NORN9 ノルン+ノネット ヴァール コモンズ 【結賀駆】

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ノルン+ノネット ヴァール コモンズ - PS Vita

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キャラクター紹介

CVは梶裕貴さん。
ノルンの旅のメンバーの中のリーダー的存在。
緑を生み出す能力をもつ彼は、多くの人が能力を明かさない中、自給自足の船の中で、作物の栽培を手助けしたりするため、最初からその能力を明かしていた。

一番最後に船に乗ってきた、長く一人で暮らしていたため物知らずで、自分の名前すら分からない…というような主人公に、最初に手を差し伸べ優しくしてくれた人。

同じ班で作業をしたり、ペアを組んだりした事で、絆を深めた。

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感想

駆くん、PSP版の時から、本当に大好きで。
今回も会うのを楽しみにしていましたが、ゲームの数をこなすにつれ、次第に好みが変わってきたりしている気がするので、今回はどうかな?と若干の不安もありましたが、そんなの杞憂でした!
もう、最高にカッコ良かったです。

腹黒く、自信家の彼が本当にツボで、またそんな彼を梶さんがとても素敵に演じてくれるので、より一層好みなんですよね。

自信家で何でも器用にこなす彼が、時折見せる弱い部分もとても素敵で、そういう部分があるからこそ、より好ましく思えましたね。
万里くんに対する容赦無い態度とか、結構やりたい放題な所も、好きです(笑)

今回、ENDが色々加えられてて、みんなの島でのあの出来事のその後も描かれていて。
PSP版の時は、それでも主人公が居てくれるから…みたいな感じで、それはそれで好きでしたが、Vita版でのやっぱり駆くんは船を降りても頼れるリーダーなんだ、みんなにとって…という描かれ方がとても良かったです!
暁人くんにのろけてるのとかも嬉しかったです。

大変な目にあった彼なので、幸せになって欲しいという私の思いも強く、ENDの追加部分は、凄く嬉しかったですね。

空汰くんの事も、ぼんやりながらも、彼らの船に乗った理由の輪郭が見えた感じで良かったです。

梶さん、本当に最高でした!
素敵な駆くんをありがとうございます。
大好きです!

ネタバレ

君はいつだって見せまいと隠している、情けない本当の俺を見透かすから。
一緒に居たいのに怖いんだ。

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自称好青年の彼は、いつも笑顔の優しい人。
けれどその笑顔は、ポーカーフェイス。
本当の顔はその笑顔の裏に隠している。

だからいつだって人と向き合う時には、言葉の裏側を読んでしまう。
それがいつしか癖になっていたのに。

最後に船に乗ってきた彼女は、その身に宿した能力の事情から、人と離れ一人で暮らしていた。
呼ばれることのない名前を忘れてしまうほどに。

そんな彼女は植物のように純粋で、真っ直ぐなその瞳は全てを見透かす。

ずっと大事にしてきた父の形見の耳飾りを失くした時、見つからずに動揺した彼が、その心の内をかくして笑っていた時も、泣きそうな顔で彼に告げた。

私の前でまで、笑わないでください」…と。

彼女は気づいていたから。
彼が無理して笑顔を作り、本当の気持ちを隠している事に。

そんなにまで大切にしていた父の形見の耳飾り。
親子二人で旅をしていた途中、10歳にも満たない彼を遺し、殺されてしまった父。

だから、大事にしていたのに。

その父は本当は生きていて、ずっと彼を洗脳して、彼の前を去った後も、耳飾りを通じ、彼を操っていた。
ただ自分の目的の為に。

目的地まであと少し、そんな時に船を襲撃して来た彼の父が、そんな残酷な現実を彼に突きつけた。
そうして傷を負い倒れている彼を、船から連れ出してしまった。

彼を欠いた状態で目的地にたどり着いた能力者達は、そこで旅の本当の目的を知らされた。

1919年だと思っていた今は、3000年を超えていて、人々が争いを起こすたびに、争いのない世界を作る為に、「世界」はリセットを繰り返して来た。

文明レベルを6くらいに設定し、人々を結界で守り、炎で文明を無に帰す。焼けた大地を水で潤し、そこに緑を茂らせる。
守った人々の記憶を操作し、最初からその文明レベル生活していると思い込ませる。

