フォルティッシモ【森嶋永遠】

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フォルティッシモ - PSVita

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キャラクター紹介

CVは花江夏樹さん。
fortteのメンバーで、最年少の現役高校生。

身内には大変毒舌だが、仕事のときにはとても愛想が良い。
fortteで一番の努力家。

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感想

すごく惜しかったです。

最初は生意気な感じが、すごく風斗くんに似ていて。
そこに惹かれてしまいました。

が、この作品、途中から風斗くん出てくるんですよね?
そこで本家には敵わないな…なんて思いました。
けれど、後半、すごく興味深い展開に。

そこでの彼の葛藤と成長は大変素晴らしかったです。
だからすごく期待してしまったんですよね。
どんな形で終わりを見せてくれるんだろう…と。

なのに、わかりやすく言えば、道の途中で、でも恋はうまくいってるから恋愛物語としてはオッケーだよね?…というような終わりに思えてしまった所がとても残念。
せっかくあれだけ悩み苦しんで、そして諦めずもがいている様子を見せてくれたのに。
だからこそ、彼なりの答えを、森嶋永遠としての新しい幕開けを期待していたのに。
そこがなかった事が本当に残念だし、もったいないなって思いました。

乙女ゲームって恋がメインですが、彼の人としての成長をもう少し最後まで見せてほしかったな…と思いました。
それがあって、最初の風斗くんの二番煎じ的なキャラの意味も、もっと意味のあるものになったんじゃないかな?なんて思わずには居られません。

…と、シナリオ的には本当に惜しいしもったいないのですが、永遠くん自体はとても素敵でした。
素敵だったから、もう少し丁寧に後半も描いてあげてよ…と。

わがままなようで、でも本当は優しい男の子。
毒舌で人の事いろいろ言うけど、いつも見えない所で誰よりも努力している人。
アイドルとしての目標がとても高くストイックな人。
頑張ってる姿は素敵だけれど、追い詰める程に努力してしまう姿が心配で目が離せない。
そんな永遠くんは大変魅力的でした。
だから、今回のシナリオの中では見る事ができなかったけれど、一番輝く永遠くんに、会いたかったです。
きっと今頃、私の知らない所で輝いているのだろう…と期待しています(笑)

花江さん、ステキな永遠くんをありがとうございました。

ネタバレ

このままじゃダメなんだよ。
ボクはボクが一番輝ける場所を見つけたいんだ。

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最年少メンバーの彼は、身内には毒舌であるものの、礼儀正しくどんな仕事も器用にこなす。
メンバーの一人、拓眞が入院した時だって、拓眞が番組に求められている立ち位置を理解した上で、代役という任をこなそうと頑張っていた。
そして立派に勤め上げた。

けれど、いつだって彼の目標は高かった。
だからいつも頑張っていたのだけれど、ある時、気づいてしまった。
どんなに頑張っても、自分の目指す場所に手がとどかないということに。

決定的にそう感じたのは、瑛一郎が仕事ができなくなってしまった時。
fortteの穴はfortteで埋めたい…と拓眞が入院した時に言っていた瑛一郎の言葉を忘れなかったマネージャーは、瑛一郎の意思をつなぐ為、ロスに留学中の風斗を連れ戻した。
そうして瑛一郎の代役として舞台を勤め上げた風斗。
更には、当初はその代役だけとの約束だったものの、気づいたらfortteのメンバーとして、再びアイドル活動をすることになってしまった風斗。
そんな風斗と彼は自分を比べてしまったのだ。

もともと、風斗の演技力は認めていた。
けれど、戻ってきた風斗とドラマで共演した事で、自分たちの実力の差を思い知らされた。
更には、戻ったばかりで舞台の稽古もあって、なのに音楽番組への出演が決まったfortteの中で、風斗は新曲の歌もダンスも完璧に覚えて、彼よりも器用にこなし、彼がミスして歌えなかった彼のソロパートをフォローまでしてくれたのだ。

それが彼には何よりショックだった。

ボクはずっとアイドルだけを真剣にやってきた。
なのに、役者として本物になる為の腰掛けみたいにアイドルやってた人に、しかも帰国したばかりのあの人に、歌もダンスも敵わないばかりか、ミスのフォローまでされちゃうなんて。

努力は人一倍してきた。
そしてそれと報われるものだと信じて来た。
けれど壁にぶつかってしまった。

そんな彼に、マネージャーである彼女は、「違う道を考えてみるのも手もしれない」と新しい道を示した。
それはアイドルとしてfortteのメンバーとしての新しい道という意味だったのかもしれない。
けれど、彼は考えてしまった。
このままfortteにいる事が正しい事なんだろうか?と。

いつも一番彼の近くでマネージャーとして彼を支える中、彼に惹かれてしまった彼女と同様、彼もまた彼女に惹かれていた。
だからどんどんfortteをいい方向へと導いてくれる彼女に、一番輝いている森嶋永遠を見せたかった。

そうして彼が出した結論は、fortteを辞める事だった。
社長や月城と話し合った結果、辞めるのではなく、卒業するという形をとることになった彼。
だから彼はメンバーにも内緒でとんでもないサプライズを考えていた。
fortteの名前は、メンバー6人の頭文字からつけたもの。
だから誰一人として欠けてはならない
…と、いつもそう思っているリーダーの瑛一郎。
そんな瑛一郎の思いにも応えるべく、彼は自分の卒業ライブで、飛沫のリーダーである江川虎之輔にfortteのtとして兼任してもらうことにしたのだ。

ボクの場所を守るような人じゃダメなんだ。
ボクの場所を奪うくらいの人じゃないと。

そう言って虎之輔を選んだ彼。
またfortteに戻って来るときの目標を高く設定したいから、という彼らしい理由から。

そうしてfortteを卒業した彼はといえば、まずは今まで考えても見なかった世界で、実力で頑張りたいと、普通に大学を受験する事を決意。
以前赤点回避の為に、マネージャーである彼女に勉強を教えてもらった時のように、彼女の時間のある時に、勉強を見てもらいながら。
ただ、あの赤点回避の時と違い、今では恋人としてそばにいてくれる彼女だった。

その後、無事に大学も合格し、今は普通の大学生として生活している彼。
まだ彼らしい輝ける何かを見つける所まではたどり着いてしないようだけれど、いつだって志の高い彼だからきっと大丈夫。
きっともうすぐ、彼にしかない何かを見つけて、再びfortteのtとして、あの舞台に戻る日は近いだろう。

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