絶対階級学園【鷺ノ宮レイ】薔薇Happy

この記事は約12分で読めます。
Nintendo Switch用ソフト 
ブランド:Daisy2、PROTOTYPE 
ジャンル:女性向け恋愛AVG 
発売日:2019年12月19日 
通常版:7,040円(税込)

Daisy2さん、PROTOTYPEさんのNintendo Switch用ソフト「絶対階級学園」で木村良平さん演じるキャラクター、鷺ノ宮レイの薔薇ルートのネタバレ(あらすじ)をまとめました。

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シナリオ紹介

※「絶対階級学園」は乙女ゲーム制作ブランド『Daisy2』『PROTOTYPE』の作品です。
 バナーの画像はこちらからお借りしております。

CVは木村良平さん。
薔薇階級の三年生。
白薔薇の称号を持っており、生徒たちの憧れの存在。
だから誰にでも優しくて、特別を作らない人。

しかしそんな彼にとって彼女の存在だけは別だった。
ミツバチ階級の頃から、彼女を気にかけ声を掛けてくれていた。

シナリオの流れの分岐は、女王毒殺未遂事件
薔薇に入る決定的な要素は、学園長から贈られる高価なドレス類をありがたく受け取るか、断ろうとするかで分岐。
高価な贈り物をありがたく受け取る事で、彼女は学園でのショッピングの楽しみを覚え、次第に贅沢をするようになっていく。

そんな様子が学園に馴染んだと判断され、彼女はついに薔薇階級へと昇格した。

感想

別記事にまとめました。

404 NOT FOUND | 想い出という名の感想で綴る、元彼達の好きなトコ
プレイした乙女ゲームの想い出という名の感想(ネタバレ要素あり)を備忘録的にまとめました。購入に迷っている方のお役に立てたら幸いです。

ネタバレ(あらすじ)

薔薇ルートのグッドエンド『愛の苦しみ』のネタバレをまとめました。

破滅へのプロローグ

薔薇階級へと昇格した彼女は、ミツバチの皆の態度の変化に困惑した。
特についさっきまで軽口を言い合っていた萌花の態度の変化には、驚きというよりショックを感じてしまった。

確かに薔薇に憧れていた。
けれどそれはいつか萌花と共に上がれたらいいな…と言うもの。
友情がこんな形になるなんて、考えてもみなかった。

そんな彼女の戸惑いに気づいていたのだろう。
薔薇寮へと引っ越して来た彼女を一番に訪ねてくれたのは彼だった。
彼女の昇格を歓迎してくれた彼は、何かあればいつでも相談してね…と、自分の部屋番号を教えてくれたのだ。

そうして彼女の部屋を出る彼の様子を三宮は見ていた。
彼女と同じ2年の薔薇の女生徒だ。
元々転入生という事で話題になっていた彼女に近づこうとしたら、そこで白薔薇を見てしまった。

本心かどうか分からない。
もしかしたら妬んでいたのかも知れない。
けれど三宮は彼女が特別だと持ち上げるのだ。
一生徒が薔薇に昇格したからと言って、レイ様がわざわざ訪ねてくれるなんて、今までなかったのよ。
特別なのね…
と。

その時に三宮が抱いた感情。
おそらく妬み。
それが彼女の薔薇生活を苦しいものへと変えて行く事になるなんて、この時の彼女は知る由もなかった。

僕の特別な人

元々彼女を気にかけてくれていた彼は、同じ階級になった事で、以前より頻繁に声を掛けてくれるようになった。
もう誰憚る事なく、友人として接して構わないのだから。

そうして彼は放課後彼女を音楽室へと誘った。
自分の演奏を聴いて欲しいと。
それはとても美しい演奏だった。
美しすぎて、繊細な氷の城のようで、そこに誰かの住む暖かさは見当たらない。

演奏を終えた彼は、彼女に忌憚なき感想を求めた。
少し迷った彼女だったが、素直にその感想を伝えた。
すると彼はとても喜んでくれたのだ。
本当のことを言ってくれてありがとう、と。

自分でも演奏を録音して聴いた事はあったが、その時に感じていたようだった。
自分の演奏からは心を感じないと。
そんな話を彼女にするから、「ならば気持ちを込めてみてはどうですか?」と分からないなりにアドバイスをする彼女。
けれどそのつもりでも、どうしても感情が籠らないと言う彼。

そうして彼は尋ねた。
藤枝さんの嬉しい時ってどんな時かな?と。
だから彼女は昨夜彼が彼女を案じて訪ねてくれた事、薔薇に上がれた事を喜んでくれた事がとても嬉しかったと答えた。

