CharadeManiacs【射落ミズキ】

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CharadeManiacs - PSVita

オトメイトさんのPSVita用ソフト「CharadeManiacs」で緒方恵美さん演じるキャラクター、射落ミズキの感想とネタバレをまとめました。

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キャラクター紹介

CVは緒方恵美さん。
キャスト10人の中では最年長。
まず第一に性別が不明。
そしてそこに皆が困惑することを楽しんでいて、よくネタにもしていた。

カクテルを作るのが上手で、彼女にもノンアルコールのカクテルを振る舞ってくれたりも。
調理班でありながら調べ物をしていて、彼女はその助手として手伝いをしていた。

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感想

不思議な人でした。
まず性別(笑)
結局どっちなんだろ?という謎が残ったままですが、主人公はそんなの関係なしに人としても好きなようなので、良かったのかな?とは思います。
ただ、自分に置き換えてしまうと、やっぱり男性じゃないとな…とも(笑)

シナリオはすごく素敵で、後半泣かされました!。
ただ、終わり方が全員元の世界でエンドなんだと思っていたので、もしや間違った?と攻略サイトさんを確認してしまうような終わりでした。
そこが少し残念な気もしてしまいました。

でも、二人目ということで、トモセくんの時よりもわかって来たことが増えて、ますますいろいろな人が怪しく思えてしまう(笑)

ただ、ミズキさんの協力者さん、後半喋らなかったんですよね。
あの人って、結構話すタイプの方なので、あの不自然なだまりっぷり、いないのかと思うような状態は逆に不自然で、私はすぐに誰が協力者なのかわかってしまいました(笑)
これを書いている今、その協力者だった人を攻略し終えていますが、ほらね…と。
でも、そこもヒントの一つなのかもしれません。

推理しながら進めるのがとても楽しかったです。
そして飄々とした話し方と、ディレクターとの交渉の時のお仕事モードのかっこいい感じとか、演じ分けがとても素敵でかっこよかったです。
男性だとハッキリ分かれば、もっと大好きになれたのに(笑)

緒方さん、素敵なミズキさんをありがとうございました。

ネタバレ

そうだな、僕の性別については、あっちの世界に帰ったら教えてあげる、ベッドの中で。
それが一番手っ取り早いだろ?

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彼の正体は情報管理局の職員。
元々は彼の兄が情報管理局に勤めていて、異世界配信を探るためにキャストとして潜入したのに、異世界配信に魅入られたのか向こう側のスポンサーとして活躍するように。
その後、スポンサーである兄はデッドエンドを迎えてしまった。

けれど、スポンサーとして活躍した者がデッドエンドになった場合、選択肢として異世界人として生まれ変わると言うものがあった。
そうして彼の兄はその選択をして、実は異世界人として、あの世界に生きていた。
記憶もなければ知能も低い状態で。

そんな兄を異世界配信で探し、兄に関する真相を突き止め、異世界配信を情報管理局の人間として止めるために、彼は異世界配信に参加していた。

通常異世界配信ではスポンサーが新しいキャストを選ぶんだとか。
彼女達の場合は特例として、指名されて選ばれたようだったが。
そのスポンサーであった彼の兄は、次のキャストに手近な所で自分の身内を…と彼を選ぼうとした。
けれど情報管理局にその行動は読まれていたため、異世界配信に連れて行かれる前に保護されたのだった。
恐らくそれがキッカケだったのだろう、彼が情報管理局の人間になったのは。

異世界配信はとある軍事用衛星を無断で使用する事で配信されていた。
何もないシェルターのような空間に、あの世界を映像で作り上げ、選ばれたキャスト達はどこかで薬で眠らされる。
そうしてデータとしてあの世界に送られて、キャストとして活動していた。
かなり高度な技術で、データとしてそこに存在している彼らは、本当に自分自身がそこに居るかのように感じていたのだ。
痛覚や味覚、触った感触などもしっかりと感じられる程の技術。

データだから、向こうの都合でドラマの舞台となる場所に必要なキャストのみが瞬間移動したり、ドラマに合わせて服装が変わったりなどしていたのだ。

情報局の人間である彼には、キャストの中に一人の協力者がいた。
その協力者と共に、異世界配信の使っている衛星を突き止め、情報局に知らせ、その衛星の権利を異世界配信から奪い取り、あの配信を止めようとしていた。

そんな中、ともに調理班となった彼女と親しくなった彼は、彼女を助手として調べ物に付き合わせていた。
初めは本気で利用するつもりだったのに。
真っ直ぐで素直な彼女と、向けられる笑顔や信頼に、次第に彼も惹かれてしまった。
けれど彼には異世界配信を止めたいと言う目的があった。
だから自分たちの命を交渉に使わざるを得なかった。
元から彼は言っていたのだ。
100を救うためなら1の犠牲は仕方ない」と。

