ピオフィオーレの晩鐘【楊】

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オトメイトさんのPSVita用ソフト「ピオフィオーレの晩鐘」で岡本信彦さん演じるキャラクター、楊の感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。

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キャラクター紹介


※「ピオフィオーレの晩鐘 」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社に帰属します。
バナーの画像はこちらからお借りしております。

CVは岡本信彦さん。
老鼠の首領。
感情の赴くままに行動するタイプ。


ファルツォーネの保護する女が気になり彼女を攫う事で出会う。


感想

すごい良かったです。
どうかしてると思う」と彼女も作中で言っていましたが、私もどうかしているようです(笑)
すっかり彼に夢中になってしまいました。


初めは怖かったし、ひどい人だとしか思えなくて。
岡本さんでも無理だと思ってました。
でも、次第に惹かれてしまう魅力が楊にはありましたね。


冷静に考えると、すごい酷い事が起こってたハズなのに、楊が無事で良かった、双子が無事で良かったと、主人公と同じ思いでプレイ出来てしまいました。


そして楊はもちろんなのですが、双子の存在も大きかったと思います。
老鼠の中であの子達が居てくれた事は、主人公にはもちろんですが、私にも大変救いになりました。
そして次第に楊や双子達との時間を心地よく思えました。


シナリオの後半で、事情を考えたら仕方なくはありますが、ニコラに失望してしまう事件も。
彼は攻略してる時もそこまで好きではなかったからか、その事件で一気に好感度が下がってしまいました(笑)


三つのマフィアが出てくるので、それぞれどこに身を置くかで、見え方が変わり面白いです。
ニコラの時は苦手に感じた老鼠がこんなに居心地よく思えるなんてびっくりです。


そして何より嬉しく感じたのが、後半のスチルでの楊の優しい表情。
それを見ただけで涙が出てしまうほど、楊が好きになってしまいました。
岡本さん、ステキな楊をありがとうございました。


ネタバレ(あらすじ)

惹かれている、か。
それなら納得が行く。
どうやら俺もおまえに【惹かれている】ようだ。


首領の女

ファルツォーネが保護している女。
教国が求めている女。


ただそれだけが理由だった。
攫って、その後は彼女の出方次第では消しても構わないとも思っていた。


けれど初めて話したあの日、生かす価値があると思い、首領の女として側に置くことに。


それでも彼女は彼にとって、今までの女と違う。
手を出す事なく隣で眠れる程度の女。
それがいい事なのか、悪い事なのか、その時の彼はまだ知る由もなかった。


そうして彼女は綱渡りのような日々を生き抜いた。
護衛にと彼がつけてくれた双子のランとフェイとも親しくなり、二人にねだられ作り始めたお菓子は、老鼠の構成員からも評判だったし、彼も気に入っていた。
だから双子と良く買い出しに出ては、飲茶の時間に手作りのお菓子を振る舞うようになっていた。


紅牡丹

次第に老鼠の生活にも慣れて来た頃、楊のお使いで双子とともにリーの元へと赴いた。
リーは楊の手下で、ナンバー2的存在。
だからある程度の自由を与えていた。
けれどリーはそれをいいことに、老鼠が販売しているものとは違う薬を売り捌くようになった。
それは紅牡丹と言う薬で、非常に中毒性が高く、使用したものは脳が壊れてしまい、比較的早く死に至る。
互いに殺し合いをしてしまう者も後を絶たなかった。


たしかに本国から取り寄せた薬を老鼠として売ってはいた。
けれどもそれは純度の高いもので、中毒性は紅牡丹よりもずっと少なく、長く愛用してもらえるものだった。
その薬を老鼠から買い、そこに混ぜ物をした粗悪品を販売する者もいた。
それでもそれすらも紅牡丹よりはマシだったのかもしれない。


そんな風にリーは、楊に隠れて紅牡丹をばら撒き、それは老鼠の治める地区だけに留まらず、ファルツォーネやヴィスコンティのエリアにまで及んだ。


リーの罠

リーはうまくやっているつもりだったのだろう。
けれど楊は全てお見通しだった。
だから牽制の意味を込めて、饅頭の差し入れを双子に頼んだ。
そうして双子はリーに彼女が楊の女だと見せびらかしたい…と彼女を連れて行ったのだった。