そんな風に大きな戦争を起こす兵器など、作れない状態に戻し、争いのない未来を目指す。

それでも人は文明を発達させ、同じ過ちを繰り返す。
何度リセットしても、たどり着く先には争いしかない。

旅を経て、旅の中で試練を乗り越えた能力者達は、アイオンと言う2060年に作られた、人々に「世界」と呼ばれるシステムと対峙し、リセットの有無を問われるハズだった。

けれど、彼が居ないから。
緑を生み出すことができなければ、リセットは出来ないから。

だから、今回の計画は失敗だった。
そう、そもそも彼が父親に洗脳されてしまった段階で、もう無理だったのだ。
彼の父、結賀史狼は世界に敵対する存在だから。

そうしてリセットについて、能力についての説明と、アイオンが老朽化で今回のリセットが最後のチャンスだった話を聞かされた直後、結賀史狼が彼の軍隊を率いてアイオンの元へ。

そこで攻撃系の能力を持つ暁人と主人公が迎撃に。
でも彼女はためらってしまう。
そこに彼が居るかも知れないから。

そんな彼女に力をくれたのが仲間達だった。
洗脳されてなど居ない!と言う彼女に、平士が教えてくれた。

駆の心の声はザラついていたけど、彼女への思いは澄んでいる音だったから、だから洗脳とは関係なく、間違いなく駆自身のものだ…と。

そして彼を燃やしてしまうかも?
そう恐る彼女に、万里から水の力を譲り受けた暁人が、

駆を助けられるのはお前しか居ない。
お前の炎が誰かを傷つけそうになったら、俺の力で必ず抑える。
だから、お前は駆を助ける事だけ考えろ!
…と。

そんな仲間達に支えられ、向かった先には、予想通り彼女の一番会いたい人が。
会いたくて会いたくてたまらなかったのに、会えて嬉しいのに。
もう彼は結賀史狼の操り人形。
感情を宿さない瞳で、ただ命じられるままに戦うだけ。

そんな彼と対峙したロン。
そしてロンを助けようと七海が飛び込んだ時、彼女は大好きな人のくれた言葉を思い出した。

君の炎は怖くなんてないよ。
俺たちを守ってくれた炎だから。

そう、彼女に炎が宿った時、それはただ暖かく優しかった。
けれど、彼女の炎を見た周りの人々が、とても恐ろしい者のように彼女を扱うから。
それが怖くて悲しくて。
そんな彼女の幼い感情が、炎を暴走させただけだった。

以来、自分の能力は人を傷つけるものだと思い込んでしまった彼女。
けれど思い出させてくれた。
彼の想いが、彼の言葉が。
優しく彼女を包み込んだ彼の愛情が。

だから彼女は自信を持って炎を纏い、そのまま彼を抱きしめた。
七海がロンを守るように、自分も大好きな彼を守りたいから。

そんな彼女の想いが届き、正気に戻った彼。

そうしてそんな戦いの最中、人知れず命を落としていた彼の父。
老朽化が原因だろう…と吾妻は言っていたけれど、真相は分からないまま。
ただ、本当に今度こそ、彼は父を失ってしまったのだ。

首謀者の死により、争いは終わり、アイオンの居たあの遺跡に沢山の科学者が現れ、アイオンを助けようとしたけれど、アイオンのシステムが復旧する事はなかった。

それでも世界を維持したいと言い出した科学者達は、彼女の力を欲した。
あの強い炎の力があれば、世界として各国を抑えることが出来ると。

その時は理解出来なかった彼女だが、それが力で恐怖で人を従わせる事だと彼に教えられ、二人は他の仲間達の中で一番最初に旅の目的地の島から出た。

洗脳が完全に解けては居ない状態の彼は、療養を兼ねて、かつて彼女が一人で暮らしていた家に。
今は二人でのんびりと暮らしている。

食が細く、悪夢にうなされる日々が続いてはいるものの、少しずつ回復の兆しを見せてくれている。

二人の家からそう遠くない街には、暁人と万里、そして平士の三人が暮らして居て、時折煮物などを届けてくれた。
また、逃げ出した万里が、助けを求めに来たりも。

洗脳の後遺症で苦しむ彼だが、船を降りた今でも、彼女だけでなく仲間にも、頼られる存在なのだ。

深琴達数人は家に戻り、七海やロンは島に残り、正宗は元から島の人なのでそこに。

そして空汰は「夏休みの自由研究の続きをする」と、自分の時代に戻らず島に残った。
多分アイオンは、空汰の自由研究から始まったものなのだろう。
アイオンを大事な相棒だと言っていたのだから。

みんなそれぞれの生活を始める中、彼は彼女と二人の生活を楽しんでいる様子。
完治するまでには、まだ時間は必要かも知れない。
それでも、頼りにしてくれる友人や、最愛の彼女がそばにいるから、きっと乗り越えて、もっと幸せな未来にたどり着ける事だろう。

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