剣が君 百夜綴り【鈴懸】金盞花の書:運命は剣へと導く

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剣が君 百夜綴り 通常版 - PS Vita

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シナリオ紹介

CVは逢坂良太さん。
江戸の町で診療所を営んでいる。

数珠丸で孔魔壇の常夜の門を閉じ、数珠丸はカルラに預けている。
天命も天下五剣も捨て、ただ彼女と幸せに生きたいと願っている。
けれど運命は彼と数珠丸を再び引き合わせる…というシナリオ。

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感想

これこそ私の大好きな鈴懸。
とても優しい人で、人でも妖怪でも別け隔てなく優しく出来る器の大きい人。
そして優しいだけじゃなく芯が強い。
大切なものを守る為に、強さを見せる事の出来る人。

そんな鈴懸のかっこよさにやられました。
そして今まで彼にお世話になった人たちが、次々と非常事態に力を貸してくれる様子も、普段の彼の人柄が伺えて、とても素敵でした。

将軍にも認められ、また常夜の門になにかあれば、彼が対処するのかな?と思いますが、彼が数珠丸の力を使えば使うほど、人と妖怪との距離は縮まるのかも知れない…なんて思わせてくれるようなお話でした。
最後の診療所への新しい患者さんの話も、泣けました。

本当に感動する素敵なお話でした。
心が暖かくなりました。

逢坂さん、ステキな鈴懸をありがとうございました。

ネタバレ

僕の剣は誰かを守る為にあるんだ!

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禁術が行われようとしていた孔魔壇。
その場に遭遇した彼が、数珠丸を使い常世の門を閉じた。
運命に導かれるように数珠丸を使った彼だったが、妖怪を封じる剣を使いたくない…と、それを高尾山の天狗のカルラへと預けた。
そうしてカルラは昔彼を匿っていた洞窟にその剣を保管していた。

一方門を封じた彼はと言えば、江戸でみんなのために診療所を営み彼女と共にある事を選んだ。
天命も天下五剣もすべて捨てて、ただ彼女と幸せに暮らす事を。

けれど運命は、再び彼を数珠丸へと導いた。

ある日、突然江戸の町に沢山の妖怪が押し寄せ、人々を襲い始めたのだ。
彼が声を掛けても、その声に応える事はなく、理性をなくしただ人を襲う。
圧倒的な妖怪の数と、突然の出来事に焦る彼は、為す術もなかった。

そこに高尾山からカルラが現れた。
カルラは数珠丸に呼ばれ、それを保管していた洞窟に行くと、何かを知らせるように術丸が輝いているのを見つけた。
嫌な予感がし、それを手に江戸へとやってきたのだった。

そうしてカルラにより、彼らの居た大通りの妖怪は一時的に一掃された。
カルラが妖怪が嫌う香木を用い、それを自らの翼を使い風に乗せて飛ばした事で。

そこに今度は神威、柳生、更には将軍家光まで現れて、事態は大変な事になっていると知らされた彼。
日の本にある5つの黄泉路の一つ孔魔壇。
それは江戸から一番近く、あの日彼が門を封じたものの、禁術による歪みが生じていたため、少しずつ門は開きかけていたのだ。
そうしてついに瘴気が流れ出し、江戸周辺の妖怪たちがそれにあてられ、人々を襲いだしたという。

この事態を収拾出来るのは彼一人。
一度門を閉じていて、数珠丸を使える彼でなければ出来ない任務。

けれど彼は迷っていた。
自分がちゃんと江戸に馴染めているのか不安だったから。
だからここで再び数珠丸を手にする事で、何かが変わってしまい、何かを失ってしまい、一つでも何かが変われば今までの生活を失う事になってしまう気がしたから。

心配しないで。
鈴懸が天命という重い物を背負っているのならば、私が全力で支える。
なにか大変なものに向かうというのなら、どこまでもついていく。
私はずっとあなたの傍にいるから。

そんな彼女の言葉に後押しされて、カルラから受け取った数珠丸を手にする。
そうして彼女はカルラから香木をもらい、江戸中でそれを炊いて彼が門を閉めるまで江戸を守るというのだ。
そんな彼女の言葉に、神威や柳生を初め、妖怪騒動で街に出ていた螢も協力。
更には彼に治療して貰ったという江戸の人々も、最初こそカルラを恐れ、カルラと親しげな彼を怯えたように見ていたものの、手伝ってくれる事となった。

そんな江戸のみんなの協力に力を貰った彼は、将軍と共に孔魔壇へ。
そこで妖怪を斬る事をためらう彼に、「何を迷っておるのだ?」と問う将軍。
この子達だって、本当は幸せに暮らしていた。江戸には人間だけじゃない、妖怪だって幸せに暮らしているから。だから僕は人間も妖怪も、江戸に住むみんなを守りたいんだ」と答える彼。
そんな彼の言葉に「強欲よのう」と笑いながらも、家光は「そなたが心から望めば、きっと数珠丸は応えてくれよう」と教えてくれた。

そうして彼は願った、人も妖怪もみんなが平和に過ごせるように…と。
それに応えるように流れ込む力に、剣を門に突き立ててしまいたい衝動に駆られるも、力でねじ伏せてはいけない…とこらえる彼。
そんな彼の心の力なのだろうか?
禁術により歪んでしまった孔魔壇が癒やされたのだ。

まだ完全ではない。
けれど彼は孔魔壇の守り手に相応しい力を家光に示したのだった。
行く末が楽しみよのう…と言われるほどに。

その後、彼の診療所は今までどおりに忙しく、加えて夜に妖怪の患者も来るようになった。
人と妖怪の架け橋となれる彼だから。
これからも少しずつ、彼と彼女の力で人も妖怪も共に平和に暮らしていける江戸になって行く事だろう。

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