Cendrillion palikA(サンドリヨンパリカ)【憂漣[ユーレン]=ミュラー】

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オトメイトさんのNintendo Switch用ソフト「Cendrillion palikA(サンドリヨンパリカ)」で内田雄馬さん演じるキャラクター、憂漣[ユーレン]=ミュラーの感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。

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キャラクター紹介


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CVは内田雄馬さん。
透京に執着する研究者。


透京の外に住む青年で、透京の呪いを研究している。
初めて透京を出て迷子になった彼女が、辿り着いた教会を研究の為の仮の住まいとしている。


他人に興味がなく、恋愛にも興味なし。
人を振り回す性格の為、友人は極めて少ない。


感想

手紙風に。


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初めて会った時から冷たかったあなた。
けれどそのビジュアルに、実は最初から惹かれていました。
そして知り合うほどに面白い部分が見えて来て、益々好きになったんです。


研究に没頭しすぎて、あまり友人の居ない所や、恋愛とは無縁な所も好ましく思いました。


そんなあなたが恋を知った時、さまざまな感情に苦しみ、そしてあの種を手に入れたから。
すごく心配していたんです。
けれどあなたは自分の中に芽生えた嫉妬や独占欲と言う感情に飲まれてしまうことはなく、正しく使うことが出来ましたよね。
ドキドキしてたから、本当に安心しました。


そしてちゃんと私の助言にも耳を傾けてくれたお陰で、二人で正しい答えを得られた時には、本当に嬉しかったです。


これからはもう何処へでもいけるから、二人で色々な場所へ出かけて、また新たな謎を解き明かして行きたいです。


ネタバレ(あらすじ)

僕は君がとなれにいればどんな形でもいい。
友人という形でも恋人という形でも。
それに夫婦という形でも。

研究者

小さい頃から謎を解くことが好きだった。
世界は謎に満ちていて、その謎を突き詰めていけば、必ず答えにたどり着けたから。
その達成感が堪らなかった。


だから彼は透京の呪いに興味を持った。
そうして透淵ノ森の教会を拠点に、研究を始めた。
そこからなら透京は遠くない。
透京で何か起これば、すぐに情報を入手出来るから。


そうして研究に没頭する中、気づくと彼の周りからは人が居なくなっていた。
透京の呪いって、むしろお前が透京に呪われてるよ」などと言われ、人々は彼から去っていった。
だから今は共に教会で暮らす紫鳶と時折勝手に現れる黒禰しか友人と呼べる存在は居なかった。


けれどそかれでよかった。
彼は人の感情になど興味はなかったから。
常に謎と向き合っていれば、彼の興味は満たされたから。


迷子のシンデレラ

所がある日、そんな彼の小さな世界に彼女が迷い込んできた。
透淵ノ森で迷子になったと尋ねて来たのだ。
以来彼の元を訪ねては、透京の呪いを解く手助けをしてほしいと言うのだ。
最初は自分へのメリットを提示させ、彼女が透京でしか手に入らない貴重な本を借りてきてくれると言うので、お試しとして協力した。


そうして呪いを解くために『審判ノ間』に入らなければならないと言う彼女のために、透京に住む文通相手に連絡をして、審判のアストロラーベの鍵を裏口に隠して貰ったのだ。
そうして彼女は彼のその協力のお陰で、無事に1分時計を動かす事が出来た。
動かすのは5分。
一ヶ月に1分しか動かせないから、あと四ヶ月で呪いは解ける計算だ。


けれど一度時計を動かしたところで、彼から提案があったのだ。
自分の研究があと少しと言うところまで来ているから、時計を動かさず自分の解呪方法で呪いを解かせて欲しいと。
歌紫歌に頼まれてはいるものの、彼女個人は彼の提案に納得した。
だから歌紫歌に相談したら、あっさりと了承された。


彼女の裏切り

けれどその時にめまいを感じたのだ。
それが歌紫歌の魔法だった。
彼女は二ヶ月目の針を動かさなかったのに、なぜか夢で審判のアストロラーベに行き、審判ノ間に入り、時計を動かしていた。
やけにリアルな夢だったのだが、翌日それが夢ではないと知ることになる。
彼に裏切り者と激怒されたから。


彼は透京の文通相手から時計塔の針が1分動いたと報告を受けていたのだ。
彼の言葉に彼女自身も確認してみたが、たしかにあの夢のように、また1分時計は動いていた。
そう、あの日歌紫歌が彼女に魔法をかけたせいで。


