遙かなる時空の中で6【ルードハーネ】

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遙かなる時空の中で6 - PS Vita

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キャラクー紹介

CVは立花慎之介さん。
鬼の首領であるダリウスの従者。
料理上手で家事全般なんでもこなし、ダリウスの仕事を手伝い、結界術にも長けているすごい人。

年下なのにしっかりものの彼は、彼女にも色々な事を教えてくれた。

そんな彼は、ダリウスさんに命じられて世話をしているうちに、いつしか彼女を大事に思うように。

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感想

鬼ルートなので、長い時間帝国軍と行動を共にする上、既読スキップが素晴らしい効果を発揮し、ルードの元に居た時間はほんの僅かでしたで、アッサリ帝国軍に行ってしまっので、どうなる事かと思いましたし、ときめけないんじゃ?と不安もありましたが、そんな事全く杞憂でしたね。
凄くときめきました。
遙かのこのきゅんとなる感じは、やっぱり素敵ですね。

そして立花さんの演技が本当に素晴らしくて、最初のツンツンした感じが嘘のように、後半優しい囁きに変わって、吐きそうになりました、素敵過ぎたから。

ルードくんは、私の理想の年下で、しっかり者で、寧ろ年上のヒロインを心配し、世話を焼いてくれる感じが堪らなく良かったです。

そして村野さんとのエピソード、本当に感動しましたね。
素敵な人と出会えて良かったですし、ダリウスのお父さんみたいな所も見えて、最高でした。

人のシナリオでもカッコいい秋兵さんに邪魔されつつも(笑)、
無事にときめく事も感動する事も出来て、大満足です。やっぱり立花さん、素敵ですね。

立花さん、素敵過ぎるルードくんをありがとうございました。
最高でした!

ネタバレ

どこに居ても、その種に念を込めさえしてくれれば、私があなたに会いに行きます。

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鬼の首領の息子として生まれた彼。
所が彼は幼い頃より、鬼の能力に恵まれていなかった。
その事に劣等感や不安を感じてはいたものの、自分が首領になるのはまだ先と、どこか安心もしていた。

所が、彼が首領を継ぐ日は思いの外早く訪れてしまった。
彼の父が体調を崩してしまったから。

幼い事や、鬼としての能力に恵まれていない事から、跡取りだと甘やかされて育ったから…など、陰口を叩くものが後を断たない。
そうしてみな彼が首領となる事を不安がる。

そんな声を耳にしつつ、彼は一人特訓を始めたのだ。
少しでも鬼の術が使えるように…と。

ずっと重荷だった首領の座。
いつかは継がなければならないとは思っていた。
けれどいざそれがやって来たら、こんなにも重いなんて。

必死に特訓する彼の元に、現れたダリウス。
ダリウスは彼を見て言った。

まっすぐでいい子だ。
その力を違う方向に使ったら、きっと伸びるだろう
…と。

そんなダリウスは、彼の苦しみに気づき、現首領である彼の父と話をし、鬼の一族に圧倒的な鬼としての力を見せつける事で、新な首領となり、世襲制から実力のあるものが首領となる…と、その方針までも変えてしまった。

そうして彼を重荷から救ってくれたダリウスの元、鬼達は隠れ里で平和に暮らした。
ダリウスには、鬼の力だけでなく、統率力も備わっていたから。

そうしてそんなダリウスに尊敬の念を抱いた彼は、ダリウスの元、修行に励み、首領という重責から解放された心の安寧もあるのかも知れないが、術を発動出来るようになったのだ。
中でも結界術に掛けては、一族の中でも彼の右に出るものは居ない程に。

けれどそんな幸せな日々は長くは続かなかった。
帝都に怨霊がはびこり、それを鬼のせいだと帝国軍が吹聴したから。
そうして彼らはひっそりと隠れてくらしていたその里も追われ、一族はバラバラになってしまった。
中には安全の為、海外に出たものまでも。

だからダリウスは立ち上がった。
人も鬼も、平等に平和に暮らせる、そんな世を創りたくて。

そんなダリウスの理想に感化された彼は、ダリウスと共に帝都に。
そうしてダリウスが理想の為に存分に力を振るう事が出来るよう、従者として身の回りの世話を焼き始めた。

そして彼は見つけたのだ。
自分は誰かの世話をする仕事がとても性にあっていると。

そんな彼らが理想の世を作る為には、今の鬼を迫害する帝国軍を壊滅されるしか方法はない。
そのために、彼らには破壊の力を司る黒龍の神子が必要だった。

そうして帝国軍が召喚した神子である彼女を、奪い、自分たちの屋敷で世話をする事に。

その後、自分の力を利用しようとしていた鬼の首領のダリウスの、その極端に思えるやり方を目の当たりにした彼女は、自分の知らされていなかった力を使わされ、そのために龍の宝玉を破壊してしまった事にひどくショックを受け、そのまま帝国軍の元に。

ダリウスの忠実な僕である彼は、何としても神子を取り戻そうと、何度か接触。
そうして時折彼女と過ごしている内に、気付いてしまった。

自分はダリウス様の為に彼女を取り戻そうとしているのではない。
自分自身が彼女を必要としているんだ
…と。

それでも今はダリウスの使命の為、尽くすと決めていた為、その気持に蓋をして、そうして彼女に何かあれば助けに行けるように…と、結界の種を渡した。

そこに彼女が念を込めると、術者である彼の元にその念が届くから。

そうして彼女もそれを彼に会いたいからと、時折念を込めては、逢瀬を繰り返した二人。
その中で幾度か彼の結界に守られた彼女は、なんて暖かくて優しい結界なんだろう…と思うように。

