剣が君 百夜綴り【九十九丸】彼岸花の書:それは生きている証

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剣が君 百夜綴り 通常版 - PS Vita

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シナリオ紹介

CVは小野友樹さん。
料理茶屋で働く九十九丸のお話。

雪の冬、大忙しな料理茶屋での出来事。

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感想

一番理想的なお話なんじゃないかと。
前作の九十九丸のエンドは全てみたわけじゃなく、しかも見たものも記憶が怪しい。
なので、こんな状況の彼も居たのかは定かではありません。

それでもマレビトとの事で、こんな展開はやっぱり嬉しいなって思いました。

甘えてる彼と甘やかしている彼女。
そんな二人の様子が微笑ましいお話でした。

小野ゆーさん、素敵な九十九丸をありがとうございました。

ネタバレ

江戸が雪に見舞われた寒い冬。
料理茶屋は大忙し。

今では彼が頑張ってくれているので、時折二人に店を任せ留守にする彼女の父は、泊まりがけで墓参りへと出かける事に。
忙しい時にすまないね…と二人に店を任せて。

任された彼は、張り切って頑張ろうとするも、なんとなく体がおかしい。
なんだかぼんやりするし、何をしても力が出ない、頭がうまく回らない。
暑いし寒いし、これはどうした事だろう?

15で禁術により蘇った彼は、マレビトの力で生きて居た。
それが原因でそれ以前の記憶はないが、記憶にある限り病気をした事など一度もなかった。
でもそれは彼が健康なのではなく、マレビトの力によるものだった。
そんな病気知らずの生活が長かったからだろうか?
本人は全くそれと気づかないまま、風邪をひいていたのだ。

彼の病気に気づいた彼女により、無理やり休まされる事になった彼。
彼女の父に店を頼まれてもいるし、何より忙しい。
彼女一人に大変な思いをさせるのは心苦しかった。

それでも慣れない病は彼に自由に動くことを許してはくれなかった。

仕方なく彼女に言われるがまま休む事に。
横になり、色々な事を考えた。
今まで病気知らずだった理由、マレビトの事。
そんな自分が今はこうして普通に風邪をひいているのだ。

迷惑をかけておきながら不謹慎だとは思いつつ、そんな当たり前の経験を嬉しくも思っていた。

あぁ、これが生きていると言う事なのか?

病気になる事、体が辛いと感じる事。
それらは紛れもなく彼が生きている証だった。

それでも初めての風邪の症状になんとなく心細い彼であったが、優しく看病する彼女は、そんな彼を甘やかしてくれる。
そんな事が堪らなく幸せだった。

たまには病気もいいものだ。

そんな事を思う反面、思ってもいた。
いつも元気に暮らしたいと。
彼女に心配を掛けたくはないし、何より長生きしたいと思ったから。
しわくちゃの爺さんと婆さんになっても、彼女と二人寄り添って生きていきたいから。

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