戦場の円舞曲【アベル】

戦場の円舞曲 - PS Vita

キャラクター紹介

CVは前野智昭さん。
ニルヴァーナで成績が一番の生徒。
各地の大会で優勝を総なめにする腕前で、何度もニルヴァーナからのスカウトを蹴っていたと言われている人。


強くてみんなが彼に憧れてはいるものの、口数の少ない彼は、いつも一人でいるようなタイプ。
それでも指揮能力は大変高く、実践になると彼が指揮官として戦う。

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感想

口数の少ない彼が、彼女との出会いにより、次第に少しずつではありましたが、みんなの中に馴染めていく様子が見ていて微笑ましかったです。


寡黙で強くて…という印象の彼でしたが、自分の気持ちを自覚してからは、教室で堂々と彼女を誘ってくれたり、あからさまなヤキモチを妬いたりと、とても素敵でした。


彼の正体が分かった時にはどうなるかと思いましたが、うまくまとめてくれてとても良かったです。


そしてその正体があったからこそのあの後半の言葉、大変ときめきました。
耳元で囁かれる感じの前野さんの低音、ものすごいドキドキしました。
最高でした。


前野さん、素敵なアベルをありがとうございました。


ネタバレ

東側のロムアの国王ロジオンの息子。


国王には二人の王妃がいて、一人目の王妃との息子は戦死、二人目の王妃との娘はまだ幼い。


そんな中、踊り子だったエメラとの間に出来た息子が彼。
彼の存在を知ったロムアの副将が彼に接触して来たのだ。


ニルヴァーナに行き、いずれロムアが西を攻めた時には、内側からみんなを懐柔して、こちら側につかせるか、もしくはニルヴァーナの生徒を皆殺しにするように…と。


その時に自分の父親が国王である事を知った彼。


幼い頃の彼はただ強くなりたかった。
女で一つで自分を育ててくれた母を楽にさせたくて、賞金稼ぎがしたかった。
そのため、一人剣の腕を磨いていたのに。


彼がその腕で沢山の賞金を稼ぐ前に、彼の母は流行病で命を落とした。


ずっと父を知らなかった。
街の人々は、どこかの貴族に惚れて捨てられたんだろう…と、そう彼女を蔑んでいた。


母は一度も父を悪く言った事はなく、「父に会いたかったら強くなりなさい。あなたの父はとても強い人だから。あなたが強くなったら、いつか会えるハズだから」。
父との思い出を楽しそうに話す母は、とうとう父が何者かを彼に告げないまま、亡くなった。


決して幸せとはいえない幼少期。
だから恨んでしまった。
いつか父をこの手で…と。


そうして母を亡くし、剣の大会で優勝しては賞金を手にして暮らしていた彼。
彼の名は大陸でも有名となり、ニルヴァーナからは、何度もスカウトが来ていた。
そんなある日、副将がやってきた。


そうして父の正体を知った彼は、言われるがままニルヴァーナに入学。


けれど彼の目的は副将のそれとは違っていた。
いつか東が攻めて来た時に、母を弄んで捨てた男を倒す為、ニルヴァーナで腕を磨く事だった。


そうして父親譲りの腕前の彼は、瞬く間にニルヴァーナで一番となり、教官ですら彼に敵わない程に。


そんな時、魔剣憑きの彼女がやってきた。
魔剣憑きという事と、女性の少ない場所であるという事で、必要以上に目立ってしまった彼女。
そんな彼女に好奇の目は向けられ、魔剣の伝説の英雄達と違い、その力を使いこなす事も出来ない彼女を悪く言うものも沢山居た。


そんな彼女に強さの秘訣を訊かれた時に、「とにかく素振りをして体力をつけろ」と返したアドバイス。
その言葉に従い、ニルヴァーナ入学以来、一人頑張る彼女を見て、彼は次第に彼女に惹かれて行った。