そんなある日、村野という元軍人の孫娘が、凌雲閣で持病の発作を起こしてしまった。
そこにたまたま話をする為に来ていた彼と彼女。
見て見ぬふりも出来ず、助けようと声を掛けた時、運悪く帝国軍の友部が。
更には怨霊まで現れてしまった。

まずは人命第一と、共闘した彼と友部。
その後、正体がバレてしまうかも知れない状況の中、発作で苦しんでいる女の子の為に…と、彼は苦手な空間移動の術を使い、孫娘の美智子を病院に搬送。
彼の迅速な対応により、事なきを得た。

鬼の一族と神子が一緒に居た。
帝国軍にとって、鬼はいわば敵も同然。
そんな状況にもかかわらず、美智子を助ける為、必死になる彼は悪い人じゃない…と理解した友部は、彼と共に戦った事は、上層部には内緒にしてくれる事に。
市民を守る為に共闘した仲間だからと。

更には美智子の祖父である村野も、元軍人でありながら、彼の誠意ある対応に感動し、以来、彼に目をかけてくれるようになったのだ。

自分が塾の講師をしている事から、教師の道を勧めてくれたり、精鋭分隊に入るのはどうか?など、将来有望な若者を前にして、ワクワクする様子を見せた村野。

自分が鬼である事に気付いているハズでは?と訊ねる彼に、ルードさんが何者だろうと、あなたは素晴らしい若者だ…と、一切の差別なく、彼の本質のみを評価してくれる、村野はそんな素敵な人物だった。

友部や村野という、彼にとって敵方の人たちとの交流により、彼の中に迷いが芽生え始めた。
彼女と同じように。
帝国軍側にも、本当に平和を願い、差別する事なく、本質を見る事の出来る素晴らしい人たちがいるという事に気付てしまったから。

そうして迎えた禍津迦具土神との戦い。
秋兵の父親は、禍津迦具土神の神に飲まれる前に、意識を失い倒れてしまい、戦う相手は禍津迦具土神のみ。

けれど、鬼と帝国軍は未だ手をとる事はない。
相手の強さと、守りたい正義の為、一度は共闘する2つの勢力。

それでも禍津迦具土神の力は強大で、彼らに出来たのは、あの神を雲の上に一旦退けた事だけ。

そんな邪神を追い払ったものの、凌雲閣からの脱出の際に、建物の入口が崩れてしまい、彼女と有馬、そして秋兵の殿を務めた三人がその瓦礫の下敷きに。

それでも神を倒すというダリウスに、結界で自分を守って欲しいと頼まれた彼。
助けれなかった仲間の事は、今は捨て置こう…と。

けれど、彼は納得出来なかった。
だって彼には結界の種を通じて、彼女が送る念が届いたから。

あぁ、彼女はまだ生きている。
ちゃんとここに届いている。
ならば私が助けに行かなければ。
だって約束したのだから。
どこに居ても、その種に念を込めさえしてくれれば、私があなたに会いに行くと。

だから彼は初めて逆らった。

対局を見極めれば、ダリウス様の判断が正しい事は理解出来ます。
けれど、今の私には、彼女の方が大事なんです!
…と。

そんな彼の言葉に、嬉しそうなダリウス。
自分を慕う彼を弟のように可愛がっていたから。
そんな彼には、「いつか本当に大切な者が出来たのなら、俺に逆らっても構わないんだよ。自分の信じる物の為に」と、前に言っていたから。

そうして瓦礫を一人でどけようと作業していると、八葉のみんなや、精鋭分隊のみんな、そしてたまたま近くにいた村野が力を貸してくれ、更には野次馬をしていたハズの街の人々も、力を貸してくれた。

そうして沢山の人の心が一つになり、みんなてせ力を合わせた事で、無事三人を救出。

結界を発動する程の力はない…と与えられた種だが、神子の祈りと彼の術とが重なりあったのだろうか。
その種は結界を張り、彼ら三人と、三人が救助した人々を優しく包み込み、瓦礫から守ってくれたのだ。
それはいつも彼女を助け、導き、守ってくれた、彼と同じ暖かさだった。

彼女を瓦礫から助け出すまでの喪失感と恐怖。
それに耐えられないと感じた彼は、無事だった彼女に、好きだと告げ、もう二度と離さないと誓った。

そうして強い絆で結ばれた彼と彼女。
更には八葉のみんなで力を合わせ、無事に禍津迦具土神を倒し、帝都を救った。

彼はと言えば、その後ダリウスの元を去り、村野の元で教師として修行を開始。

彼女は黒龍に頼み、この世界に残る事に。
だって、おばあちゃんの事は、家族の事は大事だけれど、命を掛けても守りたい程、かけがえなのない存在に出会ってしまったから。

だから黒龍に願いを託した彼女。
別の世界で生きているだろう白龍の神子を見守って…と、白龍への伝言。
そして自分の元いた世界に居る、大好きな祖母に、黒龍の加護を願った。

まだ新しい帝都には少しは差別もあるかも知れない。
それでも鬼である彼を、彼個人として受け入れてくれる人も増え、生徒の中には、鬼の術を教えて欲しいなんて子まで。
そんな風にこれからは、鬼も人間も関係ない、共に力を合わせて暮らしていける世界になるハズ。

その世界の片隅で、二人も幸せに暮らしていく事だろう。

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