その笑顔に彼は何かを感じ、もう一度演奏を聴いて欲しいと彼女に頼んだ。
すると先程同様に美しい音色なのだが、今度はその美しさの中に暖かいものを感じたのだ。

彼女のお陰だと喜ぶ彼は、何かお礼がしたいと提案。
彼女は彼にピアノを教えてもらう事になったのだ。
そうして放課後のピアノレッスンが始まった。

しかし明らかに彼に特別扱いをされている彼女の事を、大部分の薔薇女子は気に入らない。
だから彼女に意地悪を言う。
ピアノの練習をする為、音楽室で彼を待っていた時も、先にピアノの音を奏でた彼女を女子たちが馬鹿にしたのだ。
その上あなたみたいのがつきまとっていたら、レイ様も迷惑よ!と言うのだ。

しかしそこに彼が現れた。
そうして女子たちに言うのだ。
僕は迷惑だなんて思っていないよ。勝手に人の気持ちを決めつけないで貰えるかな?それに彼女に失礼な態度はやめて貰えないか?彼女は僕の特別な人なのだから」と。

その発言がきっかけとなり、学園中に二人が恋人だと噂が広まり、実際二人はその直後想いを重ね恋人となったのだ。

友の策略

彼と恋人になってからと言うもの、頻繁に三宮に誘われるようになった。
友人を紹介され、四人のグループで過ごすことも増えた。

そうして三宮は彼女に「友達よ」と言いながら、同時にマイナスな情報ばかりを彼女の耳に入れるのだ。
レイ様に相応しくないと言っている子達がいる…とか、レイ様を奪ってやると息巻いている子達がもいる…と。

だから彼女は少しでも白薔薇の恋人に相応しくなろうと背伸びしてしまった。
父親の仕事を聞かれれば、下層地区の工場勤めなのに、貿易の仕事をしていて海外を拠点として働いていると嘘をつく。
幼い頃に亡くなっている母の事も、社交に忙しい母だと嘘をつく。

小テストがあれば50点以下は追試という事で焦り、それを見抜いた三宮にカンニングを勧められ、いけない事と理解しながらもカンニングをしてしまった。
しかもカンニングで手を抜かなかった彼女は、物理の小テストで彼に次いで2位の成績を収めてしまった。
だから味を占めてしまったし、今更悪い点など取れなくなってしまった。
そうしてカンニングを繰り返すように。

当然カンニングの事を知っている三宮は、お友達だもの、誰にも話したりしないわ…と隠してくれる。
けれどいつも圧を感じる。
無言の脅しとでも言うのだろうか?
だから彼女は三宮の誘いを断れなくなり、いつしか三宮の言いなりに。

素直で何事にも頑張ってる君が可愛いと、好きだと彼は言ってくれた。
しかし今の彼女は果たして彼が好きになってくれた彼女と同じなのだろうか?

そうして彼女は三宮達にお茶会に誘われた。
テーマを決めて催しましょう!と盛り上がる友人達。
けれどいつも彼女は居心地の悪さを感じていた。
宝石などの話をされてもサッパリ分からない。
でも分からない事を知られる訳にはいかないと、気を張ってお嬢様を演じるのだ。

お茶会のテーマは「アンティークアクセサリー」に決まった。
それぞれ家族代々伝わる品などを披露する。
しかし彼女には何もない。
事前にアーケードのアクセサリーショップを毎日回ったけれど、アンティークは見つけられなかった。

しかし幸いと言っていいのだろうか?
お茶会の少し前に、彼女の様子を案じて「何か困っていたら僕に話して?」と彼が彼女を誘ってくれた事があった。
その帰り道、彼の部屋を出てすぐに彼女はアンティークのブローチを拾ったのだ。

これならお茶会で恥をかかずに済む!
咄嗟にそう考えた彼女は、寮長に届ける事なく自室へと持ち帰り、お茶会に持ち込んでしまったのだ。
もちろん参加者の誰かの落とし物の可能性もある。
だから事前にリサーチも忘れなかった。
最近何か大切なものをなくしたりしていない?と。

誰も落とし物はしていないとの事で、ドキドキしながらもそのブローチを披露。
すると友人達は大絶賛。
そうしてラストの三宮は、言い出した割に普通のアンティークを披露した。
そして言うのだ。
これは私の2番目にお気に入りのアンティークなの。一番はなくしてしまって」と。
ちょうど藤枝さんのブローチによく似た、王冠をモチーフにしたものだったの」と。

屈辱のノーブルボール

お茶会の後、慌てて自室に戻った彼女の心臓は、バクバクと音を立てる。
どうしよう?
あれは三宮さんの落としたものだったんだ!

そう思った彼女は、そのブローチをテーブルに置き、落ち着かない様子。
すると彼女の部屋のドアをノックする音が。

また心臓が止まりそうな程驚いた彼女が扉を開けると、そこには三宮が立っていた。
恐怖に震えながらも、部屋の中に招き入れた彼女は、思い切って三宮に謝った。

ごめんなさい。
私、嘘をついたの。
これは廊下で拾ったもので。
三宮さんのだったんでしょ?

