もし、この世界に神様がいるとするならば。【指乃シュリ】帰還エンド

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もし、この世界に神様がいるとするならば。 通常版 (特典なし) - PS Vita

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キャラクター紹介

CVは梶裕貴さん。
主人公と同級生の男の子で、共に修学旅行委員をつとめた事で親しくなる。

彼にはみんなに内緒にしている事があり、その事から小さい頃はいじめられていた。
そんな過去があるからこそ、彼女の置かれた状況にもいち早く気づき、助けてくれようとする優しい男の子。

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感想

見た目は一番可愛い雰囲気の彼ですが、物語が進むにつれ、元々賢く冷静な判断が出来る彼はとても頼りになるのですが、色々な事を乗り越え、逃げていたものと向き合い、彼女を守るという強い意志をもってからは、その内面の強さがにじみ出て、とてもかっこよくなっていく様子が、素晴らしかったです。

長い作品なので、最初の頃の可愛い雰囲気とか、いい感じに忘れてしまい、後半のカッコいい、頼りがいのある男気溢れる彼のイメージが強くなり、攻略後に解放されたボイスを聞いて、梶さんの演じ分けに驚かされました!

一番最初に彼女の苦しい状況に気づき、手を差し伸べ、そしてどんな状況になっても、周りの仲間が少し彼女を疑う素振りを見せた時も、真っ直ぐ信じてくれる心の強さとか、本当にカッコ良かったです。

どうしていいのかも分からなくなるような、とんでもない状況の中でも、シュリくんが居てくれるから、絶対大丈夫!と思わせてくれる素敵な人でした。

なんか、もう本当に壮絶で壮大で、映画館で映画を見た後動けなくなるあの状況みたいに、ぼんやりしてしまいうまく言葉になりませんが、シュリくん、最高に素敵でした。

強くて優しくて、どんな彼女でも受け止めてくれる懐の深さも、ものすごいカッコ良かったです。

そしてそんなシュリくんを本当に梶さんが素敵に演じてくださって。
梶さんがシュリくんで良かったと、心から思いました。

梶さん、素敵過ぎるシュリくんをありがとうございました!
最高でした、大好きです!

ネタバレ

たとえこれから先の未来に、どんな辛い事があったとしても、僕たちは生きていかなきゃならないんだ。みんなのためにも…。

辛く長い道のりの果てに辿り着いた未来。
けれど神のいないその世界は、ゆっくりと終焉に向かっているかのようだった。

そんな世界の中でも、彼はここに来るまでに失ったものを思い、ただ強く生き抜こうとする。

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サヴァン症候群の彼は、見たものを写真のように、鮮明に正確に記憶してしまう。
そしてそれら全てを忘れる事が叶わない。

幼い頃は、そんな彼の特異な能力により、神童と呼ばれていた事も。
けれど、良いものでも悪いものでも、人と違う事はいつしか人の輪からはみ出してしまう原因となる。
彼はその能力ゆえに、妬まれ、恐れられ、次第に一人になってしまった。

そうして細かい理由は分からないものの、幼い彼はその能力が原因で、彼の能力を責められながら、目の前で父親が母親を殺す所を見せられてしまう。

怖かった。
こんな能力は嫌だ。
あんなの父親じゃない、母さんを返して!

幼い彼は、そんな願いを手紙に書いた。
幼なじみのエース、ネジ、キョウ、そして主人公もまた、心の傷を抱え、それぞれがそれぞれの傷から、神様に願いを書いて海に流した。

もし、この世界に神様がいるとするならば。
どうか僕らの願いを叶えて。

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そうして主人公は自分自身である事を拒み、「わたしはわたしでいたくない」という願いを書いた。
そんな彼女の願いは、神様、イザナミに届いてしまった。

イザナミの望みと彼女の望みが一致して、イザナミは彼女の中に入り、彼女と、そして幼なじみの4人を中つ国を写した世界をつくり、そこに連れて行った。

それが彼らが暮す世界。
5人の願いが叶った世界。

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目を背けたくなる辛い現実。
逃げ出したい苦しみ。

それらから逃げ出す事が出来た世界。

けれど、世界はそんな彼に優しくはなかった。
逃げた所で、また出会ってしまう。
同じ事件ではなくても、辛い事も悲しい事もない世界なんて、きっとどこにも存在しないから。

願いが叶ったはずの世界で、彼は彼女を助けるため、彼女と仲間と、元の世界に戻るため、九鬼兄弟と戦う中で、次々と仲間の命が失われた。
キョウもネジもエースも、みんな二人を前に進ませるために命を落とした。

そうして命がけの仲間たちの行動に助けられ、二人は中つ国を目指した。
海の中へと入り、「二人一緒に生まれ変わろう」そう約束して中つ国を目指した二人。

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気づいた時、彼女はあの日彼と共に海へと入った海岸と、とてもよく似た海岸に倒れていた。
愛する人ときつく抱きしめ合ってここへと向かったのに。
そこに彼の姿はなく、一人さまよう彼女。

そんな彼女を漁師のおじさんが助けてくれ、疲れて倒れた彼女は病院へと運ばれた。

あの5人は願いが叶い、あの中つ国を写した世界に行った後、この世界では行方不明として扱われていた。
7年の月日を経て戻った彼女はテレビに取り上げられ、執拗に取材される日々。

逃げ出したいような毎日の中で、愛する人と会うために…と、ひたすら耐えてその場に留まり続けた彼女。

そうして退院後、この世界の母がなくなり、身寄りのない彼女は、国の援助で海岸近くて一人暮らしを始めた。
近所の人に助けられて、なんとか暮す日々。
そんな彼女を支えているのは、ただ彼を待つ気持ちと、彼と元の世界でも共に…と、交わした約束だった。

彼女が戻ったこの世界。
彼女の中からイザナミは消え、この世界には神様がいない。
彼らと楽しい時間を過ごしたあの世界と同じように、こちらもまた壊れかけた世界。

神の居ない世界は、少しずつ終焉へと向かっているのか、地震が頻発し、各地で災害が多発した。
作物は不作が続き、人々は不安の中で暮らしている。

また世界が終わってしまう。
それまでに彼に会う事が出来るのだろうか?

そんな不安の中、それでも彼を待ち続けた彼女の元に、ある日彼が現れたのだ。

彼は彼女とは別な海岸に流れ着き、世界を移動したショックから記憶が抜け落ち、彼女を探すのに時間が掛かってしまったのだと。

そうしてやっと巡り会えた二人。
けれど、世界は終わろうとしている。
神の居ない世界。

それでも生きて行こうと誓う二人。
だって、大事な仲間との約束だから。
彼らの分も強く生きると。

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