幻奏喫茶アンシャンテ【イグニス・カリブンクルス】

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キャラクター紹介


※「幻奏喫茶アンシャンテ 」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社に帰属します。

CVは小野友樹さん。
獣界ベスティア出身の魔獣。
炎を操る焔狼(ヴィニトル)と呼ばれる人狼で、強さが全てのベスティアで最強を誇る。
最強ながらも不殺の誓いの元戦う粗野ではあるが心優しい青年。

人間界ではとにかくよく食べる彼の食費は、アンシャンテの貴重な収入源でもある。
アンシャンテの看板アザラシでもあるコロロは、このイグニスが連れて来た海魔(パークス)と言う魔獣で、イグニスに大変懐いている。

年齢は見た目どおりで、主人公とは一番年が近い。
見た目に反して意外と常識人であり、肉料理をこよなく愛している。

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感想

最初は乱暴な感じで「ないな」と思っていました。
でも実際に攻略してみたら、すごく素敵でした。

人間界に居るときも、口は悪いけど優しい人なんだな…と感じていましたが、ベスティアでの活動とか見ると、更にそんな彼の優しさが見えて嬉しかったです。
ただ嬉しかっただけに、彼の背負う真実は辛かったです。

けれどそれすらも乗り越えた彼は、本当にカッコよかったです!

そして意外とかわいい奴だな…と思っていたドローミ。
イルにドローミッスと呼ばれたり、みんなにいじられるのも微笑ましかったのに。
そんな中になにか違和感を感じていましたが、色々分かって「やっぱり」と。
でも、そう思っていながらも、イグニスの事を考えると切なかったですね。

そしてそんなドローミの正体にいち早く気づいていたであろう、あの可愛いコロロはすごいなって思いました。

一番泣けたのは、一番大変な時にいつもイグニスに戦いを挑む獰猛な魔獣たちが逃げたのに、そんな中逃げずに立ち向かった弱い魔獣たちの芯の強さが見えたシーン。
彼らのそんな強さが、イグニスを救うきっかけになったのかな?と思えました。

ネタバレ(あらすじ)

アンシャンテでお前の作った飯を、ずっと喰って居たかった。
どんな時でもオレを笑顔で迎え入れてくれたお前の強さに、ずっと触れて居たかった。
オレはそんなちっぽけな日常すら、願っちゃいけねぇのかよ!

獣界ベスティア

ただ強さを証明したいと、力の強い魔獣が弱き者を虐げる世界。
弱者排除の戦社会。

いつからだろう。
物心ついた時には既にそんな世界だった。
彼の住む世界ベスティアと言う場所は。

強さを証明するのなら、戦うしかない。
ならばただ戦えばいい。
命を奪わずとも、勝敗はつくのだから。

けれどここはそんな世界ではなかった。
強さを証明するために、弱者の命を弄ぶ世界。
たやすく弱者が命を奪われる世界。

そんな世界で、彼と言う存在は異質だった。
ベスティア最強と謳われる彼には信念があったからだ。
それが『不殺』の信念だ。
喧嘩は嫌いじゃない。
だから襲われれば迎え撃つ。
けれど決して命は奪わない。
ただ叩きのめすだけ。

そうする事で、いつかベスティアを変えたいと思っていたのだ。
無残に命を奪われる者がなくなるそんな世界に

だから彼はアンシャンテを留守にしている時には、ベスティアに戻り守っていた、救っていた。
ただ弄ばれる弱き者たちを。

焔狼(ヴィニトル)

彼の種族は焔をまとう人狼、焔狼(ヴィニトル)。
様々な魔獣が存在するベスティアの中でも、焔狼は非常に数が少ない珍しい種族だった。

彼と言うベスティア最強魔獣がいるものの、焔狼はベスティアでは迫害を受けていた。
それはとある伝承が元になっての事だった。
しかし、今ではそんな伝承は忘れ去られ、ただ迫害を受ける焔狼。

戦えるものもいるが、彼のように強い訳じゃない。
故に他の魔獣に襲われる事も。

彼がまだ幼かったあの日もそうだった。
他の魔獣に彼の群れが襲われたのだ。
自らの強さを証明する為だけに奪われた、彼の仲間たちの命。
そうして倒れた亡骸を無残にも踏みつけて歩いていく魔獣の姿。

