蛇香のライラ ~Trap of MUSK~【ライザール・シャナーサ】

この記事は約12分で読めます。
Nintendo Switch用ソフト 
ブランド:オトメイト 
ジャンル:女性向け恋愛ADV 
発売日:2019年9月19日 
通常版:7,480円(税込)

オトメイトさん、triangleさんのNintendo Switch用ソフト「蛇香のライラ ~Trap of MUSK~」で森川智之さん演じるキャラクター、ライザール・シャナーサの感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。

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キャラクター紹介

※「蛇香のライラ ~Trap of MUSK~」は乙女ゲーム制作ブランド『オトメイト』『triangle』の作品です。
 バナーの画像はこちらからお借りしております。

CVは森川智之さん。
灼熱の国、シャナーサ王国の国王

7年前まで病気がちで部屋に閉じこもっていたと言われている。
しかし、彼が一度部屋を飛び出し政治に力を入れた途端、国は富み始めた。
現在では『世界次世代指導者会議』の開催国となるほど。

彼女が任務で彼の婚約者と入れ替わった事で知り合った。
元々顔合わせも欠席するような態度の彼だから、顔を知らないので問題ない…との事だったが、聡明な彼は彼女のちょっとした仕草や態度から、彼女を怪しむように。

噂に聞いていた娘と違う。
父と似ていない。

など、洞察力に優れている。

相棒のカルゥーいつも連れていて、王の言葉が分かる賢いカルゥーに、よく彼女の見張りをさせていた。
そのカルゥーはあまり人に懐かないのだが、なぜか彼女には最初からよく懐いていた。

感想

別ブログにまとめました。

蛇香のライラ ~Trap of MUSK~【ライザール・シャナーサ】攻略直後の感想
オトメイトさん、triangleさんのNintendo Switch用ソフト「蛇香のライラ ~Trap of MUSK~」で森川智之さん演じるキャラクター、ライザール・シャナーサの攻略直後の感想をまとめました。

ネタバレ(あらすじ)

私はお前に会いたくて、ずっとずっと探していた。
母を亡くしてから初めて出会った、傍に居たいと思う唯一の人だった。
守りたいと、私が初めて思った相手だったんだ。
後にも先にも、お前だけだった。
私が傍に居たいと思ったのは。

ライラ・ヌール

ライラ・ヌール
それは盗賊の名前。
夜の光という意味だ。

彼は私利私欲にまみれた貴族から金を奪っては、それを貧しい人々に分け与えていた。
好きだったのだ、この国が。
だから自分のやり方で、少しでもいい国にしたいと考えていた。

けれど彼に出来ることは盗賊として貧しい人々を助ける事だけ。
一時的には助かるだろう。
けれど根本的な解決にはならなかった。

だから彼は豪を煮やし、思わず宮殿に忍び込んだ。
そうして初めて王と対面したのだ。

体が弱く、部屋から殆ど出る事がないとされていた王。
だから期待していなかった。
けれど、彼の前に居る男は、確かに体は弱いかも知れないが、とても聡明で民を思う素晴らしい男だった。

共に形は違えども、自国を愛し民を思う二人が意気投合するのに、そう時間は掛からなかった。
すぐに親しくなった彼らは、王と盗賊と、それぞれの立場を活用し、国を良くする為に力を尽くした。
しかし外に出られない王に出来ることはとても少なかったのだ。

そこで王が提案した。
彼に王になるように…と。
そうしてライラ・ヌールとして国を良くしようと駆け回っていた彼は、ルトからライザールへと入れ替わった。

それが7年前の事。
以来強行な政策で、見る見るうちに国を富ませた。
そうして『世界次世代指導者会議』の開催国に選ばれるほどの発展を遂げたのだった。

紫のお化け

そんな彼と彼女は、彼が王と入れ替わる少し前に会っていた。
ただ会っただけではない。
一月ほど共に暮らしていたのだ。

出会いは砂嵐の日。
その日彼女は研究室を抜け出し、必死に逃げて来たものの、砂嵐に巻き込まれ行き倒れていた。
そんな彼女を見つけ、助けたのが彼だった。

彼女は紫のお化けと呼ばれる男に、実験用のサンプルとして使われていた。
痛いし、辛いし苦しい毎日。
沢山の子供達が彼女の目の前で死んでいった。

辛くても泣くことを許されない。
泣けば紫のお化けに怒られてしまうのだ。
いや、怒られるだけなら構わない。
殺されてしまう者もいた。

その紫のお化けの正体が、カマルの店主だ。
とある人物に依頼され、不老不死の薬を作っているらしい。
その材料を集める為に、密偵が必要だった。
密偵の体にはヘナタトゥーを入れるため、子供を連れて来ては、ヘナタトゥーに耐性があるかを調べていた。
そうして幸か不幸か、彼女にはその耐性があったのだ。

