戦場の円舞曲【ニケ】

戦場の円舞曲 - PS Vita

キャラクター紹介

CVは小野賢章さん。
成績の悪い者が配属される、ニルヴァーナの落ちこぼれ集団とも言われる衛生班に所属。
いつも実技最下位の彼は、入学以来、万年衛生班の状態。


けれどそれを恥じる事なく、一生懸命に取り組み、薬草には誰より詳しく、有事の際には、手際よくけが人を手当してくれる有能な人。

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感想

人当たりも柔らかく、優しい印象の人でした。
でも、優しいし柔らかい感じなのに、近づいても近づいても、何となく逃げられるような、避けられるような感じで、なかなか心の奥に踏み込ませてくれない感じの人でした。


彼に関しては、1周目の予想通りとなりましたが、予想していたよりも更に重いもので、とても切なかったです。
彼の置かれた境遇に、涙せずにはいられませんでした。


そんな彼の言葉に、「戦わせろ!」とひたすら戦を望むヴィルヘルムが、考えを改めたり、彼の為にあんな事までしてくれたりした事が、本当に嬉しくて。
でもヴィルヘルム側から見てみると、本当に切なくて。
けれどヴィルヘルムの決断が潔く男らしく、無茶苦茶かっこ良かったです!!


そして人のシナリオなのに、ラスティンも無駄にカッコ良くて(笑)
またニケのシナリオ、後半結構アデルが絡み、彼の察しの良さ聡明さにもときめいて(笑)
色々惑わされるシナリオでした(笑)


けれど、彼女を守ると決めた後のニケは本当にかっこ良くて、声の張りも男らしくなって素敵でした。


そして彼女に約束していた事をまさかあんな形で守るなんて、切なかったですが、想いの深さを感じました。


そんなニケを素敵に演じてくれた賢章さん、ありがとうございました。
かっこ良かったです!


ネタバレ

ニルヴァーナの衛生班所属の彼。
ニルヴァーナでは、模擬戦での成績により、成績が下位のものが衛生班の所属となるため、彼もまたその下位…いや、最下位の少年だった。
そのため、時折心ないいじわるも言われてしまう。


あんに弱いくせに、どうしてここに居るんだ?…などと。


それでも彼はそんな悪意ある発言に負ける事なく、衛生班の仕事を積極的にこなしていた。


-----


それはまだ彼が幼い頃の話。


気付いたらある村にいた彼。
そこはオルテシアの地図にも載っていない場所で、西と東を分ける山脈にあった。
戦が起きると、その混乱の中から子供をさらい、その子達を村に連れ帰り、暗殺者として育てるような場所。
幼い頃からありとあらゆる殺しの手段を学び、毒にも少しずつ少しずつならされて育った彼。


そうしてそこからニルヴァーナに送り込まれたのが彼だった。
ニルヴァーナに入れは、西の要人と簡単に接触出来るから。


彼の組織は西側でも東側でもなく、ただ上は受けた仕事を彼らに割り振るのみ。


だから知らなかった。
ただ彼は仕事だったから殺しただけ。
その殺したある村の男の娘が、後に自分の仲間になる事なんて。
そして出会った彼女を愛してしまうなんて。


-----


東のロムアのイゴールの依頼を受けた彼の仕事により父を喪い、村を焼かれた彼女は、父の敵とは知らないまま、ニルヴァーナに入学し彼と知り合った。


衛生班として共に過ごす中、ある日彼がケガをした時に、彼女が手当をした事がきっかけで、彼女の存在は彼の中で大きなものに。


彼の育った村は、ケガをしても放置され、死んだら本人の責任という事で捨て置かれるような場所。
だから彼は衛生班として人の手当をしてはいるものの、自分が手当をされた事なんてなかった。


初めての手当で、巻かれた白い包帯を、彼はその後も大切にしていた。
汚れたら洗い、治っている傷口にずっと巻いてしまう程に。


その後、彼女から父殺しの件で相談を受けた彼。
その時気付いたしまった。
依頼されて殺した男が、彼女の父親であると。


だから彼は約束した。
君のお父さんを殺した犯人を見つけたら、僕が必ず殺してあげるよ」と。


そうして彼にイゴールから新しい依頼が届いた。
魔剣の少女を森の奥に連れて来い」と。


今までは仕事だからと全て引き受けて来た彼。
だって彼にはそうするより他なかったから。
そんな生き方しか知らなかったから。
善悪ではなく、それがただ彼の生きる術だった。