そんな彼女の言葉に、これは友情の証としてあなたに差し上げるわ、と言う三宮。
謝ってくれたのだから、気にする事ないわと。
そうして三宮は続けた。
そのかわりに藤枝さんにお願いがあるの。ノーブルボールでレイ様と一曲だけ踊らせてくれないかしら」と。

彼は今まで特定の相手がいなかった。
皆彼と踊りたくて彼に群がるが、なかなか踊って貰えない。
今回は彼女と言う恋人とのがいるから、彼は間違いなく彼女をパートナーとして連れて行くだろう。
だから恋人である彼女から、一曲だけ三宮と踊って欲しいと頼んで欲しいという事だった。

本当はそんなの絶対に嫌だった。
けれどカンニングの件に続き、泥棒のようは今回の件も黙っていてくれる三宮に、彼女は逆らう事が出来なかった。
だって全ての真実が知られてしまったら、また白薔薇様に相応しくないと言われてしまうから。
そうしてきっと彼にも呆れられてしまうから。

それでも心のどこかで思ってもいた。
全部話して彼に叱って欲しいと。
そしてそれでも君が好きだよ、と言って欲しいと。

そうして迎えたノーブルボール。
緊張のあまり彼と踊っても全くうまく踊れない。
周りがクスクスと笑っているのが分かる。
何度も何度も彼は気にしないでと優しく声を掛けてくれる。
けれど彼が優しければ優しいほど、彼女は惨めになっていった。

そうして二人が踊り終えると、三宮が圧をかけて来た。
だから仕方なく彼に頼んだのだ。
三宮さんと踊って来てくださいと。

君がそれでいいのなら…と不満気な様子だったが、三宮に連れられて踊りに行った彼。
すると美しい三宮と彼が踊る様子に、少なくともあの子よりはよっぽどマシよね…と、二人が絵になる事を讃える声や彼女を卑下する声が聞こえた。

もう無理、耐えられない。
彼女は一人会場を飛び出した。

ありのままの二人で

一人泣きながら歩いている彼女に声を掛けて来た男子がいた。
見ると三宮のパートナーだった男だ。
彼女を案じたような口ぶりの男は、一人になりたいと言っても彼女を解放してくれなかった。

泣きたいのなら、いい場所があるよ。
そう言って彼女をとある倉庫へと連れ込んだ。
薔薇のサロンなんだ。
男がそう言って案内した場所は、酒やタバコの匂いがした。

そうしてそこにいた数名の薔薇男子が、彼女にお酒を勧めたのだ。
とても飲みやすいそれを、勧められるままに煽る。
気づくと彼女の視界は歪み、グルグルと回っていた。
もうこれが夢か現実かわからないほどに。

実はこのサロンの事は委員会でも問題になっており、陸と彼が密かに調べていたものだ。
それに彼女のカンニングなどの不正についても、彼と陸の元へ匿名の告発文が届いていたのだ。

だから彼は彼女から本当の事を話して欲しかった。
何度も何度も尋ねた。
助けたかったのだ。

しかし彼女は汚い自分を隠したくて、いつも嘘の笑顔で誤魔化していた。
そんな彼女の泣きそうな笑顔を見る事が、彼はとても辛かった。

そうして酔い潰れそうになる彼女に、薔薇男子達が手を出そうとしたその時、彼が現れた。
夢だと思っている彼女は、男たちから救い出された直後、彼に泣きながら自分の過ちを告げた。
だってこれは夢だから。
夢の中くらい、せめて本当の事を彼に話したかったから。

以来そのサロンは閉鎖された。
関わった男子たちは彼女の失態を誰にも漏らさない事を条件に処分を免れた。
彼が圧力をかけたのだ。
また三宮にも彼が脅しをかけたようで、彼女にも話しかけなくなり、彼や彼女を見ては怯えた顔を見せるように。

穏やかな日常が戻った。
テストでもカンニングをする事をやめ、見栄を張る事もやめた。
あんなに恐れていた事なのに、やってみたら心が楽になった。

ただ彼とは挨拶を交わす程度しか話せなくなってしまった。
きっともう呆れられたのだろう。
だから一人懐かしくて音楽室でピアノを弾いてみた。
彼に教えてもらった曲を覚えてはいるものの、彼の伴奏なしで奏でるそれはひどく悲しいものだった。

すると彼女のピアノの音を聞きつけた彼が音楽室へと現れた。
そうして彼女にがあるという。
きっと別れ話だ!
咄嗟にそう思った彼女は、彼に最後に一緒にピアノを弾いて欲しいと頼んだ。

そうして曲が終わると、彼は彼女語り出した。
ずっと彼女との向き合い方が分からなくて避けていたと。
でも全部聞かせて欲しい。
本当の君の事を知りたいから。
そしてぼくの事も全部知って欲しいから
、と。

そうして二人はここから新しく始める事にした。
見栄も無理も必要ない。
ありのままの二人で。

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