NORN9 LOFN for Nintendo Switch【宿吏暁人】

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NORN9 LOFN for Nintendo Switch

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キャラクター紹介

CVは杉山紀彰さん。
記憶を消す力を持つ紫の髪の女の子の攻略対象。
水の能力者。

他のメンバー達と違い、船に乗る前からの知り合いで彼は彼女を恨み、彼女もいつか彼に殺されるのでは?と思っていた。
ペアになってもうまくいかない二人を案じた駆の手錠作戦以降、絆を深める。

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感想

一番初期のノルンの時に攻略済みのキャラでした。
その時の印象は怒ってばかりの怖い人。
なので、今回は真相見るためだけの作業…的気分で攻略開始。

所が久々に出会った暁人さんは凄く素敵でした!
あれ?こんなに早く優しくなるんだっけ?…ってびっくりです。
改めて攻略してみると、凄くGS 2の佐伯くんに似ているな…と思いました。

前回そこまで感じてたか、自分の記憶が曖昧ですが、弟愛だけじゃなく、とても優しい人なんですよね。
その優しさを今回は強く感じる事が出来ました。
無印ノルンから、少し変えられて作られている事が、作用しているのか?
それともシナリオには特に変わった点はないのに、私が年とともにどんどん趣味が変動して、たまたま暁人さんのようなキャラが好みにハマるタイミングだったからか。
その辺りは自分でもしっかりと把握出来てませんが、4人終わった現段階では、駆くんに次いで2位になるくらい好きです。
結構上位のまま終わってくれそうな気がします。

暁人さんのシナリオは、兄弟愛も素敵で、そこに彼女が切なく絡むのも良かったです。
最終的にちゃんと兄弟に戻れた事も感動しました!

そして最初の怒鳴ってばかりの彼が、次第に優しい声音になっていく微妙な変化を素晴らしく演じてくれた杉山さん、ありがとうございます。
すごーく素敵でした!

ネタバレ

返せよ、元に戻せよ。
あいつは俺の大事な弟なんだ!

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彼には弟がいた。
体が弱いのに水の力を宿した能力者の弟が。

彼らの村は水不足に悩まされていて、定期的に弟の千里は能力を使い村を助けていた。
けれど体が弱かったから、能力を使うと発作を起こしいつも苦しんでいた。
だから助けたいと思っていた。
でも彼にできる事と言えば、能力を使うよう頼まれたのを頑なに拒んだり、弟を連れて夜まで隠れたりする程度だった。

だから弟が発作で苦しんでいる時、神に願った。
弟を助けて欲しいと。
自分が代わってやりたいと。

そんな彼の前にアイオンの分身が現れた。
そうして能力の譲渡方法を教えてくてたのだ。

これで千里を救ってやれる。

そう思った彼は、早速アイオンの教えてくれたそれを試してみたのだが、彼の体は能力への耐性が弱く、ほんの少ししか能力を奪う事が出来なかった。
それでもヒドイ苦しみだった。
弟から能力の一部を受け取ることは。

だから結局大人たちが能力を使わせようとする事に、反対する事しが出来なかった。
大人になった今なら分かる。
弟を守る事しか見えていなかったけれど、本当はもっと上手に立ち回るべきだったと。
弟だけでなく、村の人々も大切にするべきだったと。
それが出来ないのなら、本気で弟を連れて遠くに逃げるべきだったと。

でも当時の彼はまだ幼かったから。
上手に立ち回れないまま、弟を守りたい思いだけが空回りし、村の人々に疎まれる存在になってしまったのだ。
だから村の人々は彼女の家に依頼した。
弟の記憶から、彼を消して欲しい…と。

依頼されたのは忍びを廃業した不知火家。
今は娘である彼女の能力を利用し、生計を立てていた。
それでも、彼女の前に現れる人々は、辛い記憶に耐えられなくて、彼女が記憶を消すと笑顔になって帰っていった。
だから思っていたのだ、幼い彼女は、それがいい事なのだと。

けれど彼ら兄弟と出会った事で、彼女の考えは変わった。
ただ弟を守ろうとしているのになぜ?…と言う思いが溢れたから。
そうしてその思いを父に告げた所、首を絞められ酷く怒られてしまう。
そんな彼女を助けたのは、彼だった。
小さい子になんて事しゃがんだ!と、怒ってくれたのだ。

けれど父親の命令に逆らえず、結局彼女はそんな優しい彼から弟を奪った。

記憶を消すときは、相手に話を聞きながら行なっていた。
みんな辛いと泣きながら話すのに、千里は違っていた。
とても嬉しそうに兄のことを話してくれた。
だから辛かった。
こんなに大切な兄を千里から奪う事が。

弟の記憶を奪った彼女は、父から聞かされた。
邪魔だからと兄を殺すわけにもいかないから、弟の記憶を消して欲しいと言う依頼だったのに。
弟の記憶から兄が消えた途端、兄の命を奪うと村人が言い出した
ことを。
だって、今なら兄を殺した所で、能力者である千里の心を傷つける事にはならないから。

村中の大人が幼い彼の命を狙った。
そんな様子に耐えられず、全ては自分が記憶を消した事が招いたのだと思った彼女は、馬を引いて彼の元へ。
この馬で逃げて」そう彼に声をかけると「お前が千里かれ記憶をうばったのか?なんでだよ!返せよ、俺の大切な弟を!」と悲しみをぶつけられ、また更なる後悔を重ねた。

そうして彼女はずっとその罪の意識を抱えて生きてきた。
そして彼もまた罪の意識を抱えて生きていた。
弟を置き去りにしてしまった事も、能力を全て引き受けてやれなかった事も、全て自分が悪いのだと。
互いに違う場所で、罪悪感と共に生きてきた二人は、世界の招集により能力者が集められた船で再び出会う事に。

