Collar×Malice Unlimited【白石景之】After Story

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シナリオ紹介

CVは木村良平さん。
元警視庁科学捜査研究所の職員。
アドニスの工作員でもあるが、主人公と出会った事で、彼女を守りアドニスのナンバー2である御國レイを殺害。
自ら警察に出頭し、捜査にも協力している彼は、刑務所ではなく警察で特別保護と言う名の監禁状態。

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感想

白石さんはポジションがポジションだけに、続編無理なんじゃ…と思っていたので、よく出来ているなと感心しました。
彼の特殊な事情とかも、それなりに汲んでくれての措置なのかな?と。


シナリオの後半も、御都合主義な感じに釈放とならなかった事も、個人的に好ましい展開に感じました。
リアリティがあるように思えたので。


そしてアフターストーリーを開くために読んだあのシナリオ。
そこで謎の人物が出て来たのですが、このシナリオでその正体が分かったのも、とても面白かったです!


後は何と言っても謎解き!
これも凄く楽しめました。
こんなオマケ要素付きのシナリオだなんて、感動でした。


白石さんは状況が特殊で、彼女との甘い展開も勿論ありましたが、個人的にはアドニスの事、御國さんの事など、人として罪と向き合う、罪を背負っていくと言う部分が、印象に残りました。
なので甘さより、より人間らしくなった彼の様子に感動してしまった感じが。
なので乙女ゲーム的なときめきより、一人の人間の成長の物語な印象と感動が強かったです。
それはそれで良かったですが、その分個人的なときめきは少なめかな?


木村さん、素敵な白石さんをありがとうございました。


ネタバレ

思い出のままにしたほうが、君にとってもいいんじゃないかって、頭の中では分かってる。
分かってるのに、俺は君の手を離せない。
俺は弱くなった。



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彼女を守る為、御國レイを殺害した罪を背負う彼は、現在は警察の特別保護の元暮らしていた。
刑務所ではなく、一人きりの部屋。
食事もいつも一人。


そして時折アドニスの事で協力を仰がれたり、またプロファイラーとしての腕を買われ、その他の事件解決にも手を貸していた。


彼女にも会えない日々の中、時折柳に手紙を書いては、【黒猫】の様子を心配していた。
黒猫とは彼女の事。
自分と彼女の関係を、彼は恋人とは言わなかった。
彼女の立場を悪くしないために。
知人として彼女を守ったのだ。


いつ出られるのか分からない。
今のところ起訴もされていないけれど、それも今後どうなるかも分からない。
彼女と共に在りたいと心の中では願うものの、それは果たして許される事なのだろうか?とも思ってしまう。
自分はアドニスの人間で、犯罪者だから。
それでも想いは募る。
会いたくて堪らない。


所がそんな彼女と、突然会えることになったのだ。
再びアドニスが動きを見せた事で。


事の発端は刑務所からアドニスの工作員が脱走した事。
そしてその工作員は、彼が以前X-Day事件の際に協力していた探偵事務所に、アドニスを名乗り手紙を置いた。
内容は彼の解放を求めるもので、要求を飲まなければ、カウントダウンの殺人を行うと記されていた。
そうして、それに合わせ、彼女が狙われ今度は首輪ではなく腕輪をつけられてしまったのだ。
その脱獄犯である黒瀬柊によって。


黒瀬の目的は彼を殺し、御國の復讐を成す事。
ただ殺すのではなく、彼から大事なものを奪い、苦しめて殺したいと考えていた。
それ程に黒瀬は彼を憎んでいた。
それは崇拝する御國を殺された事だけでなく、ずっと昔からだったのかも知れない。


まだ彼がアドニスの教育機関で戦闘員としての訓練や洗脳を受け、14番と番号で呼ばれていた頃、黒瀬は13番として共にそこに属していた。
御國と言う存在に強い憧れを抱いていたのに、たまに視察に訪れる御國は、彼の事ばかりを褒め話しかけていた。
そうして実際彼はとても優秀で、黒瀬も他の誰も彼には敵わなかったのだ。


そんな彼に御國は声を掛けるだけでなく、彼が任務で初めて外の世界へ出るのに合わせ、靴をプレゼントしていた。
他の誰もそんなことをしてもらった事はないのに。
御國にとって、彼らは本来人形で駒でしかないのに、なぜか彼にだけはその態度が違っていた。
きっと人形ではなく、人として幼馴染に近いような感覚を抱いていたのかも知れない。


そうして御國と彼のそんな関係に、黒瀬は当時からずっと嫉妬していた。
そこにとどめのように、彼に崇拝する御國の命を奪われた事で、黒瀬には復讐しかなくなってしまったのだ。


巻き込まれた彼女がつけられた腕輪は、虹彩認証を一時間ごとに必要とするもので、彼の目で認証できるシステム。
一時間ごとに虹彩認証を行わないと、腕輪に仕掛けられた爆弾が爆破する仕組みになっていた。


