シナリオ紹介
CVは浪川大輔さん。
主人公がアドニスの事件に巻き込まれた際に、共に捜査をした探偵事務所のメンバー。
当時の彼は銃刀法を解除した事に怒り、警察を辞め独自に事件を解決しようとしていた。
現在はサイ犯に復帰。
彼女と付き合い始めた事で、昔より柔らかいと同僚にも評判。
そんな彼と彼女のその後の物語。
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感想
泣けました!
途中、プチ同棲の弟問題で揉めた時、ちょっと笹塚さんにガッカリと言うか、やっぱり私には峰雄さんしか居ないな…なんて思ったりもしました。
けれど、蓋を開けてみたら、凄い彼女の事も弟の事も考えてくれてて。
彼女には家族が大事だから、俺もあいつの大事なものなら、懐に入れてやる!…みたいな宣言をしていた事などが分かった時、彼の懐の深さに驚きました。
旅行の話しも、あんな事を考えてくれてたなんて。
そして多分帰国後の事件解決って、笹塚さん、旅行中に何かしてましたよね?(笑)
それも兼ねてだったのか?と、そう言う所も好きでした。
後は、峰雄さんが凄い良かった(笑)
ポチのお世話の時に、土遁の術とか分身の術とか教えて、さらにはポチがちゃんとマスターしてる所、最高でした!
峰雄さん、本当に人のシナリオでも面白すぎて好きです(笑)
話が逸れましたが、本編の時より、もっと笹塚さんが好きになりました。
最高でした!
浪川さん、ステキな笹塚さんをありがとうございました。
ネタバレ
復讐心が消えなくても、今はそれを止めてくれるお前がいる。
もしまた似たような事があっても、お前がいる限り、きっと俺は俺のままでいられる。
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サイ犯に復帰した彼は、忙しくしていた。
今は高田馬場連続発砲事件が起こり、銃による犯罪は母のこともあり、特に許せない特に思う彼は、徹夜で仕事をこなしていた。
前回あいつに会ったのはいつだろう?
もう何日も会えてない日が続いている。
今日も会えそうにない。
そんなメールを送る日々。
だから彼は考えたのだ。
まだ終わらないのなら、終わらせればいい。
あいつに会う時間を確保すればいいだけの話だ!
そうして週末時間あるか?とメールを送り、寝る間も惜しんで仕事をした。
そんな風に捻出した休みに、彼女とデートをしたものの、徹夜続きの体がもたず、風邪をひいてしまった。
それでも彼女に会いたくて、ちゃんとデートがしたくて。
彼は何も告げなかった。
けれど彼女はいくつかの違和感から、気づいてしまったのだ。
彼は体調が良くないのに、無理をしてくれている事を。
そうしてそれを彼に問いただすと、白状した彼は力尽きてしまった。
その事がきっかけだった。
もう限界だと思ったから。
無理して時間を作るのではなく、同じ家にいれば、互いに仕事が忙しくても顔を見る事が出来る…と思い、彼は時間を作り、彼女の弟に会いに行った。
そうして2週間のプチ同棲を開始する許可を貰った。
仲がいいわけじゃない。
彼の毒舌と、素直じゃない彼女の弟。
あまり噛み合っているとは言い難い二人。
だから勝手に同棲を始めてしまえば、話は早いし簡単だった。
けれど彼女は家族を弟を大事に思っているから。
それを彼は誰より良く知っていた。
だから筋を通したのだ。
ちゃんと弟に了承をとり、姉の不在中も一人で大丈夫か確認した。
あいつが大事にしてるもんなら、俺もこの懐に入れてやる。
彼はそんな風に考えていたのだ。
そうして始まったプチ同棲。
楽しい毎日の中、1週間がすぎた頃、彼女は弟を案じ、様子を見に行きたいと彼に伝えた。
そんな彼女を止めた彼は、過干渉だ、過保護だと怒る。
瀬良あきとの事も受け入れ、受け入れようと努力している所なんだから、家族でも口出ししてはいけない時期だと。
でも彼女は心配だった。
今日警察署であきとの裁判の話が聞こえて、弟を案じてしまったから。
ただ様子を見に行くだけ。
見たら帰ってくるつもりだったのに。
彼の言葉に納得できない彼女は、彼と口論になってしまい、結局「行きたいなら勝手にしろ。けど弟のところに行くなら、もう俺の所には帰ってくるな!」と言われてしまった。
そうして動く事が出来ない彼女は、弟の様子を見る事を諦めたのだが、翌日から彼が事件の捜査の為、帰宅できなくなってしまった。
彼の言い方はきつかった。
けれど彼女のためを思って、弟のためを思って言ってくれたのだと理解も出来る。
だから謝って早く仲直りしたいのに、彼は帰って来ない。
