シナリオ紹介
同じグループ全員の通常恋愛エンドを見ると開放されるルート。
一番真相に近い所にいるため、一番最後に攻略される事をオススメしたい内容。
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感想
イエスくんの真相ルートですが、全ての真相と言う感じの内容でした。
殺人鬼の正体は、真相を見る前に分かる仕組みでしたが、なぜ殺人鬼になってしまったのかも、このルートで見えて来ました。
更に、まさかの伊織くんの妹、いつきちゃんの話まで絡んで来るから本当にビックリしました。
凄すぎるシナリオでしたし、告白大会であるTYBが、全く違ったものになってしまって。
絶対階級以来の衝撃でした。
あまりの設定に、これはどう転んでもバッドエンドなのでは?と、ドキドキさせられましたが、ちゃんとイエスくんとの恋も実り、素敵な結末となりました。
切なくて、スッキリしないかな?…と言う要素もなくはないのですが、その切なさも逆に良かったのかも知れません。
全体的には、ほかのキャラに比べ、イエスくんの真相と言うより、TYBの真相と言う感じのため、どうしても後半はイエスくんより恭平さんが目立つ感じはありましたが、そこは一番気になってたので、個人的には寧ろ良かったですね。
イエスくんの真相、本当に見て良かったです。
浪川さん、素敵なイエスくんをありがとうございました!
ネタバレ
俺のものになれ。
壊れるほどに、抱いてやる。
お前が拒んでも、壊れるまで…!
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TYBを主催するウッドリンクは、表向きは携帯電話会社。
けれどそれは隠れ蓑で、社長であるプレジデントの目的のため、ウッドリンクの資金は、全て彼の目的へと投資されていた。
彼が作りたかったのは、人の想いで育ち、真実の愛で覚醒する殺人ウィルスの種。
その種は女子高生に宿し育てるもので、全ての女子高生に適応するものではなく、何万人に一人の確率で存在する適合者を探して植え付ける。
その適合者こそが、TYBのプリンセス。
無作為に選ばれた訳ではなく、種を育てる適合者を探し選んでいたのだ。
その種は植えつけてから、7日以内に育てなければ体内で死滅。
7日以内に想いの力で育てば、真実の愛で覚醒し、ウイルスを宿したものは不老不死となる。
けれど本人の意思はなくなり、ただそこに存在し、ウイルスを撒き散らすだけ。
そう、彼女は存在するだけで、東京中の、日本中の人々を死に至らしめるウイルスを撒き散らす存在なのだ。
その種はTYBの前夜祭の予防接種でプリンセスの体内へ。
そうして7日かけて行われるTYBは、想いを育て真実の愛を見つけるには、ちょうどいいイベントだったのだ。
全てはウイルスを育てる為に、プレジデントが仕組んだもの。
女子高生の憧れのプリンセスは、ウイルスの種の母胎でしかなかったのだ。
そんなプレジデントの目的の為に、何も知らずに選ばれて来たプリンセスとプリンス達。
けれど幸い今までは、誰も種を育てる程の想いに到達していなかった。
なのに、彼女は育ててしまった。
彼と出会い、彼に心惹かれた事で。
そんな彼女が愛した人は、琉堂イエス。
六本木で暴れまくり、暴君と呼ばれた男だ。
そんな彼には、とても大切な人が居た。
何度も何度も、しつこく彼に付きまとい、彼がどんなに暴力を振るおうと、懲りもせず毎日やってきた。
その男の名は来栖恭平。
あいつも俺と同じで壊れてたんだ。
彼の言う通り、恭平は壊れて居たのかも知れない。
だから許しを求め、自らキラーナイチンゲールに志願したのかも知れない。
それはまだ恭平が大学生だった頃、学校の友人達と肝試しをする計画を立てて居た。
場所は使われて居ない薬品会社の研究所。
そこに一日早く訪れた恭平は、友人達を驚かせたい、そんな気持ちから、ちょっとした罠を仕掛けた。
足を糸に引っ掛けると、コンニャクが飛んでくる。
そんな単純な仕掛け。
罠を仕掛けて帰ろうとした時、運悪くその研究所で子犬を育てていた女の子が、その罠に掛かってしまった。
