時計仕掛けのアポカリプス【クアト・ヘルトリング】Happy

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Nintendo Switch用ソフト 
ブランド:アイディアファクトリー 
ジャンル:女性向け恋愛AVG 
発売日:2021年4月22日 
通常版:7,150円(税込)

オトメイトさんのNintendo Switch用ソフト「時計仕掛けのアポカリプス」で江口拓也さん演じるキャラクター、クアト・ヘルトリングの感想とネタバレをまとめました。

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キャラクター紹介

※「時計仕掛けのアポカリプス」は乙女ゲーム制作ブランド『オトメイト』の作品です。
 バナーの画像はこちらからお借りしております。

CVは江口拓也さん。
街の有力者であるヘルトリング家の長男
父も彼も医者として街に貢献している。
人当たりがよく、皆から慕われている。

にも関わらず、彼女にだけはいつも冷たかった。
交わす言葉の全てが辛辣なのだ。
嫌味しか言わない。

そんな二人はひょんな事から、薬剤師の娘である彼女が、彼の医院を手伝う事になり絆を深める。

感想

別サイトにまとめた攻略直後の感想です。

時計仕掛けのアポカリプス【クアト・ヘルトリング】攻略直後の感想
オトメイトさんのNintendo Switch用ソフト「時計仕掛けのアポカリプス」で江口拓也さん演じるキャラクター、クアト・ヘルトリングの攻略直後の感想をまとめました。

ネタバレ(あらすじ)

きみに永遠の祝福がありますように。
俺のいない場所で、いない未来で、きみが永遠に幸福であるように祈るよ。

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自分に必要なわずかな数しか与えられていない『レルネアの祝福』を彼女に分け与えた彼の、心からの祈り。

ヘルトリング家の咎

死者の国を統べると言われる神話に出てくる女神ヘル。
その名を背負う『ヘルトリング家』は、街の権力者の中でも特殊な汚れ仕事、いわゆる暗殺を担っている家系だ。

閉鎖された小さな街。
その秩序を守る為に必要な役割だと、父は彼に教えた。
ルールを守るには知りすぎたものを、地上へ出ようとするものを消すしかないと。

殺した人々は事故や病気として処理される。
街に蔓延る不治の病のハイドラ病だって、魔法の種火の影響だと有力者たちは知っている。
だからそれを利用し、消すべき人間をハイドラ病にする事だってできたのだ。

そうして幼き頃より、父の裏の仕事を見せられ育てられた。
何人もの罪なき人々が殺された。

だから彼は幼いながらも何度も父を止めた。
こんな事はやめてほしいと。
しかしその言葉が父に届く事はなかった。

だから彼は刻み込む。
殺された人々の名前を。
せめて自分だけでもその罪を忘れないように
彼の目の前で命を奪われた人たちの事を忘れないようにと。

そうして彼は咎を背負い生きるようになった。
ヘルトリング家の咎を。
この咎は母や姉は知らない。
家族にも秘密なのだ。
家督を継ぐものだけが知らされ受け継いでいく。

きっと本来受け継ぐのはその仕事だけなのだろう。
けれど根が優しい彼は、そうは出来なかった。
与えられたヘルトリング家の使命だけでなく、その咎まで背負ってしまったのだ。

いつか失うくらいならいっそ

街に蔓延るハイドラ病。
突然罹る原因不明の病とされているそれは、魔法の種火の影響によるものだった。
だから有力者たちは『レルネアの祝福』と呼ばれる薬を服用していた。

レルネアの根に近い部分には、毒が含まれている。
毒は使い方次第では薬ともなるもの。
その部分から抽出した薬がレルネアの祝福だ。
抽出には大変な技術が必要とされ、多くは抽出出来ない。
だから採れた少量の薬を有力者たちで分けていたのだ。
彼らは種火に近づく事があるからだ。

本来毒であるそれを長い期間一定量服用することで、体内に耐性が生まれる。
すると種火に近づいても、ハイドラ病に罹りにくくなると言うものだった。

しかし魔法の種火は、この街を生かすものでもある。
人体に多大なる害を与えるそれに、人々は生かされている。
なんとも大きな矛盾を抱えた街なのだ。

そんな街だから、有力者たちは理解していた。
いずれ終わりが来る事を。
だからその時には街を破壊する事になっており、それもまたヘルトリング家の仕事だった。

だから彼は本当は好きなこの街を嫌いだと言い聞かせてきた。
いつかは街を殺さなければならないから。
愛してしまえば、殺す事が出来ないから。

だから彼女の事も嫌っていた。
街の人たちに愛され、皆に気さくに声を掛ける姿を見れば、心惹かれそうになるから。
嫌いだと思い込んだ。

誰も大切に思いたくなかった。
いつ誰を消さなければならないか、彼には分からなかったから。

彼女との距離

嫌味を言ってもめげない彼女は、彼の辛辣な態度や言葉も気にする様子はない。
だからいつも「あなたは頭の中がお花畑なんですね」と更なる嫌味を重ねていた。

そんな彼女が急に彼に接近してきたのだ。
彼女にしてみれば何度目かの時間。
一度目に幼馴染を失い、燃えた街を救おうと何度も未来を選び直した。
けれど幼馴染を助けられても、彼に首を切られて殺されたり、殺してほしいと彼女に懇願しながらも彼女を殺そうとする彼が、ユナカと共に崖に落ちて命を失ったり。