そんな理不尽な暴力に、彼の視界は赤く染まり、闘争本能が暴走したのだ。
そうして力を抑えられなくなった彼は、周りを圧倒する強さを見せ、襲ってきた敵を全て倒してしまったのだ。

しかし、彼にとっても初めての事。
本能が暴走した結果の行為だ。
だから今でこそ不殺の誓いの元に戦っている彼だったが、この時ばかりは命を奪ってしまった。
自分たちの仲間を守るために。

…そう聞かされていた昔話。
それを教訓に、彼は闘争本能を抑える努力をし、闘争本能を暴走させずとも、最強の男として君臨できた。

所が事実はそれとは異なっていた。
焔狼の群れに彼が戻ると、他の焔狼達が彼に対しよそよそしいのも、その出来事で彼の強さを恐れての事
そう聞いていたのに。
他の焔狼の態度もまた、事実を知るからこその事だった。

けれど彼は何も知らなかった。
知らずに守り続けていた。
そんなよそよそしい仲間達を。

人虎(ティグリス)

昔から焔狼の隣人として、近くに縄張りを構え、共に迫害を受けてきた種族。
彼の舎弟だと自称するドローミは、その人虎(ティグリス)だ。

ドローミもまた幼い頃に、やはり迫害が原因で縄張りが襲撃を受けた。
彼のような存在の居ない人虎達は、なすすべも無くやられてしまった。
ドローミの目の前で。

それは生きるための殺戮ではない。
なぜなら魔獣には食べると言う習性がないからだ。
消化器官を持たない魔獣達は、生まれた時に一生分のエネルギーをその身に蓄えており、それを消費しながら生きていくからだ。

魔獣達にとっての戦いは、ただ自身の強さの証明。
そしてそれだけに留まらない。
倒せば証明されるはずの強さ。
にも関わらずベスティアの好戦的な魔獣達は、命をも奪っていく。
理不尽に玩びながら。

ドローミの目の前でも、仲間たちは無残に命を弄ばれた。
そうして唯一の生き残りとなったドローミは、隣人的存在の焔狼の縄張りで生活するようになったのだ。

そんなドローミにとって彼は希望だった。
誰よりも強く、ベスティアの頂点に君臨する彼ならば、きっとベスティアを変えてくれると思ったから。
無残に弱き者が、その命を弄ばれる事のない世界に

ドローミの希望

ドローミと彼の理想は一見とても似ていた。
けれど実は大きく違っていたのだ。
なぜならドローミは、全てを知っていたから。
人虎(ティグリス)に与えられた使命と、そして彼の真実の姿を。

それはあの日、彼が仲間を奪われ、闘争本能の暴走を見せた日のこと。
事の一部始終をドローミは見ていたのだ。
その頃、既にドローミは焔狼(ヴィニトル)の縄張りで暮らしていたから。

そうしてドローミが見たのは、暴走した彼が群れを襲った魔獣だけで無く、見境なく仲間を殺しその肉を喰らう姿だった。
あぁ、これは無残な殺戮じゃない。捕食本能による殺戮だ」と思ったドローミは、その事実に救われた。
ただ弄ばれるように殺された仲間に対し、今目の前で殺されたものは、暴走した彼により捕食されている。
つまりそれは、捕食された事で、捕食したものの一部となり生かされると言う事だ…と理解したから。

だから救われた気持ちになった。
彼の存在が希望になった。
彼こそが伝承に伝わる『生きる災厄、界喰狼(ヴァナル)』だ…と。

ベスティアの全ての魔獣を界喰狼が喰らう事で、無残に死んだ仲間も彼の中で生きるはずだ!と。

人虎の使命

むかしむかし、ベスティアには界喰狼(ヴァナル)と呼ばれる大きな焔を纏った狼がいた。
山のような大きな界喰狼は、静かに眠って過ごしていた。

ある日人間と言う弱い生き物が現れ、界喰狼を起こした。
ベスティアに住む魔獣は消化器官を持たないが、界喰狼は特別だった。
物を食べることが出来るのだ。
そんな界喰狼にとって、人間は良質な食事だった。

そうして人々は界喰狼に食べられ、命を喰らう喜びを知った界喰狼は、次々とベスティアの魔獣をも喰らって行った。
それは無為な殺戮ではなく、ただ界喰狼の持つ捕食本能によるものだった。

