの中でも、最も難しいとされるカマキリを武器としている凄腕。

アナリシスとしてもPCの技術が素晴らしく、ハッキングもお手の物。
パートナーになった彼女にも、PCを使用して情報からホシに関する事を調べるノウハウを教えてくれたりする、頼りになる所も見せてくれる素敵な人。
いつも明るく、周りに何が起こったとしても、事実は事実で受け止める彼は、人を色眼鏡で見たりしない人。

彼はこのクラウドという国でも有名なお菓子メーカー、カノウグループの社長の息子だった。
元々家を継がせたいと言う父親に帝王学を叩きこまれ、父を尊敬していた彼は、それを苦に思う事もなく楽しみながら学び、父の跡を継ぐ事を夢見ていた。
あの事件が起こるまでは。

それは彼の父の友人で、同じお菓子メーカーの社長が、自身の工場でホシを製造し、自らもホシに手をだしホシクズとなってしまった事を悲しみ、その友人にホシを断って欲しいと、友人の会社を倒産に追い込んだ事が。
既にホシに心を奪われていたその友人は、彼の父の行動で目を覚ますどころか恨みを覚え、復讐のため彼に近づいた。
嘘をつき、彼にホシを舐めさせ誘拐し、彼の父をおびき出した。

目的は彼の父の前で、息子である彼を殺す事。
そうして復讐を遂げようと考えたのだ。
けれど父は息子を守った。
その生命を救う為に、友人の放った弾丸を自らが受け、彼の前で命を落とした。

そうして社長である彼の父が命を落とした頃、カノウグループに一通のメールが。
カノウの工場でホシを作らないか?…というメールだ。

父を奪ったホシ。
そして父の誇りであるカノウグループに、
ホシの製造を持ちかけるようなメールまで来た事で、彼は決心したのだ。
会社を守る為、父の誇りを守る為、会社の中からではなく、天遣となり外側から会社を守ろう…と。

そんな彼と彼女は、実は天遣になる前に、天上で会っていたのだ。

彼女が両親を殺されて保護されていた施設。
そこに彼女のルームメイトしてやってきた年の離れた男の子。
それが彼だったのだ。

当時彼女は自分の事でいっぱいで、周りを見る事が出来なかった。
それでもナナセに言われた通り、両親は星になり自分を空から見守ってくれていると信じ、窓のないその部屋に飾られている星の絵に語りかけていた。
パパ、ママ…」と。

その声に年の離れた男の子が声を掛けた。
その時の彼は様々な感情を自分の内に閉じ込めていた。
けれど、そんな彼の抱えている辛さを彼女が見つけた事で、彼と救われたのだ。
これからは自分の心を偽る事なく生きよう」と心に決められる程に。

昔から縁のあった二人は、天遣としてパートナーとなり、共に助け合い支えあいながら仕事をこなした。

あの天上での出来事以来、小さなあの女の子にずっと想いを寄せて来た彼は、彼女がその時の少女だと知り、告白。
けれど、彼女は恋を知らない為、突然の事にとまどってしまった。
そんな彼女にやさしい彼は、ゆっくり時間を掛けて、オレの事を考えてくれたらいいよ…と言ってくれた。

そうして任務で摘発したディーラーが、カノウグループにホシの製造を持ちかけて来た組織である事が分かり、彼は思い悩んだが、彼女と仲間たちに支えられ、
それを乗り越えたのだ。

そしてバトラーとしてみんなを支えてくれていたナチは、実は彼が会社を託している父の右腕だったツキカゲの息子、ツキカゲ・アスカだった。
天遣になる事を決意した彼の護衛をする為、共に天遣学校に入り、アカツキに配属されたのだ。

アスカもまた彼同様に、バトラーだけでなくソルジャーの資格まで持っていた。

彼は幼い頃から父にカノウ家に仕えるように…と育てられたが、いつも忙しく自分を構ってくれない父を恨んでいた。
そして父をそんな風に忙しくしているカノウグループの社長の事も、同じように恨んでいた。

そんな気持ちのまま、幼いある日、カノウ家に連れられたアスカは、そこで彼と出会った。
社長に紹介されても、恨んでいるアスカは知らんぷり。
けれどそれを見た彼は、外で遊びたいとアスカを連れだした。

その時に、どうして怒っているのかを訊く彼に、仕事で忙しいから父も社長も恨んでいると告げたアスカだったが、「キミのお父さんはカッコイイ」と返した彼。
いつもオレの家を助けてくれて、キミのお父さんが居てくれて助かっているから、オレにとってキミのお父さんはカッコイイヒーローなんだ!と。

だからキミに約束するよ。
キミのお父さんがオレの家を助けてくれたみたいに、オレが大きくなったらキミを助けるヒーローになる!
キミの家族が笑って暮らして居られるように
…と。

そんな彼の言葉に、アスカは救われたのだ。
彼がカッコイイという父の仕事を知りたい。
そして父をヒーローだと言ってくれたこの人の為に働きたいと。
そんな風に思えるように。

だから最初は護衛としてバトラーをしていたものの、ナチとして、仲間の天遣を笑顔で送り出せるようになりたい!…という、天遣としての正義を見つけたアスカ。
これからは彼の護衛としてでなく、アカツキのバトラーとして、仲間を支えて行く事だろう。

そうして彼はそんなナチや仲間たち、そして彼女に支えられながら、人々をホシから守って行くヒーローになる事だろう。

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