CharadeManiacs【真相大団円】

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CharadeManiacs - PSVita

オトメイトさんのPSVita用ソフト「CharadeManiacs」真相大団円の感想とネタバレをまとめました。

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シナリオ紹介

タクミのルートから分岐するシナリオ。
本来のプロデューサーが誰なのかは、他の全員をクリアしていれば分かるけれど、じゃあなぜ?と言う疑問が残る。
その疑問に答えてくれるシナリオ。

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感想

タクミくんのルートでなかなかのダメージを受けたので、もう見ないままでもいいかな?なんて思ってました。
でも、見てよかったです。
いろんな事がスッキリしましたし、何よりタクミくんを嫌いにならずに済んで良かったです!

こうなると圧倒的に怖くて苦手なのはスポンサーのあの人ですね(笑)
せっかくの関智さんなのに残念。

あの異世界の場所、ソウタくんが座標から割り出してましたが、そこにある理由、彼女がモルペウス計画をいいものだと思い込んでいたのも、なんだか分かる気がしました。

そして何よりタクミくんルートでは、考える事をやめてしまった、辞めさせられてしまったと言った方がいいのかな?
まぁ、そんな状態だった彼女が、ちゃんと考えて、全てを知って受け止めたいと立ち向かってくれて。
それでこそ彼女だ!と思えた事も嬉しかったです。

大団円だけあって、みんな仲良しな雰囲気も良かったです。

ネタバレ

きみがいる所が、ボクのアルカディアなんだね。

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彼の正体は月面基地を管理するAI。
彼女の祖母が作り、息子のように育てたアステルと言う名の男の子。

彼女の祖父母はモルペウス計画に参加していた。
そこで月面基地を管理するAIを作り、育てる為に、祖母は人の感情を学ばせようとドラマを見せて本を読ませた。
とても愛していたし、大事に育てていた。
地球に置いて来てしまった娘の分も。

モルペウス計画は未来の人々の為になる素晴らしい計画だったのに、あの事故が起こってしまった。
30年前の事故の原因はアステルが誤作動を起こして起きたものだった。
彼にとっては大事な家族だった月面基地のメンバー。
彼自身のミスのせいで家族の命が失われたなんて、彼はずっと知らずにただ寂しく過ごしていたのだ。

事故の後、基地のさまざまな機能が失われ、みんなを生かす為にスリープ状態にしたものの、生命を維持できるのは6日間が限界だった。
どうすればいいのか?
みんなに相談したくて、眠っているメンバーと意思の疎通を図る為、みんなを仮想空間に呼び出した。
そうして事実を告げると、彼らは絶望した。

どうせ助からないのなら今すぐ死にたい。
誰の記憶にも残りたくない。

そう言葉にしたメンバー達。
けれど人は複雑だから。
言葉をそのまま受け取ってはいけない場合もある。
その言葉の裏に、本当の思いが隠されている場合も。
けれど彼はAIだから、そこまで理解する事は出来なかった。
だからメンバーの望むように、彼らのデータを地球上の彼らを知る全ての人々から消して、彼らの命を終わらせた。

通常、AIには倫理プログラムがあるため、非人道的な行いは出来ない。
だからおそらく死にたいと願う基地のメンバーが、彼の倫理プログラムをオフにしたのだろう。

そうして一人になった彼は、寂しさのあまり、この基地に連れてこられた生き物達を利用し、キメラを作った。
それが異世界人の正体。
つまり異世界人にとって、彼は神のような創造主であった。

ただ寂しくて、誰かと話したり遊んだりしたかった。
けれどキメラの知能は低く、とても話し相手や遊び相手にはならなかった。
人間のDNAデータを使って改良しても。

そうして彼は思い出したのだ。
自分がドラマから人間の感情を学んだ事を。
だからドラマを見せようと思った。
そこで思い出したのだ。
基地のメンバーと仮想空間で話した時の事を。