悪く言われても努力を惜しまない姿、人の嫌がる仕事を楽しみながら率先して出来る姿、誰にでも優しく、弱いくせにいつも人を守ろうとする心の強さ。
それらが彼を惹きつけた。


そうして彼女と心が通じあった頃、ニルヴァーナ内に噂が広まった。


ロムアが西に攻めて来る。
ロムアからのスパイがニルヴァーナに居る。
ロムアが裏で糸を引いて、彼女の村が滅ぼされた
…などと。


だから彼は辛かった。自分がロジオンの息子であったから。
そうしてより父を憎むようになった彼は、彼女にだけ本当の事を打ち明けた。


一方ミルヴェリアの女王キオラにより、ニルヴァーナのスパイの件を聞き、密かに調査を進めていた彼女。
嘘のつけないその性格ゆえ、顔になんでも出てしまう。
それを見かねたシャオレイが情報屋の情報網を使い調べてくれた事で、事前に彼がロジオンの息子である事を知ってしまっていたのだった。


そんな折に彼からの真実の告白が。
けれど、内容はとても悲しいもので、彼は母が弄ばれたと思い込み、とても父を恨んでいて、更には彼女の敵討ちもしたいからと、ロムアと戦になったら、必ず王は彼が倒す…というものだった。


そうして迎えたロムアとの戦。
今までの村同士の抗争の鎮圧なんてお話にならない程の過酷な戦い。
そんな中、やはり父を討とうと躍起になる彼。


けれど、彼女はそれを望まなかった。
彼にも、ご両親は愛しあっていた…と伝えたのに。
ただ賢い彼の母が、自分では身分がつりあわないと、彼を身ごもりながらも身を引いただけだったのに。


そんな過酷な戦の最中、ロムアのスパイがリシャールである事が判明。
尋問を受けたリシャールが、みんなの前で言ってしまったのだ。
彼がロジオンの息子で、リシャールに協力しようとしている…と。


以前の彼のままだったら、きっとみんなもその言葉を鵜呑みにし、誰も彼を信じなかっただろう。
けれど、彼は変わったから。
彼女と出会い、彼女を通じてみんなと過ごすうちに、次第に仲間の絆も生まれていたから。


彼の口から語られる真実と本当の思いを、仲間たちは疑わなかった。
けれど、みんな悲しかった。
彼が実の父を討とうとしている事が。


そうして迎えた戦の二日目。
ついに親子が対面し剣を交える時が訪れた。
両者一歩も引かない互角の戦いの中、彼が父の剣を弾いて、とどめを刺そうとした時、ニルヴァーナにとってロムアは敵であるのに、彼女は耐え切れず叫んでしまった。
やめて!」と。


その声が心に響いたのだろうか?
アベルは父の腕を二度と剣を握れないようにしたものの、その命までは取る事なく、勝利を収めたのだった。


ロムア王ロジオン討ち取った!」と宣言した彼は、彼自身がロムアの新国王となり、ミルヴェリア、ダグロード、アスール三国と平和条約を結び、未来永劫西を侵略しない事を誓った。


嬉しくて彼に駆け寄り抱きついた彼女に、「お前が甘い事を言ったせいで親父を討ち損ねた。この責任は取ってもらうぞ?」と囁く彼。


そうして彼はニルヴァーナを去り、ロムアで国王の勉強をする事に。
彼女はと言えば、責任と称して、彼が正式に国王となった暁には、ロムアの王妃となる事に。


笑う彼はとても幸せそうだった。
出会った時の仏頂面が嘘のように。


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王の権力で大陸一の仕立屋にドレスを作らせて、大陸一の美しい宝石でおまえを飾り立てるのもいいかも知れない。
だが、俺は剣を持っているおまえの姿が最も美しいと思うから、たまには鎧もまとうといい。
おまえなら、他国が攻めて来た折にも、臆すことなく、俺の隣にいてくれるだろうから。


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