神凪ノ杜 五月雨綴り【東雲】

この記事は約9分で読めます。

MatatabiさんのPDVita用ソフト「神凪ノ杜 五月雨綴り」で松岡禎丞さん演じるキャラクター、東雲の感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。

スポンサーリンク


キャラクター紹介


※「神凪ノ杜 五月雨綴り」は乙女ゲーム制作ブランド『Matatabi』の作品です。
バナーの画像はこちらからお借りしております

ある日突然現れた謎の男。
自称簪のつくも神。


食べるのが大好きで、人一倍ご飯を食べる。
マイペース過ぎて周りを振り回しつつも、憎めない存在。


感想

すごく良かったです。
もちろんハッピーエンドが好きなので、ハッピーな終わりは大好物です。
けれど、作品の世界観と合うこの切なさ。
それがまたたまらないと思えました。


きっとご都合主義でハッピーエンドにも出来たと思います。
それでもそれをしなかった。
敢えて切ないエンドを選んでくれたことが良かったなって思います。


でも、切ないだけじゃない。
希望も持てる終わり方。
何より人の想いは神をも生み出す力があるのです。
だから私も強く信じようと思えました。
またきっと彼に会えると。


何より、こんな感じの松岡さん、初めて会いました。
それが大変キャラと合っていて、本当に素敵でした。
この人天才だな…って思いました。


そんな素敵な東雲さんを演じてくれた松岡さんにも、感謝の気持ちで一杯です!


ネタバレ(あらすじ)

神の守るべき決まり

神は万能ではない。
対価なくしては、いかなる願いを叶える事も出来ない。
それでも人の想いに生み出された彼らは、人を愛してしまうから。
時には自らその対価を支払い、人を助けてしまうのだ。


そんな神には、守るべき三つの決まりごとがあった。
一つ目は、対価なしに願いを叶えてはいけない。
二つ目は、過去を変えてはいけない。
そして三つ目は、人の命を蘇らせてはいけないだ。


けれどこの村の龍神は、三つ目の決まり事を破ってしまった。
洪水で命を落とした雨月村のすべての村人の命を蘇らせたのだ。
当時の南条の巫女、文乃の願いに応えて。


いや、正確には決まりごとを破った訳ではないのだろう。
蘇らせたと思った命は、村人の記憶の一部を引き継いだ、全く新しい魂だったのだから。


800年前の洪水

それは800年前の事。
雨月村を愛する龍神である彼は、一ヶ月以内に大雨により洪水が起こることを知った。
彼は村を愛していたから、なんとか守りたいと考えた。


そうして一つの方法を思いついた。
それは南条の巫女である文乃に、対価を貰い村を守るよう願って貰う事だ。
文乃も彼と同じように村を愛していた。
だから文乃に相談してみたのだ。
しかし断られてしまった。


断られはしたものの、彼も納得していた。
無茶な対価を要求してしまったと。


そう、彼が要求した対価、それは文乃の大切にしている式妖を贄とすることだったのだ。
当時文乃は妖の長である市丸を式妖としていた。
それは市丸自身が、文乃と共に過ごす為に望んだ事。
二人は互いに想いあっていたのだ。


だから文乃は受け入れられなかった。
市丸と過ごす未来を諦めたくなかったから。


そうして彼の言った通り、村は大雨による洪水に見舞われてしまった。
それはとても酷い洪水で、村中が飲み込まれた。
幸い文乃の住む南条家は、市丸の力により生き残る事が出来たが、それ以外のすべての村人は命を落とした。


蘇らなかった村人

こんな事はあってはならない。
起きた出来事の大き過ぎる衝撃に、文乃は彼を訪ねて来た。
そうしてどんな対価でも支払うから、村人の命を救って欲しい…と願ったのだ。


責任を感じていた。
自分が自身の欲の為に、龍神の提案を断った対価の大きさに。


文乃の申し出を最初は断った彼だったが、村を村人を愛していたから。
だから思ったのだ。
村人を助けたいと。


そうして禁忌とされる術を使い、彼は村人を蘇らせることにした。
対価は二つ必要だった。
文乃が生まれ変わるたび、その命を蘇らせる村人の人数分捧げる事
そしてもう一つは彼が龍神の池に縛られ、文乃が対価を払い終えるのを見届ける事
その間龍神の池には、文乃と文乃の生まれ変わりしか入れないと言うものだ。


