オトメイトさんのNintendo Switch用ソフト「オランピアソワレ」で島崎信長さん演じるキャラクター、璃空の感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。
キャラクター紹介
※「オランピアソワレ」は乙女ゲーム制作ブランド『オトメイト』の作品です。
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CVは島崎信長さん。
【青】の次期長とされる人物で、大変生真面目な性格。
軍人として働く彼は、黄泉へと続く門であるクナドの番をしている事も多く、その生真面目さ故に黄泉へ行こうとする彼女を諌めようとしていた。
卑流呼が【青】にのみ与えたとされる力『拔』。
彼はその拔の優秀な使い手。
【青】の者全てにその力が現れるわけではなく、大変希少な力を有している。
軍人でありながら舞も素晴らしく、同じく舞手である主人公を感嘆させる程の腕前。
誇り高き【青】である事から、黄泉の者やその色で人を差別する傾向が強い彼と幾度となくぶつかる主人公。
しかし突然飛び出した白鼠のだいふくに見せた優しい笑顔を見て以来、彼との関係に少しずつ変化が…。
感想
別サイトにまとめた攻略直後の感想です。
ネタバレ(あらすじ)
俺はお前に相応しい男になりたいのだ。
今のこんな無様な、中途半端な俺で、お前に好きだと言いたくないのだ。
ハズシの子
美しい青い髪と青い瞳を持つ彼は、【青】の次期長になる事が決められていた。
通常天供島では男は20歳を越えると交配の時期を迎え妻を娶るのだが、彼は長の方針で30歳まで独身を貫く事も決められていた。
妻となる相手は、何代も遡りより多くの【青】を産んだ家の娘。
そうして尊き【青】を残す使命を与えられていた。
尊き【青】と自らをそう呼ぶのは、【青】の者にのみ卑流呼が『拔』の力を与えたから。
拔とは骸となった人から、魂を抜いて『晶』と呼ばれる結晶にする技。
【青】にのみ与えられるとされるその技だが、全ての【青】の者に現れるものではない。
とても希少な技なのだ。
元々現長の夫は拔の力を持っていたものの、夫の死後長を受け継いだ妻、珠藍大姉にはその力はない。
通常【青】では死者が出ると、魂籠の儀を執り行い、長が拔を行っていた。
そんな貴重な力である拔。
彼はその拔の力がとても強い子供だった。
しかも混じり気のない美しい青も持っている。
しかし彼はハズシの子だった。
ハズシとは許されぬ色層の者同士が結ばれる事で、色を尊ぶこの島では禁忌とされていた。
けれどそれらを持って生まれた事から、ハズシの罪で黄泉に落とされた母から生まれた彼は、その後母と引き離され、珠藍大姉の姉の息子として【青】で生きることとなった。
ちょうど珠藍大姉の姉は、身籠った子供を死産したタイミングだったから。
そうして【青】の身分を手に入れ、その拔の力により長に代わり魂籠の儀を行い、次期長にも決められた彼は、誰よりも【青】であろうとした。
学校も優秀な成績で卒業し、軍にも入った。
規律を重んじる真面目な性格で、【青】の民にも慕われていた。
それでも怖かった。
いつか本当の事がバレて、生まれた場所である黄泉に落とされるのではないか?と。
黄泉とは無色と呼ばれる色の混じった『不出来』とされる者たちが、生まれてすぐに送られる場所だ。
また地上で罪を犯した者も、顔に印を入れられ、この黄泉に送られる。
黄泉は地上からクナドと言う門を抜け、黄泉比良坂と呼ばれる長い坂道を下った地下に存在していた。
そう、決して日の当たらない場所。
【紫青】故の【青】への執着
天供島は色が最も尊ばれる場所。
故に何色の地区に生まれようとも、生まれ持った色により暮らす場所は変わってしまう。
彼がハズシの子として黄泉で生を受けたのに、【青】で育ったように。
医療院の医院長を勤める叉梗は【青】で生まれた。
しかし自身の持つ色は青ではなかった。
紫ががった青、【紫青】として生を受けてしまった。
故にこの島の仕来りにならい、叉梗は紫青で育ち紫青として生きる事に。
それでも誇り高き【青】の息子として生まれたからだろうか。
叉梗は青の事をとても気にかけていた。
だから彼の事も珠藍大姉と共に次期長に相応しいよう導いていた。
だから30歳まで独り身を貫き、青を産む娘を娶る筈の彼が、彼女といる事も良しとしなかった。
元々軍人で真面目な彼は、彼女が黄泉に降り、黄泉の者と関わる事に苦言を呈していた。
その事もあり、二人は初めは決して仲が良いとは言えなかった。
むしろ険悪と言った方がいいくらいだったのだ。
