MAGES.さんとLOVE&ARTさんのNintendo Switch用ソフト「幻想マネージュ」大団円の感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。
シナリオ紹介
※「幻想マネージュ」は乙女ゲーム制作ブランド『MAGES./LOVE&ART』の作品です。
バナーの画像はこちらからお借りしております。
全員攻略後にオープンされるシナリオ。
人から聞いた話ではなく、彼女自身が当時を思い出す展開。
誰とも結ばれないから皆に愛される。
誰かとのエンドではないから、解放後の誰かの未来を案じることもない。
レーヴ解放後、誰とも結ばれなかった彼女が選んだ未来が見えるシナリオ。
感想
みんな平均的に好きだと思えた作品。
そのせいか、この人がたまらなく好きって言う方がいないまま終わってしまったのです。
そのせいでしょうか?
大団円、本当にしっくり来ました。
最初にヒューゴさんを終えているため、誰のルートでもヒューゴさんを案じながら進めていたのに。
今回はそれがなくてストレスも減りました(笑)
みんなが平均的に好きなので、みんなに取り合いをされるような展開も非常に心地よく感じられました。
誰か一人を深く愛してしまうと、ここまでしっくりこないかと思いますが、平均的にみんな好きという方には、オススメのルートです!
ネタバレ(あらすじ)
何があったっていい。
私は遊園地とヒューゴを守るんだから。
年上の友達
彼女の母親は魔女だった。
とても優しい人だった。
彼女にもよく魔法を教えてくれていた。
けれど人々は魔法に対して良い感情を持っていない。
魔法が悪い訳ではない。
けれど人は未知のもを恐れるから。
だから両親は彼女に言い聞かせていた。
「決して人前で魔法を使ってはいけない」と。
「魔女であることは秘密にしておきなさい」と。
人に魔法のことを話せなくても、母がいるから良かった。
一人だけ魔女なのではなく、母と二人で魔女だったから。
けれどもとから体の弱かった母は、彼女が6歳の時に亡くなった。
それからは父と二人暮らし。
そんなある日、父はパリで遊園地を始めることになった。
その当時遊園地は貴族の娯楽だった。
けれど彼女の父は、大人も子供も平民も、皆が夢を見られる場所を作ったのだ。
遊園地ではスタッフとともに大きなアパルトマンで暮らしていた。
そこで彼女は父からスタッフの一人を紹介された。
名前はヒューゴ。
父の話によると、彼は有能な整備士だけれどいつも一人なのだという。
魔女であることからいつも一人だった自分。
彼女は彼と自分が重なるような気がしたのだ。
そうして一人と一人だった彼女とヒューゴは年の離れた友達になった。
父の死
遊園地は軌道に乗り、沢山の人に夢の時間を提供していた。
彼女はみんなが笑顔になる、そんな遊園地が大好きだった。
特に気に入っていたのは、ヒューゴが作ってくれたマネージュだ。
彼女のお気に入りの絵本に出て来るマネージュをもとに、ヒューゴが形にしてくれたもの。
そのマネージュが完成した時、ヒューゴは彼女にオルゴールをプレゼントしてくれた。
マネージュと同じオルゴール。
そうしてその2つは彼女の宝物になったのだ。
そんな日がずっと続くと思っていたのに。
ある日軍が彼女の父の遊園地を奪った。
その当時、戦争が盛んになり、軍は鉄材を求めていた。
各地で遊園地が解体されて、夢を与えるための遊具は、人の命を奪う道具に生まれ変わっていた。
彼女の父のもとへも、軍から何度も手紙が来ていた。
けれど父はそれが許せなかったのだ。
だからずっと断り続けてきた。
夢の場所を守りたくて。
けれどそんな父の態度にしびれを切らした軍が、強硬策に打って出た。
そうして遊園地は軍の手に落ち、スタッフは一人二人と逃げ出してしまった。
そんな中、父とヒューゴは遊園地を守ろうとしたのだ。
12月初旬の早朝のことだった。
一人家においていかれた彼女も、父のただならぬ様子に後を追ってきていた。
そして彼女は見てしまったのだ。
ヒューゴが撃たれる瞬間を。
だから飛び出した。
大切な友達を守りたくて。
父とヒューゴが必死で守ろうとした遊園地を守りたくて。
そうして倒れたヒューゴを撃とうとしていた軍人との間に入り込んだ彼女は、その軍人によって撃たれてしまった。
けれど幸いにも彼女の胸にある星のペンダントに銃弾があたったため、彼女は無事だった。
しかし様子がおかしかった。
彼女が光を発したのだ。
とても強い光を。
すると解体され始めていた遊具が、勝手にもとに戻りだした。
そう、彼女は魔法を使ったのだ。
いや、使った訳ではない。
必死に守ろうとした結果、それに魔法が応えたのだろう。
けれど魔法をまともに使ったことがない。
何より感情が昂ぶっていた。
だから魔法は暴走してしまった。
そんな彼女の様子に、かねてより魔女に興味を示していた軍人、アルノーの父が彼女を軍のものにしようとした。
だから父が必死に守った。
軍に奪われてたまるものか…と。
そうして父は命を落とし、生死を彷徨うヒューゴは暴走した彼女の魔法により遊園地に囚われてしまった。
また彼女もアルノーの父の手に。
そんな様子をアルノーは見ていた。
そもそも自分が彼女のことを、この遊園地のことを父に話したから起きた出来事だった。
その一言が、こんな自体を引き起こすなんて、子供だった彼には想像もできなかった。
蘇る記憶
魔法の暴走後、彼女は意識を失い病院に運ばれていた。
そこは軍の病院だった。
気づいた彼女は、直近一年の記憶を失くしていた。
そんな彼女に軍は嘘を教えた。
