キャラクター紹介
CVは前野智昭さん。
主人公と同じ特別補習組の男の子。
補習組にいるのが
不思議な程優秀な彼は、
昨年は学年トップだったんだとか。
ある女の子を探していて、
その子の事が未練となり、
冥府にとどまる事に。
補習組の中では一番の常識人。
料理上手でお菓子作りも得意。
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感想
2周目だからなのか?
それとも彼だからなのか?
なかなか核心に迫るような内容でした。
その核心に迫るような内容のお陰で、
あやかしごはんみたいに、
周回する事に意味を与えてくれるような
そんな作りなのかな?と推測出来ました。
三人目のキャラが
終わらないとなんとも言えませんが、
もしかしたら、
後半に攻略した方が
いいキャラの可能性も!
肝心のヨルくんですが、
頭が良くて面倒見が良くて、
手先が器用で料理上手と、
物凄い私の好み要素満載でした!
一方主人公が不器用で、
何をやってもダメで
彼に面倒見られっぱなしな所が、
なんだか普段の自分を見てるようで
切なくもありました(笑)
彼の未練に関しても、
大体想像出来てしまうと思いますが、
それ以上に切なく描かれてて
心にしみました。
また命を落とした理由も、
カイリの時も切なかったですが、
こちらも切ないというか怖いというか、
そういう所が重い感じもありますが、
ちゃんと気持ちよく終わってくれるので、
最終的には幸せな気持ちになれる作りも、
とても素敵だと思います。
最初は冷たい感じもした彼ですが、
彼の本当が理解出来てくると、
優しくて面倒見がいい人だと分かり、
わがまま言って振り回して、
「仕方ないなぁ」とか
言われたい感じです(笑)
包容力も感じるような
頼れるタイプなので、
前野さんの声と話し方が、
とてもあっていて凄く良かったです。
カイリくんよりも
好きになってしまいました!
前野さん、素敵なヨルくんを
ありがとうございました。
ネタバレ
おまえ以外の幸せなんて
見付けられそうにないよ。
待ってる、ずっと待ってる。
またおまえに会える日を。
-----
生前の彼は高校生だった。
彼には一つ下の幼馴染がいて、
密かに彼女を想っていた。
頭が良くて何でも出来る彼は、
料理が得意だった。
中でもお菓子作りは大好きで、
良く美味しいお菓子を作っていた。
それはまだ彼が幼い頃、
彼の作った下手くそなクッキーを
幼馴染の彼女が「美味しい」と
とても喜んで食べてくれた事があった。
その笑顔が、言葉が、
彼にはとても嬉しかったのだ。
だから想った。
「もっと喜ばせてやりたい」と。
そんな風に、
幼い頃から大切にしてきた彼女。
彼女にとって
自分はただの幼馴染かも知れない。
それでも彼は気持ちを伝えたいと思っていた。
今日は彼女の17歳の誕生日だったから。
毎年恒例の誕生日のプレゼント。
けれど、今年は特別な物を贈ろうと、
密かに計画していた彼は、
誕生日のその日に彼女と帰る約束をした。
所が急に委員会の仕事が入ってしまい、
彼女とは帰れなくなってしまった彼。
その旨を彼女に告げ、
委員会の仕事をこなしていると、
思いがけない事が起こった。
なんと一緒に委員会の仕事をしていた
同級生の女の子が、
彼に告白してきたのだ。
彼女は学校でも有名な美人で、
とても人気のある女の子。
きっと彼だって嬉しいに違いない!
