NORN9 LOFN for Nintendo Switch【吾妻夏彦】

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NORN9 LOFN for Nintendo Switch

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キャラクター紹介

CVは小野大輔さん。
ノルンに現れた襲撃犯。

能力者ではないものの、早撃ちが得意でとても強い。
本来は星好きな科学者。
共に戦場で戦う中、絆を深める。

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感想

各ヒロインに一人ずつ攻略制限のあるキャラがいるのですが、そのなかでは一番好きだな…と思えた人です。

最初はずーっと敵として見ていたので、どうかな?と不安でしたが、とても素敵でした!
白ヒヨコ辺りから、好きになりました。
白ヒヨコの仕組みに関してはすぐに気づきましたが、そこに気づかない主人公も可愛かったです。

でも、ロンさんとの関係は、やっぱり夏彦さんのルートでもわからずじまいでした。
義眼の事なんかも、どうして夏彦さんが作ることになったのか気になったのですが。
そこは残念でした。
代わりに空汰くんに関しては、新たな情報があった所は良かったです。

星が好きで、宇宙の話なんかをしているやり取りなどは、SF好きなのでなんだかワクワクしましたね。
そして終わり方も凄く良かったです!
彼らの素敵すぎる未来に、ドキドキしました。
小野さん、ステキな夏彦さんをありがとうございました。

ネタバレ

記憶を失ってもお前のことは消えない。
愛してる…ずっとそばにいてくれ。

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ただ星が好きな科学者だった。
でも彼は島の科学者だったから、リセットについての知識があった。
だから次第に許せなくなったのだ。
科学者が積み重ねたものを一瞬で無に帰すリセットと言う行為が。

その事で平和な世界が来るのであれば、それなりに納得も出来ただろう。
けれど何度かリセットを繰り返したものの、結果は同じ。
平和はいつもかりそめのものだった。
果たしてそんなかりそめの平和に、化学の発展や技術の進歩を犠牲にする価値があるのだろうか?

彼にとってのその答えはノーだった。
だから終わらせようと思ったのだ。
こんなくだらないシステムを。

そうして彼は島から飛び出し、単独で仲間を得て活動を開始した。
目標はリセットの阻止と能力者を殺す事。

仮にリセットを阻止出来たとしても、能力者が居れば、必ずそれを利用しようとする者が出てくるから。
人間とはそう言う生き物だから。
だったら殺してしまえばいい。
そうすれば誰もその力を手にする事は出来なくなるから。

だから彼はノルンの中に協力者であるロンを送り込み、船を襲撃した。
襲撃の目的は、もちろん能力者を殺す事なのだが、彼にはもう一つ果たすべき仕事があった。
リセットを阻止するに辺り、結賀史狼を殺さなければならなかった。
なぜなら史狼は武器を世界中にばらまいていたから。
そんな者の存在を許せば、リセットを阻止した未来はすぐに大きな大戦で滅んでしまう恐れがあるから。
その為に結界の能力に興味を持った。
その力を利用する事が出来れば、史狼を倒せる…と。

そうしてロンにより結界の能力者である彼女を連れ去る事に成功。
とは言っても、ロンはノルンから彼女を落とし、彼が自分の船で落ちてくる彼女を助けると言う形になったが。

そうして出会って、彼女に能力者達の命を盾にし、協力を仰ぐつもりが、ロンが彼の事を「サディスト」と言った事で、彼女に異常に怯えられてしまい、なかなかうまくいかなかった。
食事を持っていってもあまり食べてもらえない。
そうして日に日に弱って行く彼女。
結界の能力は能力者の体調に依存するとも聞いていたし、何より側で弱って行く様子を見るのは辛いし心配だったのだ。

そこで彼は考えた。
自分が彼女の部屋に行く事で怯えられるのならば、代理を用意しようと。
そうしてノルンから来た彼女に馴染みのあるヒヨコをモチーフに白ヒヨコを作り彼女の元に。
ノルンのヒヨコ同様にピピピと鳴くだけでなく、文字を表示できるように作り、そこに彼が白ヒヨコを通して聞いた彼女の言葉への返事を入力するシステムも搭載した。

そうして白ヒヨコとやり取りをする中、彼女は元気を取り戻し、食事もしてくれるようになった。

ノルンの中には、島の科学者に都合の悪い事を考える事の出来なくなるような周波数の電波が流れていた。
だから空汰が疑問に思う事を、誰も疑問に感じない仕組みになっていた。
けれど彼女は内部犯対策の二人組を作る際に、一人で内部犯を探す事を選び、空汰と協力する中、さまざまな疑念を抱くようになっていた。
だから彼女は彼が思っていたのとは全然違って、ちゃんと考えていたのだ。
自分たちの旅について。

その事を知った彼は、彼女達の旅の目的がリセットという者であり、世界では紛争が起こっている事、ノルンでは都合の悪い事を考えられないようになっている事などを教えた。
けれど最初は紛争の事など信じられない彼女だったが、史狼の軍との戦いに出た際に、紛争を目の当たりにした。
そうして襲われている街を守ると、街ごと結界で覆ったのだ。
自分には能力があるから守るのだ…と。

能力者でない彼にも、それがどれだけ大変な事か想像できた。
だから街を攻撃している沢山の船を撃ち落とした。
彼女が必死に結界で守っている間に。

初めは彼を敵だと思い警戒していた彼女も、彼と戦う内に心を許し始めた。
だって、彼の戦闘能力があれば、守る事が出来るのだから。
自分だけでは攻撃を防ぐ事しか出来ない。
しかもそれは永久に続ける事なと不可能だ。
けれど、彼女が守っている間に、彼が史狼の軍を叩くという共同作業により、本当に守ろうと思った街の人々を争いから救う事が出来たのだ。
それが堪らなく嬉しかった。