薬を飲まされ、実験の日々。
辛くて苦しくて、何度も逃げたくて隠れてみるも、すぐにお化けに見つかってしまった。
だから彼女はその日思い切って外に逃げ出したのだ。
そうして彼に助けられた。

二人は彼が根城にしている洞窟で共に過ごした。
彼にはカルゥーという黒豹のような獣の相棒が居た。
見た目は怖いが、カルゥーも彼もすぐに彼女を気に入った。
そうして二人に大切にされて過ごす日々は、彼女に安らぎを与えてくれたのだ。

しかしそれは彼女だけではなかった。
彼もまた彼女に安らぎを覚えていた。
悪夢で目覚めた時、腕の中で眠る彼女のあどけなさに救われたから。

彼にとって守りたい大切な家族
それが相棒のカルゥーと出会ったばかりの彼女の二人だった。

偽りの婚約者

しかし彼らの幸せな日々は長くは続かなかった。
共に暮らし始めて一月ほど過ぎた時、彼女は紫のお化けに連れ戻されてしまったのだ。

その日彼は留守にしており、彼女にはカルゥーがついていてくれた。
彼に感謝の気持ちを伝えるべく、洞窟を出てカルゥーと薬草を探していたのだ。
感謝の気持ちをその薬草に託したくて。

しかしそこで店主に見つかり、カルゥーは麻酔銃で撃たれ、彼女は連れ去られてしまった。
そうして紫の液体を飲まされた彼女は、彼との日々の記憶や実験の辛い記憶の全てを綺麗に消されてしまったのだ。

一方彼女を失った彼はといえば、カルゥーから彼女が連れ去られた事を聞き、必死に探すも見つけられず月日だけが過ぎ去っていた。

そんな二人は婚約者として7年後に再会した。
彼女は彼との記憶を無くしたまま、本物の彼の婚約者のレイラの依頼で、密偵として彼と出会った。
レイラには好きな男がおり、その男と駆け落ちをするため、彼女に身代わりを頼んだのだ。
幸い顔合わせにすら顔を出さないライザール王だったので、彼女が突然現れたとしても別人だとは分からないと言うことだった。

実際噂に聞いていたレイラとは印象の違いや、息を呑むほどの美しさに驚きはしたものの、レイラとして受け入れてくれた。
しかし聡い彼は違和感を拭えなかった。
彼女の瞳があまりに聡明なのだ。
レイラとして行動する彼女の言動は、彼にはどこかチグハグに見えていた。

だから王を暗殺する為に送り込まれたのでは?と疑い始めた彼。
しかしそれでもレイラであり続けようとした彼女は、そのまま彼に信じて貰う為に婚姻をし、結局本当に身を捧げる事になってしまった。

ずっと店主に言われていたのに。
キスをしてはいけないと。
身を捧げてはいけないと。
騙せなくなってしまうからと。

店主の言う通り、彼女はもう彼を欺けなくなり、彼がとてもいい王だと知り、次第に心惹かれていった。

カルゥーの死と偽りの妻

彼女が心惹かれ始めた頃、警戒心の強い彼もまた、彼女を信頼し始めた。
時折見せる聡明さに、彼女にそのことを尋ねると「女は物知らずの方が好まれると、父からそう振る舞うよう言われておりました」と誤魔化したからだ。
カルゥーにも良く懐かれ、仲良くしている様子に、彼は昔ともに過ごした娘を思い出していた。
だから彼女に尋ねた事もあった。
屋敷を抜け出したことはないか?と。

聞きながらもそんなはずないとわかっていた。
あの日自分の拾った娘は、どう見ても貴族の姫君とは思えない身なりだったから。
あの日の娘とは別人だとしても、彼は彼女を信頼し始めたし、心惹かれ始めていた。
そうして二人は近づき、彼は彼女に自分がライラ・ヌールであることを打ち明けた。