でもそんな幾度かの時間を知らない彼は、唐突な彼女の行動に面食らうばかり。
いきなり押しかけて来て、誰にも話してないヘルトリング家の裏の仕事の事や、彼のハイドラ病の事をあてたかと思ったら、彼の医療院で働くと言い出し、「もう一人のクアトさんに殺してくれと頼まれたから、人の殺し方を教えてほしい」などと言い出すのだ。

訳が分からないまま押し切られ、彼女と昼は医療院で働き、夜は地上への入り口の見張りをする際に押しかける彼女とナイフでの戦闘術…いや、殺しの技術を訓練していた。
自分を殺すための術を人に教えるなど、普通はない事だろう。

しかし彼女は彼の思っていたのと全然違っていた。
仕事に関してもなんでも先回りしてこなし、とても使える。
考え方だって、全然お花畑じゃなかった。
更には甘いもの好きの彼を手作りパンケーキで懐柔するのだ。

そうしてあれ程距離を取ろうとしていたにも関わらず、図らずも彼女との距離を縮める事になってしまった。
そう、僅かしか与えられていないレルネアの祝福を彼女に分け与えてしまう程には。
そうする事で彼女をハイドラ病から守りたいと思うくらいに。

捨てるものはただ一つ

もう一人の自分。
おかしな事を言う彼女は、もう一人のクアトさんが…と、まるで未来を見てきたかのような事を言う。
そうして街の人々を祭りの日に避難させなければならない事、その頃までに彼を殺せるようにならなければならない事を告げる。

そんなはずないと笑い飛ばしたいのに。
確かに彼しか知らない事まで、彼女は全部知っていた。
そうして必死に見えたのだ。
街を救うために、自分がヘルトリングの使命を果たす事を止めるために。
初めて人をこの手で殺め、彼は彼女に殺してほしいと頼むと言うのだ。

それじゃまるで俺がきみを好きみたいじゃないですか?

そう思うのに否定出来ない。
だって確実に彼女に惹かれていたから。
必死に頑張る彼女のそれが、全て自分のためならいいのにと思う程に。

そうしてある日彼女は全てを話してくれた。
火災が起きる事や彼が役目を果たし、その事に深く傷つく事を。
いつも真実味のない言い方ばかりだったのに、とても真剣にそれらを止めたいと伝えた。

そんな彼女に、「俺は何を捨てれば?」と尋ねると「ヘルトリング家だけ捨ててください」と言われた。

本当は医者として人の命と向き合う事だけに専念したかった。
命との向き合い方はそれで十分だった。
でもヘルトリング家に生まれてしまったから、家督を継いでしまったから
だから逃れられないと思っていた。

けれどそんな役目は捨てていいと彼女は言うのだ。
無理して平気なフリをして、誰でも殺せるように、誰も好きにならない、誰も好きじゃないと言い聞かせる必要もないと。
だだ自分らしくいていいのだと。

そうして二人は想いを重ねた。
彼女が街を救いたいのも、それが彼を救う事に繋がるからだと理解出来たから。
もう彼女は彼のもの。
私の全てをあなたにあげます…と、そう言ってくれたから。

ならば捨てられる。
もうヘルトリング家など必要ない。

失いたくない『今』

そうして彼らは街を救うために、作戦を立てた。
街の人々を地上に連れて行くために、小規模な爆発を起こし、避難させると。
その作戦にはリアン、ルデル、ユナカも巻き込んだ。

彼らの作戦では時計台に入る必要があった。
鍵は指導役が持っているとの事だったが、彼女はそれは私がなんとか出来ると言うのだ。
そう、予定通りアンバーが怪我を負えば、ルデルが指導役となる。
自分たちの作戦を成功させるには、アンバーを見捨てる方が都合がいいのだ。

本当は知っているトラブルは全て回避して、多くを助けたい
けれど彼女は幾度かやり直す中に気づいていた。
全てを救う事は出来ないと。
だから選択したのだ。
その咎を一生背負う覚悟を決めて、アンバーを助けない未来を。

しかし実際にアンバーの怪我を目の当たりにすると辛いし、アンバーの友人である彼に申し訳なくて、彼女は酷く泣いた。
そんな彼女を支えたのが彼だった。
その咎を一緒に背負ってくれると。