それでもいいと文乃は願った。
ただ彼を永い孤独に縛りつけ、辛い贄の儀式を見守らせる役目にさせる事を申し訳なく思った。
それでも彼は、「僕とて村人を蘇らせたいのだから、構わない」と答え、文乃の命を贄とし村人を蘇らせた。


文乃が命を捧げ、儀式は成功した。
無事に村人の命を救えた事を確認する為、彼は一度村を訪れた。
すると互いの無事を喜び合う村人の姿を見つけた。
だから嬉しくて村人に声をかけると、今まで何度も顔を合わせ慕ってくれていた村人が、彼を見て怯えるのだ。
さらに彼のせいで洪水が起きたと、彼を責める。


僕を覚えていないのか?文乃の事は?
慌てて尋ねると、彼の事も文乃の事も知らないと逃げていく。


何と言う事だ。
文乃は自分の命を捧げたのに。
今の命だけでない。
助けた村人26人分、この先後25回も贄とならなければならないのに。
何度生まれ変わっても。



村人は蘇らなかったのだ。
村人のように見えた彼らは、村人の記憶の一部を引き継いだ、全く新しい魂だったのだ。


罰を終わらせる方法

それでも対価は支払わなければならない。
彼はずっとあの池に縛られ、文乃は何度も生まれ変わっては贄となる。
何度も何度も。


親しかった文乃とその生まれ変わりが、目の前で贄となり命を落とす様を何度も見続けた彼。
それでも対価は26人分。
そこまで耐えれば終わるはずだった。


しかしある時からおかしくなってしまった。
既に26人分の贄は終わったのに、文乃の生まれ変わりは16歳になると、洪水の日を境に文乃としての記憶が蘇り、数日後自ら命を捧げに来るのだ。
もう贄になる必要はない!と、彼が何度止めても、文乃の生まれ変わりは何度も何度も彼の目の前で命を落とした。


あぁ、これは罰なのだ。
破ってはいけない決まりを破り、勝手な事をした罰。

だから文乃は永遠に死に続け、彼は永遠にそれを見守り続けるしかなかった。


そうして42人の文乃の生まれ変わりが犠牲となり、今年は43人目が贄となる年だった。
だから彼は行動に出た。
池を離れる事で、自らを消してしまおうと考えたのだ。


この罰を終わらせる方法は、文乃の生まれ変わりがもう一度贄となり、もう生まれ変わらないか、彼自身が消える事だけだった。
だから彼は消える事を選んだのだろう。
そうして簪のつくも神として彼女の前に姿を現した。


彼の決意

そうして彼と彼女は共に過ごす中、お互いを大切に想うように。
しかしある時、二人の関係は変わり始めた。
それは彼女が全てを知ってしまったから。
自分が文乃の生まれ変わりで、龍神の贄になる事。
その龍神が彼である事。
既に42人もの生まれ変わりが、無意味に贄になり続けている事を。


だから止めようと思った。
止める方法を探したいと思った。


そうして方法を探る中、彼女は一つの違和感に気付いた。
彼はあの池に縛り付けられているはずなのに、なぜ出歩いているのか?と。
それを知り合いのカグナという神に探って貰った所、龍神が池から解放されるには、彼女が命を落とし二度と生まれ変わらない事が条件であると。
しかし彼女はここにいる、つまりは彼自身が対価を払い池を離れていると言うことだ。


そうして気づいてしまったのだ。
彼は自らの消える事で、文乃の罰を終わらせようとしている事を。
だから助けたいと思った。
自分も彼も犠牲にならない方法を見つけ、二人の未来を切り開きたいと。


