罪喰い~千の呪い、千の祈り~for V【上樹守人】

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罪喰い~千の呪い、千の祈り~ for V - PSVita

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キャラクター紹介

CVは小野友樹さん。
上樹の現当主。

千年前からの世羅の婚約者。
長い月日、ひたすら世羅を想って来たからか、その想いは一途。
けれど一途過ぎるが故に、彼女を彼女と見てくれず、世羅の転生体、世羅として扱う所も。

連の結界により存在を隠されていたものの、ついに上樹に発見されてしまった事で、彼のお屋敷でお世話になる事に。

世羅が好き過ぎる彼は、やたらと彼女の元へとやって来ては彼女を怒らせていたものの、彼女との時間が増えるにつれ、世羅ではなく彼女自身を見てくれるようになったことから、絆を深める。

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感想

最初に守人さんを攻略したのですが、守人さんは他の人のシナリオで見ている方が面白い感じも(笑)
特に他のキャラのエピローグでは、一貫して見事なストーカーぶりを見せている所が、ブレてなくて素敵でした(笑)

そんな守人さん、本人のシナリオでは、そんな要素よりもかっこよさや、ストイックさが目立っていて。
頭も切れるし、剣の腕も立つ、封呪は使えないもののとても強い。
本当に凄い人でした。

そんなすごさが、元から備わっている天才ではなく、努力で手に入れたと言う所も好ましく思いましたし、当主として頑張ってる彼が、彼女相手には弱さも見せてくれる所も、凄く良かったです!

ただ個人的には、他の方のシナリオでの憎めないストーカーぶりが可愛かったので、むしろそっちの方が好きでした(笑)

そんなお茶目な彼の良さが、彼個人のシナリオにもう少し出てると、もっと大好きだったのにと思うので、個人手にそこは残念かな?と。

でも、本当に強くて頼りになる、とてもカッコイイ人でした。千年も思い続けられる一途さも、良かったと思います。
小野ゆーさん、素敵な守人さんをありがとうございました!

ネタバレ

世羅に会う事は出来ても、お前に会う事は出来ない!

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彼の妹と世羅は親友だった。
その妹が人間に殺された事が、彼女を人の大量虐殺へと突き動かした。

そうして世羅は罪を背負った。
千の大罪人を喰らうまで、解けない呪いを。

けれど世羅は彼の妹の為に、その罪を犯した。
そして上樹一族は、それを止める事が出来なかった。
だから我らも罪を負うべきだ…と考えた彼の父の白夜が、その術の力を用い、彼らの一族にも呪いを背負わせた。
何度転生しても50年しか生きられない呪いを。

上樹の者は人から鬼と呼ばれ、優れた能力を持ち、外見も美しく、また大変長命だった。
自分とは異なるものを人々は恐る。
それ故なのかも知れないが、いつしか人とは対立するように。

力は圧倒的に強くとも、数では人が優っていたことから、迫害された彼ら。

そんな中起こった彼の妹の死と、その復讐に駆られて世羅が起こした事件だった。

そうして彼も世羅も、幾度も転生を繰り返した。
幾度生まれ変わっても、記憶はそのままに残り、呪いの為に大罪人を喰らう世羅と、それを見守る彼。
千の罪を喰らい切ったら呪いが解かれ、世羅は彼と結婚する事になっていた。

元々婚約者だった二人。
愛し合ってもいた。
けれど千年前、罪なきたくさんの人間を殺した世羅の命を彼がその手で奪ったのだ。

そんな複雑な関係の彼と世羅だったが、今世は少し違っていた。
世羅の転生体である彼女には、世羅の記憶が全く無かったのだ。

理由は分からない。
けれど何も覚えて居なかった彼女に、上樹の者について教え、罪喰いの儀を手伝った連。
元々世羅の従者だった連は、本来なら世羅の転生体を見つけたら彼に知らせるはずだったのに。
記憶がない事を理由に、知らされないままになった彼は、自力で彼女を見つけ出した。

彼には彼女を保護する必要があったから。

上樹の者の中でも、彼ら上樹一族は、世羅の呪いが解けるのを見守ろうとしているが、世羅のせいで呪いを背負わされた事を不本意に感じた彼の叔父の千夜が、一族を裏切り、世羅の呪いが解けるのを阻もうと、世羅を葬ろうとしていた。
それが千夜率いる陸一族だった。

その陸一族に命を狙われている彼女は、以前の記憶もなければ、それが原因なのか、本来の力がない状態だったから。

そうして彼に保護され、初めて呪いが解けた後の人生が決められている事を知った彼女。

初めは到底受け入れられなかった。
だって自分は自分で、世羅ではないから。

それでも、何度も陸千夜の息子、陸至央に襲われたのを助けられ、同じ屋敷で共に過ごすうちに、記憶はなくても今目の前にいる彼を次第に愛するようになった彼女。

そうして気持ちが完全に彼に向いた時、彼に告げられた。

俺は前代の世羅を殺している…と。

嘘をつく人ではないから、どんな経緯なのか分からないし、多分教えるつもりもない様子。
それでも彼がそうしたには、それなりの理由があるのだろうと理解できた彼女は、その事実も含め、彼の全てを受け入れた。

そうして無事に結ばれた二人だったが、その直後、陸家の方で大きな気の乱れを感じた。
それは千夜が、自ら人との間に子を作り、沢山の罪人を喰らわせて作り上げた息子、至央を喰らい、力を増した事が原因だった。

そうして化け物のようになった千夜は、自ら世羅を喰らう為に、上樹の家へとやってきた。
圧倒的な千夜の力の前で、なすすべもない状態な上に、彼女には世羅の本来の力が宿っていない。
故に全く敵わない。

それでも二人で協力する事で、千夜を追い詰めると、大地が彼女に千人目の大罪人として千夜を喰らえ…とでも言うように、千夜の動きを止めた。

それでこの争いを終えられるなら。

覚悟を決めて千夜を喰らい、彼女の贖罪が完了した。
それに伴い、彼女の中になかった世羅の記憶が力が入ってきたのだ。

物凄い力に、彼女自身を失いそうになるも、彼が世羅ではなく彼女を愛してくれたから、その力が彼女を繋ぎとめ、世羅を吸収しても尚、自分を失わずに済んだ彼女。

けれど、彼が繋ぎとめてくれた時に、拾いきれなかった世羅の記憶があり、その中に彼の言う、前代の世羅を彼が殺したと言う部分が含まれていたようで、結局真相は分からないままに。

それでも共に心を通わせ、無事に呪いも解けた今、二人は千年の時を経て晴れて夫婦に。
これからも互いを支え合い、上樹の者たちを導いて行く事だろう。

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刺される事が恐ろしかったんじゃない。
何を引き換えにしてもお前を助けたいと思った、自分の心が怖かったのだ。

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