彼が弟の力の一部を有している事を知らなかった彼女は、彼が自分を殺しに来たのだ…と思った。
そしてそれは当然の事だとも思っていた。
それ程に罪の意識を感じていたのだ、弟の記憶を消した事に対して。

一方彼はと言えば、アイオンの分身による度重なる説得にも応じず、目的地に着く前に弟から力の全てを受け取ろうと思っていた。
一刻も早く千里を自由にしてやりたい…と言う思いから。
そこで意図せず再び彼女の姿を目にした彼は、憎しみをぶつけた。
全部お前のせいだと。
そうして彼女に酷い言葉ばかりをぶつける。

なのに、内部犯を監視するためのペアを組む話になった時に、彼女は彼を選んだ。
理由は簡単だった。
彼が能力者じゃない事を知っていたから。

初めはうまくいかなかった二人だったが、駆に手錠で繋がれたり、一月の夢に二人で迷い込んだりする中に、次第に関係が変わっていった。
一番大きかったのは、彼が過去の出来事から、彼女を冷たくて酷い女だと決めつけていた感情が、本当の彼女を知って変わった事が大きかったかもしれない。

そうして二人がいい関係を築き始めた頃、深琴がいなくなった。
近くの街に降り、みんなで手分けして探したが、彼女の消息は掴めないまま。
そうして数日が過ぎた頃、突然屋上に深琴が現れたのだ。
夏彦と言う男を伴い。
深琴は、「みんな聞いて。このまま世界の言う事に従って目的地に着いたら、大変なことになるの!だからお願い、私と来て」と訴える。
どう大変な事になるのか?と、説明を待っていた所に、今度は駆の父、史狼が現れた事で、深琴は再び夏彦と消え、ロンまでも二人に着いて行ってしまった。

深琴達と入れ替わりで入ってきた史狼は、世界の使者で、深琴がさらわれた事で世界の元に行った正宗の代わりにやってきたと言う。
この船は危険だから、自分たちと来て欲しいと。
死んだと思っていた父との突然の再会に驚いた駆は倒れてしまい、史狼は駆だけを自分たちの船に連れ帰り、また改めて来るから、どうするか決めて欲しいと言う。

そうして深琴とロン、そして駆を除いたメンバーはどうするか話し合う事に。
こはるは駆が心配だからと、史狼といく事を決め、朔也も深琴を助けられると言う史狼の言葉に従う事に。
更にはこはるが行くなら…と千里も史狼に着いて行く事に。
残る男子メンバーは全員正宗を待つ事にしたと彼から聞いた彼女は、彼とともに船に残る事になった。

史狼が迎えに来る前の晩、彼女は彼に頼まれ、ともに千里の元に。
そこで千里に兄だと伝え、彼は千里から力の全てを奪った。
力を奪われた千里は眠ってしまい、やっと二人は兄弟に戻れたというのに、彼は彼女に弟との今のやり取りの記憶を消して欲しいと頼んだのだ。
頼まれた彼女は悩んだ。
以前二人を兄弟でなくしてしまった自分の罪を悔いていたから。
そんな二人が、再び彼女の目の前で兄弟に戻った事が嬉しかったから。
だから嘘をついた。
本当は記憶を消してなどいないのに、消した…と。

そうしてこはる達が史狼の元に行ってしまってすぐに、正宗は戻り、史狼は世界の使者ではなく世界の敵だと告げられ、彼らは世界の元へと向かう事に。
そんな中、弟の力を奪った彼はといえば、体調を崩していた。
元々アイオンに無理だと言われていたのだ。
なのにそれでも早く弟を楽にしてやりたかった。

そうして彼らは自分たちの旅の目的がリセットである事を知らされた。
リセットをすれば、力はアイオンに返せると聞き、彼が能力を手放せれば楽になると考えた彼女は、リセットを望んだ。
けれどそれは叶わない。
全員揃った状態じゃないから。

それでも能力だけを返す事ができると言われたが、史狼が襲って来た時に、戦闘系の能力者が居ないと困る…という事で、そうなったら彼が水の力で戦うと皆に約束してしまった。
だから彼女は怖くなった。
力を得ただけであんなに苦しそうなのに、その力を戦いに使うなんて無茶だ…と思ったから。
そんな事をしたら、彼の命が危ないのではないか?と思ったから。

所が史狼が襲ってくる事はなかった。
アイオンが老朽化により活動を停止してまもなく、同じく老朽化により史狼も停止してしまったんだとか。
二人は正宗達と話し合い、アイオンの停止前に力をアイオンに返していた。
そして正宗、平士、一月はみんなと再び会うために、その力を使う…と能力を保有したままに。

そうして彼らは船に戻って生活を始めた。
平士達はほかのメンバーと連絡を取る為、色々と頑張ってくれていた。
そうしてそれが功を奏したのか、こはると千里が船に戻ってきたのだ。
まだぎこちなくはあるものの、彼女が千里の記憶を消さなかったお陰で、二人は兄弟として対面する事が出来た。

無くした時間は戻らない。
でも、これからいくらでも時間はあるから。
離れていても記憶がなくても、すぐに彼を兄だと信じる事が出来た千里だから、きっと二人の兄弟としての溝なんて、すぐに埋まるに違いない。
それも全部彼女が居てくれたから。

そうして嫌っていた力を手放した彼女は、不器用だけれど優しい彼の側で、幸せに暮らして行くことだろう。

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過ちも苦しみも全部、今この時のためにある、そんな気がしてならねぇよ。
俺はお前に出会えてよかった。
お前を好きになってよかった。
お前を幸せにしてやれるのが、俺で良かった。

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