戦場の円舞曲【ティファレト】

戦場の円舞曲 - PS Vita

キャラクター紹介

CVは柿原徹也さん。
街に住む魔法使い。


恐ろしい程美しい彼の容貌は、沢山の女性を惹きつけてやまない。
なのに肝心の彼ときたら、全く他人に興味を示さないものだから、なんだかいつも女性絡みで面倒な事に(笑)


そんな彼の元に、薬に使えるという、ニルヴァーナにしか咲かない、ルナリアという花を届けた事で知り合った二人。

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感想

ティファレトの正体も一周目で見破ってはいましたが、まさかそんな…という私の予想を遥かに越える、切ないシナリオでした。


そんな切ない展開の中で、また今回も二人の恋が成就するように…と、力を貸してくれるヴィルヘルムがとてもカッコ良かったです。
このジワジワとヴィルヘルムに興味を持たせる展開も凄いと思います(笑)


肝心のティファレトですが、最初はとらえどころのない不思議な人でしたが、主人公の事を好きと自覚してからは、臆面もなくその思いを言葉にしてくれて、とても気持ちの分かりやすい人でした。


そんな所も好感が持てましたし、ヤキモチ妬きで束縛したがりな所とか、年上なのに少し甘えん坊な感じとかも、なんか可愛かったですね!
そしてちょっと意地悪な所も、良かったです。


ラストで、自分の欲望に負けずに抗い続けて、彼女を守ろうとしてた所とか、本当にカッコ良かったです。


キオラ様の言うように、いつもいつもみんなをこの国を助けていた彼は、本当に素敵な人だと思いました。


柿原さん、素敵なティファレトをありがとうございました。
素敵でした!


ネタバレ

彼は街に住む魔法使い。
治癒魔法で傷や病を癒したり、薬を処方して販売したりして暮らしていた。


そんな彼の正体は幻。
その昔、100年ほど前の事だろうか?
ミルヴェリアで戦争が起こった時、命を落とした沢山の軍人たちの無念な思いをディモスにした敵方の魔法使い。


それはもうヒドイもので、それをどうにかしないと、戦争に負けるどころか、ミルヴェリアが、オルテシアが滅びてしまう程。
そこで現女王キオラの弟の彼は、悪魔に願った。
そのディモスを地下に封印して欲しい…と。


頼まれた悪魔の名前はメフィスト。
悪魔は願いを叶えてはくれるものの、それに見合う対価を要求する。
彼に出された条件は、彼自らが封印となり、ディモスを封じる為地下に繋がれるというもの。


長い時間をそこで過ごす事の孤独や辛さ、そんな事を考える暇もなかった。
ただ早くディモスをなんとかしないとと、彼は必死だった。
民を国を守る為に。


自分も王族の身。
その身を犠牲にする事になろうとも、国を守る使命がある…と考えていた彼は、迷わなかった。
悪魔のその提案を受け入れ、自ら地下に封印として繋がれる事を決意。


そうして彼の犠牲により守られたミルヴェリア。
当時王族であるキオラたちの住まいであった場所は、その後ニルヴァーナとなり軍人を育成する学校として提供された。


ニルヴァーナにしか咲かないルナリア。
それは薬になる珍しい花で、夜になると美しく光花開く。
枯れることもなく、いつも少しずつ花をつけて、その恵を民に与えてくれる花。


それはティファレトの力が咲かせた奇跡の花。


自ら犠牲となり、地下に繋がれ封印の要となり、それだけでも国を民を救っているのに、更にはルナリアという花を咲かせ、またみんなを助けてくれる。
どこまでもただ人の為にある優しい人。


そんな彼の唯一のワガママ。
それがあの街で魔法使いをしているティファレトだった。
彼は実体のない幻。
彼が経験した事が地下に繋がれている本体に流れ込み、夢うつつの彼は、幻の体験を夢のように楽しむ事が出来た。


けれどただそれだけ。


誰とも親しくなる事の許されない幻は、ただそこで人々と関わりながら生きる事は出来るものの、強く彼を求める人が現れると、彼には人と深く付き合えない魔法が掛けられている為、彼を求める人は何かしらの災いに見舞われて、彼から離れてしまう。


魔法使いを好きになると不幸になる。
そんな呪われた存在…なんて言う噂も出てしまう程。


それでもその美しい容貌は、沢山の女性を惹きつけて、その度に彼女たちは不幸になっていった。


魔法のせいなのか?
幻のティファレトは他人に興味がない人だったが、たった一人、例外が現れた。
それが彼女。


ニルヴァーナにしか咲かないルナリアを、いつも届けてくれる女の子。
彼はそれを煎じてお茶にしたり、薬の材料に使っていたから。


そうして定期的に花を運んで来るその子と言葉を交わし、少しずつ共に過ごしているうちに、他人に興味など持てなかった彼が、彼女を愛してしまった。


幻のその心は本体にも、そして彼が要となっている封印に影響を及ぼした。


彼が求めてしまったから。
彼女と共に過ごす未来を。
彼女を誰にも渡したくない…と。


その頃から、幻の彼の様子がおかしくなり、心配していた彼女だったが、ある日、ルナリアの花が枯れてしまった時、目の前から彼が消えてしまった。


それは彼の店での出来事だったが、驚いた彼女は、ルナリアの木の場所まで行ってみたが、そこに彼の姿はなく、代わりにメフィストが待っていた。


そんなメフィストに「彼に会わせてあげましょう」と言われ、連れられた地下室。
そこで彼女は見てしまった。
鎖に繋がれている彼を。


そこで初めて知らされた。
自分の愛した人は、目の前の彼の幻であると。


君は誰?
自分には記憶がなく、それを思い出したら、記憶をなくしていた時の事を忘れてしまうから。
だから思い出したくないんだ
…と話していた彼。
その彼から、訊ねられてしまった、「名前は?」と。