訪れたリーの拠点には、彼女が老鼠に攫われた時にともに攫われたエレナが居た。
驚いてエレナに声をかけると、エレナは既に薬漬けにされていたようで、帰りたくない、ここにリーと一緒に居たいと言うのだ。


どうしても友人が心配だった彼女は、それとなく楊に話をしてみるものの、気分でしか動かない彼が、自分に関係のない女の為に動いてくれる訳もなく、断られてしまう。
それでも彼女は諦められなかった。
だから、いつか何としても助けようと思っていた。


そんなある日、リーが行くハズの本国との取引に、彼が行くと言い出したのだ。
リーは紅牡丹の事もあるので、納得出来ないものの、「何か俺が行くと不都合があるのか?」と言われては返す言葉もなく、取引を彼に譲る事に。


だから罠に嵌めたのだ。
紅牡丹の事で老鼠を潰したいと狙っているファルツォーネとヴィスコンティに、本国との取引の日時や船の場所を知らせると言う形で。


誰でもトップになれる組織

当然老鼠を潰したい二つのマフィアは手を組んで、彼の取引で乗る船を狙って爆破してきた。
けれど切れ者の彼は一枚上手で、既に命を狙われていると知っていたので、彼女とともに海に飛び込み、双子に用意させていた船で逃げ出した。


一方、敵対組織に情報を流した事で、彼を消したと思い込んだリーは彼の拠点には乗り込み、首領として振舞っていた。
戸惑う構成員たちを尻目に、もう彼は戻らないと。


そんな時、そこに彼が現れた。
彼女を気遣い、休みながらの移動で、ファルツォーネやヴィスコンティに見つからないように来た為、数日の時間を要したものの、無事拠点へと戻って来たのだ。
驚いたリーだったが、咄嗟に態度を翻し、彼の代わりをしなければと大変だったんだ…と誤魔化した。


その事が、前から彼を蹴落とし首領になろうと目論んでいたリーに火をつけた。


そうしてリーは彼女を攫い、自分のものとする事で、彼よりも自分が上だと見せつけようと考えた。
老鼠は実力主義。
力を認められさえすれば、誰でもトップになれる組織。


彼女の覚悟

ところが彼女をさらったまでは良かったが、すぐに彼が現れ、俺のものに手を出したらどうなるのか思い知るがいい…と、怒り狂った彼に命を奪われてしまう。
そうして彼女を連れて自分の拠点に帰ろうとした所に、ファルツォーネが現れた。
ファルツォーネはリーからの情報で、彼を亡き者にしようと待ち構えていたのだ。


けれど彼は銃弾を掠めながらも、ファルツォーネのカポに狙いを定め、カポを潰す事でその場を切り抜けた。


一方、カポであるダンテを奪われたニコラは、密かにヴィスコンティのギルへと連絡を入れ、老鼠潰しを託していた。


そうして無事に拠点へと戻った彼女に、エレナを連れ戻した事を知らせた彼。
以前彼が助けたいのか?と尋ねたら、彼女は「分からない」と答えた事があった。
今のままが幸せで、ここを離れたくないと言っていた友人を無理やり助け出す事が正しいのか?
無理に連れてきたとして、死にたいと友人が思った時に、自分に何が出来るかが分からない
と。
けれどその後、連れ戻せると彼が話した時にどうするかと問われたら、友人がどう思うか分からないし、死ぬほどの苦しみを味わうかも知れなくても、それでもエレナに生きていて欲しい…と答えた。
そして彼は彼女のその覚悟に応えるように、友人を連れ戻してくれたのだった。


退屈を感じる理由

薬を抜く為に苦しい思いをする友人に付きっきりの彼女。
夜も彼女が側に居ない事で、彼は思った。
退屈だ…と。
けれどなぜ退屈なのかが分からなかった。
そうして今までの彼ならば、それ以上考える事などなかったのに、自己分析を始めた結果、彼女といる事が楽しいと気付いてしまった。
敵のマフィアと命がけでやりあうよりも、彼女と戯れる方がずっと楽しいのだと。