元々はライラ・ヌールの活動で、孤児である少年が「姉ちゃんが男たちに攫われた!王様助けて」と宮殿に忍び込んだ時に、必ず見つけると約束していた彼が、その依頼をこなす所を彼女が見てしまった事がキッカケだ。
夜中にこっそりと抜け出す王を、彼女は何度か追いかけたのだ。
貴族の娘とは思えぬ身体能力で。
それでも浮気を案じていたと誤魔化した彼女は、彼が孤児の事にも真剣に向き合う様子に、民を代表して感謝の気持ちを伝えた。

その一件が二人の絆を深めたが、またそこから起こった事件が、彼女の正体が暴かれるキッカケにもなってしまった。

若く美しい娘ばかりが攫われる事件。
それを王自らライラ・ヌールとして追っていたのだが、その時は孤児の少年の仲間の娘たちを救出するのみになってしまった。
しかし彼は実行犯ではなく、娘を攫うことを依頼している者を探していたのだ。

その傍ら、孤児であるトイたちと親しくなった二人は、彼らの様子を時折見に行き、そして彼らのような子供たちを助ける為にと孤児院の設立を決めたのだった。
場所は宮殿内にある、旧ハレムを改装する事で決定した。
そしてその日はトイに現場を見てもらい、意見を貰う予定だった。

しかしなかなか現れなかったトイは、だいぶ遅れて傷だらけで息を切らして現れた。
そうして言うのだ。
姉ちゃんたちがまた攫われたと。
今度は大勢で押しかけてきて、自分やボスも戦ったけれど、攫われてしまったと。

そうして男たちが向かった場所をトイが覚えていたことから、娘たちは無事救出。
しかし彼にとって最も信頼出来る相棒であるカルゥーが、その事件で彼を庇い命を落としてしまった

もう彼には誰もいない。
唯一の存在は彼女かも知れない。
カルゥーほどではなくとも、信頼し始めた存在だから。

けれどその彼女すら、偽物の妻だなんて…。

紫の髪の男

助け出した娘をたちは大変衰弱していた。
カルゥーを亡くした心の傷を抱えながらも、彼は娘たちの様子を案じ、娘たちに薬を打った者の特徴などを尋ねていた。
傍らで聞いていた彼女は、娘たちの言葉に耳を疑った。
片眼鏡で紫の服、紫の髪のお兄さん。
どう聞いてもその特徴と合う人物は、カマルの店主以外に思いつかなかったからだ。

更に娘たちは体に赤い斑点が出来ており、その様子に怯えていた。
そしてその会話に彼女は聞き覚えがあるのだ。
赤い斑点が出来た娘たちがそれに脅え、苦しみ、息絶えたと言う記憶が。

これは何なのだろう?
思い返せば彼と知り合ってからおかしかった。
時折良く知らない光景が浮かび、ひどい頭痛に見舞われるのだ。
まるで忘れていた記憶を取り戻すかの様に。

そうしてカルゥーを亡くして気を落とした彼に寄り添った彼女は、力尽きた彼が眠ったのを見届けた後、カマルへと足を運んだ。
優しい店主様がそんなことをするはずはない…と思いながらも、その真相を確かめたかったから。

しかし実際に店主に会って名前を呼ばれると、彼女は自分の中から何かが消えるのを感じた。
しかしそれが何か分からないままに、店主に「ライザール王は偽物かも知れないから、探ってくれないか?そして出来れば本物の王の居場所も突き止めて欲しいんだ」と、新たな任務を任されて宮殿に戻った。

なんでも店主の話によると、以前彼女が採取した彼の血液からは、王族なら持っているはずのブラックマンバと言う毒蛇の抗体がないと言うのだ。
7年前に急に王が元気になった事もあわせ、店主は入れ替わりを疑っているようだった。

そうして宮殿に戻った時、唐突に娘達のことを思い出し、店主の前にいた瞬間に消えたあれが、店主への疑念である事に気づき、驚いていた彼女。
するのその直後、凄まじい殺気と共に、彼女の首に背後からナイフがあてがわれた。
お前は何者なんだ?」と尋ねる声は、紛れもなく彼のものだった。

