キャラクター紹介
CVは木村良平さん。
西岐の王子で、
城を抜けだしては視察と言う名目で、人々の暮らしを間近に見るだけにとどまらず、農作業の手伝いまでしてしまうような人。
王子でありながら気さくで人懐っこい性格。
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感想
民の視点でものを考え、彼なりの理想の国家もあり、だからこそ、神の不興を買い、首都に死の雨を降らせてしまったばかりか、その為の政策を考える事もなく、ただ遊びに興じ、妲己のやりたいようにやらせている国王が許せなかったのだと思います。
そんな彼は、人ならざるものが人の歴史に手を加える事を、よしとしない太公望たちの助力により、王を討ち果たし、新な国を起こそうとしていたのです。
その太公望の補佐としてやってきた主人公とは、いつもの城からの脱走の最中出会い、
共に同じ目的に向かい進む中で絆を深めました。
姫発、本当に凄い人なんです。
自分が辛いとかおくびにも出さないで、いつもにこにこ笑顔で、常に周りの幸せの事ばかり考えて。
民の事も、いつも彼らと同じ位置から、領地を見ているからこそ見えるその目で、彼らと同じ目線で考えてくれる素敵な人でした。
心の美しい、芯の強い優しい人。
そんな彼だからこそ、あの国王の心を動かし、ジョカ達とも親しくなれたりしたんだろうな…と。
彼が本当に周りの人々の事を愛し、彼らの為に努力するから、みんなも姫発が大好きで。
そんな姫発に溺愛されるのが堪らなく素敵でした(笑)
真っ直ぐに気持ちを向けてくれる彼は、最初から人懐っこい所があるので、気持ちが分かりづらい所もありましたが、しっかり伝えるべき時には伝えてくれて、以来、目一杯好きって気持ちを向けてくれる所が素敵でした。
彼女と居る時はに甘々で、公私混同しそうな雰囲気も見えるのに、仕事の時は仕事って、しっかり仕事モードになれる所もカッコ良かったです。
木村さんの話し方が優しくて、ときめきました。
木村さん、素敵な姫発をありがとうございました。
ネタバレ
西岐に住む心優しい王子。
明るくて、ともするとお調子者に見えてしまう彼は、民ともとても仲がよく、みなに慕われていた。
彼の両親もまた、とても優しい人達で、例えば戦で両親を亡くした子があれば城に連れ帰り、自分たちの子供として育ててしまうような人。
だから彼には沢山兄弟が居て、それがとても幸せだという彼。
いつも相手と同じ目線に立つ事の出来る彼は、今の殷の国のあり方が許せなかった。
イタズラに民を苦しめている殷の王が許せなかった。
そうして仙界から、人の世に神が介入し、起こったであろう事件を解決すべく、封神計画なるものを遂行する為に、西岐にやってきた太公望。
だから彼は、太公望を軍師として、仙人を交えた軍を編成し、朝歌と戦う事に。
仙人達の協力により、順調に軍を進めた西岐の軍は、ついに殷の王を追い詰めた。
革命とは、玉座に座るものを新しく王となるものが討つ事で、初めて成り立つもの。
所が、姫発がいよいよ王を討つという所で、人間であるハズの王が、何者かにより、封神されてしまった。
それでも実質王が居ない状態の国で、王に代わる者は彼しかいない。
そうして姫発は王になるものとして、死の雨と呼ばれる雨の被害にあっている朝歌の為、復興を開始。
まもなく王位に就くという頃、突然婚約者だという女性が現れたのだが、その女は間者でとある液体を持ち込み姫発の命を危険に晒した。
それは呪いの液体。
呪う相手にその液体がかかる事で、それは体内で生命力を少しずつ奪い、時間を掛けてじっくりと命を奪って行くというもの。
彼を守る為に護衛についていた彼女だったが、結局、彼にかばわれる形で、目の前で彼がその呪いの餌食になってしまった。
日々弱りゆく彼を見ながら、なんとかしたいと考えた彼女は、絶縁状態の父を頼って天界に行ったが、あんなに娘を溺愛していた父に門前払いをされてしまう。
困っていた所で、ジョカに「何かあればいつでも妾を訪ねるがよい」と、言ってもらった事を思い出した。
そんなジョカは、朝歌に死の雨を降らせた張本人。
