金色のコルダ4【如月響也】

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金色のコルダ4 - PS Vita


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キャラクター紹介

3から継続の攻略キャラ。
CVは福山潤さん。

星奏学院2年。
オケ部所属。

主人公とは、長野の頃からの幼馴染。

兄の律を追いかけるように、
星奏学院に転入した主人公と共に、
彼女のおじいさんにより、
本人の意思に関係なく転入させられた。

音楽に対しては割りと冷めた所がある。

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感想

彼女に巻き込まれる形で、
オケ部に入り、夏のコンクールに出場し、
優勝する…というのが3までのお話。

4は大会が終わり、季節は秋に変わり、
三年生が引退して、
律さんにかわり響也くんを部長にと
推す声も上がっている最中、
夏の大会以降
すっかり腑抜けに
なってしまった所から始まります。

私は実際に異性の幼馴染がいて、
幼馴染の現実を知っているからか、
幼馴染に全くときめきを
覚えないのですが(笑)
3の時にすっかり
響也くんのかっこよさにやられ、
楽しみにしていた今回の彼のルート、
無茶苦茶かっこ良かったです!

私にもこんな幼馴染がいたら、
色々人生変わっていたかな?なんて
考えずにはいられない(笑)
でも、三次元の幼馴染なんて、
こんな素敵な訳がないでんすよね(笑)

…という私の嘆きはさておき、
今回は同級生でありながら、
とても面倒見が良く
甘やかしてくれる感じが、
凄く心地よかったです。

またシナリオの流れが、
とても好みでした。
最初はジルベスターの為
努力をしていた主人公が、
途中から彼の為に頑張り始める所が、
とても感動しました。

またそんな彼女の気持ちを汲んで、
彼なりに見えない所で
頑張ってくれていたり、
彼女を気遣ってくれたり。
沢山助けてくれる彼が
本当にかっこ良かったです。

響也くんに甘やかされているのが
とても心地よくて。
ずっと彼の隣に居たいって、
プレイしている私も心から
思ってしまいました。

シナリオの流れもとても
上手に作られていて、
彼と離れないといけないかも知れない
…という所から、
ちゃんと主人公の
気持ちの変化も見えて来て、
プレイしてる自分の気持が
置いていかれる事もなく、
感情移入してプレイ出来たのも
良かったです!

後半のぎくしゃくしちゃう所から、
それを容易く解消してくれる彼が、
なんか同級生とは思えないくらい
大きな存在に見えて、
本当にかっこ良かったです!

そして今回
えーっ、響也くん本当に○○しちゃうの?
みたいな所があったのですが、
ジルベスターを終えた後の
彼の最終的な決断がまた素敵でしたね。

男らしくてカッコよくて、
包容力もあって甘やかしてくれる。
本当に理想の人でした。

そんな彼をカッコよく演じてくれた
福山さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。


ネタバレ

普通科に転科って、
別に大した事じゃないだろ?

元々おまえに巻き込まれる形で、
星奏の音楽科に来ただけなんだから。
元に戻るだけだ。

-----

毎年沢山の数の生徒が、
音楽科を卒業して行く。
ヴァイオリンを専攻している生徒なんて、
何人いるかも分からない程。

けれど、その中で
ヴァイオリニストになれる生徒なんて、
ほんの一握り。

流されるようにここまで来てしまった。
自分の意思ではなく、
彼女に巻き込まれるような形で。

それでも、結果、夏の大会では、
見事優勝を手にし、
確かに楽しいと感じた事もあった。

でも、それだけだった。
先が見えなかった。
夢を抱くのは簡単だけれど、
叶える事は難しいと知っていたし、
もしかしたら、
それを理由に楽な方に
行きたかっただけなのかも知れない。

