MAGES.さんとLOVE&ARTさんのNintendo Switch用ソフト「幻想マネージュ」で鈴木裕斗さん演じるキャラクター、リヨンの感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。
キャラクター紹介
※「幻想マネージュ」は乙女ゲーム制作ブランド『MAGES./LOVE&ART』の作品です。
バナーの画像はこちらからお借りしております。
CVは鈴木裕斗さん。
レーヴのパフォーマで、最年少…らしい。
3年前からレーヴにいるが、その時には記憶を失っており、名前以外は分からない。
きぐるみ姿でのパフォーマンスは子供から大人まで幅広い人気を得ている。
一生懸命で、皆に愛され応援される人。
記憶がないもの同士とし、意気投合したことから絆を深める。
感想
すごく感動しました。
泣けるシーンも多くて、私はクリエよりもリヨン推しだなと思いました。
鈴木裕斗さんは可愛いイメージが強く、今回もかわいい感じの年下さんでしたが、あざとい感じでなかったので好感が持てました。
みんな同じような状態でレーヴにして、同じような展開になると思い込んでいたので、いい意味で裏切られるシナリオでした。
物語の中で、彼が描いてくれる絵本のお話もすごく素敵で。
ほんわかした気持ちになりました。
そして個人的にはウサギのきぐるみのときが好きすぎるので、ずっとその姿の彼が良かったなって思いました。
ただここで問題なのは、そんなきぐるみ男子を愛せるのか?ということ(笑)
でも、本当にリヨンのきぐるみ姿が癒やしだったので、人間の姿にならないエンドでも、私は良かったかな?と思いました。
後、ヒューゴさんのシナリオのときに、主人公が抱いていたぬいぐるみがリヨンだったので、私の中では人間ですらないという予想でした(笑)
そこが裏切られ、嬉しい反面残念でもあります(笑)
そして終わり方も好きだなって思いました。
ここはご都合主義な終わりでも、全体的にファンタジー感ある世界観だからいいと思うのです。
でもそうせず、ちゃんと代償のことも拾ってくれているあたりは、制作サイドの誠意を感じました。
ありがとうございます。
ネタバレ(感想)
キミにとってウサギじゃなくて、強くて優しい百獣の王ライオンになりたい。
リヨンの秘密
ボクは気づいたらここに居た。
自分の名前以外は、記憶すら持たないまま。
そんなボクに声をかけてくれたヒューゴさんが、「思い出すまでここにいればいい」と言ってくれたことをキッカケに、ボクのレーヴでの時間が始まった。
レーヴのみんなはここに囚われていて、鎖でレーヴとつながっている。
でもボクだけは少し違っていた。
ボクを縛るその鎖は、このきぐるみなのかも知れないんだ。
だからボクは昼はきぐるみ姿、なのに夜になると人間の姿になる。
お昼もきぐるみのまま食べるボクを、最初はみんな不思議がっていた。
どうして脱がないのだろう?と。
でもそうじゃないんだ。
脱がないんじゃなくて、脱げなかっただけだったんだ。
こんな特殊な状態なのは、どうやらボク一人のようで。
だからボクはヒューゴさんにだけこのコトを話して、他のみんなには内緒にしてもらっていた。
気持ち悪がられたら嫌だったから。
それがボクの秘密で、誰にも打ち明ける予定なんてなかったのに…。
きぐるみの腕の中で…
彼女と親しくなって、年の話になったとき「多分ボクの方が年下だと思うから…」と言った言葉に、彼女が不思議そうな顔を見せた。
どうして自分の年が分からないのだろう?と思ったんだと思う。
だから彼女に説明したんだ。
ボクには記憶がないって。
すると彼女は教えてくれたんだ。
彼女も記憶を失くしているのだと。
そうしてボクたちは親しくなった。
互いに記憶を失った仲間として。
そんなボクに、ある日彼女は絵本を持ってきてくれた。
ボクが本が好きで、特に絵本が好きだと知ったから。
読んだことのある作品とまた出会えたら、忘れていた過去を思い出すかも知れないと。
彼女の持ってきてくれた絵本は、どれも記憶にあるものだった。
でもどうしても過去を思い出すことが出来なかったんだ。
それでも彼女の気持ちが嬉しくて、ボクはヒューゴさんたちに頼んで、閉園後彼女とコーヒーカップに乗ったんだ。
一緒にレーヴを楽しんでみたくて。
そうしてコーヒーカップで目が回ったボクたちは、そのままカップの中でうたた寝をしてしまった。
風の冷たい夜だったから、ボクはきぐるみの体で彼女を温めてあげたんだ。
でも寝てい最中、ボクは時間が来て人間の姿に戻ってしまった。
目覚めた彼女は驚いていたよ。
だってきぐるみに抱きしめられていたはずなのに、知らない男の子の腕の中に居たんだから。
そうしてボクは彼女にだけ秘密を打ち明けたんだ。
そして彼女はウサギのボクも、本当の姿のボクも、変わらず受け入れてくれた。
