三国恋戦記~オトメの兵法!~【子龍】

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Daisy2さん、PROTOTYPEさんのNintendo Switch用ソフト「三国恋戦記~オトメの兵法!~」で石田彰さん演じるキャラクター、子龍の感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。

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キャラクター紹介


※「三国恋戦記~オトメの兵法! ~ 」はDaisy2とPROTOTYPEの作品です。
バナーの画像はこちらからお借りしております

CVは石田彰さん。
玄徳軍の若き武将で忠義に厚い。
真面目でまっすぐであるため、融通が利きにくいところも。
冷たい訳ではなく、きちんと話せば理解してくれる人。


年は近いながらも、なかなか噛み合わず近づけなかった二人。
しかし一度近づいたら、周りからも冷やかされたり噂される程親しい関係に。


感想

三度目の攻略となります。
だから今回は泣かない自身があったんです。
でも、泣かされました。
石田さんには本当に弱い(笑)


本当はもう少し早く攻略が終わる予定でしたが、5月5日の誕生日に子龍くんと過ごしたくて。
調節してしまった程です(笑)


最初の頃は、ちょっとこの人面白いなくらいでしたが、後半どんどん素敵になって。
ときめきや感動をくれました。
昔はもっと沢山乙女ゲームで泣いたりしていたような気がするのです。
ところが、年とともに涙もろくなるどころか、見る目が厳しくなるのかな?
最近は昔ほど簡単に泣けなくなってしまったような気がします。


そんな私も号泣出来るくらい、後半の子龍くんは素敵でした。
あの小柄な背中が大きく見え、傷だらけになりながらも守ってくれる姿。
本当に感動しました!


何より石田さんの声が役に合っていて。
そこも大変ステキだったと思います。
石田さん、素敵な子龍くんをありがとうございます。


ネタバレ

私の忠義の槍は、今この時、すべてはあなたのために振るいましょう。
あなたは私が必ずお守りします。

戦乱の世に生きるということ

年は一番近かった二人。
けれど真面目で忠義に厚い彼と、平和な世界を生きて来た彼女は、どうにも噛み合わない。
そんな二人だったが、彼女が孟徳の捕虜となった際に彼が助けに来た事で、その距離が縮まった。


助けに行ったのは玄徳の命によるもの。
彼個人の意思ではない。
けれど彼はそういう男なのだ。
全てにおいて自分の意思など関係ない…と。
ただ玄徳様の命に従うのみ…と。


そしてその時、多くの孟徳軍の将に囲まれたのだが、彼は全く動じない。
彼女と共に馬に乗り、しっかりと彼女に捕まらせると、敵をその槍で蹴散らしたのだ。
凄まじかった。
強かった。
けれど怖くもあった。
自分の命が尽きる事など、全く考えていないような戦い方が。


忠義に暑い男

その後、すぐに親しくという訳には行かなかったものの、軍議の前に彼女の考えた策を聞いてもらったりと、ゆっくりとその距離を縮めた二人。
しかし、そんな二人が一気に距離を縮める事件が起こった。
それはまだ夏口の城に居た時の事、突然二人で本の光に吸い込まれたのだ。


たどり着いたのは、彼女が孔明の声に導かれた時と同じように森の中。
しかし今度はあの時とは決定的に違っている事があった。
彼女のそばには彼が居たのだ。


そうして二人で近くの集落に移動し、そこで人々に話を聞いてみると、もう過去の出来事である黄巾党の事が、まるて今の事のように語られるのだ。
そうして彼女は気づいてしまった。
二人で過去に飛ばされたのだ…と。


戻る方法はおそらく一つ。
黄巾党の反乱を成功させる事。
今までの経験から、そう確信した彼女。
しかし今回は一つ問題があった。


それは彼だ。
彼は忠義に厚い男。
自分の主君である玄徳が黄巾党の反乱を阻止すべく尽力していた事を知っている。
にも関わらず、自ら使える主の反対勢力に味方するなど有り得ないと言うのだ。


作戦開始

彼の言いたい事もわかる。
彼女だって、好きで黄巾党に味方したい訳ではない。
ただ玄徳軍のみんなの元に帰りたいだけ。
何より、彼を玄徳の元に返したいのだ。
彼は玄徳軍にはなくてはならない存在だから。


