キャラクター紹介
CVは森久保祥太郎さん。
菊屋一のおいらん。
始めて吉原の足を踏み入れた主人公が目にした花魁道中は、この高尾が行っていたものだった。
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感想
一番の売れっ子の彼との恋ですので、もっと嫉妬でドロドロしてしまっているかと不安でしたが、傾城の手なのか、「おまえさんだけが大事なんだ」というような事を言ってくれる彼ですし、その瞳が真っ直ぐな事から、彼女は彼の言葉を信じる事が出来て。
ドロドロな感じのない物語になっていました。
一番の売れっ子でありながら、とある事情でまだまだ年季の明けない彼。
とても自由奔放な所のある人なので、彼を自由にしたいと思うものの、たかが船問屋の娘が彼のような売れっ子を身請け出来るはずもないのです。
なので祝言エンドというからには祝言にたどり着くハズだうろけど、どうなるのだろう?と思いましたが、思いがけない展開で無事に二人は祝言を挙げる事に。
売れっ子で見た目も色っぽい感じでしたので、苦手かな?と思いつつも、かげろうさんの時に少し高尾さんに助けて頂いた恩があったので、攻略してみた所、すごく良かったです。
順番つけるのなら、私はかげろうさんの方が好きですが、思った以上に高尾さんは好みのタイプでした。
すごく森久保さんの声や演じ方がこの役にあっていて、素敵だなって思いました。
森久保さん、素敵な高尾さんをありがとうございます!
ネタバレ
屋一の売れっ子おいらん。
彼は一番稼いでいるものの、母と病気の父に仕送りをしているとかで、年季はまだまだ明ける予定はない状態。
彼女は、冒頭で傾城と島の娘の逃亡を助けるのだが、その時に沢山のお金と高価な品を貰い受け取っていて、それを元手に遊郭に通うように。
そのきっかけが、いろはに設けられた宴席。
その日は彼を指名して、そのまま何もなかったものの、一夜を共にした彼に会いたくて、吉原通が始まった。
かげろうのように、見習いで自由が利く身ではない上に、売れっ子の彼に会うのは大変で、いつも指名しては待たされるばかり。
それでも彼女は彼に会いたかった。
艶っぽいのに子供のように無邪気な笑顔を見せる彼に。
所が見世に行くと、いろはが彼以外の傾城を進める。
高尾は売れっ子だから、他の傾城ではいかがですか?
どうせ高尾とはまだ何もないのでしょ?と。
それでもどうしても彼が良かった、彼に会いたかった。
そうして何度も通ううちに、彼と結ばれた彼女。
その後、仕送りをしている彼の話をときわから聞いていた彼女は、彼の役に立ちたいと、あの時逃亡を手伝った傾城とその恋人から貰ったものをすべて、いろはに預けた。
これで彼の役に立てるでしょうか?と。
受け取ったいろはは上機嫌で、これだけの預けてくれたのですから、いつでも素敵なときに高尾に会いに来ていいですよ…と言ってくれたのだ。
そうして度々彼に会いに通っていると、母に吉原通いの事がバレてしまい、おまえもそんな年になったんだね…という母に、気に入った傾城はいるのか?と訊かれ、はぐらかしきれなかった彼女は、それが彼である事を告げた。
すると母から「あんたは高尾の妹なんだよ」という衝撃の告白を。
驚く彼女は、どうしても彼にその事を確認したいのに、母が吉原に行かせまいと彼女の邪魔をする。
そうして母が客の応対をしている隙をついて、菊屋に向かった彼女だったが、今度は見世先でいろはに阻まれてしまう。
彼女をとても気にいってしまった彼が、その事が原因で仕事に支障が出ているという理由から。
だから会わないで貰いたい…といういろはだが、彼の妹かも知れないという事を話すと、これで最後という条件で、やっと彼に会わせて貰った。
結局彼に妹かも知れないという事は告げられないまま、別れ話をした彼女。
それでも納得行かないという彼とその日は夜を共に過ごし、そうしてその後、彼女は本当に吉原へは通わなくなってしまった。
高尾が好き。
好きで堪らない。
会いたい、会いたいくて堪らない。
でも会えない、私達は兄弟かもしれないから。
真相が分からないまま、少しの時が流れ、彼女の耳には彼の噂が届いた。
酔った宴の席での失態や、得意客を他の傾城に取られた話…など、あの売れっ子で自信家の彼からは想像も出来無い噂の数々。
そんな噂に心を痛める彼女だったが、どうする事も出来なかった。
どうしてこんな事になったのだろう?
ただ高尾が好きなだけなのに。
私は高尾をダメにしたかった訳じゃいなのに…。
そんな事を考えていると、すっかり夜の色を見せる窓に、何かが当たるのを感じた。
視線を外に向けると、そこには会いたくてたまらなかった彼が。
慌てて外にでると、頭巾で姿を隠した彼が、彼女を抱きしめた。
会いたかった…と。
彼女が来なくなり、別れを告げられて。
どんなに恋い焦がれても、吉原の男には惚れた女を追うすべもない。
そんな彼はいろはから、彼女が妹かも知れないという話を聞いたのだ。
そうしてじっとして居られなくなった彼は、菊家を抜けだして、彼女共に真相を確かめに本土に行きたいと言いだしたのだ。
船問屋の娘である彼女と共に、荷物を運搬する船に乗り込む事に成功し、二人で本土に。
そこで彼の父に会い、事の真相を確かめる事に成功。
出会った彼の父、正和は、高尾山に良く似た色男で、かつては人気の傾城だった事を容易に想像出来るような人。
けれど、彼は彼女を見て、ひと目で船問屋の娘だと分かったため、心臓が止まりそうになった彼女だったが、彼は彼女の父親ではなく、ずっと彼女の母に恋をしていた…という昔話を聞かせてくれた。
とても美しかった彼女の母に恋い焦がれていたものの、彼女は正和以外の傾城と恋仲に。
そんなある日、彼づきの禿が、嘘の噂を流した。
正和の息子である彼が、本当は彼女の母と恋仲の傾城の息子だという嘘を。
そうする事で、傾城に愛想を尽かした彼女が、正和さんの元に来るのではないか?と考えたから。
所がその事にショックを受けた彼女の母が、吉原に姿をあらわす事は二度となかったんだとか。
その後、風の噂で彼女が娘を産んだ事を聞いていた正和は、その母に似た面差しから、彼女が恋い焦がれた女性の娘だと、気づいたという事だった。
そうして島に戻ると、その船には正和も乗っていて、正和は彼からの仕送りをずっと貯めて居てくれたようで、足りない分は自分の収入から足して、息子が愛した女と一緒になれるようにと、年季明けさせて欲しいと頼んでくれたのだ。
元々父である正和は、菊屋の売れっ子傾城だったため、いろはとも知り合い。
そんな正和のお陰で、無事に彼女と夫婦になる事が出来たのだ。
その後、船問屋で彼女と共に働く彼。
傾城しかした事がないという彼だが、何でも覚えるのが早く、何をやってもそつなくこなして、今では船問屋でなくてはならない存在に。
そうして愛する彼女と共に、穏やかな日々を過ごすのだった。
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