その事が原因で、彼は彼女と過ごせることに。
場所は彼が特別保護を受けている部屋。


手放しで喜べる状況ではない。
けれど嬉しかった
彼女も彼も、互いに会いたいと思っていたから。


その後、黒瀬から手紙が届き、遊園地で最後の思い出を作ってはどうか?と書かれていた。
遊園地は、X-Day事件を追っていた頃、二人でいつか行ってみたいと話していた場所だった。
どうやら黒瀬は相当前から、彼の事を監視していたようだ。


そうして彼は、その時彼女に聞いた大きな観覧車のある遊園地が、おそらく黒瀬の指示した場所だろうと分析。
指示通り二人で遊園地に思い出作りへと出かけた。
大勢の機動隊員や警察官とともに。
黒瀬の仕掛けた爆弾の捜索や解除の必要があったから。


彼女は最初こそ緊張していたものの、せっかくだから楽しまなきゃ…と言う彼の言葉に、夕方まで遊園地を満喫。
何も仕掛けて来ないですね?…と彼女が心配した夕暮れ時、迷子のお知らせを利用し、黒瀬からメッセージが。
迷子センターに行くと、サプライズを頼まれたと言うスタッフから、封筒を受け取った二人。
それはアドニスからの手紙に使われる封蝋が施されたされた手紙だった。


中には謎解き用の問題が入っていて、黒瀬が待っている場所は、その謎を解かないと見つからない仕組みになっていた。
早速彼はその謎を解き、黒瀬の指示した場所が「ハコニワ」である事を突き止めた。
そこへ入るのを許されているのは、彼と彼女の二人。
ハコニワとは、彼らが育った養成機関のある場所のこと。


二人で行く事を案じてくれた森丘は、彼らを決して死なせないと言う。
犯罪者である彼の命を軽く扱ったりしない人だった。


それでも彼は同じ養成機関で人形として育てられつつ、心を持ってしまった黒瀬の苦しみを理解出来るから。
だから自分たちだけでなんとかしたいと言う。
どうしても黒瀬を死なせたくないのだと。
だってそれは彼が殺めた御國の願いだと思うから。
幼い頃から言葉を交わしていたから、その当時は分からなかったけれど、きっと御國は彼らを人形ではなく、人として見てくれていたはずだから。
そして自分の死を予見し、工作員に自分の望む通りに生きろと、解放します…との言葉を残した人だから。


人形として生きてきた黒瀬には、その言葉が正しく理解出来ていない。
だから今は御國を殺した彼を始末する事に固執している。
けれど、御國はそんな事は望んでいない。
黒瀬が人として、自らの願いを見つけ、そのために生きて欲しいと願っているはず。


それを分からせて、なんとしても黒瀬に生きて欲しいと思った。
だから黒瀬と話をし、最後は拳を交えつつ、なんとか無事に保護する事に成功した。


そんな貢献もあり、その後も数年にわたり、特別保護の状態で警察に協力し続けた彼。
その間、もう彼女と会う事は出来なかったものの、数年の時を経て彼の功績が認められ、移動範囲の制限や監視などはあるものの、時折外出が許されるまでになった。
最近は彼の外出の際は、二人で児童養護施設へと出向いている。
そこは普通の児童養護施設とは違い、アドニスの養成機関で人形とされるために集められていた子供たちのための施設。
当初は普通の児童養護施設に入れるつもりが、アドニスの子供を受け入れるのは…と、どこも拒否する態度を示した。
養護施設側の懸念も理解出来たので、アドニスの子供たち専用の児童養護施設が作られたのだ。


彼は今、そこの子供たちの為の読み聞かせにハマっている。
時間を見つけては、絵本を探し、少しでも彼らに楽しいと思って貰いたいと言う彼。


彼には子供たちの気持ちが良く理解できた。
自分も同じ境遇だから。
そんなハコニワしか知らない子供たちに、外の世界には楽しいものがたくさんあると言うのを教えたいそうだ。
彼は外に任務で出て白石景之となり、部下の向井、探偵事務所の柳たち、そして彼女と出会った。
出会った人たちにとって、彼は白石景之だった。
もう14番ではなくなった。


代わりのきかない特別な何かになりたい。


ずっと昔、まだ幼い御國に願いを聞かれ答えた言葉。
それはずっと彼の中に残っていた。
そうして彼はついにその願いを叶えたのだ。
彼女と出会った事で。
彼女にとって彼は唯一無二の存在。
そしてそれは彼にとっても。


まだ完全に自由と言う訳にはいかない。
彼女を幸せに出来る白石景之になりたいと、彼女に今の願望を伝えたい彼だったけれど、もうすこし先の未来で、きっと彼はその願いを叶える事だろう。


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俺はずっと代わりの利かない特別な何かになりたかった。
でも今の願いは、君を幸せに出来る白石景之になりたいんだ。


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