だから説得してみるも、納得してくれない。
彼はとても頑固で融通が利かない男なのだ。


そうして話し合いは平行線をたどる中、彼が「私は加担出来ませんが、あなたが何かをする事を邪魔もしません」と最終的には折れてくれた。


彼女の作戦では、官吏と黄巾党がつながる事で、少ない犠牲の元、黄巾党を洛陽へと導くと言う。
まずは黄巾党とのつながりが必要となった。
宛もなく外でたまたま見つかった仕事に励んでいる所で、運良く黄巾党の者が通う酒場を発見。
そこで彼女が働きながら、官吏と黄巾党との連絡係をする事に。


しかし彼女の身を案じる彼。
歌妓となる事に猛反対の末、彼が店に居る時のみお客の相手をするという事で納得してもらった。


芽生え始めた想い

そうして最初は予定通り彼女が歌妓として接客した。
しかし、黄巾党の一人が彼女に執拗にちょっかいを出すようになったのだ。
そんな様子を見て居られなくなった彼は、自ら歌妓に扮して官吏と黄巾党のつなぎ役を買って出た。
あなたが危ない目に遭う所を助けるよりも、私が代わりにやるほうが余程安心ですから」と。


いつも彼は「仕事ですから」「私の役目ですから」と彼女を守る際に口にする。
だから彼女は思い込んでしまったのだ。
今回も仕事の一環で代わってくれているんだ…と。
玄徳さんに私を守るように命じられているから、助けてくれるのだ…と。


しかし彼の心情は違っていた。
彼が嫌だったのだ。
彼女が酔った男に言い寄られるなど。
歌妓の格好をした彼女を、他の男が見る事など。


そうして彼女の目から見ても、驚く程美しい歌妓となった彼は、見事任務を達成。
そして決行の日程は手紙のやり取りではなく、直接話したい…という黄巾党からの要望で、今度は彼は官吏役に。
更には歌妓も同行させるように…との指示で、仕方なく再び彼女に歌妓の扮装でついて来て貰った。


そんな彼の大活躍により、彼女の策は無事に成功し、二人は仲間の元へ。


嫉妬

二人が戻ると、彼女の師である孔明が玄徳の元で働く事になっていた。
元から気安い孔明は、彼の前でも彼女に気安く近づいて来る。


そんな様子にやきもきしてしまった。
そして過去から戻って以来、「子龍くん」と彼女に呼ばれ、以前よりも二人の連携が取れている事から、周りに冷やかされたり噂されたりもしていた。
だから思わず苛立ちをぶつけてしまったのだ。
異性との距離が近すぎるのではないですか?」と彼女に。


面白くなかったのだ。
ずっと二人きりで協力して、やっとここに戻って来たのに。
孔明が現れた事で、二人の関係がぎくしゃくしてしまった事が。
そして何より、彼女に気安い態度を取る孔明の存在が。


それでも孔明に「玄徳様と彼女、二人が崖から落ちそうになっていたらどちらを助ける?」と意地の悪い質問をされると、忠義に厚い彼は答えてしまう。
玄徳様です」と。


出会いは偶然だったとは言え、時折助言をしながら彼女が軍師としてこの時代で活躍出来るようにしてくれていた孔明にしてみれば、やはり彼女は大切な弟子。
彼の答えは臣下としてはなんら間違ってはいない。
むしろ正解の答えだ。
それでも今の彼では、安心して彼女を任せなれないと言うのだ。


そんな中、2つの作戦を同時進行させる時、玄徳に同行するよう命じられた彼。
しかし自分までここを離れると、孔明と彼女が留守番とは言え安心出来ない。
警備が手薄なのが気になってしまったのだ。
だから彼は自ら申し出た。
このまま孔明殿と共にここに残り、警備に当たりたい…と。
それが嫉妬からくる言葉だと、まだ知らないままに。


特別な人

そうして自らの意思で彼女を選んだ事から、彼の中にも変化が生まれた。
それと同時に彼女もまた、彼への特別な想いに気づき始めた。
だから伏兵に襲われ、彼が身を挺して助けてくれ矢傷を受けたときも、ひどく案じてしまった。
大切だから案じるのも仕方のないこと。


しかし、彼はそれが嫌だった。
彼女案じられると、自分が弱くなった気がしてしまうから。
何の心配もせずに、ただ自分を信じてほしかったのだ。


しかし彼はいつも危険を顧みない戦い方をする。
それを何度もこの目で見てきたから。
だから彼女も案じずには居られなかった。


そんな中、彼は作戦中に怪我を負った。
それを知った彼女は、すぐに彼の元に駆けつけると、彼を後方へと下げた。


いつも思っていた。
誰にも傷ついてほしくないと。
大切な人たちを助けるための作戦を立てながらも、敵であれ犠牲は少ないほうがいい…と。
けれど彼に対しては格別だった。
それほどに彼女にとって大切な存在となっていたから。