帰れない事を告げるメールも、いつもより心なしか素っ気なくも感じてしまう。
そうして彼と会えないまま、弟のライブの日が訪れ、一人ライブを見に行った彼女は、楽屋で弟と一色と話をする事に。
一色と共に音楽を語る弟は、彼女の知る弟よりも、ずっと大人びて感じた。
ライブに来たファン達も、彼のギターを高く評価してくれていたし、一色もとても褒めてくれていた。
そして二人が作ったと言う新曲が、セットリストの最初と最後にあったのだが、それがとても心に響くステキな曲だったのだ。
その事を告げると、二人があきとへと思いを込めて作った曲なんだと教えてくれた。
オレには音楽しかないから、音楽であきとに届ける。
届くまで何度でも曲に思いを込めていく…と言う弟。
彼の言う通りだった。
弟は彼女が守らなくても、ちゃんと一人で事件の事を受け止め、弟なりに乗り越えようとしていたのだ。
その事に気付き、弟に彼との事を話せば、一人で大丈夫だと姉に証明したいから、協力してほしいと弟も彼に頼んでいた事を教えてくれた。
そんなやり取りの事など、一言も言わない彼。
それは彼なりの優しさだったのだろう。
そんな弟とのやりとりの後、早く彼に謝りたいのに、キッカケが分からなく困りながら歩いていると突然の雨。
慌てる彼女は雨の中捨てられている子犬を拾った。
まずは家主の許可を得ないと…と、電話をしてもいいかとメールをしてみたが返事はなし。
仕方なく自分の判断で子犬を連れて帰った。
その後、帰宅した彼とは、無事に仲直りをし、子犬も実は犬好きだと言う彼にとても喜ばれた。
そうして子犬はポチと名付けられ、仕事がらあまり家に居られない二人が飼うのは無理と言うことで、里親の募集をかける事に。
そうして無事に仲直りをした事で、丸2日仕事で缶詰になり、帰れない間、寂しく待っていた彼女にご褒美をやると言い出した彼。
その言葉に、デートがしたいと言った彼女だったが、ならばご褒美だから旅行に行くぞと言う事になったのだ。
行き先はアメリカ、一泊三日の旅行は、プチ同棲終了後に決行された。
突然の旅行、突然のアメリカ。
でも彼には目的があったのだ。
それは母親に彼女を会わせる事。
そうして母の眠る墓地に二人で挨拶をして、彼の思い出の場所を巡った。
アメリカは第2の故郷ではあるものの、母をアメリカで亡くしている彼にとって、悲しい思い出の多い場所でもあった。
それでもそこに行ってみようと思えたのは、彼女が居てくれるから。
その後日本に戻った二人は、里親を希望してくれた森丘にポチを託し、新たなステージへ。
それは彼の誕生日の夜の事だった。
弟の香月も交え、三人で鍋を食べていた時、なんで彼氏の誕生日なのに、オレも交えて鍋食べてるんだ?と突っ込む弟に、彼は「大切にするから、お前の姉を俺にください」と頼んだのだ。
なぜ両親ではなく自分なのか?
そう訝しがる香月に、遠い両親よりも、一番近くで姉とともに過ごしていたお前にまず許可を貰いたいと。
俺が姉を奪う事で、お前の生活が大きく変わる事になるから、一番に許可を貰うのが筋だと思った…と言う彼。
そんな彼の真摯な態度に、「笹塚の事は嫌いだけど、姉ちゃんを大切にしてくれるって意味では信頼してる」と言う弟は、イエスと答えたのだ。
元々一色のメジャーデビューが決まり、彼も一色の居る防音のマンションに引っ越しを考えていたんだとか。
今後は本格的に音楽で生きていくと言う香月。
そんな立派になった弟に、離れてても私たちは家族で、いつでも一番前であなたの夢を応援してる…と言う彼女。
同棲期間を終え、いつも彼の事ばかり考えていた。
ポチが居るから、お世話をすると言う理由で、毎日彼の元を訪ねていた。
けれど、ポチも二人の手を離れてしまったら、彼女が彼の元へ通う理由がなくなってしまう。
もう、会いたいとか寂しいなんて事は、理由にならない所まで来ていた。
だから「毎日会いに来る理由をください!」と言った事もあった。
勿論彼も思っていた。
なんで彼女を帰さなきゃならないんだって。
でももう大丈夫。
これからはいつも傍で支え合えるから。
不安だった彼女に、沢山の喜びが降り注いだ。
そしてその喜びも幸せも、きっと今だけじゃなく、これから先もずっと二人の上に降り続ける事だろう。
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恋人関係はもう終わりだ。
嫌でも一緒にいられる理由を作ってやる。
もう、後戻りはさせねぇから。
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