金色のコルダ3フルボイスSpecial【天宮静】

金色のコルダ3 フルボイス Special (通常版) - PSP

キャラクター紹介

CVCは宮野真守さん。
天音学園の三年生でピアノ専攻。


ヴァイオリンの練習のために借りたスタジオで、たまたま彼が予約している部屋を使ってしまい出会う。
その後二人で練習するなどして絆を深める。

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感想

他校の生徒さんなのですが、大会開催の期間が夏休みにかかっている事もあり、結構自然に一緒に練習出来たりするのが良かったです。


そして同じ学校の生徒以上に印象に残ってしまうドラマチックなシナリオにやられましたね(笑)


最初から実験だとか言ってる段階で、なんなのこの人?と興味津々で、話が進むにつれて、どんどん感動的な展開になって行くんですよね。


映画の約束の日のイベント、本当に切なくて悲しくて。
だから抱きしめてくれたあの瞬間、感動してしまいました。


宮野さんも、最初のあまり感情が表に出ない話し方から、次第に言葉に感情が宿ってくる感じを素敵に表現してくれました。


本当は響也くん一筋で行く予定でしたが、たまたまいい感じに恋愛が進行したから同時に…と軽い気持ちでしたが、ビックリする位大好きになりました!


そして見た目の印象から、勝手に年下とか思っててごめんなさい(笑)


音楽的にも導かれた感じも良かったです!
宮野さん、素敵な天宮さんをありがとうございました。


ネタバレ

アレクセイ先生の言う事をよく聞く、人間離れした音を奏でる人形。
君と出会い恋を知る前の僕は、そんな存在だったんだ。



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出会いは駅前のスタジオ。
僕が予約していた部屋でヴァイオリンを奏でていた君。


せっかくだからと互いに音を奏でた時、二人に見えた草原。


だからだろうか?
君で実験してみようと思ったのは。


僕の音には心がない。
だから恋を知る必要がある。



僕を天音学園に入れて導いてくれた先生であり、天音の理事長であり、世界的な指揮者のアレクセイがそう僕に言った。
言われた言葉を理解する事は出来たけれど、どうたら恋が出来るのか、僕にはそれが分からなかった。


そんな時君と出会い、なんでだろう?君と恋の実験をしてみたいって思ったんだ。


そうして時折スタジオで一緒に練習し、帰りに映画をみたりと、デートみたいな事をして過ごすようになった。


そしてある時気づいたんだ。
自分がとても楽しんでいる事に。
その理由も知らないままに。


けれど、そんな日々はそう長くは続かなかった。
レコード会社から僕のCDを出してもいいとの話が来て、会いたいとの連絡が。
先生は勿論行くようにと言うし、以前の僕なら、願ってもないチャンスと飛びついたに違いない。


けど今回ばかりは違っていた。
だって君と約束していたから。
以前見た映画が楽しかったから、また一緒に見に行こうと。


そしてその日を僕自身が心待ちにしていたから。


別な日にしてもらうことは出来ませんか?


訊ねた僕に、彼女に恋をとてしまったのね…と、
返された先生の言葉に驚いた。
実験だったはずの二人の時間。
それを楽しく感じ始めた理由が見えた気がしたから。


けれど願いは聞き入れられないまま、大人の言う事を正しいと理解出来てしまう僕は、そのまま君との約束を捨て、着いて行ったんだ。


帰り道、約束の時間はとうに過ぎていて。


怒ってくれればいい。
嫌いになってくれたらいい。
そうしたらもう会わずに済むから。
会えばまた辛くなる。
きっと僕は大人の言う事に逆らえず、また君を傷つけるから。



それでもどうしてだろう?
君の事が気になって。
待っている訳ないと口では言いながらも、先生のその言葉に同意しながらも、彼女との約束の場所へと向かう事を止められない。


そうして辿り着いたそこには、雨に濡れた君が居て。
その姿に心が突き動かされた。
抱きしめずには居られなかった。


ただ会いたかったから。


あぁ、僕はこんなにも君が好きで、君に会いたかったんだ。


一度は途絶えたかと思った君との繋がり。
けれど、こうして再びそれは繋がれた。
なのに………。


アレクセイ先生の突然の来日。
僕の音に心が宿った事に気づいた先生は、もう日本にいる必要がないと言い出して、そうして僕は日本を立つ事になったんだ。
コンクールのファイナルの日。
君と、君の星奏学院との直接対決の日に。


必死に伝えたんだ。
どうしてもコンクールに出たい。
それだけは出させてくれ
…と。


けれど大人たちは言う。
そんなものは何の役にもたたないと。
音楽で成功したいのなら、アレクセイの言う事を聞くべきだと。


わかってる、イヤという程わかってる。
それでも僕はにその「何の役にもたたない」コンクールが、ひどく大事なものに思えたんだ。


コンクールを通して出会ったみんなが、この夏を、青春のすべてをそこに駆け、必死に音に込めていたから。
それぞれの想いを。


そんな強い想いがあるのに、将来に必要なのは、今アレクセイと海外に行く事だと、そう決めつける大人の考えにヘドが出る。
そしてそんな大人の考えが正しいと思える僕自身に、何よりヘドが出る。


心にもやもやを抱えながらも、僕は日本を旅立とうとしていた。
ファイナルの当日に。


天音のファイナルの出場メンバーからは、僕の名前が消え、別なピアノ奏者の名前が載り、それを見た君はどう思うんだろう?
あぁ、せめてもう一度、君の音が聞きたかった。


そうして車で空港へと向かう途中、突如僕の耳に音が届いた。
それは君とあの日重ねた曲。


その音が聞こえたら、もう止められなかった。
想いが溢れだしたから。


車を飛び降りてかけ出した。
コンクールの会場へと向かって。


ボロボロになって、汗だくになって。
それでも僕はピアノが弾きたかった。


会いたくて会いたくて堪らない想いを音に乗せて、早く君に届けたくて。


確かに大人の言う事は正しいのかも知れない。
彼らに従えば、望む未来を手に入れられたかもしれない。


けど、彼女だった冥加だって、みんな自分の想いを貫いて音楽と向き合っているから。
だからたとえ遠回りになったって構わない。
僕は一人じゃない。
僕には彼女がいる。
僕には仲間がいる。
この夏のコンクールで出会った沢山の仲間が。
彼らとともに歩んで行ける。

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