記憶のカケラ
そうして更に心の距離を縮めたボクたちは閉園後もともに過ごすことが多くなった。
だからボクは秘密の場所に彼女を案内したんだ。
それは丘の上の図書館。
屋外にあるから、いつも満点の星を眺められるんだ。
この場所は、ボクにヒューゴさんが教えてくれた場所。
本が好きなリヨンなら、きっと気に入ると思うよと。
その場所に彼女を案内すると、予想通り彼女はとても気に入ってくれたんだ。
でもそれだけじゃなかった。
初めて案内した場所なのに、知っている気がすると言うんだ。
ボクの言った言葉にも、聞き覚えがあると。
そうしてしばし考えた彼女は、昔大好きだった絵本の中にある図書館と同じだと思いだしてくれた。
しかも同じなのは図書館だけじゃないという。
このレーヴ全体が、その絵本の中の世界にとても似ているのだと。
気になって読んでみたいというボクに、彼女はその本を見つけて来てくれた。
絶版になっていて、彼女の手元にもなかった本だったけど、幸い蔵書の多いヒューゴさんが持っていたから。
そうしてその本を読んだとき、ボクの記憶の一部が蘇った。
それは作者の名前を見たときだった。
チェルシーのメリッサ・オランジュという作者。
そう、ボクの出身もチェルシーで、ラストネームはオランジュだったんだ。
お母さんへの手紙
ボクの記憶を取り戻す手助けをしてくれると言っていた彼女。
早速その情報から、作者のメリッサさんに息子が居ないか調べてくれた。
するとメリッサさんにはボクと同じくらいの息子がいることがわかり、しかも名前がリヨンだったんだ。
お母さんだ!
嬉しくなったボクは、どうしてもお母さんに会いたくなってしまった。
すると彼女が「手紙を書いてみたら?」と、レーヴに囚われて出られないボクに提案してくれたんだ。
これでボクが無事だとお母さんに伝えられる!
嬉しくて早速手紙を書いた。
そして翌日、買い出しを頼まれていた彼女にその手紙を託した。
でも、それが間違いだった。
ボクが手紙を出したことを知ったヒューゴさんから、とんでもない事実を聞かされたんだ。
ボクたちレーヴに囚われている人間は、生死の境を彷徨う魂のような存在なのだ…と。
おかしいと思ったんだ。
お母さんはボクを3年もの間探してくれなかったの?
そんな想いが引っかかっていたから。
でもヒューゴさんの話を聞いて納得したんだ。
ボクが意識不明の状態でお母さんのそばにいるとしたら、そんな息子を探すはずがないと。
だからショックな内容ではあるものの、お母さんに必要とされていない訳じゃないんだと安心もしていた。
なのに…。
その数日後、ボクはボク自身に関するショッキングな情報を新たに耳にすることになった。
ボクだけが消える未来
ヒューゴさんから話を聞いて、お母さんからは返事が来ないものだと思っていたのに。
数日後、ボクの手紙に返事が届いた。
それは短い文章だったけど、お母さんの悲しみが詰まっていた。
そうしてその手紙には、衝撃の事実が綴られていたんだ。
「リヨンは3年前に亡くなりました。どうか安らかに眠る息子を汚すような行為はやめてください」と。
ボクだけが特例だった。
みんな体が眠っているだけなのに。
そうしてボクは知ることになった。
レーヴ解放後、ボクだけは確実に消えるのだということを。
記憶が戻り、お母さんのことを知り、ボクは夢を思い出していた。
それは絵本作家になること。
多分お母さんの影響だろう。
そうして毎日少しずつ絵本を描き始めていたんだ。
最初彼女に、そして解放後はお母さんに見せようと思って。
タイトルは「獅子の星」。
ボクの名前のリヨンはライオンの意味。
だからそこから考えた作品だった。
コツコツ描き続け、毎日彼女にも見てもらっていたのに。
彼女に見てもらうという夢は叶えられるものの、お母さんに見せに行くという夢は叶えられないんだ。
ショックかどうか?と聞かれれば、ショックなんだと思う。
それでもボクはレーヴの解放を望む気持ちを変えることはなかった。
だってみんなが望んでいるから。
それにボクには彼女がいる。
彼女に絵本を読んでもらって、笑顔になって貰えればそれでいい。
絵本の世界の中で
ボクは自分の中で消化出来たそれだったけど、彼女はそうじゃなかった。
あんなに頑張っていた魔法の覚醒をやめてしまったし、ボクとも話してくれなくなった。
多分どんな顔をして会えばいいのか分からないんだろう。
それでもボクは彼女と話したかった。
あのショッキングな出来事以降も、ボクは絵本を描き進めていた。
だから続きを彼女に見てほしかったんだ。
そして結末に悩んでいるから、彼女の力が必要だったんだ。
そうしてしばらく彼女に避けられていたものの、やっと彼女と話せるようになったボクは、彼女にお願いごとをした。
ボクの絵本の世界を魔法で再現して欲しい…と。
多分そのためには、彼女は魔法の覚醒をする必要があるだろう。