そうして界喰狼に全てを喰らわれそうになったベスティアだったが、その後皆で力を合わせ界喰狼を封じることに成功。
界喰狼はベスティアから姿を消したかのように見えた。

しかし界喰狼は自分達の血を受け継ぐ種族を残していた。
それが焔狼だ。
それを知ったベスティアの人々は、あの殺戮を恐れ、焔狼を迫害し僻地へと追いやった。
まるで見えない檻に閉じ込めるように。

そうして焔狼の見張り役をする事になったのが、人虎だった。
共に僻地で隣人の振りをしながら、二度とあの惨劇を繰り返さないよう、厳重な監視を行う事。
それが人虎の使命だったのだ。

そんな使命を受け継ぐドローミは知っていたのだ。
界喰狼の存在を。
そうしてあの日の彼の暴走の中に、ドローミは界喰狼を見つけた。
彼こそが、界喰狼の血を色濃く受け継ぐものだと。

だから彼を先祖返りさせ、完全な界喰狼とする為に、ドローミは舎弟として側に居ながら、いつも豪角(アルムム)に情報を流していた。
本能的に界喰狼を蘇らせまいとする豪角を利用し、彼がベスティアに戻るとタイミング良く豪角に襲撃させていた。

不殺を信念に掲げる彼が、繰り返される豪角の襲撃の中、何度も血を見る事で早く界喰狼に覚醒するようにと。

真実を知らせた豪角

ドローミの手引きにより、豪角は人間界に度々現れるようになっていた。
しかもピンポイントにアンシャンテの周辺ばかりだ。

豪角をドローミが陰で操っている事を知らない彼らは、原因究明の為にベスティアへ。
そこで彼は知る事になった。
不殺を信念とする自分が、暴走のあの日仲間を殺してしまっていた事を。

教えたのは豪角だった。
そうして豪角は彼を『化物』と呼んだ。
理性を失い暴走する魔獣など、ベスティア中どこを探しても彼しかいないからだ。

暴走により、彼は敵も味方も見境なく殺してしまう事を知ったアンシャンテの仲間たちは、彼の『闘争本能の暴走』について調べ始めた。
そうして、それについて重要な手がかりを示してくれたのが、海魔のコロロだった。
コロロは以前彼が豪角達から救った弱き魔獣で、現在はアンシャンテで看板アザラシとして可愛がられている。

そんなコロロが、皆をある氷の洞窟へと案内し、壁画とそこに記された古代文字を示した。
しかし魔獣である彼も古代文字には精通しておらず、読むことが叶わなかった。

誰もが文字を諦め、壁画から何かを読み取ろうとした時、普段は「きゅるる」と鳴くだけのコロロが、壁画の前に移動し絵に合わせ言葉を発した。
たどたどしいそれだったが、コロロの言葉を皆で文章らしく補足を加えていく事で、界喰狼についての情報を得る事が出来たのだ。
そして唯一食事をする事が出来、界喰狼の特徴に近い焔をまとった焔狼である彼は、その子孫なのでは?と言う所までたどり着いた。

覚醒

自分の正体を掴みかけた時、ドローミが現れ彼が界喰狼である事と、正確な伝承について教えられた。
しかしその後、ドローミにより彼の縄張りが豪角に襲撃され、かつての惨事と同じ状況に陥ったのを目にした時、彼は理性を失った。

そうして無茶苦茶に暴れまくった彼は、豪角の命を奪っただけでなく、豪角を喰らってしまったのだ。
そんな彼を目の当たりにしてしまった彼女。
それだけでも相当ショックなのに、理性をなくした彼は彼女へと迫り来る。
そうして側にいたイルが彼女を庇った事で、彼にボロボロにされた上に、食べられそうになってしまった。

仲間を食べたなんて知ったら、あとでイグニスが苦しむ
そう思った彼女は、イルを助けた。
しかしその事が彼女を危険に晒し、彼に腕の一部の肉を食いちぎられてしまったのだ。

痛みと恐怖。
心を寄せていた彼が、化物になり自分を喰らう。
そんな最悪な状況に動けなくなってしまう彼女。

洞窟に足止めに現れた豪角に苦戦していたミシェル達により、幸いギリギリの所で助けられたイルと彼女。
その後彼は氷の洞窟に、ミシェルにより結界を張られて閉じ込められてしまった。

