ハイリゲンシュタットの歌【忘却の使徒】

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ハイリゲンシュタットの歌 - PSVita

キャラクター紹介

CVは谷山紀章さん。
音楽都市シャルで起こっている音の消失事件の犯人と思われている人物。

仲間は皇女とオルゴールで、時計台を本拠地としている。
冷たそうな印象の割に、優しい人。

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感想

ハルトさんにいろんなものを奪われ、やる気が出ない状態での攻略。
なかなか進められずに居ましたが、最終的にやって良かったです。
一番みんなにとってのハッピーな結末になったように思います。

悪役のあの人も、最終的にそう悪い人でも無いように見えたのも良かったです。

彼の正体はなんとなくハルトさんの時に分かっては居たものの、彼が生まれて来た理由とか、その意味とか、それに合わせて彼女が存在している理由なんかも見えて、感動しました。

また彼のルートでは、ソプラノとベートーヴェンとの出会い、ソプラノと彼女との出会いなど、ステキな過去も知ることが出来て良かったです。

オルゴールのレルムの愛情とか、ベートーヴェンの彼への彼女への想いとか、たくさん感動要素のあるステキなシナリオでした。
ベートーヴェンの彼への最後の一言には、号泣しました!

最後に使徒様が歌ってくれるシーンがあるのですが、谷山さんのアカペラが凄く良かったです。
なるほど、このための谷山さんなのね…と、キャスティングに納得(笑)

アルシェさんやヴィッセには敵わないものの、使徒様も大好きになりました。
谷山さん、ステキな使徒様をありがとうございました。

ネタバレ

うるせぇ。
俺はそんなこと一度も望んじゃいねぇ。
誰かに愛されたいなんて。

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気づいた時にはそこに存在して居た彼はひとりぼっち。
誰にも気づいて貰えない。

なんのために存在しているのだろう?

言葉を話せる事に気付くまでも時間がかかったし、話し相手も居ないので、言葉を覚えるのにも時間がかかった。
けれど覚えた言葉で誰かに話しかけたとしても、誰も返事をくれなかった。

彼に誰かが声を掛けるのは、音楽のイベントの時だけ。
シャルの街から、汚いものを排除しようと、理不尽な暴力を振るう警察だけ。

そんな彼はある日揺りかごに乗せられひとりぼっちの赤ん坊を見つけた。
泣くこともなく、ただそこに居た赤ん坊。
誰にも気に止められない様子が、まるで自分を見ているようだった。

だからだろうか?
彼は自ら赤ん坊に声をかけ、その頬をつねり赤ん坊を泣かせたのだ。
ここにいるよ、誰か気づいて…と産声を上げさせるかのように。

そんな赤ん坊の泣き声に、鳥という鳥に姿を変え生き続け、飛び続けたソプラノが気付いた。
だってずっと探して居たから。
屋敷で自害したとされるベートーヴェンが、死に際に怖くなり命からがらシャルを逃げ出し、川に流されてたどり着いた村で、ソプラノと共に生み出した音楽を。

誰よりも音楽を愛し、その愛ゆえに難聴で音楽を奪われた事に絶望し、音楽を恨んだベートーヴェン。
だからその恨みつらみを遺書に残した。
「ハイリゲンシュタットの遺書」として。
そうして自害しようとしたベートーヴェンだったが、怖くなり逃げ出し、たどり着いた小さな村には音楽がなかった。
楽器らしいものの見当たらないそこで、初めて音楽のない生活を送った時、ベートーヴェンは気付いてしまった。
どんなに恨んでも憎んでも、心のそこには消えない音楽への愛情があった事に。

そんな彼の中で生まれた音楽。
それが彼女だった。
音楽への断ち切れない強い愛。

そしてそれを気づかせてくれたハイリゲンシュタットの遺書。
綴られて居たのは、音楽への恨みつらみ。
けれどそこにも根底には愛があった。

その事に気付いたベートーヴェンは、死んでもなお悔み、伝えたいと願って居た。
彼の遺書から生まれた忘却の使徒へ、お詫びと感謝の思いを。

辛いものを君にだけ背負わせてすまない。
でも君のお陰で音楽への変わらない愛を思い出せた。
だから、生まれてきてくれてありがとうと。

そんなベートーヴェンの思いを、彼、忘却の使徒と呼ばれるハイリゲンシュタットに伝えるため、彼女は生まれて来たのかもしれない。

アイゼンに利用され、シャルの音を一度は消してしまった彼だったが、彼女の力でベートーヴェンの本当の思いに触れた時、心に熱いものがこみ上げたのだ。
それが苦しくて、どうすればいいのか戸惑う彼に、彼女は言った。

そんな時は音楽にすればいい…と。

俺は楽器なんて弾けねぇ。

そう答える彼に、彼の声がどんなに素晴らしいかを語った彼女は、歌う事を勧めたのだ。
そうして彼の心からの思いが歌になった時、シャルに音楽が戻って来た。

以前は敵同士として戦って居た彼と楽団の五線譜たちだったが、彼が楽団の所属となって、すっかり打ち解けあうように。

そして音の消失事件で開催されなかったジルベスターは、時期を過ぎてこれから開催する事に。
そこにはシャルの街を救った謎の歌手として楽団の所属になった彼も、歌で出演。
更には独特の音楽センスの彼女までも、オルガンで参加。

これからはこうして、みんなでステキな音色を奏でていくのかも知れない。

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俺は聞きたいんだ。
俺の歌を聴いて、誰かが笑ってくれるなら、喜んでくれるなら、みんなのその幸せの声を。

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