夢見て、目指して、努力して。
そして夢やぶれて絶望するのが怖いから。

だから夏の大会以降、
次期部長にと彼を推す声に
耳を貸さなかったのかも知れない。

そんな風に宙ぶらりんな彼は、
夏の大会の後は、
まるで腑抜けてしまったかのように、
ぼんやりと過ごしていた。

そんな彼の元に、
オケ部の後輩のハルがやって来て、
無理やりコンサートに
引きずり出された事から、
彼の運命が動き出した。

やる気になった彼女に、
またもや巻き込まれる形で。

更には二学期から新たに
二人の先生が赴任し、
彼らがオケ部の顧問と副顧問になった事で、
彼は再びヴァイオリンと向き合う事に。

厳しい指導で評判の小倉が、
彼の腕を見込んだのか、
彼に自分の師匠を紹介。
そうして週に一度、
彼は小倉の師匠の元で、
ヴァイオリンのレッスンを受け始めた。

厳しいレッスンを受ける中に、
次第に難解な曲も弾きこなし、
更にはそんな曲を奏でる事も、
楽しいと感じ始めた彼。

それでも心は未だ宙ぶらりんなまま。
まだ本気で音楽の道を
進む決心は出来ていない。

それどころか、
進路指導調査票に、
三年時、普通科に転科」と
希望を出してしまう。

適当に音楽と距離を置いても、
ヴァイオリンは続けられるし、
何より傷つかなくて済むだろ?

そんな彼の言葉に、
彼女が動揺を見せ、
彼と離れるのが嫌だという。

それでも彼は決められない。
宙ぶらりんなまま。

そんな頃、
彼がコンクールの楽曲を練習していると、
一部でそんな話が出回った。

確かに先生の師匠に指導されていた曲は、
コンクールの課題曲だと、
彼も最近知らされたばかり。

けど、彼の中でただそれだけだった。
出ようと思っていた訳でもなく、
ただ練習させられているだけだった。

そう、あの日までは。

それは彼女が彼の為に、
彼を悪く言う奴らに言い返した事を聞いた日。

初めは何も言わなかった彼女。
けれど彼は幼馴染だから。

わかりやすいヤツ。
全然誤魔化せてねぇんだよ。

だから彼女に問いただすと、
彼が悪く言われているのが我慢出来ず、
コンサートを頑張りたいという。

週末合奏団として、
幾つかコンサートをこなしていたものの、
伝説のジルベスターコンサートを
目指したいという彼女の思いに反して、
彼らのそれは知名度が低く、
大きなホールを借りる事が出来ない。

だから知名度を上げるべく、
いくつもコンサートをする中、
冥加や東金抜きでそんな事出来るはずないと、
如月律の弟だからと調子に乗ってるが、
彼の実力はそれほどではない
…と。
そんな悪口により、
彼女は奮闘し始めた。

馬鹿なヤツ。
そんなの放っておけば、
どうせそのうち飽きて言われなくなるのに。

そう思いつつも、
本音は嬉しかった。
自分の為に怒ってくれて、
自分の為に必死になってくれて。

だから彼女に隠れて、
彼もこっそり練習を開始した。
今までとは違う、本気の練習。
コンクールの課題曲も、
コンサートの曲も必死で弾き込んだ。

そうして彼らの演奏は評価され、
ついに伝説のジルベスターで使われた、
あのホールを借りられる事に。

そんな風に頑張る彼女に感化され、
必死に頑張った先に、
彼は見つけたのだ。

音楽は辛いけど、やっぱ楽しい。
こうしておまえと
音を奏でる時間が愛おしい。
俺はヴァイオリンが好きなんだ。

そんな単純な答えを。

音楽が好きだから向き合う事が怖かった。
見える現実に傷つく事が怖かった。
けど、彼女にまたもや巻き込まれる形で、
本気で音楽と向き合った時、
怖いよりもっと、楽しい気持ちが大きくなって、
ヴァイオリンが好きで堪らない事を知った。

そうしてやっと未来が見えた。
ヴァイオリニストという未来が。

簡単な事じゃない事もわかってる。
辛い事が沢山ある事も予想出来る。
それでもそこを目指してみたいと心から思えた。
それは、ジルベスターコンサートを
無事に成功ざせたから。
新しい伝説と呼ばれるにふさわしい、
素晴らしいコンサートを。

-----

俺、ヴァイオリニストを目指してみる。
やっぱいいな、音楽は。
だからさ、ずっと隣に居てくれ。
音楽と共に歩く俺の隣に。

おまえが居てくれれば、
俺はどんなに苦しくても、
真っ直ぐ歩いて行ける気がするから。

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