帰りたい場所

そうして2週間ほど過ぎ、薬も随分と抜けていたエレナは、教会に戻りたいと言い出した。
あなたも一緒に帰りましょう…と。
その友人の言葉に彼女は気付いてしまった。
エレナを教会へ返す事は考えたのに、自分が帰る事は全く考えていなかった事に。
そもそもファルツォーネが保護する女だから…と連れてこられた彼女だから、ダンテ亡き今、果たして自分は彼にとって必要な存在なのだろうか?と考えてしまった。


それでも彼に聞いてみると、エレナが帰る事はアッサリと了承されてしまった。
そうしてエレナが教会に戻る日、双子が護衛を務めることとなり、一緒にいこうと誘われてしまう。
けれど迷ってしまった。
自分はエレナと共に教会に行って、ここに戻れるのだろうか?と。
もう老鼠に、彼に必要のない自分だから。


そんな彼女の心配を知ってか知らずか、彼は彼女の教会への同行を許可した上で、日が暮れる前に戻るように…と言ったのだ。
彼にしてみたら何気ない一言だったのかも知れない。
けれど彼女にとってそれは、とても嬉しい一言だった。
だって、ここに戻っていい…と言われたも同然だったから。


いつのまにか惹かれていた

そうして無事に教会へとエレナを返した数日後、エレナが老鼠へと助けを求めてきた。
教会のみんながファルツォーネに人質に取られ、彼を呼んでこないと殺す…と立て籠もっていると。


慌てて彼に相談するも断られ、教会の子供達と仲良くなった双子が協力してくれる事となり、エレナを含め4人で教会へ。
そうして教会の皆が閉じ込められていると言う礼拝堂へと足を踏み入れると、そこにはニコラ一人が待っていた。
ニコラは彼女しか来なかったことにわずかな落胆を見せたものの、彼女の死体を彼に送ってやろう…と彼女に銃を向けた。
昏い色の瞳に、ニコラの本気を見た彼女は、殺されると思ったが、そこを彼が助けてくれた。


傷を追いながらも無事に拠点へと戻った。
人が死ぬところを目の前で見たショックはあるものの、彼も双子も無事である事を嬉しく思う自分に気付いてしまった。


初めはあんなに怖かったはずなのに。
いつしか彼から目が離せなくなっていた。
気まぐれで、彼の気分次第では命も危うい日もあったのに、彼女が好きだと知れば熊猫のぬいぐるみを本国から取り寄せてくれたり、飲茶の時に彼女の作ったお菓子ばかりを一人で食べてしまったり。
高価で美しいチャイナドレスを選んでプレゼントしてくれたりと。
気まぐれだけど、時に優しく時に可愛い一面も覗かせる彼に、いつのまにか惹かれていた。


そうして穏やかな日々が訪れたかのように見えたが、ダンテに続きニコラまでをも失ったファルツォーネは、以前ほどの力をなくしたものの、ヴィスコンティがまだ老鼠を狙っていた。
バックに教国をつけて。


そうして遂に彼らの拠点へと攻撃を仕掛けて来た。
大砲を拠点へと打ち込んで。


良き理解者

初めは彼女を守る為に隠れていた彼だったが、彼女に「俺に賭けるか?」と尋ね「賭けるわ」と答えを貰った事で、彼女を抱えて飛び出し、抱えた彼女を放り出してギルへと突進。
放り出された彼女は擦り傷や打ち身に顔をしかめつつも、彼が最も勝てる確率の高い選択肢を選んだと理解していた。
更には勝つ事を選ぶイコール自分は守られた…と。


そうしてカポであるギルを潰した事で、ファルツォーネに続きヴィスコンティも壊滅状態へと追い込むことに成功したのだ。


もうこの街での彼の役目は終わった。
そんな彼には本国から手紙が届き、次の行き先はロンドンだと知らされた。


ロンドンは寒い。おまえに毛皮を買ってやらねばな
そう当たり前の用に言ってくれる彼の言葉に、彼女は幸せを感じていた。
これからも彼の隣で、双子達と共に、彼のを支えて行くことだろう。


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