NORN9 LOFN for Nintendo Switch【真相】

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NORN9 LOFN for Nintendo Switch

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シナリオ紹介

CVは阿部敦。
鈴原空汰と言う名前の小学生。
こはると出会い、迷子としてノルンに乗った。

このシナリオは、空汰がなぜあの場所にいたのか、何者なのかがわかるシナリオ。

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感想

初期のノルンに比べ、攻略キャラのルートでも、すこしだけ空汰くんのことが分かるようにはなっていました。
特に夏彦さんは島出身という事もあり、彼が三度目の世界の生き残りと言う言葉をつぶやいたりも。

けれどならばなぜ今ここにいるのか?というのは全く分からず、気になる存在でした。
こうして真相を見ることで、色々と納得する事が出来ました。

そして納得だけではなく、アイオンの想いも分かり、アイオンとして空汰くんを攻略したような気分に。
ステキなシナリオだったと思います。
阿部さん、可愛い空汰くんをありがとうございます。

ネタバレ

ぼくは男だ。
そんでもってアイネは女の子だから。
ぼくが助けてあげないと。

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彼は三度目の世界を生きていた。
時は平成を迎え、学校の授業で国会議事堂へ来ていた。
そうしてそこでアイオンの歌を聴いた彼は、その三度目の世界から連れ出されたのだ。
アイオンの老朽化を止めたいと願う島の科学者達によって。

元は心を持つアンドロイドだった。
鈴原空汰という科学者により作られ愛された「愛音(あいね)」と言う名前の。
彼女が目覚ましの歌を口ずさんだ時に「歌が上手だね」と彼が喜んだ事から、彼女は主人を喜ばせようと歌を覚えた。
歌を歌うアンドロイドはたくさんいるけど、愛音の歌が一番だよ…と彼が喜ぶのが嬉しくて。

そうして心を持つ彼女は、次第に彼に惹かれていった。
とても幸せだった。
いつか伝えようと思っていた。
彼を慕うその気持ちを。

なのに二人の世界は一変してしまう。
彼女が国連に目をつけられてしまったから。

度重なる争いで世界は疲弊し、政府は文明初期化計画なるものを考えた。
それを遂行するために、国連は心を持つアンドロイドの噂を聞きつけ、彼女を改造することで、その文明初期化計画を実行しようと考えたのだ。

科学者の彼にとって、それはとても恐ろしい計画だったし、大事な彼女をそんな事に使われる事もおそれた。
だから二人は逃げる事にしたのだ。
僕と一緒に居たいと思ってくれるなら、お願い、喋らないで
彼女が心を持つアンドロイドだと知れてしまうと困るから、逃げる中、彼女は彼と言葉を交わす事が出来なかった。
フードを目深にかぶり、人目につかないように逃げた。
時折フードの下に覗く彼女の笑顔に幸せを感じながら。
だから辛い逃亡でも、二人は幸せだったのだ。

けれどそんなある日、彼は事故であっけなく命を落とした。
一人残された彼女は、結賀史狼と言う科学者の改造を受け入れ、兵器となり、アイオンと名付けられた。

史狼は言ったのだ。
愛する人の復活を望むと。
器も環境も違う生まれ変わりではなく、全てが同じ状態で愛する人が復活する事を望むのだ…と。

バカげている、そんな事出来るはずないのに。
そうは思うものの、たった一人の誰かに強く会いたいと願う気持ちは理解できた。
彼女も彼にもう一度会いたいから、好きだと伝えたいから。
だから受け入れた。
史狼の改造を。
その史狼により、自分の愛する主人が殺されたとも知らずに。

そうしてアイオンの力により、島の科学者はリセットを行い、「世界」と言う機関として、再び争いが起こらないよう立ち回った。
けれど人々は何度やり直しても繰り返す、同じ過ちを。

そうして三度目のリセットを迎える頃、老朽化の進んだアイオンだったが、彼が三度目の世界で再び鈴原空汰として生まれ変わった。
そうして島の科学者により、リセット直前の三度目の世界から連れ出された。
アイオンの前身の愛音を作った彼の生まれ変わりならば、彼女をなんとか出来るだろうと。

けれど彼女にとって彼は大切な存在だから、そんな風に利用されるのは耐えられなかった。
だから彼女はコールドスリープした彼を自分の傍に置き守り続けまた、2000年もの間。

けれど史狼に見つけられ、その命を狙われた事で、眠りから彼を目覚めさせ、こはると出会ったあの場所に逃がしたのだ。

そうして彼はこはるに連れられノルンに乗り、時折そこで白いワンピースの女の子と会うようになった。
言葉は喋らない彼女だったが、彼は船の中で起こるさまざまな出来事を彼女に聞かせていた。
大切な友人だと思っていたから。

そうして島に到着した船から降りた彼は、自分が何者なのかを知る事に。
過去を見る扉に入り、愛音と科学者の時間を見る事で。

扉から戻ると、そこには史狼が待ち構えていて、彼を殺そうとした。
本来リセットは三度までで、こんなに長く持つはずのなかったアイオンが、なかなか停止しないのは、全て彼に会いたいと言う気持ちからだとし、ならば彼を殺そうと考えたから。
そうして史狼は銃で彼を撃つ。
実態もないのに、それでも大切な人が目の前で撃たれる事に耐えられず、身を挺して庇おうとする彼女。
けれどすり抜けてしまう弾丸は彼をかすめた。

彼は子供だし、彼女には実態がない。
相手は武器をもっていて、明らかに分が悪い。
そんな状況に現れたのは、能力者の少女たちだった。
そうしてこはるの炎の力に、史狼は退き、その後史狼もまた老朽化で停止したらしい。

そうしてアイオンはと言えば、正宗が老朽化で力が残っていないから、必要な事は話さないと言っていたが、彼が「アイネ、もう大丈夫だよ。ぼくはどこにも行かないから、もう喋ってもいいよ」と声を掛けると、愛音として言葉を紡ぎ出した。
空汰、あなたと一緒にいたい」と。
彼もまた「ぼくはきみの待ってた人じゃないけど、きみ一緒に居たいんだ」と、今の彼としても想いを告げてくれた。
そうして気持ちを伝え安心したのか、彼女は遂に停止してしまったのだ。

だから彼は決意した。
もう一度彼女を蘇らせようと。
眠っていたから、記憶はないけれど、2000年もそばにいたんだから。
そして記憶はないながらも憶えていた。
彼女が眠る彼のそばで歌ってくれていた歌を。

兵器じゃなく、歌姫としてもう一度アイネに会いたいんだ。
そう話す彼。
彼女が停止した時には、自分でも引くくらい泣き、彼女の存在の大きさを知ったから。
今はまだ子供で、出来る事は少ないかも知れない。
それでもどんなに時間が掛かったとしても、彼ならきっともう一度彼女を蘇らせる事が出来るだろう。
その時はリセットを行う兵器ではなく、彼専属の歌姫として、ずっと寄り添い続ける事だろう。

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どんなに無理でも、ぼくはアイネを取り戻す。
兵器なんかじゃない、歌姫のきみを。

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