剣が君 百夜綴り【九十九丸】彼岸花の書:赤い世界に二人きり

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剣が君 百夜綴り 通常版  - PS Vita

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シナリオ紹介

CVは小野友樹さん。
どちらかというとバッドな印象の物語。

九十九丸は遠野で死亡、彼女も一人江戸に戻るも衰弱し死亡。
そんな二人の常夜での物語。

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感想

今回はバッドな感じのお話。
九十九丸の場合、その存在が特殊であるが故に、こんな感じのお話が多いのか?
他のキャラも、バッドよりなお話が多いのか、まだ一人目なので不明。

常夜にいるという事で、よく知る九十九丸とは違う彼になっていて。
だから最初から終わりまで、ずっと暗い印象でした。

ただ、彼が彼女をとても必要としているのは伝わりました。
そして彼女も彼を支えたいと願っていた事も。

そんな二人と話をしながらも、二人の意思を尊重してくれた鈴懸。
来てくれたのが他の人だったら、こんな展開ではなかったのかな?
鈴懸ならでは…という感じの終わり方でした。

小野ゆーさん、素敵な九十九丸をありがとうございました。

ネタバレ

二人で彼の故郷の遠野へ。
彼女はそこで彼を失った。
そうして一人江戸へ戻るも、彼を亡くしたショックから、彼女は次第に衰弱し死んでしまった。
そうして赤い川のの見える常夜で彼と二人きり。

時折なにか大切なものを忘れているような気がするものの、それが何だったのかも分からなくなっていた。
ぼんやりとし、自分の輪郭さえもぼやけて来る。

一方江戸はといえば、大変な異常気象で夏だというのに寒い日が続き、妖怪も増えていた。
そんな様子に、彼女の父を案じた螢が時折見回っていた。
そうして彼女の父と御前試合の話になり、決勝で鈴懸に負けたと。

螢に勝利した鈴懸は、幕府に士官していた。
彼と彼女と、二人の友人を亡くし、悲しい思いをしたから。
もうこんな悲しい思いをする人が一人でも少なくなるように…という優しい思いから。
そんな彼に将軍は、黄泉路の門を封じる命を与えた。
今の江戸の異常をなんとかする為に。

数珠丸を与えられた鈴懸は、常夜の神であるマレビトを呼び出した。
常夜の門を閉じてと頼む為に。
すると、現れたのは彼と彼女だった。

15歳の時に死んで、マレビトの力を借りた反魂呪で生き返った彼は、今はマレビトと融合し、彼女を伴い常夜に暮らしていた。
人間である彼と、神であるマレビトが融合し、神が人の体を得た事が常夜をざわめかせ、その門をほころばせ現世にまで影響を及ぼしていたのだ。

彼女が常夜にいる事を知った鈴懸は彼女に言った。
こんな所にいてはいけない、成仏しないと。
お父さんもみんなも心配するよ
…と。

そう、それが彼女が忘れていた大事なもの。
愛する父の事も、花嫁行列で一緒に過ごした仲間の事も。
それは彼が彼女に忘れさせたのだ。
それを覚えていたら、彼女は自分の元を去ってしまうと思ったから。

すべてを思い出し、自分の状況を理解した彼女は、今度は自分の意思でここに留まる事を決意。
彼を支え、落ち着かせる事で、門のほころびを直す為に尽力するのだと。

彼女の固い意思と、二人の思いを知った鈴懸は、門の事を二人に任せ戻って行った。
そうして彼女の支えの甲斐もあり、常夜は次第に落ち着きを取り戻した。
だからきっと、もう江戸も大丈夫。

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