不測の事態

今回の彼女の作戦は、まず落とすべき城を攻める。
そして一旦退く事で敵を城の外へとおびき出す。
そうして橋を渡り、敵を城から遠ざけた時、別働隊が城を落とす。


今回は彼の部隊がその役を担っていた。
彼が後方に下がりながらも、予定通りに橋まで敵を誘導した玄徳軍。
しかしここ数日雨が多かった事で、川の水かさが増していたのだ。
橋は今にも流されそうになっていた。


そのまま橋を渡って退いてください!
彼の部隊に懸命に進言する彼女。
しかし水に流されて命を落とすくらいなら…と、そのまま敵と交戦の構えを見せる兵士たち。


策は間違っていないはず。
それでもその策を遂行するのは人だ。
だから戦場では不測の事態が起こる事だってありうる
のだ。
以前彼にもその事を指摘された事があった。
そして今まさにその事を痛感させられた彼女。


それでもここで戦っても無駄な犠牲を増やすばかり。
ただ橋を渡って退いてくれれば、敵を引き付けられ別働隊が城を落とす時間をかせぐ事が出来る。
けれどどう頑張っても、誰も話を聞いてくれない。


あなたの策を成すために

そんな時、彼が現れた。
後方支援に回っていたはずの彼が、「龍の子である我らが、水に流される事など決してない!みな退くのだ!」と部隊に指示を出す。
すると彼の姿に、声に安堵した兵士たちは、「子龍様のいうとおりだ!勝利は我らの手に!」と、橋を渡り退いてくれたのだ。


そしてそれを追撃しようとする敵兵。
しかし彼が立ちはだかる。
あなたの策がなるまで、ここは私が死守します!」と。
手負いである彼は、傷口から血を吹き出しながら、それでも彼女の策を成すために槍を振るう。


かつては彼女の策に対し、実際に戦場で戦うのは兵士だから、理論通りになど進まない場合もある…と異を唱えたこともあった。
それでも今は違う。
犠牲を出さずに策を成そうとする彼女の考えに、心から敬意を払っていた。
素晴らしいと思っていたし、そのために自分に出来る事があるのなら、何でもしたいと思っても居た。


もう玄徳を助けるために彼女を見捨てると言い切れる彼ではなくなっていたのだ。
もちろん玄徳様を助けます。そして最初から彼女を崖になど近づけさせません」と、そんなずるい事まで言えるようになっていたのだ。


そうして彼の活躍により、無事に策は成り、玄徳軍は予定通り城を落とす事に成功した。


彼女の居な世界、彼の居ない世界

無事に荊州と益州を手に入れた玄徳軍は、その夜宴を開いた。
そして彼は彼女を呼びに来てくれた。


もう本の空白のページはなくなった。
それは彼女がこの世界で成す事は、残っていないという事だ。
表紙の色の変わったこの本を開いたら、きっと彼女は元の世界に帰れるだろう。


以前孔明と彼と彼女の三人で話した時、「元居た場所に戻りたい」と彼女は言った。
戻ってなにかする事があるのですか?例えば結婚とか?
そんな彼女に彼は訪ねた。


彼の結婚の言葉に驚いた彼女。
しかし考えてしまった。
戻って何をするのだろう?と。
家族が友達が待っているから帰りたい。
彼女にあるのはそれだけだった。


そして全てを終えた今、心から帰れる事を喜べない自分が居た。
それは彼が居るから。


そうしてもうじき帰る話をした彼女に、「帰らなければなりませんか?」と訊ねた彼。
彼女が居ない世界など考えられない程に、彼の世界には彼女が必要不可欠な存在となっていたから。
だから「私と結婚してくれませんか?」と求婚したのだ。


彼の言葉に驚いた彼女。
けれど彼女も同じだった。
彼のそばを離れたくないと思っていたのだ。


そうして彼女は自分の世界を捨て、彼の居る世界を選んだ。
本が彼女を運んだのは、偶然ではなかったのかもしれない。
彼女の運命の相手である、彼の元に彼女を連れて来るためだったのかもしれない。


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