ブランド:アイディアファクトリー
ジャンル:女性向け恋愛アドベンチャーゲーム
発売日:2018年9月20日
239本目の乙女ゲーム。
オトメイトさんのNintendo Switch用ソフト。
作品紹介
帝都幻惑奇譚
子爵家に生まれた主人公は、子爵とは名ばかりで経済事情が思わしくない家を救うため、縁談が持ち上がっていた。
相手は八代汽船と言う会社の息子だ。
結婚をする代わりに、彼女の家に経済的援助をしてくれると言う。
女学校を出ている彼女は、政略結婚についても充分理解していた。
けれどどんな人かも分からない相手に嫁ぐのは、手放しには喜べない。
そんな状況も手伝い、彼女は弟に結婚の話をする機会を伺っていた。
弟にとって彼女は姉であり、母に近い存在でもあった。
だから心配だったのだ。
自分の縁談について知られる事が。
そんな矢先、使用人達の噂話に彼女の縁談の話が出て、それをたまたま彼女の弟のヒタキが聞いてしまったのだ。
「結婚するって本当なの?」
ヒタキは慌てて姉を問いただす。
その問いに肯定を示した姉に、結婚を受け入れられないヒタキは大声を上げて怒り、部屋に閉じこもってしまったのだ。
声を掛けても返事のない弟の機嫌を取ろうと、彼の好きな作家の新刊を買い、彼の好きなじいやの焼いたホットケーキを用意して、弟の部屋を訪ねた彼女。
けれど彼女の用意したそれらは無駄になってしまった。
なぜなら扉を開けると弟が自殺をはかる所だったから。
手には和綴じ本を持ち、自分の周りに灯油を巻いたヒタキは、そこに火を落としたのだ。
突然目の前で上がる炎が弟を包む。
その恐ろしい光景に彼女は気を失ってしまったのだ。
目覚めると自分の部屋に横たわっていた彼女は、さっきのは悪い夢だったのだと安堵したのも束の間、彼女が気づいた事を喜ぶじいやからヒタキの自殺未遂について知らされたのだ。
夢ではなかった。
悪い夢であってほしいそれは、紛れもなく現実に起こった事。
そしてその原因はおそらく自分の縁談ではないだろうか…と、責任を感じずにはいられない。
そんな日の夜更け、尾崎隼人(おざきはやと)と鴻上滉(こうがみあきら)の二人が訪ねてきた。
彼らは帝国図書情報資産管理局、通称フクロウの職員だった。
彼女の弟ヒタキの自殺未遂の件で話があるとやってきたのだ。
彼らの話によると、最近稀モノと呼ばれる作者の感情が強く宿った和綴じ本が原因で、ヒタキのように自殺に走ると言う事件が頻発していると言うのだ。
その稀モノと呼ばれる本からは、宿った感情がアウラと呼ばれる炎のような輝きを纏っていると言う。
しかしそのアウラは、普通の人間には見る事が叶わず、特別な能力を持つものだけが見る事が出来るんだとか。
そこでヒタキの事件も同様のものではないか?と訪ねて来た彼らに、ヒタキの持っていた本を見せるため、じいやに持ってきて貰うと、彼女はその本から立ち込めるアウラが見えるようになっていたのだ。
そんな能力の事もあり、彼女はその夜尾崎によりフクロウにスカウトされた。
けれど弟の事件が起こったばかりで、命に別状はなかったものの、病院に運ばれ入院中だ。
突然突飛な話を聞かされてスカウトされても、すぐに了承は出来なかった。
何より元は本が大好きだったのだが、本を抱きしめ炎に包まれた弟を見てから、本が怖いと思えてしまったのだ。
更にはアウラを見たせいで、尚一層恐怖心は増してしまった。
後日尾崎は上司の朱鷺宮を伴い、お詫びに訪れた。
そしてそこで朱鷺宮(ときみや)により、再度フクロウに誘われ、弟と同じような被害者を出さないために自分に出来る事をやろう!と思った彼女は、フクロウとして働く事にした。
フクロウの仕事は和綴じ本を探して書店をめぐり、その本が稀モノかどうか確認したり、書店に対し稀モノの扱いに関する指導を行う業務を担っていた。
それが彼女が所属した朱鷺宮率いる探索部の仕事で、更にはもう一つ猿子(ましこ)率いる研究部と言うものもあり、そこには以前彼女の屋敷で書生として暮らしていた隠(なばり)も所属していた。
なんと隠は彼女同様アウラを見る能力があるのだ。
そうして彼女は屋敷を出て、フクロウの寮で一人暮らしを始める事に。
八代汽船の息子との縁談は、ヒタキの事件もあり彼女の父から先方に断りの連絡を入れ、流れてしまった。