学校では模擬戦最下位の出来の悪い生徒を演じて、誰とも特に親しくなる事なく生活していたのに。


出会ってしまったから。
好きになってしまったから。


だから今回の依頼だけは受けられない。
けれど、断って彼女を危険に晒す訳には行かないから。


だから彼は一人森の奥に向かい、イゴール達を討とうと決意した。
そうして始まった戦闘。


森に行く前に、森の奥には毒蛇が居て危険だから来てはいけないと、あれほど警告してたのに。
以前からずっと警告していたのに。


彼女は来てしまった。
彼の様子がおかしい事に気付いて、心配して。


そうして彼女をロムアから守り、戦った彼は、副将のイゴールを討ったものの、彼女に正体を知らせてしまった。


だからせめて最後に…と、愛する彼女にキスをした。
君が好きだから、どうしても一度だけ触れたかった…と。


そうして「約束したよね?」そう笑顔で言った彼は、「君のお父さんを殺した犯人を見つけたら、僕が殺してあげる」…を忠実に守る為、彼女の目の前で、自らの武器で首を切ったのだ。


それはとても鮮やかな手つきだった。
スーッと何が起こったのかも分からないほどに。


そうして大量の血を流して倒れた彼の傍で泣きじゃくる彼女。
ニルヴァーナに運びたくても、「もう間に合わないよ」そう力なく言う彼。
確かに彼の出血がひどすぎる。


そんな時、魔剣から現れたヴィルヘルムが、彼を助けてくれると言うのだ。


ヴィルヘルムはいつも戦いを求めていた。
だから彼女にも戦を起こせ!なんて無茶な事まで言っていた。
それを聞いた彼に、自分の考えを彼女に押し付けるな!と。
争いのない平和な世界を望む事の何が悪い…と言われてしまう程。


多分誰よりも彼が求めて居たのかも知れない。
争いのない平和な世界を。
彼女の紹介で街で知り合ったおばあさんに教わったパンを、とても美味しく焼いていた彼は、そんな風に穏やかに暮す事をきっと一番望んでいたのに。
彼の境遇がそれを許さなかった。
ただ暗殺を繰り返して生きる道しか与えられなかった。


一方戦う事が全てだったヴィルヘルム。
ヴィルヘルムは知らなかった、戦う以外の事を。
そんな風に平和を望むな事なんて。
けれど、彼に言われた事で、ヴィルヘルムなりに考える所があったようで、平和を望む気持ちを知れて良かった…と。
結局戦う以外、何も出来なかった自分だけど、知れただけでも良かった…と、そう言ったのだ。


ヴィルヘルムの魂は、もう尽きようとしていた。
間もなく消えてしまう状態だった。
だから力を貸してくれた。
自分の最後の力を全て彼に。
そうして彼の命をヴィルヘルムが救ってくれた。


生きるべきだ、こんな事で死ぬべきじゃない!
ヴィルヘルムはそう彼に教えて、自らを犠牲に、宿主である彼女の愛する人の命を助けてくれたのだ。


ヴィルヘルムに命を貰った彼。
置かれた境遇も、彼女を助けようとしたことも、全てキオラ達に伝えられた。
出来る限りの事はします…と言ってくれたキオラは、裏切り者として処刑されてもおかしくない彼の命を助け、ニルヴァーナの退学処分で許してくれた。


けれど彼女には言えなかった。
まだまだ果たしていない約束があったから。
一緒にパンを焼く約束だって、まだ果たせていなかったから。


それに彼女の顔を見たら、辛くなると思ったから。


だから手紙を残し、彼女の為にパンを焼いて、一人この大陸を出る事にした。


所が手紙を見つけた彼女が彼を追いかけて来て、一緒に行くと言って譲らない。
困った彼は呆れたように笑い、けど、そんな彼女の気持ちが嬉しくて、彼女を連れて行くことに。


だって、本当は彼女と共に有りたかったから。


そうして二人で、よその大陸に行き、パン屋をやろうと決めた。


魔剣は彼女をニルヴァーナに導き、彼女に居場所をくれた。
けれど、本当に魔剣が救ったのは、彼だったのかも知れない。
彼女を助けた事で、彼はこうしてやっと自由を手に入れたのだから。

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