驚いた女の子は悲鳴をあげ、そのまま研究所で作っていたキラーナイチンゲールの試作薬品のコンテナに衝突し、薬品を大量に浴びてしまった。
慌てて女の子を助け、救急車を呼んだ。
外傷はないからきっと大丈夫。
そんな風に思っていたのに。
浴びた薬品は研究中のものだったため、医師も何だかわからない。
しかも高濃度の薬品を浴びてしまった事から、女の子は心臓にダメージをおい、一生を病院のベッドの上で送ることに。
恭平の些細なイタズラが、1人の人生を狂わせた。
謝っても何も変わらない。
それでも詫びずに居られなくて、病室にいこうとしたものの、女の子の兄に拒まれてしまった。
ならば警察で償おうと警察署を訪ねるも、恭平の父である警視総監の力で、この事件は不問とするよう指示されて居て、罰しても貰えない。
しまいには何度も通っていた病院への立ち入りも警官により阻止されてしまう。
絶望した恭平だったが、その時に決めたのだ。
罪を背負って生きていく事を。
これからの俺の人生は、全て人の為に捧げよう。
もし、俺の命を投げ出す事で、誰かを救えるのなら、俺は迷わず命を投げ出そう…と。
そうして彼を始めとした、問題のある若者に積極的に声を掛けては、彼らが更生する為に尽力した。
そんなある日、警察官になった恭平は、一人でも多くを救いたいのに、さほど成果が上がらないことに悩んでいた。
そしてひさびさにあの事故が起こった研究所を訪ねてみた。
するとそこでは、キラーナイチンゲールの研究が行われていた。
そこで恭平は殺人ウィルスの話と、それを倒すワクチン、キラーナイチンゲールの話を聞き、キラーナイチンゲールには、人の体が必要である事を知った。
殺人ウイルスを倒すワクチン。
それなら沢山の命を救える。
だから恭平は迷わなかった。
自分がそのワクチンに、この体を捧げると。
そうして恭平は、種を宿す女子高生を探し歩く殺人鬼になってしまった。
自我はなく、ただウイルスを探すだけの存在に。
そうして起こった連続殺人は、そのワクチンが、恭平の体内でなんらかの変化を起こし、予定外の女子高生が殺害されてしまったものだった。
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彼女の体内に宿るウイルスは、既に彼への想いで覚醒前でありながら発動してしまっていた。
このままでは、彼女は彼女の意思に反し、人々を死に至らしめてしまう。
解決方法は1つだけ。
ワクチンにより、殺される事。
だから一人で恭平の元へと行こうとしたのに、それを彼に止められてしまった。
行かせねぇ…と。
そうして二人の想いが強く重なった時、彼女の腕に出来たハートの痣と同じものが彼の腕に。
それは二人が強く結ばれた証で、彼にも彼女と同様の力が宿ったもの。
そして彼女はまもなくウイルスとして覚醒してしまうんだとか。
けれど逆にそれはチャンスで、恭平の体内のワクチンだけを取り出して彼女に与える事で、ウイルスだけを殺す事ができると、悠斗が調べて来てくれたのだ。
ただし、ワクチンだけを取り出すには、キラーナイチンゲールの心臓の血液を取り出す必要がある。
すなわち、キラーナイチンゲールを宿す恭平の心臓を狙わなければならない。
恭平は彼にとって大切な人だった。
だから、殺人鬼になってしまった事を恭平が悲しんでいると彼には分かるから。
恭平を止める為にも、彼女を救う為にも、俺がやるしかない…と思ったのだ。
そうして無事にワクチンだけを取り出し、彼女に与えることに成功。
彼女は救われ、東京も救われた。
そしてきっと恭平も。
人の為に生きようと誓った恭平だったから、きっと彼の選択に満足している事だろう。
恭平を殺人鬼として生きる事から救ってくれたのだから。
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おまえが居なくなったら、多分俺は耐えられねぇ。
だから、ずっと側にいろよ。
つうか、ぜってぇ離さねぇけど。
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