剣が君 百夜綴り【鈴懸】金盞花の書:鈴懸の過去・前編

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剣が君 百夜綴り 通常版 - PS Vita

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シナリオ紹介

CVは逢坂良太さん。
天下五剣、数珠丸を授かる人。

このシナリオでは、数珠丸を手にし幕府に仕官。
時折彼女に会いに料理茶屋に顔を出す。
そこで彼女に幼い頃の話をせがまれて…と言うシナリオ。

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感想

一通り本編で聞いていたので、目新しい情報は無かったものの、詳しく知る事が出来ました。
妖怪に受け入れられずイタズラされたりしたのも、話に聞いていただけでしたので、実際に見られて良かったです。

そして木霊の声が聞こえるのは、彼が心が綺麗だからだと思ってましたが、覚醒したかのように聞こえるようになってたんですね。
マレビトの力、「神降ろし」の印が顔に現れて…と。
そういうのも本編で説明あったのか無かったのか、そこは記憶が曖昧ですが(笑)
少なくとも今の私は知らないと言う状態でしたので、面白かったです。

そして友達のように見えていたマダラとハチモク。
あの二人もカルラと共に、鈴懸を育ててくれていたんだと知る事が出来たのも、嬉しかったです。

逢坂さん、ステキな鈴懸をありがとうございました。

ネタバレ

幼くして高尾山に捨てられた赤子。
それが彼だった。

その頃、彼の生まれた地域では、子供が増えすぎて食べ物が足りなくなってしまい、口減らしに赤子が捨てられた。
彼もその赤子の一人。
けれど妖怪や天狗が棲まうと言われる高尾の山まで、赤子を捨てにくる人間などいなかった。
だからカルラは彼を見たとき、ひどく驚いたと言う。

そうして人間の肝は薬に使えるからと言う理由で、殺すために彼を連れ帰ったのだ。
所が、社に戻ってすぐに、妖怪がカルラを呼びに来た。
送り犬が怪我をしたから助けて欲しいと。

そうしてカルラは他の妖怪に彼が食べられてしまうと、薬の材料に出来なくなると言う理由で、臭い消しの香を焚き、出かけていった。
彼が他の妖怪に見つからないように。

カルラが戻った時には、既に夜になっていて、送り犬の手当てで疲れたカルラは、肝を取り出すのは明日の朝にしよう…と休んでしまったのだ。

すると、その夜夢に異天つ霊剣布都御霊が現れ、「その赤子を殺してはならぬ。その子は将来天下五剣の数珠丸を手にし、この日の本を救う使命を担った子だ」と言われたのだ。
にわかには信じがたいが、わざわざ夢に現れてお告げをしたのだから…と、異天つ霊剣布都御霊の言葉を信じ、彼を育てる事に。

初めは名前もなく、洞窟に隠されて育てられたが、名前がないのも不便だ…と、鈴懸と名付けてくれたのもカルラだった。
けれどある日、一人が寂しくてカルラを探しに外に出たところをマダラとハチモクに見つかり、二人が他の妖怪に知らせた事から、高尾山のすべての妖怪にその存在を知られる事に。
カルラが現れ、異天つ霊剣布都御霊のお告げの事、自分が育てていることを皆に告げたが、みな山の主であるカルラに逆らいはしないものの、彼を受け入れてはくれなかった。

その後、洞窟に隠れる必要のなくなった彼は、外で遊ぶようになったものの、妖怪達からの嫌がらせが続いた。
しかし幸いと言うか、彼は妖怪達は遊んでくれているのだと思っていたため、泣くことも怖がることもなかったのだ。

そんなある日、カルラの元に怪我の治療に来る妖怪達を見ていた彼は、カルラみたいになる!…と言い出し、カルラに医術を教わるように。
そうしてまだ友達になっていたなかったハチモクが転んで怪我をしたときに、カルラに教わった知識を活かし、ハチモクの手当てをした事で、二人とは友達に。
それでもまだ、高尾山の他の妖怪達は彼を受け入れてくれはしなかった。

所が、そんな妖怪達の態度が一変する事件が。
それが雷による山火事だった。
カルラは仕事で留守で、マダラとハチモクも食料を探しに森の奥へ。
一人残された彼は、マダラとハチモクを探しに森の奥へと入った。
そこに雷が落ち、山火事が起きたのだ。

このままじゃ、虫も鳥も動物達もみんな死んじゃう!
慌てた彼は必死にみんなに危険を知らせて回った。
そのお陰で殆どが逃げられたものの、肝心の彼が気づいたら火に囲まれていたのだ。

その瞬間彼の中に何かの力が漲った。
次の瞬間、彼の耳には木霊の声が聞こえるようになったのだ。
すずかけ、にげて。
かるらをよんで
…と彼を救おうとする木霊の声が。

その後飛んで来たカルラに助けられ、3日間眠り続けた彼。
目覚めた彼が木霊と話をしているのを見て驚くカルラ、マダラ、ハチモク。
そうしてカルラは助けたあの日、彼の顔にマレビトの神降ろしの印が出ていたことを二人に話した。
異天つ霊剣布都御霊のお告げは本当で、鈴懸は日の本を救い、妖怪と人間の架け橋になる子供だから、私たちで育てよう。
力を貸して欲しい
…と。

木霊の声が聞こえるようになったことをキッカケに、妖怪達にも受け入れられたのだった。

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