Daisy2さん、PROTOTYPEさんのNintendo Switch用ソフト「絶対階級学園」で石川界人さん演じるキャラクター、五十嵐ハルの薔薇ルートのネタバレ(あらすじ)をまとめました。
シナリオ紹介
※「絶対階級学園」は乙女ゲーム制作ブランド『Daisy2』『PROTOTYPE』の作品です。
バナーの画像はこちらからお借りしております。
CVは石川界人さん。
石ころ階級の一年生。
階級制度になれておらず、十矢を含め石ころとも気軽に話す彼女とは、転入後そう時間をかけずに親しい間柄に。
シナリオの流れの分岐は、女王毒殺未遂事件。
薔薇に入る決定的な要素は、学園長から贈られる高価なドレス類をありがたく受け取るか、断ろうとするかで分岐。
高価な贈り物をありがたく受け取る事で、彼女は学園でのショッピングの楽しみを覚え、次第に贅沢をするようになっていく。
そんな様子が学園に馴染んだと判断され、彼女はついに薔薇階級へと昇格した。
感想
別記事にまとめました。
ネタバレ(あらすじ)
薔薇ルートのグッドエンド『恋われる愛』のネタバレをまとめました。
彼を守れる世話係
階級移動が発表される前、彼女は半眠り状態で受けた授業のノートが散々な状態だった。
それを見た彼が、あとで返してくれればいいからと彼女にノートを差し出した。
ちょうど赤薔薇と白薔薇により、臨時のお茶会の発表があった時の事。
陸が十矢に犯人だと白状しろと詰め寄り、耐えきれず「十矢は犯人じゃない」と口にした彼。
その事に腹を立てた陸から彼を守るため、彼女は助け舟を出したのだ。
だから彼にとっては、その事のお礼のつもりだったのだろう。
薔薇階級へと移動となり、親友の萌花との距離を感じ、独りぼっちだと落ち込んだ彼女は、気分転換も兼ねて彼から借りたノートを写そうと開いた。
するとそこにパラパラ漫画を見つけ、その漫画に心癒された。
そしてとても彼に会いたくなってしまったのだ。
そうして翌日学校で返す予定が、渡しそびれてしまったのだ。
薔薇に体が馴染んでいないから、全ての場所でミツバチの席へと行ってしまい、ミツバチに驚かれ薔薇にクスクスと笑われる。
そんな1日に疲れてしまったからだ。
それでも彼に会いたい気持ちも手伝い、彼のいる石ころ寮を目指した。
すると途中で彼をミツバチ男子が取り囲んでいるのを発見。
元々薔薇からもミツバチからも、見た目の綺麗さが災いするのか、すぐに嫌がらせをされてしまう彼。
今回はこのミツバチたちのターゲットとなっていたのだ。
「何をしてるの?」
彼女が声をかけると「五十嵐に用があっただけです」と誤魔化し、ミツバチ男子は逃げていった。
そうして彼にノートを返した彼女は、その後薔薇の女子たちから世話係の事を聞き、「ハルくんに世話係になって貰えないかな?」と考えるように。
薔薇と石ころが一緒に過ごすのは、学園のルールを考えても難しい事。
しかし世話係となれば、一緒にいても不自然じゃない。
しかも薔薇の世話係になれば、他の用事を言いつけられる事もなくなると言うし、他の生徒が彼に嫌がらせをする事もなくなるハズだ!
彼女はとてもいお案を思いついたとばかりに、すぐに彼に頼みに行った。
私の世話係になって!と。
心の支え
世話係を命じられると、泣いて喜ぶ石ころもいると聞いていた。
しかし彼の反応は違っていた。
喜ぶ所か、嫌悪しているかの表情だ。
だから彼女は慌てて、雑用をさせようと思っている訳じゃないの、と説明した。
何を説明されようが、もう彼に拒否権はない。
彼女に強制する気がなかったとしても、この学園では薔薇の言うことは絶対なのだ。
だから彼は引き受けてくれた。
渋々と言う感じだったし、薔薇の命令には逆らえないから…とも言われてしまった。
それでもこれで誰憚る事なく彼と過ごせる。
その事が単純に嬉しくて、彼女は彼にケーキを用意して待っていた。
ちょうど三宮に勧められ、薔薇の店で薔薇しか買えないケーキを買う事になり、ハルくん喜んでくれるかな?と、ワクワクした気持ちでいっぱいだった。
最初こそ微妙な感じではあったが、甘党の彼は薔薇しか食べられないケーキをとても喜んだし、何か命令しないの?と訝しがられたりもした。
けれど彼女は本当に友達のようにそばにいて欲しいだけだったのだ。
だから以前と変わらない。
二人で楽しく過ごしているだけ。
けれどそこに以前の穏やかさはない。
石ころの世話係に仕事もさせず甘やかしている…と陰口を叩かれるからだ。
相手は悪意を持って発している言葉なのだろう。
