金色のコルダ3 AnotherSky feat.神南/至誠館/天音学園【支倉ソラ】

この記事は約5分で読めます。

スポンサーリンク

キャラクター紹介

CVはKENNさん。
函館天音の生徒でフルートを担当。


ニアとは双子。
人を拒絶し壁を作るタイプ。

スポンサーリンク


感想

今回はメモなしでしたので、手紙風の感想です。
ネタバレ要素もありかも?なので、閲覧はご注意ください。


-----


透明感のあるあなたの事を、実は妖精なんじゃないか…って思ってました。
それくらい美しい存在のあなた。
けれど、その美しい姿からは想像もつかない程の毒舌に、何度も驚かされました。


それでも、あなたがどうして人との間に壁を作ろうとするのか。
それを知った時、あなたの繊細さが見えて愛おしくなったんです。
そして理解したように思います。
あなたのフルートへの音楽への思いを。


きっとおじさんは素敵な人だったんでしょうね。
そのおじさんとの出会いが、今のあなたを作っている。
だからもっと元気で居てほしかった。
あんなお別れなんて辛すぎるって思いました。


もっと違った形で見送る事が出来たら、あなたも素直に音楽を愛せるようになったのかもしれないから。


でもきっと今のあなたを、あなたの音楽を誇らしく思っていると思うのです。
そしてフルートを教えた事を。
だからこれからも、その美しい音色で、たくさんの人を魅了して欲しいと思います。
そんなあなたの傍で、ともに音を奏でて行けたら。


ネタバレ

あれは4歳の時だった。
両親がなくなり、ニアはおじのアレクセイに引き取られ、彼はもてあまされていた。
そうして支倉の家の中でも、山奥で世捨て人のような生活を送っているおじに引き取られた。


彼のソラと言う名前が宇宙と書くと教えてくれた人。
そのソラが満点の星空で美しい事を教えてくれた人。
フルートを教えてくれた人。
彼に居場所を、帰る家をくれた人。
とても温かかった人。
それがおじだった。


おじは病で、「大丈夫だ、すぐ良くなる」と笑顔で言っていたが、彼は心配だった。
だからおじに貰ったフルートを片手に街に出て、人前で演奏しては小銭を稼いでいた。
おじの為に何かをしたかったから。


おの日もおじに薬を買いたいと、街でフルートを吹いていた。
みんなは喜ぶしお金も貰える。
これでおじを助けられるかも知れない。

音楽は素晴らしいと思っていた。
家に帰るまでは。


けれどおじの為にと彼がお金を稼いでいる間に、おじは息を引き取り、冷たくなっていたのだ。


音楽なんて何もしてくれない。
一瞬の暖かさや美しさだけで、そんなのすぐに消えてしまう。
小銭を稼げても、大切な人を救う事は出来ない!



そうして彼は絶望し、失う怖さだけが心に深く根付いたのだ。


だから人を拒絶し、いつも距離を保っていた。
大切な人など、もう欲しくなかったから。
あんな痛みは二度とごめんだ…と思っていたから。


彼女に対しても同じたった。
壁を作り拒絶していた。
なのに彼女はめげなかった。
どんなに冷たくしても彼に話しかけて来た。


そうして気づいたら彼女との時間を心地いいと感じている自分がいた。
だから油断した。


彼女と夏祭りに行き、人混みに彼女がさらわれた時、思い出してしまったのだ。
失う怖さを。
だから必死に探した。
人にぶつかり声を荒げられても、そんなもの耳に入らない程彼女を探した。


もうこの手から大切なものが離れていくのは嫌なんだ!


その後、彼を見つけた彼女が駆け寄って一緒に帰ったが、以来彼はまた彼女を拒むように。
だって思い出してしまったから。
失う怖さを。
だから近づけない。
彼女を失いたくないから。
そんな痛みを知りたくないから。


好きになんてなるもんか!
そんな気持ち、僕には必要ない。



そうして二人の関係は振り出しに戻ってしまった。
なのに彼女はめげなかった。
再び彼が壁を作っても、また彼女は彼に声を掛けてくるのだ。


そんなある日、彼女が眠っていると、彼が部屋に入ってきた。
そうして彼女にちゃんと生きているか?と確認した事があった。
どうも彼の様子がおかしい。
気になっていた彼女に、彼は少しずつ心を開いてくれるように。


不安そうにしているのは、トーノが「二番目の家」と呼ぶこの家に居心地の良さを覚えてしまったから。
おじと過ごした「一番目の家」を失ったのだから、この家だってまた失うと思えて怖いのだと。
そしてフルートを選んだ理由も。
音楽が無力だと感じた事も。


そんな彼に彼女は自分は居なくならないから心配ないと言うのだ。
口ではなんとでも言える。
でも彼女のそれは嘘じゃないと信じられるようになった彼。


そうして彼女だけでなく、トーノやニアとも絆を深めた彼は、全国高校音楽コンクールで見事優勝を果たした。
途中、目的のBPを沢山集められた時、彼女がずっと気にしていたケータイをみんなでプレゼントし、その事で彼女が記憶を取り戻した事もあった。
その時に彼女を失う覚悟をしたのに。
彼女は幼馴染に会ってもなお、彼らと共にアンサンブルを演奏すると、函館天音に帰ると言ったのだ。
そう、自分は居なくならないと言う約束を、彼女は違える事なく守ってくれた。


だから信じきる事が出来たのだろう。
BPを稼ぐだけの演奏が、人を感動させる喜びも知った。
この夏の彼女との出会いは、彼を大きく変えてくれた。
きっとこれが終わりではなく、これからもまた彼女の影響で沢山の事が変わっていくのだろう。
そしてまた彼女も、彼の影響で変化し続けていくのだろう。
そうして互いに影響しあいながら、二人だけの形ができるのは、そう遠い未来ではないかもしれない。


スポンサーリンク

タイトルとURLをコピーしました