<キャラクター紹介
CVは古川慎さん。
年は主人公達と同じで、高校2年生。
情報収集の班で活動。
穏やかでさり気なく気遣ってくれる優しい人。
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感想
凄かったです。
とあるサイトさんのおススメの順番を参考にやらせて頂いたのですが、えーっ!?ってなりました。
でも、話が進むにつれ、まだまだ謎を残している事が分かって来ました。
今回は異世界の位置が分かった事や、前回の配信のことに関しても、前より詳しく見えて来て良かったです。
そして異世界からの戻り方も素敵だなって思ったのに。
また結局参加者は9人って事になってて。
8人って言ってる時もあったので、その場合はメイくんも残ってたのだと思うのですが、もう一人は誰?と益々気になる!!
残り後二人なので、今後の展開が楽しみです。
肝心のメイくんですが、凄く素敵でした。
元から割と優しげな話し方ではありますが、後半とか泣けましたね、優しすぎて、語り方が。
古川さん、凄いと思いました。
そして声とか演技とか、本当に役に合ってました。
彼との本当の関係とかも、とても素敵でしたし、それを思い出して欲しいと言う彼の願いも、沢山の想いが詰まってるのが伝わって素敵でした。
後半のヤキモチとかも良かったですし、エンドの彼女とのやり取りも素敵でした。
ただ、今回は全員のその後が映ったので、腕動かない、腕がない、目が見えない…そのままの帰還になってしまった事が辛いです。
後、気になってしまったのですが、マモルさんはあのドラマ再演してないような記憶なんですが、あの状態で足も杖必要だったら、生活大変なんじゃ…と心配です。
でも、コンディションの都合で、ビックリするくらい何度も寝て巻き戻したので、マモルさんの足に関しては見落としの可能性も。
そんな感じで心残りな部分もありつつも、ステキな終わり方でした。
そしてメイくん、本当に大好きになりました!
古川さん、素敵なメイくんをありがとうございました。
ネタバレ
どんなことがあっても、いつか俺が居なくなっても、おまえなら憶えて居てくれる。
だから俺はおまえを選んだ。
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前回の配信参加者の彼は、その配信の時にプロデューサーを見つけた。
その行動に対し、沢山ポイントを貰えたので、帰還を希望した彼。
帰還に十分なポイントだったから。
にも関わらず、異世界配信は条件を出してきた。
彼が一人で帰るか、誰か一人を残して他のみんなと帰るか…と。
どうしても誰かを犠牲に出来ず、面倒なことを押し付けられる、そんな生活を続けて来た彼だったから、当然誰かを犠牲にするなんて出来ない。
だから決めたのだ。
自分が犠牲になり、一人ここに残ろう。
そしてみんなを元の世界に返してやろう…と。
そうして残された彼は、プロデューサーと取引をした。
賭けをしようと提案して。
俺が勝ったら、次回は参加者全員の帰還を約束してほしい…と。
賭けの内容はこうだった。
次回の配信のみ、彼がプロデューサーになる。
そしてプロデューサーである事を誰にも悟られる事なく、本来彼を知っているハズの人をキャストとして呼び、その人に彼を思い出して貰う。
前回の配信後帰らない事を選択した彼は、彼を知る全ての人の記憶から、その存在が消されていた。
そうして意図的に消された記憶の中から、彼は誰かに自分の事を思い出して貰わなければならなくなったのだ。
彼を思い出す役に選んだのは彼女。
彼女を選んだのには、彼なりの理由があった。
二人は同級生で同じクラス、席も隣。
二人で学級委員をやり、クラスで大事にしていた金魚が死んでしまった時に、校庭の隅に一緒にお墓を作ったりもした。
クラスのみんなで最初こそは時折お参りをしていたものの、少し時間が過ぎた頃、お参りをするのは彼と彼女の二人だけになってしまった。
「金魚の事なんて、忘れてしまうのは仕方ない」そう言った彼に、「私は絶対に忘れない。大切な事はずっと憶えている!」と言った彼女。
そんなやり取りをキッカケに彼は彼女を好きになり、一度告白もしていた。
けれど照れて冗談でごまかしてしまい、ちゃんと想いは伝わらずじまい。
だから彼女なら思い出してくれると思ったし、何より会いと思ったかったから。
けれど、誰かを疑わなければなない環境に帰りたい…と言う姿や、人を傷つけられず罰ゲームを受ける姿。
異世界人が怖いと泣く姿を見て、何度も罪悪感に苛まれた。
自分勝手な賭けに、どうして何より大事な人を巻き込んでしまったのだろう?と。
それでも心の半分では思っていた。
また会えて嬉しい…と。