それは彼が冷たい人間なのではなく、異世界配信に対し狂信的になってしまった自分の兄を見ていながら、兄がデッドエンドになる前に、こんなにも多くの犠牲者が出る前に、ちゃんと止めるべきだった。
情報管理局に知らせるべきだった
…と後悔しているから。

そうして彼はディレクターに伝えた。
強制的に異世界配信を終了させたくなかったら、今までデッドエンドになった230人以上の人々のデータを渡し、今回キャストで参加している人たちを帰還させて欲しいと。

ディレクターは高度なAIのようなものだから、ディレクター自体に決定権はない。
決めるのは10人の中に隠れているプロデューサー。
強制的に終了させれば、参加中キャストの生体データがなくなり、体は情報局で保護しているものの、脳死状態になってしまう。
つまり、交渉を持ちかけた彼も、プロデューサー本人も同じ状態になると言うこと。

そうして、みんなとリビングに戻された時に、一人だけ悪者になるかのように事態を説明した彼は、先に一人で部屋に戻った。
そんな彼を心配した彼女は、利用されてただけなんだぞ?と言うトモセを振り切り彼の部屋へ。
そうして互いに想いを交わし合った二人。
彼女はいつも弟や妹を優先する余り、我慢するのが当たり前で、何事も自分で決めるのが苦手になってしまった。
そんな自分と、自分自身を犠牲にしているように見える彼を重ねたのだ。

そんな彼女が、いつかミズキさんが迷った時には、私が手を引きます…と言ってくれた彼女が、なによりも大切だと思うように。

そうして交渉の返事が聞ける約束だった翌日を迎え、そこで彼らの運命が決まるはずだったが、ゲームを持ちかけられたのだ。
ただ交渉に応じるのではなく、ゲームで決めようと。

ならば強制的に…と思った所で、彼の目の前の画面には情報局の副局長が映し出され、副局長は裏切り者だと言う事が判明。
つまり、異世界配信を強制的に終了させることは出来ない事になってしまった。
もうこうなっては、相手の提示するゲームに参加するより他に道は無くなってしまった。

そのゲーム内容はこうだった。
燃え盛る炎。
その前には彼女と異世界の生物が立っていた。
そしてあいだに彼。
三人は三角形を描くように立たされていた。
異世界の生物は、異世界人として生まれ変わった彼の兄で、見た目がドロドロのままでは分からないだろう…と、彼のよく知る兄の姿へと変えられた。
燃え盛る炎にどちらかを突き落とせば終わるゲーム。
兄だったものを助ければ、今までデッドエンドになった人のデータと、今回の参加者全員を助ける事が出来る。
彼女を除いて。
彼女を助ければ、彼女しか助からない。

そんな残酷なゲームを持ちかけられ迷う彼に、いつも通りのミズキさんが好きです…と、彼を辛い思いから早く解放すべく自ら炎に飛び込む彼女。
けれど体は全く熱くない。
おかしいと思い目を開けると彼が彼女を手を引いて助け、自ら炎へと飛び込んだのだ。

しかし、ルールは彼女か兄のどちらかが炎に焼かれるというものだった。
つまり彼の行動はルール違反。
だから彼は炎に弾かれ戻って来て、兄も今までの参加者のデータも、今回の参加者たちも、全てを失ってしまった。

絶望している彼に、あなたが迷ったら、私が手を引きます!と言う彼女に励まされ、この世界で出来る事をしようと、コツコツと外部と通信を取り、今までの参加者のデータを集め、少しずつ少しずつ元の世界へと送った。
情報局の副局長以外の外の世界の協力者の力を借りながら。

随分と時間を費やした。
けれど、データを送った過去の参加者たちは、無事に元の世界で暮らし始めていると言う。
残るデータはあと二人分。
そうしたから彼らもやっと元の世界へ戻れる。

今では異世界の人とも友達みたいに親しくなり、ディレクターも彼らに協力的になりつつあった。
いろんな事が変わっていった。
だから、プロデューサーは誰なのか分からないものの、プロデューサーも自分たちと過ごした事で何かが変わったのかも知れないし、そうなら嬉しいと思う二人。

まだ彼の性別も謎のままだが、帰ったら教えてもらえる約束になっている。
その時はベッドの中で、たくさん甘やかしてあげるよ…と笑う彼。
それが現実となるのも、そう遠くないだろう。

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