そんな彼女の想いに、態度に、彼は心打たれた。
神であるから、いつも人に頼られていた。
けれどそれは決して嫌な訳ではない。
それが彼の役目だったし、嬉しい事でもあったのだ。
しかし、そんな彼の願いを叶えようと動く彼女の姿に、言葉に出来ない喜びを感じた。
願いを叶える立場の彼が、願いを叶えようとして貰う喜びを知ったのだ。


そうして彼はより深く彼女を愛するようになった。
だから喜びつつも心は決めていた。
彼女の中に文乃の記憶が完全に蘇り、贄となってしまう前に、自分が消える事を。


また会う約束

必死に頑張った彼女だったが、結局方法は見つけられなかった。
そうして彼女が文乃の記憶を全て取り戻す前の晩、彼は消える事を決めた。
彼女を守る為に。
文乃の永い罰を終わらせる為に。



それと同時に彼女も決意していた。
彼の為に贄になる事を。
やり方は夢で文乃の記憶を見たから知っている。
後は彼を解放して欲しいと、この罰を止めて欲しいと願えばいい。


彼に気づかれないように贄になる為、彼を海へと連れ出し、途中一人抜け出してタクシーを使い村へと戻った。
そうして一人龍神の池に、紫陽花を持って入っていく。
共に未来を歩けなくても、彼に自由な未来をあげたいから。


しかし彼女が池に入った所で、彼が戻り彼女を止めた。
死んではならないと。
僕が終わらせるからと。


そうして彼女に約束をした。
また逢いに来ると。
神は元々人の想いが生み出した存在だから。
彼女がまた逢えると信じていれば、その想いが再び彼を創り出してくれる
と。


そうしてその夜、彼は龍神の姿になり、天高く昇って行った。


屋敷に戻った彼女は、皆に彼の話を。
すると日向が彼女のポケットに、彼の簪を見つけた。
そこには以前彼と二人で遊んだ宝探しの時と同じ、次の場所を示す言葉が。
何かのメッセージだ!と思った彼女は、屋敷を飛び出すと、屋敷の皆が彼女と一緒に探してくれるとやってきた。
信じたいのかもしれない。
また彼に逢えると。


そうして皆で協力してたどり着いたのは、山の山頂。
指定の時間になると、朝日が昇り雨月村が朝日に照らされる姿が一望できた。


これが東雲さんの宝物だ。
宝探しの時に、彼に宝物を尋ねたらはぐらかされてしまったが、こんな形で宝物を示してくれるなんて。


その美しい景色の中、「また東雲じいちゃんに逢える?」と葵が尋ねた。
今までは不安で堪らなかった。
でも今は心から信じていた。
きっとまた逢えると。
うん、逢えるよ」だから力強くそう答えた。


信じる想いが神を生むのなら、彼女の想いだけじゃない、屋敷のみんなの想いもある。
彼らが信じ続ける事で、そう遠くない未来、また彼に逢えるはずだ。
人の想いは、神をも生み出す力があるのだから。



その他のキャラのネタバレ(あらすじ)

仁科直

神凪ノ杜 五月雨綴り【仁科直】
MatatabiさんのPSVita用ソフト「神凪ノ杜 五月雨綴り」で梅原裕一郎さん演じるキャラクター、仁科直の感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。

沢木宗太

神凪ノ杜 五月雨綴り【沢木宗太】
MatatabiさんのPDVita用ソフト「神凪ノ杜 五月雨綴り」で八代拓さん演じるキャラクター、沢木宗太の感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。

市丸

神凪ノ杜 五月雨綴り【市丸】
MatatabiさんのPDVita用ソフト「神凪ノ杜 五月雨綴り」で興津和幸さん演じるキャラクター、市丸の感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。

神凪ノ杜 五月雨綴り【旭】
MatatabiさんのPSVita用ソフト「神凪ノ杜 五月雨綴り」で江口拓也さん演じるキャラクター、旭の感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。


スポンサーリンク

タイトルとURLをコピーしました