そうして情報収集班で一緒になった彼女とは、距離を縮めて行ったものの、一向に彼女は記憶を取り戻さない。
そんな中、彼が怪しいとキョウヤが言い出した事から、ついでにソウタとタクミも怪しいと言う事になり、三人は第二地区の廃墟に隔離される事になった。
それでも彼女は確かめたくて、心を通わせたと、信じられると思った彼が、裏切り者なのかどうかを。
だから隔離先に通って行った。
時にはお弁当を作って行ったりしながら。
そうして彼女に「思い出してほしい」と彼が告げた事から、彼女に異変が起きた。
時折頭の中にノイズが入り、頭痛が起きるのだ。
そしてチラリと記憶の断片のようなものを見るように。
それが彼女が忘れてしまった記憶。
彼がクラスメイトである事、共に学級委員だった事、隣の席だった事、一緒に金魚のお墓を作りお墓参りをした事、彼に好きだと言われた事。
断片を見るようになったものの、なかなか思い出せない彼女。
宿舎は裏切り者だと三人を追い出して以来、あまり雰囲気がいいとは言えない状況だった。
けれど状況は一変した。
それはいつものように廃墟を彼女が訪ねた時の事、タクミに連れられて別な廃墟に行くと、そこに小さなドアがあった。
ロックが掛かっていたものの、タクミが適当に組み合わせて数字を入れたところ、解除に成功。
その奥の部屋を彼女に見せたいと案内してくれたのだ。
たどり着いたそこは、コントロールルームのようだった。
沢山のコンピュータが並んでいるものの、パスが分からずデータにアクセスする事は出来なかった。
そのタイミングでタクミが現れ、パスがわかるよ…と入力してくれたのだ。
「どうして知っているの?」と不思議に思い、ソウタと尋ねて見るものの、「知ってたから」とだけ答える。
だから全く要領を得なかった。
けれどタクミのお陰でデータにアクセス可能となり、異世界の場所と異世界配信がどうやって配信されているのかを知る事が出来た。
彼らのいる異世界は月の裏側。
そして異世界配信は軍事用の衛星を勝手に利用する事で違法に配信されていたのだ。
さらには、ソウタが今までのドラマの台本と、今後配信される予定のドラマの台本を発見。
そのデータを宿舎に持ち帰る事が出来た。
台本を見ると、サスペンスなどはどんどん過激な内容になるし、恋愛ドラマも、唯一の女性キャストの彼女には、相当な負担になるものばかりが控えていた。
ポイントを貯めて一刻も早く帰ろう!と最初は思っていたものの、具体的にどこまで貯めたら帰れるのかも分からない。
ドラマの内容が過激になれば、罰ゲームも増え、デッドエンドの危険だって増えてくる。
ならばプロデューサーを指名する方が早いのでは?と言う結論に。
そうして宿舎組から正式に密偵と任命されてしまった彼女は、彼らの元にお弁当を届けに通う。
信じたい。
信じたいから疑って、本当の事を知りたいと思った。
それから数日が過ぎた頃、ある夜何の予告もなしに、あの世界のシステムがダウンした。
外の景色に変化もないし、メンテナンスの予告もなかった。
だからこのまま休んで大丈夫だろうと、宿舎組の意見はまとまった。
でもなんとなく眠れないと感じた彼女は、リビングで飲み物でも飲もうと移動。
すると、玄関からソウタの声が。
驚いて玄関を出ると、どうしても来てほしいと言われて、ソウタに連れ出される。
向かう先はアンティークショップ。
そこには前回キャストのケイトの奪われた腕のレプリカがあった。
今回のシステムダウンは、ソウタによるもの。
あのコントロールで、先日タクミが入力したパスを覚えていたのでそれを利用してシステムに侵入。
街の様子はそのままに、システムだけをダウンさせた。
そうする事で、アンティークショップにある、プロデューサーしかあげられない箱を開けられると思ったから。
奪われた機能は、基本アンティークショップにレプリカが展示される。
けれど特別な形でプロデューサーが保管するものがあるんだとか。
それがアンティークショップにあるロックされた箱だった。
ソウタの予想通り、ロックされたその箱はシステムをダウンさせた事で開くようになった。
だから中身を見届けて欲しいのだと彼女に言うソウタ。
疑われてる自分では何を行っても信用されない。
でもキミは一番みんなに信頼されているから…と。
そうしてロックを解除した箱を開けてみると、中からは「陀宰」とプレートのある眼球が出てきた。
それは前回配信の際に、彼が罰ゲームで奪われたものだった。
でも誰にも話していない。
自分が前回の参加者であることも、プロデューサーであることも。
前回帰還しなかった彼は、彼女の記憶からだけでなく、前回参加者のケイトの記憶からも消されていたのだ。
この事をみんなに話すかどうかはキミに任せるよ。
だってキミ、メイちゃんの事好きでしょ?