嫌でも彼女の耳に届いてしまう。
その度に彼が助けてくれた。
空気を読まずに彼女のくれたお菓子を食べ出したり、彼女を連れて逃げてくれたり。
薔薇からは浮いてしまう。
ヘンだと言われてしまう。
それでも彼の存在は、彼女の心の支えとなった。
彼と彼女の好きなもの
ある日二人で図書館で過ごした日のこと。
彼女は勉強、彼は画集を熱心に読んでいた。
あまりに彼が熱心なので、さっぱり勉強に集中出来ない彼女は、画集を覗き込む。
そこに以前教えて貰ったゴヤの陰湿な感じのする絵を見つけた。
名前を思い出せずにいる彼女に彼が「ゴヤの我が子を食らうサトゥルヌス」と教えてくれた。
更にその絵について、連作の『黒い絵』の一つである事、実はその絵の下には美しい風景画が描かれていて、それを潰して黒い絵が描かれている事、更には彼は晩年耳が聞こえなくなり、黒い絵はその晩年に『聾者の家』と呼ばれる別荘に篭り、そこで描かれた事を教えてくれた。
その事にとても感動し、今までと絵の見え方が変わる!と喜ぶ彼女。
そんな彼女の様子に彼は「連作、描いてみようかな?」と言い出したのだ。
そうして彼女にテーマを決めて欲しいと。
しばし考えた彼女は「じゃあ、『私とハルくんの好きなもの』はどう?」と提案した。
最初は小学生の作文みたいと笑いながらも、彼女らしい提案にそのテーマに決定。
そして二人で何を描くかの作戦会議も開いた。
最初にモチーフとなったのは、二人が世話をしている野良猫だ。
怪我をしておりあまり動かない猫を、二人は餌を与え面倒をみていた。
本当なら怪我が心配だから獣医に診せたい所だが、本土に行かなければ獣医はいない。
野良猫である以上、誰に頼んでも断られる事は明白だった。
だから何もしてやる事が出来なかった。
薔薇の生徒たちからは、汚い猫だと言われるその子だが、二人にとっては大切な猫なのだ。
二作目のモチーフはお菓子と紅茶。
二人とも甘党で、よく彼女の部屋でお茶をしていたから。
美味しいお菓子を食べながら。
そうして甘いもの好きの彼女に「豚になる」と、よく彼が憎まれ口を叩くのだ。
そんな他愛もない時間が、薔薇に馴染めない彼女にとって、大切な時間だった。
その頃だ。
彼と次回作の打ち合わせをしようとしていた時、三宮が彼女に声を掛けた。
薔薇の女子で唯一彼女を友達と呼び、「何か困った事があれば相談してね」と言ってくれた人だ。
三宮の用事は彼女が誘われていないお茶会の準備を一緒にしようと言うものだ。
なんでも薔薇の者は皆招待されていると言う。
私は呼ばれてないから遠慮しておくよ。
そう彼女が返すと、「私が招待するわ。安心して」と。
そして給仕をさせるのに必要だからと、石ころも同伴という事だった。
薔薇を引き立てる道化
お茶会では散々な目にあった。
三宮が親から送られたと言う指輪を見せて、皆が褒めるから彼女も馴染もうと一生懸命褒めてみた。
「綺麗。まるでキャンディみたいね」と。
するとその例えに皆が笑う。
そんな彼女のテーブルでのやり取りを受け、陸が更に彼女をバカにした。
そうして「主はダメでも世話係はどうかな?」と、陸は彼に三宮の指輪の石の名前を当てさせた。
幸い彼は石に詳しく、なんなく回答出来たのだ。
自分の失敗に彼を巻き込んだと案じていた彼女は、その様子にホッと息をついた。
しかしそれも束の間の事、「果たして今のは正しいのかしら?」と三宮が言い出した。
三宮の言い分はこうだ。
石ころは薔薇を引き立てるための存在。
答えが分かったからと言って、そのまま答えては意味がない。
道化として王を引き立てるのが仕事だ、と。
挙句「これじゃ世話係より、藤枝さんの方が立派な道化だわ」と笑うのだ。
どうしても薔薇に馴染めない。
いつも気づくと陰口を言われ笑われる。
それが辛くて俯く彼女の腕を掴んだ彼は、彼女をそんな窮屈なお茶会から連れ出した。
彼といる時だけは自分らしくいられた。
それでも薔薇である彼女が彼と居る事を、薔薇の生徒たちはよく思わない。
だから彼女はいつも悲しい顔をする。
「どうしてそんな顔するの?」案じて尋ねる彼に「ハルくんと一緒にいたいから」と答える彼女。
その答えに偽りはない。
けれど彼は思ってしまうのだ。
そんな悲しい顔をしてまで一緒にいる意味があるのかな?と。
だってずっと気にしていたから。
オレをそばに置く事で、彼女の薔薇のしての居場所がなくなっていると。
オレは彼女から離れるべきなんじゃないか?と。
最初の命令
お茶会以降、益々彼女は薔薇の中に居場所を失った。