そこから二人はすれ違ってしまったものの、歌紫歌も彼と直接話した時に、彼に質問されるまま、彼女を勝手に操った事を認め、また彼女がどんなに拒絶しても諦めなかった事から、二人は再び研究をする事に。


ハルモニア

透京の呪いに一番近いのは石ノ都の呪い。
ある日突然全てが石化して、人も石化して滅んでしまった都。
そこはとても文明が発達していた豊な都だったが、貧富の差が激しかった。
そうして彼女が偶然にも図書館で、その石ノ都の住民の手記を入手したのだ。


手記を書いた者はどうやら貧しい階級の人間のようだった。
けれど彼は必死に頑張り裕福になった。
娘のために頑張ったのだ。
しかし裕福になったのに、その娘が受け入れられずいじめにあった。
そうして命を落とした。


父にとって妻の忘れ形見の娘は唯一の宝。
だから恨んだ。
いじめた者を、そしてその都の全てを。
そんな彼の前に『天使』が現れ、その天使の強力により、血を捧げてあの都へと復讐を果たしたのだ。
全てを石化すると言う復讐を。
『天使』は世界の調停者でハルモニアと言う者だった。


憎しみの種

手記は所々文字が読めなくなっていたが、彼女が透京の図書館で、ハルモニアに関する絵本を見つけた事から、一気に解読が進んだのだった。
そうして彼は単独で石ノ都へと赴き、そこで真相を探るべく活動。
それと時を同じくして、彼女の元にハルモニアが現れ、自分の事について話をしてくれたのだった。


呪いには透京の透迷ノ森にある透櫻の種を使うと言う。
呪いにはその呪いの核となる呪物が必要で、ずっと彼とともに探していたのだ。
呪物がなんであるかを。
そうしてハルモニアにより、透櫻から作られる憎しみの種を触媒とする事を教えられた。
その時にハルモニアは、憎しみの種には別な側面がある事、そして彼女の近くの誰かが呪いを近々かけようとするだろう…と教えてくれたのだ。


そうして石ノ都から戻った彼は、彼女からハルモニアの事を聞き、自分もまた調査の成果を彼女に報告した。
彼は呪いの中心となった場所を解く特定したのだ。
それは都の中心にある噴水で、石化の前日にとある会社社長が事件を起こし、新聞の記事になっていたのだ。
男は「血を捧げていただけだ」と答えた…と記された記事から、その血を捧げた事で、そこで呪いの儀式を行ったと断定出来た。


そうしてあと少しで透京の呪いの謎に迫れると言う頃、彼に変化が訪れていた。
彼女を気に入っていた自分の気持ちを恋だと認識し、恋愛に時間などさく気がなかったのに、彼女と共にあるために恋人になった彼。
石ノ都へと赴き、彼女と離れた事で、いかに彼女を想っているのかを知る事になった。
そうしてそれと同時に、彼の中には黒い感情も生まれた。
彼女が自分以外の男といる事が許せないと、彼女を独占したいと。


するとそんな彼の目の前にもハルモニアは現れた。
そうして彼に憎しみの種をくれた。
研究に使ってもいいし、望みを叶えるのに使っても良い…と。


それを受け取った彼。
彼女を独占するために呪いをかけるのかと思われたが、予想外に冷静な対応を見せ、透京の呪いに新たな呪いを上書きする事で、解呪しようと考えたのだ。


もう一つの側面

方法は今までの研究から理解している。
必要なのは憎しみの種。
それはハルモニアから受け取った。
後は血を捧げれば完成だ。


万が一に備え、森の中の泉で彼女と共に呪いの儀式を行う事に。
そうして彼が血を捧げようとした時、彼女が止めたのだ。
憎しみの種には別の側面がある…とのハルモニアの言葉を思い出したから。


そうして二人は種に祈りを捧げた。
透京の内と外。
呪いに阻まれる二人だから、互いの想いを重ねキスをして、そうして皆の幸せを祈った。
内も外も関係なく、皆が自由に行き来出来る幸せな世界を。
そうして二人の想いが涙となり、種に溢れた。
すると種は花開き、すぐに枯れてしまったのだ。


そうしてその直後、透京を覆っていた結界が消えるのを感じた。
そう、呪いは解けたのだ。
呪いの種は、使い方1つで慈しみの種に姿を変える、そんな代物だったのだ。
二人の愛が、想いが、呪いを慈しみに変え、解呪する事ができたのだ。


これでもう二人を阻むものはない。
0時を過ぎても共に過ごせるし、彼が彼女に会いに行くことも出来る。
これからは共に何処へでも行けるのだ。
新たな一歩を踏み出した二人の未来は、明るいものとなることだろう。


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