ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~【佐藤忠信】

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Nintendo Switch用ソフト 
ブランド:アイディアファクトリー 
ジャンル:女性向け恋愛ADV 
発売日:2020年9月19日

オトメイトさん、REDさんのNintendo Switch用ソフト「ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~」で小西克幸さん演じるキャラクター、佐藤忠信の感想とネタバレをまとめました。

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キャラクター紹介

※「ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~」は乙女ゲーム制作ブランド『オトメイト/RED』の作品です。
 バナーの画像はこちらからお借りしております。

CVは小西克幸さん。
奥州藤原氏に仕える佐藤兄弟の弟。
明るく豪快で男らしい。
その反面、女性に優しくを信条とする優しさも持ち合わせている。

桃生柵で初めて出会った時、彼女を不審者とみなし斬りかかったことが。
そして彼女の正体を知り、その事で酷く落ち込むことに。

感想

エンドがあるサブキャラという事で、攻略キャラよりは手短に感想を語らせて頂きます。

どちらかと言うと、思慮深い兄のほうが好みかな?と思っていました。
だから忠信さんよりも先に、兄の継信さんを攻略しました。

でも実際に二人の攻略を終えてみると、私は忠信さんの方が好きみたいです。
粗野な感じより繊細な人の方が好みで、見た目は確実に兄の方が繊細で。
多分中身も兄の方が繊細なんだと想います。
それでも女性に対する優しい態度、弱きを守るという信念が、とても魅力的に感じました。

また皆といるとお笑い担当みたいな彼ですが、今回はしっかりと隊を指揮している姿も見る事が出来て。
主人公もだと思いますが、私もそんな彼の意外な一面にドキッとしたのです。
予想外に良かったです!

何より小西さんがとても役にあっていて、最高に素敵でした!

ネタバレ(あらすじ)

俺はたとえ何があろうとも、守ると決めた相手と共にある。

女性には優しく

平泉に来た彼女は、鞍馬寺にいた頃よりものびのびと過ごす事ができていた。
平家に煩わされる事も、源氏の重責を感じる事もなかったから。
そんな彼女のここでの暮らしを支えてくれているのが佐藤兄弟だ。
彼らは代々奥州藤原氏に使えていて、彼女と桃生柵で出会ったあの時以来、傍で支えてくれていた。

真面目な兄に明るい弟。
弟は特に女性には優しくという信条があるとかで、花を見ては屋敷の女たちに贈りたい…と言うのだ。
更には男として生きている彼女にも、遮那王様にも花を贈りたい…とまで言い出す。

そんな彼と二人きりで鍛錬をしていた時の事。
彼の武器が彼女の胸元に引っかかってしまい、はだけてしまった事があった。
さらしを巻いてはいたものの、そもそも男なら胸元にさらしなど巻いていないのだ。
結局彼に女である事がバレてしまった。

皆に知られては困ると焦った彼女は、「この身をどうするか決めるまでは、黙って居て欲しい」と彼に頼んだ。
彼女の頼みに複雑な表情をする彼に「黙っていた事を責めるか?」と彼女が尋ねると、「自分が許せない」と言う彼。
どうやら複雑な表情の原因は彼自身にあるようだ。

それは彼の信条に由来する。
女性には優しく】というあの信条だ。
だから彼女が女性だと知った事で、桃生柵であの日斬りかかってしまった事が、今更ながらに悔やまれるのだ。
知らなかったとは言え、俺はどうして女性に斬りかかってしまったのだろう…と。

それでも彼女が黙っていた事に対しては、責める気持ちは全くない。
一生男として生きるつもりなら、黙っていると約束もしてくれた。

それでも根は真面目な性分なのだろう。
ずっと悔やんだ様子の彼。
果たしてどうしたものか?と彼女は困ってしまった。

そんな時、春玄と弁慶が現れて、彼に女である事がバレた事も聞こえていた二人は、「忠信殿には俺たちが話そう」と、いつまでも悔いている彼を連れていってくれたのだ。
きっと二人なら、忠信に気にしなくていいと話してくれるだろう。
そう思った彼女は、二人の彼を任せたのだった。

遮那王様は強くて男らしい

翌朝、弁慶たちと話したから大丈夫だと思いつつも、彼が未だ桃生柵の事で自分を責めているのでは?と案じながら朝食に向かった彼女。
すると当の彼はと言えば、やはり様子がおかしいのだ。
しかも彼女が案じていたのとは別の方向に。

朝食の席で秀衡が彼女の写経の文字を寺の者が「愛らしさのある文字」と評していた話をすれば、大げさなリアクションをしてしまい、春玄がフォロー。
そんな彼の様子に兄の継信が「また好きな子でもできたのか?」と問うと、彼がボロを出す前に弁慶がフォロー。
なんとか乗り切ったと思ったのもつかの間、「べっ、別に俺は遮那王様の事が好きな訳じゃ…」と余計な事を本人が口走ってしまう。
彼の問題発言に、兄も主の秀衡も困惑している所を春玄が助け舟を出し、なんとか朝食を終える事ができた。

しかし、無事に終えたと言い難い状況。
今後も彼のこんな訳の分からない態度が続けば、彼女が女性だとバレる可能性は高くなってしまうだろう。
だから彼女は彼を呼び出した。

すると彼は春玄たちから彼女の覚悟を聞き、他言しないと改めて彼女に誓ってくれた。
桃生柵での事も、自分の中で折り合いをつける事ができたと話してくれた。
ただ「あなたを見るとどうしても可愛いなと思ってしまう」と言うのだ。
これはどうしたものだろう?