そうしてあの日助けてくれた彼までも、彼女によそよそしい。
連作の絵画は三作目となり、今度は薔薇を描いている。
絵を描く彼はそちらに集中しているから、彼女が話しかけても生返事。
だから彼女は思い切って提案してみた。
「四作目のモチーフは私じゃダメかな?」と。
勇気を振り絞って提案したのに。
「まだ三作目を描き始めたばかりになのに、もう四作目の話?これで終わりていいんじゃない?」と言った彼は、更に続けた。
「それにオレは人物画は描かないんだ。父さんに言われたから。人物画はモデルを愛さなければ描けないって」と。
彼女は彼に心惹かれていた。
けれど今ので意図せずに彼の彼女への想いを知る事になってしまった。
愛してはいないのだと。
だから彼女は「じゃあ、これから好きになって貰うように努力するね」泣いてしまわないように答えた。
けれど「オレにはそう言うつもりはないから。もう終わりにしよう」と、世話係を辞められてしまった。
あんなに楽しく連作の話で盛り上がったのに。
楽しかった時間も、楽しいフリをして二人とも我慢して一緒にいただけだと言う彼。
確かに薔薇と石ころが友達のように親しく過ごすには、どちらも無理をしなければ、我慢をしなければその関係ほなりたたない。
そうして唯一の拠り所であった彼が世話係を辞めた事で、彼女は本当にひとりぼっちになってしまった。
薔薇に居場所がないだけじゃない。
もうこの学園に居場所がないようなものだ。
そうして授業は一人窓際で外を眺めて過ごす。
食事も大きなテーブルに一人きりで採ると言う毎日。
そんなある日、隣の席の女子が世話係の石ころが鞄をぶちまけた事に激怒。
世話係を辞めさせると言い出した。
薔薇女子に「お願いします!もう一度チャンスを」とすがる石ころ男子。
しかし薔薇女子は「わたくしが任命したの。辞めさせるのも私の自由よ。あなたはただ私の命令に従えばいい」と。
その言葉にハッとした。
そうだ、命じればいい。
私と一緒にいて!
それを最初の命令とすればいいのだ。
黒い絵と彼女の肖像画
急ぎ彼の元へ行き、大事な話だから部屋に来てと彼を読んだ彼女。
そうして彼には告げた。
もう一度世話係になって欲しいと。
これは命令だから…と。
すると彼女の言葉に怒った彼は、「あんたは自分の気持ちしか考えない訳?オレがどうして世話係を辞めたかなんて考えないんだ?」と。
その言葉に気づいた。
彼女は自分の中の彼に会いたい、彼が恋しいと言う想いにしか目を向けて居なかった事に。
それでも彼と一緒に居たい彼女に、彼は画材を持ち出し連作のうちの完成している二作を真っ黒に塗りつぶした。
やめて!と彼女が泣いても、嫌われようと必死に黒く塗りつぶすのだ。
そう彼は彼女を好きだから。
彼女の為に、薔薇の中に居場所が作れる様にと、身を引いたのだ。
けれど自分の寂しさでいっぱいの彼女は、そんな彼の優しさや愛情に全く気づけなかった。
そうして彼は再び世話係になる事を拒否し、二枚の絵を真っ黒く仕上げて去っていった。
それでも彼女は諦められなかった。
だから最後に…と彼に頼み事をした。
描きかけの三枚目の薔薇の絵を仕上げて欲しいと。
そうして数日後彼は絵を届けに来てくれた。
しかし彼の持ってきた絵は、他の二枚同様に真っ黒いものだった。
「どうして黒いの?」悲しく尋ねる彼女に「他の二枚と色調を合わせたんだ」と言う彼。
「赤い薔薇が良ければ、そう命令すれば良かったじゃん。薔薇は赤く塗れって」と。
全て終わってしまった。
もうこれで彼とのつながりは無くなってしまった。
きっと完全な拒絶として、黒い絵を持ってきたのだろう。
そう思った彼女には、今は新しい世話係がついて居た。
今では部屋の掃除や模様替えもやらせている。
そうして今日は絵を飾って貰って居た。
彼の最後に描いてくれた黒い薔薇の絵。
しかし世話係は脚立でバランスを崩し、彼の絵の上に脚立を倒してしまった。
ショックで怒鳴った彼女は、今日は帰ってと世話係を追い出し、最後の大切な絵に触れた。
近くで見ると、一部黒い部分が剥げて肌色が覗いていた。
不思議に思い慎重に黒を剥がしていく。
するとそこには彼女の肖像画が。
彼がオレの気持ちを考えた事があるのか?と怒って居たのは、こう言うことだったのだ。
彼女に惹かれていると、愛していると。
だから彼女は絵を持って駆け出した。
今ならハッキリ分かるから。
私達の想いは重なっていると。
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