つまりそれは、失くした記憶を思い出したから、彼女との事を忘れてしまったという事。


悔しくて悲しくて。
あんなに好きだったのに忘れられてしまった事が切なくて。
教えない、思い出して!私だよ」と、彼女は鎖に拘束され身動きの取れない彼に近づいて、キスをした。


そんな強い彼女の思いに引き寄せられるように、彼は幻の記憶を取り戻した。


あぁ、そうか?
どうして忘れてしまったんだろう。
こんなに愛しているのに。



彼女を思い出したものの、彼はここから出る事が叶わない。
だって、封印が解けてしまうから。
あのディモスが外に出たら、いくらニルヴァーナの生徒といえど、戦う事が出来ないから。


だから悪魔は囁く。
願えばいい」と。


彼女をここに共に繋いで欲しいと願えば、叶えてさし上げましょう。
いいのですか?
このまま彼女が他の男を愛し、その男の元で年老いて行く事を許せるのですか?
あなたが望めば、永遠に美しいまま、彼女はここであなたに寄り添い続けるのですよ。



それはとても甘美な言葉だった。


そう、彼女を誰にも渡したくなどなかった。
だから封印にほころびが出てしまう程に、彼女に恋焦がれている。
愛している。


けれど、ここで繋がれ続ける辛さを誰よりも知っている彼は、その自分の欲望に負ける訳には行かなかった。
共に繋がれた所で、幸せな未来などないのだから。


だから彼は愛おしい思いを抑えつけ、ノーと答えた。


そうして悪魔メフィストは今度は彼女に囁いた。
私と契約すれば、彼を自由にしてさしあげますよ」と。


あなたには捧げるものが沢山ある。
いくらでも願いを叶えてあげましょう。



そういう彼は一つ提案した。
魔剣を彼の代わりにする事が出来る…と。


ただ、国を大陸を守るという目的のある魔剣。
それを私利私欲の為に使うという事は、その後、三国の王達になんと言われるか?
ニルヴァーナの仲間達になんと言われるか?
その覚悟があるのなら、叶えてさし上げましょう
…と。


そして、魔剣の魂はそれで消える。


そう言われて彼女はためらってしまった。
だって、ヴィルヘルムを犠牲にする事になるから。


愛する人を助けたい。
けれど、ヴィルヘルムを犠牲になんて出来ない。



迷う彼女に、彼は言った。
悪魔の囁きになんて耳を貸すな!と。
彼は誰よりもその代償の恐ろしさを知っているから。


すると、そこにキオラが現れ、自分が弟の代わりになると。
本当は百年前にそうすべきだった。
大切な弟の犠牲の上になりたつ平和なんて、あってはならないものだったのに。
私はあなたを犠牲にして、今の平和を手にいれた。それを後悔している
…というキオラ。


だから彼女もまた、契約していた。
自分が死んでしまったら、弟の代わりに自分を封印の要にし、彼を自由にする事を。


だからいいのという彼女。
それが少し早まるだけだと。
それに他の二国の立派な王が平和を維持してくれるだろうし、ニルヴァーナの生徒達もいる。
みんなが守ってくれるから心配ない
…というキオラ。


けれど、姉上は女王として、やることがあるから、それだけはダメだ!と受け入れられない彼。


そんなやり取りの中、彼らの様子を見かねたヴィルヘルムが出て来て申し出た。
魔剣でいいよ」と。


魔剣を封印に使う事で、彼を助けるというヴィルヘルム。


みんなには言ってなかったけど、俺はもうすぐ消えるんだ。
だから封印に使ってくれ。
魔力ならまだ残ってるハズだから。



そういう彼は、更に続けた。


こいつはあんたを尊敬してる。
守る戦いもあるんだって、キオラ様から学んだ…と。
だからあんたはまだまだやることがあるだろ?
こいつらだけじゃ心もとないからな。
戦いしか知らなかった俺でも、誰かの為になれるのなら。



そう決意したヴィルヘルムは、封印の魔法陣の中心に魔剣を突き立てた。
すると、彼を拘束していた鎖が消え、代わりに次第に薄くなっていくヴィルヘルム。


俺の事忘れんなよ!


少しだけ切なそうに、でも満足そうに微笑んだ彼は、そう言って消えてしまったのだ。
みんなを助ける為に、自からが犠牲となって。


そうしてみんなに知られる事なく、ディモスの脅威からミルヴェリアは守られた。
そうして、何も変わらない日常がそこにはあった。


唯一変わった事は、メフィストがあの事件以来、姿を消したという事。


彼は幻ではなく、本体が今までと同じ場所で、同じように魔法治療や薬をうるお店を営業するようになった。
これからはもう記憶が戻る事を恐れることもない、消えてしまう心配もない。
ずっとずっと愛する人と共に過ごして行ける。


それもみな、ヴィルヘルムがくれたもの。
いつかまた会えるかもしれない…と言っていたヴィルヘルム。
今度は違う形で彼らの前に姿を表してくれるかも知れない。


彼のくれた未来。
その未来の中、二人で幸せに暮らしていく事だろう。

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