ジョカが殷の王を天界の宴に招き、その時の彼の振る舞いに怒り、ジョカの恋人のフクギが、殷王を呪い、雨を降らせたのだ。
だから今、フクギは蛇の姿でジョカの傍に。
けれど、そこまで想い合う二人だからこそ、彼女と姫発の互いを想う心に打たれ、二人が招待された宴では恋話で盛り上がるなど、姫発の人柄のお陰が、神である彼らと親しくなる事が出来た。
そうして何かあれば力になる…と言ってくれた事があったのだ。
だからもうジョカにしか頼れなかった。
そうして彼の件を相談した所、それは呪いであり、彼の生命力を奪い、ゆくゆくは死に至らしめると言われ、彼を助けるには、仙人である彼女の力を注ぐ事しかないと教えられた。
所がその為に必要な力がいかほどかは分からないし、それに魂を削る作業で費やす魂の量も分からない。
ただ確実に、彼女が仙人で妖怪である為に得ている長寿は、短いものになるだう…と。
教えられた通り、姫発に力を送る彼女。
初めこそ、それで効果が見られたものの、次第にその効果が見えなくなり、彼女も少しずつ自分の力が弱まる事を感じていたある日、呪いの液体を美雨に渡した妲己が現れた。
そうして彼により、与えられた最後の試練。
それは「死の雨を止ませる事」。
すなわち殷の王を殺せ…という事。
妲己は封神していた王を呼び出し、姫発に会わせた。
所が、王は言葉を話せなくなっていた。
話そうとはするものの、声が出ない。
そうしてそんな王と向き合った姫発は、もう自分の命も尽きそうだと感じながらも、どうしても彼と話をしたいと思った。
それは新しく国を興す自分の役目だと思った彼は、辛い体に鞭をうち、彼に語りかけた。
王の何が間違っていて、何が自分と違うのかを。
玉座は孤独で、そこから自分を引きずり下ろしてくれる人を待っていたという王に、そうではなかった…という事を丁寧に語った。
すると、王は彼の言葉に心を打たれ、涙を流し、そうして言葉を発する事が出来るようになった。
泣きながら王は訊ねた。
彼の作る新しい国と、彼の王としての名前を。「国の名前は周で、王としの名は武王です」と応えた彼に、最後に優しい笑顔で言った。
「そなたならきっといい国を造るだろう」と。
そうして彼は剣を持ちだして、その剣で自害を。
けれど、突然その時に見慣れた光が。
そう、それは封神の時のあの光。
自害をした王は封神の光となり、消えてしまった。
それでも王が自害した事で、フクギの呪いは解けたのか、朝歌に長く降り続いていた雨はやんだのだ。
その後、力を使い果たした彼は、そのまま倒れてしまった。
慌てて力を注ごうとする彼女。
けれど、彼の呪いが大きくなり、彼女の力が弱まった今、気を失っている彼の意識を戻す事すら出来ない状態。
すると困っている彼女の元に、妲己が歩み寄り、力を貸してくれた。
彼は彼なりに姫発を認めていて、姫発なら、本当の意味で綺麗な国を造れる、綺麗な王様になるだろうから…と。
そんな彼の造る国を見たいからと、彼に力を注いでくれた妲己。
そうして妲己の強い力のお陰で、姫発の体内からは呪いが消え去った。
更に彼は、「姫発に力を捧げてしまったから」という理由から、彼女から妖怪の力だけを抜き出してくれた。
ただ力を返して欲しいから…なんて言いながら。
彼のお陰で、彼女の中から妖怪の力は消え去った。
それは父の歪んだ愛により与えられた忌まわしい力だった。
そうして自らの力の核となる部分を失った彼女は、これからは仙人ではあるものの、もはや長寿ではない。
多分、その寿命は、人のそれと同等。
けれど、むしろそれが嬉しい。
だって、愛する人と同じ長さの時間の中で、共に生きる事が出来るから。
そうして元気になった姫発に改めて求婚された彼女は、武王の后となった。
王になっても、昔のままの彼は、時折仕事を抜けだしては、視察して街へ繰り出す彼。
そんな時、結婚後の彼は、必ず后を伴って。
王になっても変わらぬ愛を彼女へと注ぐ彼は、変わらぬ愛情で民と接し続け、これからも素敵な国の素敵な王である事だろう。
優しく温かい王の傍らで、彼女もまた、幸せな時を生きる事だろう。
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