相変わらず家の経済事情は変わらない中で、こうして自分が独立することで、少しでも家計の負担を減らしたいと言う思いもあった。
彼女の暮らす寮には、ほかのフクロウのメンバーも暮らしていた。
探索部長の朱鷺宮、彼女の家を訪ねてきた尾崎と鴻上、更にはもう一人の探索部のメンバーである星川翡翠(ほしかわひすい)。
翡翠もまた能力者だったが、彼女や隠とは違いアウラを見るのではなく、物を燃やす力を持っていた。
その他彼女の弟がファンである作家の汀紫鶴(みぎわしづる)と、ヒタキと同じ日にやはり稀モノにより自殺を図った現首相の息子の鵜飼昌吾(うかいしょうご)もそこで共に生活する事に。
初めての事ばかりで戸惑う中、研究部の部長の猿子が話てくれた。
中国の伝説に比翼(ひよく)の鳥と言うものがあるのだと。
比翼の鳥は雄と雌がそれぞれ一つの目と一つの翼しか持たないため、互いに寄り添い二羽一緒に飛ぶんだとか。
せっかく久世の屋敷と言う暖かい巣から飛び立ったのだから、そんな比翼の相手を見つけてほしい…と。
それは上司である朱鷺宮も言っていた。
どうせ飛ぶのなら一人より連れがいた方が楽しいだろう…と。
そうしてフクロウとして働き始めた彼女は悲しい事件を知ってしまう。
稀モノの騒ぎが起きてから帝都大学では学生が本を燃やしているのだ…と。
それは任務で外回りをしている時に出会った鷺澤累という、帝都大の学生が教えてくれた。
こうして始まった新しい暮らしの中で出会った人々の中に、彼女の比翼の相手はいるのだろうか?
そして稀モノの絡む事件は、どう展開していくのだろうか?
クロユリ炎陽譚
あの事件の1年くらい後の話。
四木沼喬は逮捕され塀の中。
笹乞もまた逮捕され塀の中で、再び作家として本を出版。
尾鷲は憲兵隊へ移動。
薔子は夫不在の中、ナハディガルを再開し、今も上流階級の社交の場となっている。
事件をキッカケに結ばれた彼と主人公は、順調にお付き合いが続いていた。
すっかり平和を取り戻したかのように見えた帝都。
しかし彼女たちの穏やかな日々は静かに終わりを告げようとしていた。
攻略キャラ
帝都幻惑奇譚
- 尾崎隼人(cv.梶裕貴さん)
- 鴻上滉(cv.岡本信彦さん)
- 星川翡翠(cv.逢坂良太さん)
- 鵜飼昌吾(cv.木村良平さん)
- 汀紫鶴(cv.鈴村健一さん)
- 鷺澤累(cv.櫻井孝宏さん)
- 隠由鷹/隠しルート(cv.緑川光さん)
クロユリ炎陽譚
- 尾崎隼人(cv.梶裕貴さん)
- 鴻上滉(cv.岡本信彦さん)
- 星川翡翠(cv.逢坂良太さん)
- 鵜飼昌吾(cv.木村良平さん)
- 汀紫鶴(cv.鈴村健一さん)
- 鷺澤累(cv.櫻井孝宏さん)
- クロユリ
キャラ別感想&ネタバレ
帝都幻惑奇譚
クロユリ炎陽譚
Special thanks
お友達のサイトにご協力頂いてます。
いつもありがとうございます!
好きキャラ
帝都幻惑奇譚
- 尾崎隼人
- 鴻上滉&星川翡翠
- 鵜飼昌吾
- 鷺澤累
- 汀紫鶴
クロユリ炎陽譚
- 鴻上滉
- 尾崎隼人&鵜飼昌吾
- 汀紫鶴
- 星川翡翠
- 鷺澤累
クロユリになり、若干変動が。
でもこれはとあるキャラがどうも苦手で。
そのキャラさんの影響による部分も大きいのかな?と。
順位とかつけてますが、ニルアドは基本みんな素敵でみんな大好きです。
正直順番つけづらい感じでした。
こんな素敵なキャラを多数生み出してくれた制作サイドの皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!
オススメ度&満足度
オススメ度:★★★★★
個人的満足度:★★★★★
図書館戦争を読んだ時のような。
本が好きな方は本を読みたくなる作品かな?と思いました。
あとは「ロマンスは別冊付録」を見たあとの感覚に似ているな…と。
図書館に行きたくなるような作品で、本を題材にしているだけあって、文章も大変美しいです。
見習いたくなるような、素敵な文章に触れる事が出来た事が幸せです。
そして何よりキャラが本当に素敵です。
事件が結構アレなので、嫌な気分になる方もいるかも知れませんが、ぜひ最後までプレイしてみてください!
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