ヴァルプルガの詩【大神虎丸】

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キャラクター紹介

CVは小野友樹さん演じる。
大神一族の次期長候補。
年老いた先代の名代を双子の弟のリュウと共に務めている。


話の流れはリュウと同じで、主人公と同じ学校に通う中で絆を深める。

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感想

トラくんかリュウくんか?
どっちかを長に選ぶという大役を主人公が担う事になり、トラくんを選ぶルートがこちら。
儀式なんかも同じように行われるのですが、リュウくんと同じ着物で離れに現れた時に、「双子だから似てる」と改めて思いました(笑)


流れは同じ感じでも、対照的な性格と対照的な能力なので、その違いのおかげで、随分違うように感じられる作りになっていて、とても良かったです。


絶対に俺が守ってやる!って言う感じがカッコ良かったですし、亭主関白風なのに、最終的に主人公に弱い所とかも可愛かったです(笑)
リュウくんの時より、役に立ててる感じがあるシナリオなのも、凄く良かったなって思います。


そしてリュウくんの時よりも、トラくんの方がなんかセクシーな感じで良かったです、色々と(笑)
ENDも甘かったし、とてもカッコ良かったです。


リュウくんに会ってなかったら、絶対一番好きだよ…って思えるくらい素敵でした。
小野ゆーさん、素敵なトラくんをありがとうございました。


ネタバレ(あらすじ)

禍に冒され、次第に弱って死んでいった母さんの姿。
あの姿が今もこの目に焼き付いてる。
だから怖いんだ。
好きになればなるほど、あいつを母さんと同じように、死なせてしまう気がするから。

幼い日の出会い

それはまだトラもリュウも幼くて禍を払う力も持たなかった頃、二人は狼の姿でこっそりと里に降りて一人の少女と出会った。
そうして彼女を立ち入り禁止のあの洋館に誘った。
彼はすぐに彼女と親しくなった。


かあさんはお仕事で忙しくて。
お兄ちゃんが病院の日はおばあちゃんも居なくて。
一人でイヤだったけど、今は寂しくないよ、わんわんが居てくれるから。
わんわんは大事なお友達だよ。



そう言った彼女。


だから彼は彼女を大事な友だちだと思っていた。
あの頃からずっとそれは変わることなく、今も。


そうして洋館に誘った事で、彼女はあの化物に狙われる事になり、彼女の祖母はさきのえやみに冒されてしまったのだ。


だから彼は責任を感じていた。
彼女の事が気になっていた。


大事な友達

登校時公園でいつも二匹の犬(狼姿の大神兄弟)が居たのも、彼女を心配し、いつも様子を見てくれていたから。


そんな彼女があの幼い日の事がキッカケで、化物に狙われ、隠世の実を与えられ、心臓に血脈を埋め込まれた事で、人ならざるものとなってしまった。
そうして彼女に選ばれた事で、彼は長となり彼女を妻とした。


次期長候補という事で、彼に言い寄る女は沢山居た事から、彼は女性が苦手になったのだが、彼女だけは違っていた。
それは幼いあの日に大事な友だちだと思ったから…と彼はそんな風に思っていたが、多分理由はそんな事じゃなかった。
きっと彼女に恋をしていたのだ。
ただ本人がそうと気づいて居なかっただけ。


だから事あるごとに「おまえは大事に友達だから」と口にする。
そう思い込んでいたから。


そのくせ、彼女が同じように「友達だから」というと、何故かイライラしてしまう。
なんだよ、友達って…と。


更には彼女が他の男、牙や弟のリュウと話しているのも、なんだか見ていて腹立たしい。


それもきっと彼女が大事な友だちだからなんだ。
そんな風に思い込もうとしていた彼。


けれど、彼は勿論、彼女もまた、共に過ごす時間の中で、相手を友達以上に思っていた。
たったひとりの特別な人。


その事にリュウの助けにより気づく事が出来た二人。


里の娘は嫁に取らない

けれど、彼は心に決めていた事があった。
里の娘は嫁にとらない…と。


なぜなら彼の母は里の娘だったから。
普通の人間は禍に弱く、長の嫁という立場は、普通の人間よりずっと禍に触れやすい。
そのせいで早くに亡くなった母。
だから大切に思えば思う程、そんな危険から彼女を遠ざけたいとも思ってしまう。


けれど、彼女は謎の青年の血脈や隠世の実のおおかげで、今では人ならざるものとなっしまった。
そしてその事を「トラと同じになれたみたいで嬉しい」と言ってくれていた。


だから本当は期待していた。
あの化物を倒した後も、彼女がその力を身に宿したままだったら、禍に触れても危険は少ないし、妻として傍に居て貰えるんじゃないかと。


けれど、期待通りにはならなかった。
戦いが終わった後、彼女の手の甲から、あの化物につけられたあざが消えていたのだ。


消された記憶、残った想い

だから彼は彼女が大切だ、大好きだ…という事を告げた上で、牛尾に頼んで幼いあの日のように記憶を消してもらった。


そうして嫁としての暮らしを終えた彼女は、迎えに来てくれた兄と共に家に戻り、まだ避難勧告が出ているので、母のもとで兄と三人で生活をはじめた。


その後学校が再開される時期に合わせ、再び街に戻った彼女。
トラとの事は友達して記憶に残り、あんなに大切で大好きで守りたかった想いは、牛尾に消された記憶と共に封印されてしまっていた。
それでも学校で彼らに会える事を楽しみにしていた彼女。


けれど再開された学校に二人が登校する事はなく、学校の誰もが、一緒に何度も禍の事で話し合った兄までもが、大神兄弟の事を忘れていた。
まるで最初からそんな人は存在していないかのように。


あぁ、もう戻るつもりはないんだ。


そう気づいた彼女は悲しくなってしまった。
そうして悲しい思いを抱えている日々の中、彼女は気づいてしまった。
自分は彼を友達として見ていたんじゃないという事に。
好きになっていたんだ…という事に。


ただ一緒にいたいから

みんなの記憶から自分たちを消した事は、彼らが戻らないという意志だから忘れようと思う彼女。


だけど忘れられるハズもなく、他の男子生徒から告白されても断り続ける彼女のもとに、巳斗が現れた。


巳斗に案内されて行った公園にはリュウが居て、彼が力を貸してくれたおかげで、再びトラに会う事が出来きた。
そこで互いの気持ちを再確認。
化物を倒すという目的なんてなくても、一緒に居たいと気持ちを重ねた。


その後、彼女の高校卒業を待った二年後、二人は本当の夫婦に。
使命のためではなく、互いに互いが必要だから、共に歩む事を決めたのだ。


長という立場は大変かもしれない。
その妻の苦労も大変なものだろう。
けれど一度手放してその辛さを思い知った二人だから、きっとその手を離す事なく、共に歩んでいく事だろう。


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