だから彼女にとっては辛いことかも知れない。
それでもこのままでいいはずないから。
ちゃんとみんなの魂があるべき場所に戻り、ボクの魂もいつまでもここにいてはいけないんだ。
そうして最初こそ困惑していた彼女だったけれど、絵本の世界を再現するために魔法の覚醒を頑張ってくれることになったんだ。
そうして約束の日、彼女は見事にボクの絵本の世界を再現してくれた。
そのお陰で、結末も決められ、彼女に絵本のすべてを知ってもらうことが出来た。
これでもう思い残すことはない。
でも彼女は違っていた。
ヒューゴさんの部屋で禁書を見つけてしまったから。
そこに載っていた蘇生魔法を試そうと考えてしまったんだ。
禁忌の蘇生魔法
蘇生魔法には媒体となる肉体が必要だ。
ボクの肉体はすでに埋葬されてしまい、今更墓を暴くなんてことは出来ないだろう。
しかし禁書の蘇生魔法のページには、代替案として写真でも可能と記されていた。
そして彼女はボクの写真を持っていたのだ。
ボクの母に、ボクの絵本を届けてくれたとき、母は彼女にボクの最後の写真を託したから。
そして翌日にレーヴの解放を控えた日、彼女はボクに内緒で、誰にも内緒で蘇生魔法を行った。
でも気がついてしまったんだ。
彼女の様子がおかしかったから。
そのことをヒューゴさんに相談に行くと、ヒューゴさんは彼女からの手紙を見つけ彼女のしようとしていることに気づいたところだった。
その魔法がどんなものなのか、それはすぐに分かった。
でもその代償を知らないボクに、ヒューゴさんは教えてくれた。
彼女は自分の記憶と引き換えに、ボクの命を取り戻そうとしていると。
そして記憶と本には書かれているが、実際は命を引き換えにするものかも知れない…と。
だからヒューゴさんと慌てて彼女を探した。
するとマネージュの前に佇む彼女を見つけた。
手にはボクの写真が握られている。
今ならまだ間に合う。
そう思ったボクは彼女に声をかけようとしたけれど、一足遅かったんだ。
彼女はすでに蘇生魔法を発動してしまった。
けれど彼女は未熟な魔女。
魔法をちゃんと使ったことがほとんどない。
そんな彼女とって、この魔法は大きすぎた。
だから彼女の魔力が暴走してしまったんだ。
失くした記憶
暴走した魔法の力は凄まじいものだった。
彼女を助けたいのに、彼女を取り囲むように吹き荒れる風に阻まれ、近づくことは難しい。
それでもボクは彼女を放っておくことなんて出来なかったから。
ヒューゴさんの制止も聞かず彼女へと足を踏み出した。
そうしてなんとか彼女のもとへとたどり着いたボクは、彼女を抱きしめたんだ。
するとボクに気づいた彼女に、なんでこんな無茶をするのか?と怒ったんだ。
そうして魔法の暴走を止めるはずだったボクたちに、ルシオールさんが提案した。
「このままレーヴを解放してしまった方がいいかも知れません」と。
突然訪れた解放のとき。
予定では明日のハズだったんだ。
それでもこの凄まじ魔力を活かして、解放してしまうことの方が得策だとルシオールさんたちが判断したんだ。
思いがけぬ展開に戸惑う彼女だったけど、もう覚悟は出来ていた。
夢だった絵本も作れたし、彼女に気に入ってもらって彼女を笑顔に出来た。
彼女が絵本をお母さんに届けてくれたお陰で、お母さんにも読んでもらえた。
正直言えば、消えたくないよ。
せっかく彼女と心が通じあえたのに、このまま離れるなんて辛いから。
それでもずっとこのままでは居られないから。
そうしてボクたちはレーヴから解放された。
彼女の強く優しい魔法のちからで。
その後、記憶を失くしたボクは消えることなく存在していた。
記憶がないから消えるはずだったことなども知らないで。
そうして消える直前にした約束が、ボクの中に残っていたから。
数ヶ月の時を経て、ボクは導かれるようにあの図書館のあった場所へと足を運んだ。
そこで彼女と再会したんだ。
記憶がないから再会だと気づけない。
それでも約束を覚えていたから、懐かしい感じがしたから。
だから消えてしまったのではなく、深いところに眠っているだけかも知れない。
そうして出会ったボクたちは、また新たにともに歩きだしたんだ。
記憶が戻るか戻らないか。
今はまだ分からない。
それでも心がこんなにも惹かれるから。
だからきっと大丈夫。
ちゃんとボクの心の奥に、彼女への想いは残っているし、いちから始めたってまた同じように愛さずには居られないから。
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セルジュ
クリエ
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アルノー
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