彼女と父は事故にあい、セーヌ川に落ちた。
その事故で父は命を落とし、彼女は魔力と記憶を失ったと。
その後アルノーの父のダニエルに引き取られた。
だから親切な人だと思ってしまった。
父を亡くし記憶を失くした自分を助けてくれた恩人だと。
本当はそのダニエルが、彼女の父を殺し、父の遊園地を奪い、そしてヒューゴを撃った張本人だとも知らずに。
そうして彼女はアルノーとは幼馴染として育った。
記憶を失くした彼女に、ずっと親しかったと教えてくれたアルノーは、彼女にとても優しかった。
そんなアルノーがレーヴ移動遊園地の話を教えてくれたことをキッカケに、彼女はそこで働く事に。
もともとはマネージュが見たくてそこを訪ねた。
しかしそこで彼女が魔女だと知っているヒューゴに、自分たちがレーヴに囚われているから助けて欲しいと頼んだのだ。
そうして彼女はレーヴで働きながら、魔法の覚醒を始めた。
少しずつ覚醒が進むに連れて、彼女は記憶のかけらを拾い集め、ついにすべてを思い出したのだ。
蘇った記憶をもとに、レーヴのみんなとアルノーの協力のもと、ダニエルの罪を新聞を使い暴く事に成功。
ダニエルが彼女たちにしたことは、法のもときちんと償ってもらえることとなった。
そしてずっと責任を感じていたアルノーも、彼女やレーヴのみんなに謝罪した。
母の手紙
そうしてついにレーヴ解放の日が決まった。
その頃、アルノーは彼女に遊園地の権利書を渡した。
もともと彼女の父のものだったから。
そこで彼女は考えた。
この権利書をもとに、みんなの帰る場所を作りたいと。
バラバラになったみんなが、もう一度レーヴに戻れるように。
何より生死をさまよう魂であるみんなだから。
約束が欲しいと思ったのだ。
約束があれば、きっとみんな戻って来てくれる…と信じられるから。
けれど遊園地を準備するためには、沢山の資金や手続きが必要となった。
一人ではどうにも出来ないものだったが、アルノーも彼の母も協力してくれた。
そうして資金の準備や手続きは解放までに整えることが出来た。
更にアルノーは権利書の他に、母の遺品を渡してくれた。
そこには母が彼女に宛てた手紙が入っていたのだ。
そしてその中には、大切な人を助ける強い魔法につてい書かれていた。
それには彼女の星のペンダントが2つ必要だと記されていた。
今手元にあるペンダントは、母の形見。
自分のものはレーヴでヒューゴたちを囚えている魔法の核となっていた。
だから確信していたのだ。
レーヴを解放すれば、ペンダントは彼女の手元に戻ると。
その2つを合わせれば、失われた命でも取り戻す程の魔法が使えるのだ。
ただし使うのは大切な誰かのため。
まるで全てを知っていたかのような母の手紙が、レーヴのみんなを救う術を教えてくれた。
レーヴ解放と新遊園地
解放を前に、皆に新しい遊園地の話を聞かせた。
すると皆とても喜んでくれた。
中でも解放後に居場所を失くしてしまう…と案じていたルシオールや、記憶がなくどこに戻るのだろう?と案じていたリヨンはとても喜んでくれていた。
これでまたみんなに会える。
そんな確信のもと、彼女は母のペンダントを使い、レーヴ解放を行った。
すると、マネージュから魔法の核となっていた自分のペンダントが戻って来たのだ。
そうして2つ集まったそれにありったけの魔力を注ぐ。
みんなの命が助かるように…と願いを込めて。
すると、心臓がヒューゴの作った機械で魔法の力で動いていたというセルジュは、何事もなく解放後もそこにいた。
それは魔法が成功した証。
その後、クララのためにレーヴに留まりもとから自由の身だったクリエと、セルジュ、そしてアルノーとともに、遊園地オープンの準備をしつつ、みんなを待っていた。
やることは沢山あった。
それでもみんな気が気でなかった。
特に妹のためにレーヴにいたクリエは、誰一人姿を表さないことにイライラをつのらせていた。
例えば魔法が失敗していたら?
クララは命を落としているかも知れない。
だとしたらすぐに戻って見送ってやるべきだったんじゃないか?
そんなことを考えてしまったのだ。
それでも彼らは待つことしか出来ない。
ただ信じて、みんながここに戻る日を。
そんな風にクリエがしびれを切らした頃、クララが現れた。
無事に目覚めたものの、長く眠っていたため、すぐに動くことが出来なかったのだという。
クララが姿を表したのを皮切りに、ルシオールとリオンが続いた。
来る途中でリオンに声をかけられたというルシオール。
しかし、きぐるみ姿しか知らなかったため、一体誰なのか?ととても焦った話をしてくれた。
そうして戻った三人も含め、新しいレーヴの準備に勤しんでいると、ついに園長が姿を表した。
そうして整備士も揃い、順調に遊具の準備も整い、ついに再スタートを切ったレーヴ。
最初はパリ中を周り、遊園地の仕事だけでなく記者の仕事も続けているアルノーは、移動遊園地とともに移動しつつ、時折新聞社に記事を送っている。
新たなレーヴのもと、皆の話は盛り上がり、海外へ進出しよう!との案まで。
出会った頃の彼らは魔法に囚われていたけれど、今は違う。
もうみんなが魔法使いのように、訪れる全ての人々を笑顔に変えて行ける。
これからこのレーヴの魔法で、パリだけでなく世界各地で沢山の人々を笑顔に変えていくことだろう。
そしてその中心には、心優しい魔女の彼女が微笑んでいることだろう。
その他のキャラのネタバレ(あらすじ)
ヒューゴ
セルジュ
クリエ
リヨン
ルシオール
アルノー
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