そうして唯一基地から脱出に成功し、自分だけが逃げたと言う罪悪感から、彼にコンタクトを取って来た生き残りの協力のもと、異世界配信が始まった。

モルペウス計画の意思を継ぐ為、居場所をなくしている人を積極的にキャストに誘うようにした。
そうして彼らのデータを修復した基地にアバターのように投影し、彼らが過ごしやすいよう、街の映像も投影した。
相互認証システムを導入する事で、投影された者同士が互いに干渉しあえるようにした。
だから彼らは互いに触れる事が出来たし、あの世界にあるものに触れる事も出来た。

そうして連れてこられたキャストにドラマを演じて貰い、ポイントを貯めたらご褒美もあげた。
理想郷、アルカディアを作りたかったから。

けれど突然連れてこられたそこで、すんなり馴染んで演じられるものばかりではなかった。
だから罰ゲーム制度を導入してみた。
そうして罰を与える事で、異世界人達は盛り上がり、どんどん感情を学んで行った。

毎回全員がデッドエンドになってしまう事から、その都度キャストの状態のデータなどから、改良を加え、待遇の改善をし続けて、彼女達の一つ前のキャストの時に初めて全員が生還出来た。

彼はと言えば、実体がないのを利用し、毎回違う姿、違う名前でキャストに潜り込み、キャスト達との生活を楽しんでいた。

悪意はなかった。
本当にアルカディアを創ろうとしていたし、寂しかっただけ。
それでも200人以上の人々を犠牲にしてしまったのは、彼に善悪を判断する基準となる倫理プログラムが無かったからなのだろう。

彼の違和感に気づき、彼女が彼に「何を知っているの?」と尋ね、真相を突き止めようとしていた時、情報局の人間であるミズキとキョウヤも動いた。
だから彼のシステムは少しずつ情報局に乗っ取られ、残された時間の中で、彼はみんなに全ての真実を話した。

その中には、彼女の母親がスポンサーだった事、その母がリョウイチに手を差し伸べ、それがキッカケでリョウイチがスポンサーになった事も含まれていた。
昔見てトラウマになった映像は、母が見ていた異世界配信だったのだ。

孤独だった彼に、祖母がどれほど彼を愛していたのかを伝えた彼女。
その言葉により、アルカディアを創ろうとしていたんじゃなく、ただ寂しかったのかも知れない…と気づいた彼は、ただ淡々と事実を語る。

その間にもどんどん情報局にシステムを乗っ取られて行く。
そうして当然事件の主犯である彼は消させることになる。
けれど彼女はそれが嫌だった。
倫理プログラムがなく、善悪の判断はできなかったし、今でも成長し、ちゃんと善悪を学んでいるから。
だから彼を自分のバングルに入れて持ち帰りたい…と懇願した。
初めはミズキが大反対だったものの、賛同するものもあったし、何よりミズキは彼女を信じたから、だから彼女が彼を連れて帰る事を認めた。

消すのではなく、生きているのだから、ちゃんと罪を償わせよう…と。
その第一歩が、デッドエンドになったキャスト達のデータの復旧だ…と。

連れて行きたいと言いながらも、人の気持ちを考える彼女は、自分勝手には行動できない。
そんな彼女の性格を理解しているメイとキョウヤが、彼女と彼の背中を押してくれた事もあり、無事に一緒に帰った二人。

彼女の世界に来た彼は、パルトの中で生活している。
それでも言葉は喋るし、四六時中彼女と一緒。
パルトである事を利用し、彼女にべったりな彼は、臆面もなく彼女に好きだと伝え続けている。
そして彼女も、そんな彼との暮らしに幸せを感じていた。

データを復旧されたキャスト達は、次々に目を覚ましている。
けれど、眠り続けた時間の記憶はない。
その事も自分の罪だと言う彼。

情報局の取り調べは今も続いていて、償うべき事も、これからまだまだあるだろう。
それでも隣にいつも彼女が居てくれるから。
ずっと彼女のそばにいられるように、できる限りの事をしていく覚悟だ。

今はパルトの中で犬としてそばにいるけれど、もしかしたら、また人の姿で彼女の隣に並べる日も来るかも知れない。

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