そう、見られてしまったのだ。
カマルへ入っていくところを。
カマルから出てくる所を。

以前より娘を攫う組織の黒幕を探していた彼は、いくつか怪しいと睨んでいた場所があり、その一つがカマルだったのだ。
店主を怪しんではいるものの、警備がありえないくらい厳重で、忍び込む事が叶わなかった場所だという。
そんな所に彼女が出入りしているのだ。
どう考えても貴族の娘ではないと分かってしまう。

そうして彼女はついに自分の正体を彼に明かす事になったのだ。

国を想い民を想い、夜を駆ける

正体を明かす事に決めた彼女は、彼にも正体を明かして欲しいと頼んだ。
殺されるのならば、せめて誰に殺されるのかを知りたいからと。
そうして彼女は自分の正体と自分の任務を話、その任務で採取した血液からブラックマンバの抗体が出なかった事を彼に伝えた。

全てを知った彼はライラ・ヌールが本業で、ある時宮殿に忍び込み王と会い、それがキッカケで入れ替わった事を教えてくれた。
そんな彼に彼女は正体だけでなく、本当の気持ちも伝えた。
任務を遂行する事が無理になってしまったと。
尊敬している、あなたが王様で良かったと。
そしてそんなあなたを愛してしまったのだと。

警戒心が強い彼だが、彼女の言葉が真実かどうか見抜けないほど愚かではない。
涙ながらに気持ちを伝える彼女の言葉を信じてくれた。
しかし彼の話を聞くうちに、彼女はまた酷い頭痛に見舞われ倒れてしまった。
また何かを思い出しそうになったから。
彼の本当の名前がルトだと聞いたことで。

彼の名前を聞き、倒れた彼女。
彼もまた彼女の名前を聞き驚いていた。
そう、彼女はずっと彼が探していた娘だったから。

そうして彼女が目覚めた時、二人は本当に結ばれた。
偽の王と偽の王妃。
けれど互いの気持ちに嘘は一つもない。
今度こそ心から想い合える、求め合える。

その後彼女は店主が娘を誘拐している証拠を探しに一人カマルへ行き、店主により記憶を消されそうになった所で彼が助けに現れた。
彼女の身を案じ現れた彼は、兵を率いており、店主はついに捕らえられた。
店主が捕らえられた事で、赤い斑点が出来た娘たちを治療する方法が見つかり、娘たちは回復。
そして彼女に血を採取させて自身の病を治すと話していた店主は、実は病になど犯されておらず、何者かの依頼で不老不死の薬の研究をしていたようだった。

店主に薬を依頼していた者の正体も、店主が誘拐に関わっていた証拠も見つかっていない。
だから店主は拘束されてはいるが、現段階では変な薬を娘たちに打った怪しい男でしかないのだ。
それでもいつか証拠を掴み、きちんと罰せられる時が来るだろう。

そうして彼と彼女は、今も王と王妃として国政を担っていた。
カマルの店主が捕まり、身寄りをなくした彼女は、レイラの家の養子となり、正式に王妃になれた。
レイラの父も、身代わりを咎められない代わりに、王に積極的に協力してくれる心強い味方となっている。

孤児院を無事完成させ、トイたちのも希望者はそこでくらせるようになった。
次は子供たちの学びの場を作ると彼は張り切っていた。
彼の母は貴族の家庭教師の仕事をしていたので、幼い頃から博識な母にさまざまな事を教えられた。
その知恵があったから、彼は早くに一人になっても生き抜く事が出来たと言う。
だから子供達が何かトラブルに見舞われても、そこから生き抜く力を与えたいのだと言う彼。

今では妻である彼女を伴い、会議に参加。
彼女も女性でありながら、しっかりと意見を述べて大臣たちと議論している。
そんな様子を大臣たちは意外にも好意的に見ていた。
何より王と王妃の仲睦まじい様子をとても喜んでくれていた。
王が柔らかくなったと。

国を治めるのに、きっと血筋は関係ない。
国への強い愛があれば、彼のような立派な国王になる事が出来るのだ。
そうして国を愛する優しき国王は、妻を伴い今夜もライラ・ヌールとして民の為に働いている。
王としては裁けない事もあるから。

以前は一人と一頭だったライラ・ヌール。
今は男女二人組として知られるようになった。
中にはあの獣が人型になったと言う噂まである。

そうして今夜も二人は夜を駆ける。
愛する国を良くする為に。
一人でも多くの民が幸せに暮らせるようにと願いながら。

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