ソウタはそういい、その件を彼女に託した。
託された彼女は、悩んだ末に皆に話した。
すると、いよいよ彼が怪しいとしつつも、誰もがすぐに指名とは言わない。
だって誤って指名をすれば、全員がデッドエンドになるから。
それでもみんなの疑いが、より確実なものになった事は、彼女の気分を重くさせていた。
けれどどうしても信じたいと言う気持ちが消えない。
自分に彼がむけてくれたどれもが、嘘には思えなかったから。
彼は決して嘘はついていなかった。
言えない事になると黙ってはしまうが、嘘で誤魔化したりした事は一度もなかった。
何より思い出してほしい!と彼女に言ったあの様子が、とても真剣だったから。
だから思い出さなければと強く思った。
結果はどうなったとしても、彼が自分に思い出してと望むなら、思い出さなければ…と。
だからソウタを伴いコントロールルームに向かう事を決意した。
一番最初に彼を怪しいと断罪したキョウヤが背中を押してくれたから。
そして倉庫に向かった時に、彼女と同じように記憶を消されているケイトにも、おまえが思い出してやってくれ…とさらに背中を押されたから。
そうしてソウタを伴いコントロールルームで、何か記憶を戻す事は出来ないかとソウタに頼むも、ソウタに条件を出されてしまう。
目に見えないものは信じない方が楽だから。
だから目に見える形で信頼を証明してよ。
例えばキスとか。
よっぽど信頼してる相手じゃないとキスなんて出来ないよね?
そう言ってソウタ彼女に迫ってくる。
困ってしまった彼女だったが、そこにシステムダウン以来、ソウタ達も姿を見ていなかった彼が現れ助けてくれたのだ。
そうしてソウタが二人きりにしてくれる際に、ソウタに頼みごとをし、自分のバングルを操作してドラマを開始したのだ。
無題の最終話。
役名も台本もない。
出演するのは彼と彼女の二人きり。
舞台となったのは学校の教室なのだが、彼が転送を失敗。
校門前に飛ばされた二人は慌てて教室へと走り出す、彼に手を引かれながら。
たどり着いた教室。
彼は窓際で夕日を浴びている。
それはあの日と同じ光景で、彼女はそんな彼の姿に、また頭の中にノイズが入り頭痛に襲われる。
そうして彼に好きと告げられ思い出したのだ。
そう、たしかにあった。
彼がいて彼女がいる夕暮れの教室で、彼に好きと告げられて、冗談みたいにはぐらかす彼に、彼女もまたそれを冗談だと思ってしまった照れ臭い時間が。
そこで場面が変わり、モニターだらけの最初のあの部屋に飛ばされた二人。
そこには全員集まっていて、ディレクターによりルール違反があったから…と、ドラマを中断した事が告げられた。
さぁ、誰がプロデューサーか当ててください。
明るく紡がれる言葉に、動揺を見せる彼女だったが、全員ドラマを見ていたのだろう。
あの中で彼の見せた彼女への想いは本物だと誰もが感じ取ったから。
だから誰も言わない、彼がプロデューサーだとは。
そんなみんなの気持ちは嬉しかったものの、彼には賭けがあったから。
だから賭けに負けたから…と自分以外のみんなを返す事を宣言した。
所が、その時に彼女が彼を置いていく事を拒むように、彼への想いを語りだすと同時に、忘れていた全ての記憶を取り戻した。
そうして、彼にそれらの思い出を語って聞かせた。
だから一緒に帰りたい。
あなたを一人置いてはいけない…と。
そんな彼女に彼は「これで俺の勝ちだ」と小さくつぶやいた。
そう、彼女たちには話して居なかったものの、最後の最後で彼女が全てを思い出してくれた事で、彼は賭けに勝つ事が出来、みんなで帰還出来る事になった。
そして元の世界への転送が始まり、その時にわずかに心配の色を見せる彼。
それはまだ正体の明かされていない、本来のプロデューサーへのものだったのかもしれない。
唐突に転送された事から、元の世界に戻ったものの、彼の片目は視力を失ったまま。
それでも彼女と元の世界で共にあれる事を喜ぶ彼。
そうして休みの日も、彼女と共に金魚の墓参りに学校に行ったりと、今まで共に過ごせなかった分を埋めるように一緒に過ごしていた。
同じように急な帰還で、腕の機能が戻らないケイトもまた、そのまま元の世界に。
それでも「気にするな」とケイトは笑う。
トモセは彼女を取られた事が悔しくて、「早く別れろ」と冗談めかして二人に言う。
ミズキとキョウヤは情報局員として、異世界配信を配信停止に追い込んでくれていた。
リョウイチは大学でみんなに異世界配信の噂を流し、今も彼はスポンサーの仕事に励んでいる。
マモルは大学に戻ったと言っていたが、彼女に申し訳な下げな態度だった。
きっとスポンサーだと告白出来なかった事を悔いているのかもしれない。
タクミは絆があれば思い出せるの?…と呟き、どこかで一人星を見ていた。
それはもしかしたら異世界なのかもしれない。
ソウタは一人パソコンのキーボードで何かを必死に入力していた。
何をしているのかはわからない。
けど、「こんなんじゃ、会えないじゃん」とつぶやいていた。
それぞれがそれぞれの場所で。
全員が帰還を喜んでいる訳ではないのかもしれないし、「九人で帰れたな」という彼の言葉から、一人は異世界に残っているのかもしれない。
それでもいつか、みんながそれぞれ望む場所で、幸せな時間を過ごす事が出来るといいのに…。
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おまえのために出来る事、今たくさん考えてる。
会えなかった時間に苦しんだ時間を全部埋める為に。
埋めたら今度は、あふれるくらい、おまえが幸せだって感じられる時間を俺が作ってやるから。
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