そうして計画通りに小規模な爆発を起こし、人々を避難させる事は出来た。
しかしその後予定になかった本格的な爆発が。
しかも場所は彼のいる時計台だ。

本当は彼が地上への出口の青い炎を消し、彼女はユナカたちと共に街の人を地上に誘導する役割を担っていた。
けれど彼が心配で時計台へと向かう。

だって彼女にはやるべき事があるから。
二人で選んだ未来は地上で共にある未来だ。
なのに自分を犠牲にしてでも…なんて彼が考えているのだとしたら、何としても彼を地上まで連れて行かなければならないから。

そんな彼女は度々使った未来を選び直せるあの箱を持っていた。
ユナカに渡されたのだ。
この作戦の始まる前に。
もう俺には必要ないから、お守りがわりに渡しておく」と。

最悪の場合、この箱でやり直せる。
それでもみんなで協力してここまで来た『今』を、彼と想いを重ね永遠がほしいと願った『今』を失いたくなかった

だから行くのだ。
愛する人を救うために。

もうやり直さない

たどり着いた時計台は扉が開いており、中に入ると怒号が聞こえた。
カルセドが息子である彼を怒鳴りつけていたのだ。
カルセドはこの事件が起こる前に気づいていた。
息子の裏切りに。
だから彼に命じたのだ。
彼女を殺すように

けれど出来なかった。
彼は使命も家族も捨ててでも、命と正面から向き合い、そんな彼を受け入れてくれる彼女と共にありたいと願ったから。

そんな息子を殺そうとするカルセド。
だから彼女は背後から彼に貰ったナイフで襲いかかる。
彼を殺すためにと、ずっと稽古をつけて貰っていたから。
彼女のようなか弱い娘が、人を殺めるならまずどうすればいいのか知っていたから。

そうして彼女の侵入に気づいた彼と示し合わせ、彼女はカルセドの足を狙い、彼はカルセドの武器を持つ腕を狙った。
攻撃を無効にすればいいと言う行動の彼に、甘いと言う父だったが、彼は命を救うその手で誰も殺さない事を選んだのだ。

そうして二人時計台の奥へと進む。
そこには魔法の種火がある。
それを消火する事で、地上への出入り口で燃え盛る青い炎も消えるはずだから。

しかしこの魔法の種火はとても強い。
だから不用意に人間が近づくと、ほぼ間違いなくハイドラ病に罹ってしまう
だから彼は急場凌ぎだと思いながらも彼女にレルネアの祝福を与え始めたのだ。
彼女の行動力があれば、彼の元へと来てしまうと案じたから。

いや、そうではないかも知れない。
本当は望んでいたのだ。
彼女にそばに居てもらう事を。

そうして魔法の火を消し時計台へと戻ると、カルセドが待っていた。
どうやら彼らが種火を消している間に瓦礫により、出入り口が塞がれてしまったようだ。
先に出ていれば逃げられたものを、やはりカルセドにも親心があったのだろう。
息子を逃したくて待っていたのだ。

そうして力を合わせて瓦礫を退けようとした時、彼女めがけて瓦礫が崩れてきた。
無我夢中だった。
気づいたら彼は彼女を庇い火傷を負っていた。
背中や顔や腕に。

どうしようと焦る彼女。
カルセドが診てくれるが、火傷はひどそうだ。
すると時計台の扉をリアンが街の人々と共に外から力技でこじ開けてくれた。
そうして火傷を負う彼を医療院へと連れて行き、彼は自分で処置を済ませ、地上を目指す。

彼を案じた父はと言えば、街とともに滅びる…と一緒には来なかった。
咎を背負い、一人街を見届けるつもりなのだ。
だから息子に「クアト、自由に生きろ」と言葉を残した。

街の人々は、その後ルデルたちの先導の元、無事地上へと出た。
もちろん彼ら二人もだ。
空の広さに不安を感じる彼女は、咳が止まらない。
熱っぽくもあった。

そう、あの種火の影響で、彼女はハイドラ病に罹ってしまった。
でも「良かった」と言うのだ。
きみにもらった資料をもとに、必ずハイドラ病の薬を完成させます」と彼が言ったから。

資料は彼女の両親が残したもの。
薬剤師として、医師の彼よりも深い研究をしていたのだ。
だから彼女は彼の治療に役立つようにと、その資料を渡していた。

それでも彼は面倒くさがりだから。
きっと自分の病だけなら、そこまで必死に研究しなかったかも知れない。
しかし彼女の命がかかってるとなれば、必死に研究するに違いないのだ。

あんなに辛辣な言葉を投げてばかりだった彼だが、本当は彼女にはどうしようもないくらい甘いのだ。
なんでもしてやりたくなるくらい。

だから彼女は決められた。
もうやり直さないと。
二人で、みんなで選び掴んだ未来だから。
この未来を力を合わせ生き抜くと。

Bad End

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