嘘月シャングリラ【ヘル】

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嘘月シャングリラ 通常版 - PSVita

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キャラクター紹介

CVは浪川大輔さん。
災禍の兄弟の三男で、兄たちと共に灯狼隊に所属。


人当たりがよく、見た目も美しい事から、災禍の兄弟でありながら貴族の間で人気がある。

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感想

優しげな印象しかなかったので、彼のルートでの冷たい感じにビックリしました。
兄弟の中では、一番最初に彼が気になりました。
それも彼が年下だからかも知れません(笑)


災禍の兄弟を三人とも攻略して見て、長男のフェンリルが一番人のシナリオでも本人のシナリオでも変わらなくて良かったかも?という結果に(笑)
最終的にどうとかじゃく、みんな自分のシナリオだと、人のシナリオの時よりイメージ悪くなるからビックリでした。


そんなイメージの話はさておき、ヘルくんなのですが、兄弟の中では一番好きかも?という印象通り、一番好みかな?
ただ、本当に短いので、好きって感じるひまさえ与えてもらえない感じも(笑)
なんか気持ちが昂ぶる前に終わってしまうんですよね。


でも、冷静な頼れる弟な彼が隠していた悩みを知る事が出来て良かったです。
そして実際はどうなのかな?って気になってしまった部分も。
その辺りも全員攻略出来たら、ちゃんと分かるのかとっても気になります。
そもそも彼女がなぜあの世界に呼ばれたのかという事とか。


まだまだ気になる事があるので、最後まで頑張ってみようと思います。


浪川さん、素敵なヘルくんをありがとうございました。


ネタバレ

君が嘘月であろうとなかろうと僕は構わないよ。
僕が僕のままで好きだと言ってくれたように、君が君のままで好きなんだ。



-----


兄弟の中でも一番年下の彼。
彼の母は、彼が生まれる前に亡くなった。
亡くなった母から取り出される形で守られた命だった。


そんな彼は見たこともない母を恨んでも居た。
だって、「災禍の兄弟」なんて呼ばれて辛い思いをするのも、母のせいだから。
母が「災いを呼ぶ者」として、忌み嫌われていたから。



そして彼には秘密があった。
それは痛みが感じられない事。


だから兄にもよく言われていた「お前は我慢しすぎなんだ」と。
ただ怪我をしても痛みがないから気づかなかっただけなのに。
それを我慢していると勘違いされてしまったのだ。


そうして幼いながらに思った。
痛いふりをしないと、痛くない僕なんて、兄弟だと思ってもらえない」と。


そんな彼と、医者としての腕は素晴らしくても、良くない噂の耐えないオルセンとは、利害関係が一致し、協力関係にあった。
研究熱心なオルセンにとって、痛みを感じないという彼は、格好の研究対象であったし、彼にとっては、オルセンの実験に付き合う事で、痛みを感じる事が出来るメリットがあった。
すぐに消えてはしまうものの、オルセンが実験に用いる薬は、痛みを感じられない彼に、少しの間、痛みを教えてくれるものだった。
だから実験で痛みを感じる度に噛みしめる。
この痛みを座れないようにしないと…と。
そうする事で、少しでも普通の人間らしくなれる気がしたから。


だって彼は思っていたから。
痛みを感じない自分は人間じゃないと、化け物なんじゃないかと。


所がそんな彼に、肉体的ではない痛みを教えてくれる人物が現れた。
それが彼女。
異世界からやってきて、この世界の救世主と言われた嘘月だった。


彼になにかある度、悲しそうな顔を見せる彼女が不思議で堪らなかった。
所が護衛として彼女の傍にいるうちに、その悲しげな顔が忘れられなくなり、オルセンの実験に付き合う時も、「また彼女にあの顔をさせてしまうんだろうか?」と考えると、彼の胸の辺りが痛くなったのだ。


なんだ、オルセン卿に頼まなくても、痛みを教えてくれる人がいるじゃないか。


そう思った彼は、次第に彼女との距離が近づくに連れ、様々な胸の痛みを知る事となった。
そうして彼女を悲しませたくないという理由から、オルセンの実験を断るようになった彼に、オルセンは言った。
君は私の成功傑作だったのに…」と。


彼女が嘘月の力で見た過去で、彼の母はオルセンに診て貰っていたのだ。
そうしてオルセンは母に興味を持っていた。
災いを呼ぶと言われ、忌み嫌われる彼の母の中に、何があるのだろう?と。


だから最初は彼の父に頼まれ、医者に診せられないという彼の母を診ていたのだが、興味が大きくなりすぎたのだろうか?
彼の父を殺し、彼の母をも死なせる程に追い詰めたのだ。


自分が生まれる前から、母とオルセンに関わりがある事や、オルセンの言葉から、彼は思ってしまったのだ。
自分はあのおぞましい男、オルセンの血を引いているかも知れない…と。


だから兄弟たちに別れの手紙を残し、一人姿を消し、オルセンを殺し自分も死のうと思ったた彼だったが、彼女と兄たちが見つけてくれた。
そうして彼女と兄達に教えられたのだ。
血が繋がっているとか関係ない。
彼が彼だから大切なんだ…と。


彼女が彼の為に…と見た過去では、彼の母は、父との間の子だと言ってはいたものの、真相は分からない。
分からないけれど、彼にはもう関係ないと思えたのだ。


僕は僕のままでいい。


みんなが、何より彼女がそれを教えてくれたから。


そうして再び兄弟で暮らす事になった彼は、もう今までのように貴族たちと付き合う事を辞めた。
いつもいい子で、兄達が暮らしやすくなるのなら…と、好きでもない貴族の晩餐会に誘われるまま参加していた彼だったが、断る事にしたのだ。


これからは自分勝手に生きる事にするよ。


そう笑う彼は、今までよりずっと生き生きとしていた。


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生きている事に感謝する日が来るなんて夢みたいだ。
君は僕の生きる喜び、僕の幸せだよ。


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