一緒に帰れないと言われたものの、
彼女だって彼と帰れるのを
楽しみにしていたから。
だからこっそりと彼の仕事が終わるのを
待っていたのだ。
そうして聞いてしまった。
美人で人気者の女子が、
大切な幼馴染に告白するのを。
そうして言い逃げするかのように
同級生は委員会の仕事をしていた
図書室を逃げ出したので、
彼は慌てて追いかけた。
まだ返事をしていなかったから。
俺にはずっと想っている子がいるから、
その気持には応えられない…と。
そんな彼は、図書室を出た所で
彼女に呼び止められた。
そうして当初の予定通り
そこから二人で帰る事になったものの、
彼が告白されたのを聞いた彼女は
スッキリしない。
なんだかモヤモヤしてしまう。
そう、彼女は彼を好きだったから。
ただ今まで気づかなかっただけ。
当たり前に傍で守ってくれる彼が、
これからも自分の傍にいると
勝手に思い込んでいて気づかなかった。
彼が誰かに取られてしまう
可能性がある事を。
そしてそれが自分にとって、
とてもつらいものである事も。
だからひどい事を言った。
ヨルと彼女はお似合いだよ。
美男美女で、
誰もが羨むカップルになれるよ。
付き合っちゃえばいいんだ!
…なんて心にもない事を。
そうして泣きながら交差点へと飛び出した。
ただ辛くて悲しかったから。
誕生日に彼と過ごし、
いつものように彼からプレゼントを貰う事を
とても楽しみにしていたから。
そうして飛び込んだ交差点へは、
トラックが走ってきた。
彼女に向かって容赦なく。
危ない!
ただ彼女を助けたかった。
目の前で大切な子が危ない目にあっていたら、
黙って見ているなんて出来ないから。
そうして彼も飛び込んだ。
ただ彼女を助けたくて。
そんな風に起こった交通事故で、
その日二人は人としての生を終えた。
-----
その後、彼はずっと彼女を探していた。
一緒に死んだハズだから、
必ずここで会えると信じて。
けれど、彼が冥府で過ごした一年半後、
探していた彼女に良く似た女の子が
補習組に加わった。
そう、それが彼女。
彼の探していた少女。
再会した二人だったが、
あいにく彼女には生前の記憶が全くない。
だから気づいたていたのは彼だけ。
それでもパートナーとなり、
共に過ごす中、二人は再び惹かれ合った。
そうして迎えた卒業試験。
彼らに与えられたのは、
メイと言う女子大生のケア。
1ヶ月後死亡する彼女が、
悔いを遺す事なくあの世へと旅立てるように。
彼女とメイはすぐに親しくなった。
共に恋の話をし、
聡いメイはすぐに気づいてしまった。
彼女が人間じゃない事に。
そうしてアッサリと自分の死を受け入れて、
仲良くなれたと思ったのに。
互いが互いに聞かせていた好きな人の話し、
その相手がどちらも彼だったのだ。
そう、メイこそが、
あの日彼に告白し、彼女と彼が事故死する
原因となってしまった彼の同級生。
そうしてメイのケアがキッカケで、
彼女はすべてを思い出した。
それでもメイと友達として
傍に居続けた彼女だったが、
間もなくメイが息を引き取るという所で、
今まで色々と我慢してきたからか、
メイの魂が暴走してしまった。
このままでは成仏出来なくなってしまう
…という所で、彼女が想いを歌に込めて、
メイの為に歌を歌った。
その歌の力に救われたメイは、
優しく温かな気持ちで
ずっと想い続けた彼と別れ、
彼女に感謝の言葉を伝え、
次の人生へと旅立って行った。
無事に卒業試験は終了。
二人は晴れて死神に…となるはずが、
彼女がすべてを思い出した事で、
彼はあの日彼女に
告げられなかった想いを伝えた事で、
成仏してしまったのだ。
悲しくて泣いている彼女に、
優しい声が聞こえた。
彼の元に行きたいと望むのなら、
願いを込めて歌えばいい…と。
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歌に導かれ転生した彼女。
あの頃のように、彼とは幼馴染。
そうして迎えた17歳の誕生日。
今度は事故にあう事もなく、
彼からプレゼントを貰い、
彼から気持ちを告げられた彼女。
いつもは手作りお菓子だったプレゼントも、
今年は指輪を贈ってくれた彼。
そんな彼の態度に、
自分の気持に気づいた彼女は、
なんだかとても懐かしい気持ちになった。
こんな想いを知っている気がしたから。
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これからは恋人として、よろしくな。
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