剣が君 百夜綴り【螢】山吹の書:門の守護者

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剣が君 百夜綴り 通常版 - PS Vita

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シナリオ紹介

CVはKENNさん。
御前試合で一番刀となり、天下五剣の童子切を手にしている。

彼女とは祝言を控えており、近々新居に何を置くかを決めようと話している所。
通常一番刀はお城に仕官するものの、彼が鬼であるからか今の所なんの話もない。
そこを彼も不安に感じていた。
そんなある日のお話。

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感想

誰かの命が奪われるとかではないので、バッドではないんだと思います。
思いますがスッキリしない感じのお話。

特に幸せという訳でもなく、それでもいつか幸せになれる為に…と頑張っている途中というか。

ただこのシナリオで彼がいかに大事に思っていてくれているのかを知る事が出来ました。

そして一番刀の本当の仕事についてのリアクションも、多分一番普通なのかも?と思いました。
割とみんなアッサリと任務受け入れすぎだったんだ…と、螢さんのリアクションを見て思いました。
だって常夜の門とか妖怪退治とか、城に仕官する為にとみんな一番刀目指しているのに、まさか命をとして守らなければならないような、家族を犠牲にしなければならないような、そんな重いお役目が待っているなんて思わないですよね。

そんなまともなリアクションをしつつも、彼には成し遂げたいものがあるから、だからお役目を断る事も出来ない。
彼女と約束の祝言もどうなるか分からない、以前のように彼女の傍に居てやる事も叶わない。
それでもいつか…とがんばる彼は素敵でした。

KENNさん、ステキな螢さんをありがとうございました。

ネタバレ

どんな時だって、何があったって寄り添ってくれるオマエがいるから、オレは前に進めるんだ。

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鬼族の誇りを取り戻す為に…と望んだ御前試合。
見事一番刀となった彼は、天下五剣が一振り、童子切を手にした。
そしてその場で家光に鬼族の地位向上について進言し、鬼族も帯刀を許される事となった。

通常、一番刀はすぐに城に召し上げられるものだが、彼が鬼だからだろうか?
なかなかお城から声がかからない。

それでも彼は御用聞きの仕事をしながらも、慕ってくれる鬼が訪れる事や、彼女との祝言を楽しみにしていたし、鬼の為に何かが出来る今はそれなりに心地よかった。

これで城に召し上げられでもしたら、オマエに会えなくなっちまうしな。

そんな事を考えてもいたから。

だからずっとこんな穏やかな日々が続くと思っていた。
まだ具体的にいつとは決めて居なかったものの、祝言をあげ一緒に暮らして、鬼も人も住みよい世界を作るために、彼女と共に頑張っていこうと思っていたのだ。

所がそれは突然やってきた。
唐突な城からの呼び出し。
断る事も出来ない雰囲気に、言われるがまま童子切を手に城へと上がった彼。
そこで聞かされたのは、一番刀の真の役目、門の守護者についての話だった。

江戸から最も近い黄泉路、孔魔壇。
そこの守護を任せると言われた彼は、突然現れた縁に案内されて孔魔壇へ。
そしていきなり「童子切を使いこなしてもらわないとな」と言われ、縁と戦う事に。
初めて本気を見せた縁は、彼の想像以上の強さで全く刃が立たなかった。

確かに童子切は手にないじんじゃいない。
けどそんな事言い訳に出来ねぇくらい、コイツは強い。

そう驚いている彼に、縁はここを守るのが一番刀の役目だという。
妻子と引き離された者も命を落としたものも居た。
それでも一番刀の役目が門から溢れ出る妖怪を斬り、門が開きかけたら神降ろしの力でそれを閉じる…というのだ。

一番刀は幕府に仕官出来るし、自分の腕試しも出来る。
俸禄を沢山もらえると、みなの憧れだった。
だから彼はもちろん、多分江戸のみんが知らないのだろう。
本来の役目がそんな危険なものだなんて。

御前試合をし、一番刀を募ってたのは、こんな事をさせる為だったのかよ?

突然の出来事に彼は怒りをあらわにした。
けれどそんな彼の怒りなど待ってくれる事もなく、時は大禍刻となり、辺りに妖怪が満ち溢れて来た。
地獄絵図のような光景の中、「これが一番刀の仕事なのか?」と未だ受け入れがたいものを感じていた彼。
だって、こんな事に彼女を巻き込めない。
祝言の約束もしているのに、それすら果たしてやる事も出来ない。
何よりこんな任務についたら、傍に居てやる事も叶わなくなってしまう。

戸惑いの中妖怪と戦う彼は、体制を崩し妖怪に傷を負わされてしまった。
そうして気づいた時には城に居て、縁に助けられたと知った。

それでも役目が納得出来なかった彼だったが、「鬼族の誇りを取り戻す為に大きな力を貰った、これがその代償だ」と言われてしまえば返す言葉もない。
鬼族の為、一番刀になった事を一番喜んでくれた彼女の為にも、自分はもうこの役目を果たす他ないのかも知れないのだから。

そうして詳しい事情を話せないながらも、「少しでも会えれば構わない、覚悟は出来ている」という彼女に後押しされ、彼は今日も孔魔壇へと妖怪退治に行く。
その腰には童子切が。
まだ神降ろしの力は現れない。
それでも彼女が支えてくれるから、彼はどんな道も歩いて行けるのだろう。

お役目の前には料理茶屋に顔を出し、彼女の笑顔に見送られて妖怪退治に赴く。
そんな日々がいつまで続くのか分からない。
それでもいつかきっと………。

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