そうして二人は絆を深め、彼の操縦する船で、共に彼の好きな星を見に行くように。
彼は毎夜船で出かけては、彼女に星を見せ、沢山の星の話を聞かせた。
そして寝不足になりながらも、彼女はそんな時間に心地よさを感じていた。

そんなある日、彼が星の本を貸してくれた。
そこに彼の好きなスピカとアークトゥルスと言う夫婦星が、次第に近づきつつあり、そのうち本当の夫婦のように寄り添う日がくる…と書かれていたのだ。

夏彦の本だから、知ってるかもしれない。
でも今すぐ教えたい。
二つの星が本当の夫婦のように寄り添う日が来ると。

そんな衝動に突き動かされた彼女は、彼を探した。
そうして彼が仲間と「能力者を殺す」と言っている言葉を聞いてしまった。

そうよ、この男は敵なのよ。
私ったら、何を勘違いしてたのかしら。

頭ではそう思っても、心はもう戻れない。
だから胸が痛んだ。
彼を慕う気持ちと、仲間を大事に思う気持ちが共にあるから。

そうして慌てて部屋に戻ると、彼が近くで紛争が起きたから逃げるぞ…と現れた。
そのまま船に乗せられ、船を守る為に結界を張ろうと思う気持ちの片隅で、仲間を守りたい気持ちが邪魔をする。
能力者にとって彼は敵。
でも彼を慕う心は彼を守りたい。
相反する気持ちに、結界は反応してくれず、そのまま爆撃を受けてしまう。
そうして彼女を庇い、彼は重症を負いながら船が落ちた。

墜落後、意識のない彼女を重症な彼は担いで近くの村へと助けを求めた。
そうして自らも力尽き意識を手放した。

先に目覚めたのは彼女だった。
そうして村の人々に彼が重症を負いながらも、彼女を担いで助けを求めた事を教えられた。
でもちゃんと記憶にも残っている。
爆撃を受けた時に、真っ先に彼女を庇ってくれた記憶が。

その後彼も目覚めるが、怪我のショックからか、彼は記憶を失っていた。
そうして二人は村人が貸してくれた小屋で暮らし始めた。
彼女が畑を手伝い野菜を貰い、彼の為に料理を作る。
そんな穏やかな日々。
正直このままがいいとも思ってしまった。
このまま彼が能力者を殺したいと言う事を思い出さないでくれたら、こうして穏やかに暮らせるのに…と。
けれどロンが現れて、全てを思い出してしまう。

でももう記憶を無くす前の彼とは違う。
彼女との穏やかな日々の中、何より彼女を大切に思うようになっていたから。
だから記憶は取り戻したが、能力者は殺さない…と約束してくれたのだ。

現れたロン達はノルンが大変だ…と、結賀史狼が現れ、何人かは史狼に賛同しついて行ってしまったと教えてくれた。
残りは島にいると言う事で島を訪れると、駆以外の全員がその島にいた。
話を聞くと、史狼が現れて駆の様子がおかしかったから、こはるや暁人はついて行ったのだと。
そうしてついて行った先で、老朽化により史狼が死んでしまったため、戻って来たが駆の行方だけが分からないと言う。
そしてまたアイオンも停止してしまった。
停止前に彼女たちはアイオンに能力を返し、彼女も今では普通の女の子に戻っている。

そうして長かった船の旅も終わり、それぞれの道を行くことになった。
一月と平士は駆を探しに行き、そんな二人を正宗が探しに出た。
朔也たちは今日島を去る。
空汰は島に残り、アイオンを蘇らせると言い、彼女は当面彼とこの島に残る事に。

見送りに行かないのか?と彼に問われたが、泣いてしまうから…と見送らない意思を見せる彼女。
けれど彼は彼女を船で空に連れ出し、友の乗る船へと向かってくれると言うのだ。
そんな二人の元に正宗から連絡が入り、平士達が駆を見つけ、これからほかのメンバーと合流すると言う。

泣いてる顔を見せたくないと言っていた彼女に、お前は泣いてる顔も美しい…と言う彼は更に、それに別れに涙はつきものだろ?と。
その言葉に後押しされて、みんなときちんと別れをする決心がついた彼女。

そんな別れを経て、数年の月日が流れた。
今彼は科学者として研究に没頭している。
目指しているのは月への旅。
以前星を見ていた時に、アメリカには2週間程で着くのなら、月へはどのくらいで行けるのか?と彼女に訊ねられ、その事に驚くと、行ったことのない場所があるのは悔しいから行きたいと言われた事がキッカケで、いつか二人で月へ行こうと頑張っているのだ。

そんな彼に彼女は言う。
私たちの代では無理でも、その子供や孫の頃には宇宙へいけるかもしれないのね。
そんな風に科学は積み重ねられていくのね
…と。

リセットのない時代が訪れ、これからは進歩の一途を辿る。
それでも人はどこかでまた過ちを繰り返してしまうのかもしれない。
それでも彼らのように、争いを止めようと平和を望む者がいるのなら、またきっと平和な時代を迎える事だろう。
そうしてそんな未来のどこかで、きっと人々は月へとたどり着く。
それは彼らの代なのか、それとももっと先なのか?
今はそれも分からない。
それでもそんな風に積み重ねて繋がっていく未来がある事は、とてもステキな事に思えた二人だった。

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お前を危険な目に遭わせたくない。
俺はお前を幸せにしたい。
この島を手で何年も掛けて作り上げてきた多くの武器。
そんなものよりも、お前の方が大事だ。

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