そこで二人は毎日鍛錬をする事にした。
二人で鍛錬を繰り返す事で、「遮那王様は強くて男らしい」と彼自身が再認識する事が出来れば、今のおかしな態度も直るはずだ…と。

鍛錬を初めて一月が過ぎた頃、二人は元のような…いや元の二人よりも近い関係になっていた。
今では動揺したり照れたれする事もなく、彼女と話せるようになった彼。
そうして「あなたは性別関係なく立派な侍だ!」と彼女を評してくれるようになったのだ。
しかしそれだけではない。
そして可愛い御方だ」とも言うのだ。
それでも照れる事もなく、笑って言えるようになったのだから、二人の作戦は見事成功したといえるだろう。

女達を守りたい

最近平泉の城柵周辺で賊が出るとの情報が。
そこで彼も城柵の警備を担当する事になったのだ。
その話を継信から聞いた彼女は、彼と共に自分も警備を担当したいと申し出た。
いつも平泉で平和に暮らす事ができている事への感謝を形にしたかったのだ。

そうして彼と共に警備に当たる中、彼女は初めて彼が隊を指揮する姿を目にした。
指示は的確で、彼の言葉や行動からは平泉への愛を感じたのだ。
そんな彼の意外な一面を知る事ができて、嬉しく思う彼女。

そんな普段とはまた違った頼もしい顔を見せた彼だったが、どうも力が入りすぎているように感じた彼女は、彼に少し休む事を提案した。
何しろ警備を始めて以来、ろくに休まず仕事をしているのだ。
平泉を愛する気持ちはわかるし、皆を守ろうとする気持ちもわかる。
それでも無理をしすぎると大事な時に力を発揮できなくなってしまうだろう。

だから彼女は彼に「少し休んでみてはどうだろう?」と提案した。
女性に花を贈る事が好きだと言っていたが、たまには花を愛でる事を自分が楽しむのもいいんじゃないか?」と。
彼女の言葉に納得した彼は、花を楽しみながら彼女に花を贈りたい…とまた言い出したりもした。
だからそんな彼に「忠信はどうして女性に優しくしようと決めたのだ?」と尋ねると、照れながらその理由を話してくれた。

彼の家はとても厳しい家だった。
父の躾は大変厳しく、優秀な兄と違い、幼い彼はよく怒られては泣いて居たのだ。
そうして屋敷の隅で泣いていると、住み込みで働くおばさんや近所のお姉さんたちが、いつも彼に優しく声を掛けて慰めてくれたのだ。
そんな優しさがあったから、厳しい父の躾にも耐え、今の自分がある。
だからあの時の恩返しをしたいと思うようになった…という彼。
そして成長して強くなった今、女達を自分が守るんだ!と強く思うようになったのだ。

二人がそんな話をしていると、悲鳴が聞こえ、急ぎ駆けつけると商人が賊に囲まれていた。
二人で助けに入るものの、相手は多勢。
取り逃がした一人が、商人を人質に取ろうとしたことを彼女は見逃さなかった。
すかさず二人の間に滑り込み、商人を助けようとしたのだが、相手に突き飛ばされて頭を強く打ち付け意識を失ってしまったのだ。

桔梗に誓いを

無事に商人たちを助けた彼は、彼女を背負い川辺へ。
そうして血を流した頭を手当してくれていた。
そこで気がついた彼女に安堵した彼は、「どうか無茶は辞めて欲しい」と彼女に頼んだ。

そうして「俺は決めたぞ。あなたをこの手で守らせてくれ」と言う彼。
実はずっと心の奥では彼女を守りたいと思ってしまっていたのだ。
彼女が女性だと知った時から。
それは彼の信条故に。

それでも彼女が男として生きると決めているからと、必死にその思いを抑え込んで来た。
けれど今日彼女が倒れて怪我をした所を見て、彼の抑えは利かなくなってしまったのだ。

それでもただ女だから守りたいと思う訳ではないと言う彼。
あなたが大切だからそう思うのだと。
そんな彼の気持ちは嬉しくない訳はない。
それでも自分は男として生きているから…と、彼の申し出に戸惑ってしまう。

しかし彼も引かなかった。
他の奴らの前では態度にも出さない。
でも心の中であなたを想い、守るくらいは許されるだろう
…と言われてしまう。
更には「たとえ反対したとしても、俺は自分の信条に従う」と言われてしまえば、もう彼女に断る事は出来なかった。

だから彼女は答えたのだ。
ずっと平泉に居られないだろうが、忠信の心は素直に嬉しい。
本当は侍として生きるのならば、突っぱねるべきなんだろうが、嬉しくて。
ここに居る間はその言葉を信じたい
…と。

そんな彼女に、彼は彼女が考えもしなかった事を言いだした。
ここに居る間だけと思っているのか?
俺はたとえ何があろうとも、守ると決めた相手と共にある
…と。

ずっと藤原氏に仕えて来た家系だと聞いている。
だからこうして共に過ごすのはここに居る間だけと思いこんでいた。
けれど彼はそれ以上の覚悟を持って、彼女に想いを告げてくれていたのだ。

そうして彼は彼女の髪を梳き、桔梗の花を耳にさした。
やっと贈れた」と言う彼は「この花に誓う。これからどんな道に進もうとも、共に戦い、隣で守っていくと」と誓ってくれたのだ。

彼女の未来は未だ不確かなものだけれど、彼のこの想いと誓いは、確かなものだと信じる事が出来たのだった。

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