閉じ込められ理性を取り戻した彼は、命を喰らいたいと言う捕食本能と戦っていた。
彼女に会いたいのに、彼女を思い出すと彼女を喰らいたい衝動が走る。
そうしてそれを必死に押さえ込み、彼の中にいる界喰狼と戦っていた。

けれどそんな彼の努力をドローミが無駄にした。
豪角を使いミシェル達を撹乱し、彼女だけを攫ってきたのだ。
そうして彼に食事だと差し出そうとする。

理性を保ち続け、それを拒む彼だったが、そんな彼の目の前で彼女に暴力を振るうドローミに耐えきれず、彼女を救おうと彼はついに界喰狼の姿へと覚醒してしまったのだ。

弱き者たち

伝承の大きさと比べるとまだサイズは小さい。
おそらく完全なる覚醒ではないのだろう。
それでも悠に20メートルはあろうかと言うサイズの界喰狼は、本能のままに捕食のターゲットを求めて駆け出した。

ちょうどその時、人間界からの知らせにより、ベスティアと人間界を結ぶ巨大ホールが現れた事が知らされた。
そのサイズからして、界喰狼が通過出来てしまう大きさだ。
界喰狼にとって、人間は最高のご馳走。
その開いたホールから漂う人間の香りに吸い寄せられるよう、迷わずホールを目指す。

そんな彼を止めたのが、弱き者たちだ。
彼らはかつて彼に助けられた恩を返そうと、雪玉を界喰狼の目に当て足止めさせた。
彼らの仲間の命を無残に奪った好戦的な魔獣達が逃げる中、ただ恩人を救う為に勇気を出したのだ。
更にはコロロ率いる海魔(パークス)も協力してくれた。

そんな彼らと共に、弱い人間の彼女もまた立ち上がった。
彼に肉を食いちぎられた傷は、未だ癒えない。
恐怖に体もすくんでしまう。
それでも彼を信じたい。
アンシャンテで見てきた、不器用ででも優しい彼を

そんな弱い者達の想いが彼を止め、彼女の想いが彼を焔狼に戻したのだ。

新しいスタート

ベスティアはあの事件以降少し変わった。
弱き者達が生きる災厄の界喰狼を止めた事で、彼らに対する魔獣達の意識が変わった。
今までのように意味もなく命を奪われる心配もなくなった。

そしてあの日彼の足止めに一役買ったコロロは、そこで合流した海魔の中に両親を見つけた。
今はベスティアで両親と共に暮らしているが、大好きな彼と彼女にすぐに会えるよう、縄張りはゲートの近くにしたようだ。
もう襲われる心配もないので、縄張りを移動すら必要もないから、安心して大好きな二人を家族と共に待てる日々を送っている。

彼に瀕死の重傷を負わされたイルは、見知らぬ男が訪ねて治療をしてくれたお陰で、界喰狼を止める戦いに参加し、今は完全に回復していた。
あの時のお詫びとして、彼に乙女ゲームのグッグや沢山の甘味を貰いご満悦だ。

そんな風に自分の食費だけでも大変な中、イルへのお詫びにも散財した彼は、今はベスティアへ戻ることを控え、彼女の元アンシャンテで働くことに。
そのバイト代で、今後の食費を賄う予定だ。
それに何より、その仕事ならば、いつでも大好きな彼女の側に居られるから。

弱き者達により助けられ、彼女の想いで自分を取り戻した彼は、あれ以来界喰狼になる事は無かった。
もう本能の欲求に負ける事はないだろう。
なぜなら彼は気づいてしまったから。
俺は男としてお前を求めていたんだ…と言うことに。
捕食本能なんでどこかに消えてしまうほど、彼女との甘いひと時に満たされている。

もう今の彼なら、いつベスティアに戻っても心配はないだろう。
それでも図らずも彼が界喰狼になったことで、弱者排除のベスティアは彼の理想の形に変わった。
そこに満足もしている様子。
だからこれからは、ベスティア最強の魔獣としてではなく、コロロの保護者として時折コロロに会いに行くことだろう。
そうして拠点はアンシャンテに置き、彼女と共に人外達の憩いの場を守って行くことだろう。

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