しかし彼の魂籠の儀の舞を見たり、彼女の飼っている白鼠のだいふくに見せる優しい表情を見た事により、彼女の中で彼を見る目が変わり始めた。
それと同時に彼女と話す機会が増えた彼も、決して色で人を差別しない彼女の様子に惹かれるように。
だから二人が共にいる様子を見て、忠告をしたのだ。
二人は決して結ばれない…と。
【白】の娘である彼女は、白を産むと言われている。
彼は青を産む娘を娶らなければならない。
しかも彼女はコトワリの要請により、一年以内に夫を見つけなければならないのに対し、彼はあと10年程婚姻する事が叶わないのだ。
そんな二人の状況を鑑みれば、結ばれるのは難しいように見える。
この島の仕来りを重視するのなら。
取り分け青の誇りに執着する青の長の珠藍大姉、紫青でありながらも青に執着する叉梗、この二人にとって次期長である彼は重要な存在だ。
そうやすやすと白の娘に渡す訳にはいかなかったのだろう。
そうして彼との事を明らかに快く思わない口ぶりの叉梗を、彼女は苦手に思うように。
あの翻る叉梗のマントが見えるだけで、凶兆だと思う程に。
剥と言う病
天供島には剥と言う恐ろしい病が存在した。
原因は分かっておらず、その病に冒されると死に至るものが殆どだ。
なんでも体から色が剥がれて、命を無くさなくても体の一部を失ってしまう事もあるのだとか。
珠藍大姉の夫も剥で命を落とし、叉梗もまた剥に冒された。
叉梗に至っては命に別状はないものの、片目を病によって失った。
だから彼は医療院の医院長として、剥の研究を行っていた。
そうして剥で失われた細胞を再生しようとしていた。
その研究には高純度の晶が必要だった。
通常晶は亡くなった者の魂を結晶にしたもの。
結晶にする拔を行うのは、死者に対してのみ。
拔の力を持つものが、生きている人間に対して拔を使う事は固く禁じられていた。
しかし処刑の場合は別だ。
霊殺(たまそぎ)と言う生きたまま魂を抜かれる処刑方法が用いられる。
これは相当苦しいようで、処刑される者の苦しむ声は、聞いたものをまた苦しめる程。
そんな処刑により取り出された晶は、どんな技術の高い者が死者に拔を行い得た晶よりも美しく純度が高いものとなる。
そしてこの処刑で得られる高純度の晶は、剥の研究に多大な貢献をしてくれていた。
しかしあくまで処刑による副産物だ。
安定供給など出来るはずがない。
主に霊殺の処刑に遭うものは、ハズシの証拠を掴まれたものだったから。
所がここ最近ハズシの処刑がおかしいのだ。
あまりに頻繁にハズシで捕まる者が増えた上に、軍の資料を盗み見た所、確固たる証拠もないまま処刑される者が後をたたなくなっていた。
その原因は医療院の委員長の叉梗にあった。
叉梗が裏で手を引いていたのだ。
叉梗は剥で一命を取り留めたものの、目を失った。
しかし剥はそれだけでは終わらなかった。
最近再び剥を発症してしまったのだ。
幸い医師であるお陰で、すぐに剥である事に気づき投薬し、大事に至らなかった。
けれど怖くなったのだ。
こうしてまた剥を発症したら、今度こそ助からないかもしれない…と。
だから軍の者に呟いたのだ。
自身の軍への影響力を知りながら。
「霊殺の晶がもっと手に入れば、研究も進むのに…」と。
軍人には原色の者が多い。
剥は何故か色層の中でも原色である赤、黄、青での発症が多かった。
だから軍の者たちも怯えていたのだ。
剥で命を落とす事を。
そんな事がなくなるための研究ならば、どんどん進んだ方がいい。
そう考えた軍は、情報提供者の話を鵜呑みにし、証拠もないままハズシとしての情報が入ったものを次々と連行するようになってしまった。
ハズシはこの島では重罪だ。
そんなものをするようなヤツらの命など惜しくない。
自分たちの尊い色を守ためなら…とでも言うように。
伊舎那天での告白
軍のそんな動きを彼が怪しんでいた頃、彼女が攫われそうになった。
彼女はコトワリが保護を宣言し、軍も彼女を守ろうとしている…そんな存在だ。
何しろ天供島には彼女以外【白】は一人も存在しないのだから。
そんな貴重な彼女の色に興味を持つものは当然いるだろう。
けれど彼女は天女島の唯一の生き残り。
彼女の舞なくして、太陽を輝かせる事は叶わない。
つまり、島の誰にとっても彼女と言う存在は傷つけていい存在ではなく、守るべき存在なのだ。
そんな彼女を辻馬車の御者に化けた男ともう一人の男が、二人がかりで拉致しようとした所に、軍の仕事でクナドを守っていた彼が駆けつけた。
既に彼女に惹かれていた彼は、彼女の身に危険が迫った事に激怒。
普段はあんなに冷静なのに、我を忘れた彼は、犯人に向かい拔を使おうとしたのだ。
