ワンド・オブ・フォーチュンR【エスト】あなたとの物語

ワンド オブ フォーチュン R - PS Vita

シナリオ紹介

無印ワンドのFD部分のシナリオ。
恋愛ENDのその後のお話。

乙女ゲームの続編でありがちな、前回の恋愛がリセットというパターンではなく、ちゃんと続きとしてプレイ出来る素敵なシナリオ。


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感想

凄い時間が経ってからの感想です(笑)

このFDに関してはラギの印象が強すぎて、正直そこまで良く覚えてない感じです(笑)

主人公の勢いに押され気味なエストが物凄い好きです。
冷たい態度を見せつつも、最終的に折れてくれる所も好みです。

エストは突進されるの事に困っているみたいですが、今後も突進され続けて欲しいなって思いました。

…雑な感想ですが、思いは全てネタバレに注ぎ込みました!

入野さん、素敵なエストをありがとうございます。


ネタバレ

まず先に反省すべきでしょ?
僕を見つけたら飛びついてくるって、獣かなにかですか、あなたは!

そう、この状況をなんとかしないと、僕は殺されるかもしれない。
他でもない愛しいあなたに。

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正体を暴かれる事を恐れ、いつも人の輪を避け続けて来た。

けれど、そんな事は許さないとでもいうように、強引に彼女は僕の扉をこじ開けた。
どんな分厚い壁を作ろうとも、いとも容易く僕の心に入って来る。

わがままで強引な彼女。

けれど、その彼女のお陰で、こんな賑やかな日常の中に居る。

そう全ては彼女が起点だった。

いいとか悪いとか、考えなければならない事は沢山あるとしても、ただひとつ確かなことは、この人だけが大切で、この人だけが僕のすべてだと言う事。

彼女なしでは、何も始まらないのだから。

最終試験で、彼女が僕を強引にこの世界へと連れ戻した時、力尽きて彼女が眠ったのを見計らうように、僕らの前に現れた古代種の双子。

なんでも知っているような顔で、僕に告げた。
その力で狂信派のクソジジイどもと戦ったらどうだ?…と。

衝撃的だった。

双子の言うように、確かに僕の力は狂信派の中で誰よりも強い。
その力を持って、あの人達に抗うなど、幼い時からすべてを諦めていたからか、考えてもみなかった。

そうして彼らは僕にいう。
1から魔法を教えてやると。

過ぎた力が周りの害になるとは思わないのか?

古代種からみたら、長老たちの最高傑作と言われた僕など、取るに足らない存在かもしれない。

けれど、他の生徒や普通の人間にしてみたら、僕の力は脅威になるはず。

そんな僕に、彼らは笑って言った。
おぬしがどんなにその力を悪用しようとした所で、その腕の中で眠る娘が、それを決して許さんだろうと。

そう、彼らのいう通りだ。
彼女がいれば、僕はきっとこの力を正しく使う事が出来る。
彼女はそういう人だから。
そして僕はいつだって、最終的に彼女に弱い。
悲しい顔を見せられたら、決してそれに敵わないのだから。

そうして彼らの元で、狂信派と戦う為の力を蓄えるべく、いちから魔法を学ぶ事を決意した。

もしかしたら、彼らは暗に教えてくれていたのもかしれない。
僕にも未来があるのだと。
求めてもいいのだと。
幸せを、希望を。
そして何より、腕の中の大切な彼女を。

けれど彼女が大切だから、僕は彼女を辛い事や悲しい事から遠ざけたくて。
長老達と戦う為に魔法を学んでいる事を話す事が出来なかった。

だって、彼女の笑顔が好きだったから。
いつも彼女に笑っていて欲しかったから。

お人好しな彼女は、僕の事となると自分の事のようにその笑顔を曇らせてしまうから。

けれど、そんな僕に彼女は正面からぶつかって、なんでも教えて欲しいという。
知らないままで、知らない所で、僕が苦しんでいるのが嫌なのだと。
側にいても何も出来なくても、僕が救いを求めて手を伸ばした時、その手を取れるくらい近くに居たい…と。

ずっと憧れていた。
幼い頃、熱にうなされようが苦しもうが、魔力を注ぎ込む為の魔法陣の中、鎖に縛られた僕は、いつも一人で誰にも助けて貰えなかった。
最初こそ、必死にこの手を伸ばしたものの、いつしか諦めてしまった。

あぁ、この人たちは味方ではないのだ。
きっと僕の敵なのだ
…と。

幼いこの手は、人の温もりを知らぬまま、そうして僕は諦めだけを覚えてしまった。

けれど、今はここにある。
いつも側で温かい手を差し伸べてくれる存在が。
何より大切な人が。

だから僕が彼女に黙ったまま、熱で寝込んでいた時も、強引な彼女は、持ち前のその行動力で、エルバート先生を巻き込み、寝込んだ僕を寮の空き部屋へと移動させ、側に付き添ってくれた。

はじめこそ、風邪が移るから帰るようにと言ったものの。
彼女が僕のいう事を聞いたためしなどなく、その時も同様に押し切られる形で看病される事に。

熱のせいか、幼い頃の悪夢にうなされ、一人苦しんで居た時だったから。
その手に、その声に、その笑顔に、本当に救われた。

たったひとつの魔法の呪文のように、あなたの名を呼ぶだけで、僕は救われる。

そうしてあなたに風邪が移る事を心配する僕に、

私はエストが大好きだから、エストを悲しませるような事は絶対しない!

…だなんて、殺し文句まで言ってのける。
その破壊力も知らずに。

だからつい言ってしまった。
多分それは照れ隠しなのかもしれない。

では、あなたがもし、この看病で僕の風邪が移ったとしたら、あなたはそれほど僕の事を好きではないという事ですね?

…と意地悪な言葉を。

もう、幼い頃とは違う。
諦める必要も、絶望の中を生きる必要もない。
あなたがいるから。
あなたが光をくれたから。

そうして双子に魔法を学んでいる事を話した僕に、そんなに強くなってどうするの?…とあなたは尋ねるけど。

僕には手に入れたいものがあるから。
だからまだまだ強くなる必要があるのです。
それこそ、魔王になるくらいに。

あの組織と戦って、手にいれたいもの。
それがあなたと共にある未来。

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好きですよ。
あなたさえいれば何も要らない程に。

だから守りたい。
あなたの事はなんとしても。
その為の努力も苦しみも厭わない。

でも、今まではそれを一人で背負おうとしていた僕にあなたが教えてくれたから。

だからこれからは側で見守っていてください。
いつでも手が届くくらい近くで。

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