意識して好きに使えないものの同じ拔の力を持つ彼女は、その事に気づき、彼に声をかけて術の発動を止めた。
彼に罪を犯してほしく無かったから。
その後犯人の一人は捕らえられ、もう一人は彼が追いかけるも逃してしまった。
しかし幸い彼女は無事で、彼も怒りに任せて拔を使わずに済んだ。
だからホッとしてしまったが、後日彼と彼女は揃って伊舎那天に呼び出された。
そこは原色の長三人により合議が行われる他、審問の間があり尋問を行う場でもある。
そこで二人の審問が開かれたのだ。
当然彼が生きている人間に拔を使いそうになった事は、知られていた。
その事について問われた彼は、彼女への想いを口にした。
まだ彼女本人に告白もしていないのに。
堂々と告げた彼は、そこで青の長である珠藍大姉に色紋を返上。
自身は黄泉へと下ると言うのだ。
そうして長三人に頼んだ。
今回の事件は自分に捜査させて欲しいと。
当然軍の他の者でもいいだろうと言う返答で、どうしても君がやらねばならない理由があるのか?と問われてしまう。
しかし彼には長たちを納得させる理由などない。
完全な私情なのだ。
それでも真面目な彼は「私情です」と答え、その調査の権限を手に入れた。
更には青を残す事に重きを置く珠藍大姉以外の二人の長からは、白の彼女との婚姻に感し、好感触の返答も得た。
その後彼は宣言通り黄泉へと向かい、死菫城で生活する事に。
そうして黄泉で二人きりになった時、初めて互いに互いの気持ちを伝え合い、二人は口づけを交わしたのだった。
未来への決意
彼女を拐かそうとした犯人のうち、軍に捕らえられた者は、翌朝死亡した。
監視の目を掻い潜り自殺したと言う事だが、どうやら黒幕により殺されたらしい。
一方彼が逃したもう一人は、実は一度捕らえ、彼が犯人の色紋を奪って居たのだ。
そうして彼女を伴いコトワリを訪れた時、その男がコトワリに現れた。
当然自ら進んで出頭した訳ではない。
彼に時間と場所を指定されて呼び出されたのだ。
色紋を押さえられては、どこの誰か知られている。
逃げる事など叶わないからだ。
そうしてそこで犯人から黒幕が叉梗だと聞き、彼らは叉梗を呼び出し、捕らえる事に成功。
当然自分にたどり着くことも想定済みだった叉梗は、銃で自ら命を絶とうとしたが、無事に無傷で捕らえる事が出来たのだった。
その後彼は彼女と共に伊舎那天へ。
そこには既に珠藍大姉を呼び出して居た。
事件の結果の報告と、黒幕の逮捕を告げた彼は、初めて珠藍大姉に自分の本当の望みを告げた。
彼女を妻にしたいと。
ハズシの処刑を俺が長になった暁には、反対しようと思っていますと。
当然激怒した珠藍大姉だったが、彼は彼なりに濃い血を残そうと青が行う近しい者同士の婚姻に関して、考えた事を真摯に伝えた。
俺は男だから、捉え方がおかしいのかもしれない。
けれど濃い血を残すための婚姻で、死産が増えているのならば、大切な妻にそんな辛い思いをさせたくはないと。
更には自分が青同士の婚姻でなくとも、濁りのない青を持ち、拔の力まで得た事も含め、今後の婚姻のあり方を意見したのだ。
そうしてどうしても彼女を妻にしたいと。
彼の真摯な思いは、珠藍大姉に伝わったのだろう。
今度珠藍大姉が開く女性のための学舎に彼女も通える事になったのだ。
そこで知恵を得た女も幸せになれる事を証明し、どのように知恵を得ればいいのか、皆の手本となりなさい。
未来の青の長の妻として…と。
珠藍大姉はそう彼女に言ってくれた。
そうして真に結ばれた二人。
結ばれたことで、白き彼女は彼の色に染まった。
真っ青になったのだ。
それでも一時的なもので、時と共に彼女は元の白に戻った。
母から聞かされて居た。
それは天女島の女の秘密で、半身と出会い愛し愛された時、相手の色に染まり強い力を得ると。
母の言った通り、彼女は彼と結ばれて以来、舞台でアマテラスの為に祈りを捧げる舞を行う際に、強い力を感じる様に。
そして太陽はそれに応えるようにキラリと輝き、彼女からは青い、彼の色の光が発せられた。
それはとても美しい光景だった。
しかし皆には見えていない。
見えたのは天女島の女である彼女と、その夫である彼、そして彼女が祖父と慕う天女島の女を妻に持つ者だけ。
更なる強い力を得た彼女だから、きっとこれからもその力に応え、太陽は強く輝く事だろう。
そして彼と共に新たな天供島の未来のために、二人で出来ることをして行く予定だ。
いつか色に囚われる事なく、愛する人と誰もが自由に結ばれる、そんな未来のために。
BAD ENDネタバレ(あらすじ)
別記事にまとめました。
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