Collar×Malice【榎本峰雄】

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Collar X Malice - PS Vita

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キャラクター紹介

CVは斉藤壮馬さん。
元新宿署・第二機動捜査隊のメンバー。


とある事件がキッカケで、人を信じられなくなった彼は、警察を辞め柳の元へ。

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感想

最初はちょっと辛辣かな?って思った時もあったのですが、途中から…いや、割と早い段階から、この人女性に慣れてないんだなと分かり、以来可愛く思えるように。


まっすぐな性格なので、安心して好きでいられるのもすごく良かったです。


正義感が強く、警察官の職にホコリを持っていた彼だったからこそ、先輩の事件は辛かったんじゃないかと思います。
そしてその先輩が例の事件に巻き込まれた事も。


正義ってなんだろ?と無気力になっていた彼が、次第に操作に身を入れる中、知らない方が幸せな事も沢山出て来て。
でもそれを乗り越えた彼は、とても素敵でした。


中二病な感じが絶対ナイ!…と思っていたのに、まっすぐで強い愛情を惜しみなく注いてくれる所や、弟との付き合い方もすごく素敵で。
最終的に大好きになってしまいました。


壮馬さんの声も演技もすごく素敵でした。
壮馬さんが峰雄さんで良かったです。
素敵な峰雄さんをありがとうございました。


ネタバレ

ここでお前を助けた時の柳先輩、無茶苦茶かっこ良かったよな?
でも俺、悔しいんだよ。
だってさ、お前の王子様は、俺だから。



そんな恥ずかしいセリフを言う彼と訪れた教会。
そこは彼女にとってはあまりいい思い出のない場所。
だって、ここで彼女はあの首輪をつけられていたのだから。


-----


機動捜査隊に所属していた彼は、刑事ドラマに憧れて警察官になった。
正義感の強い彼は、藤井という先輩を慕っていた。


彼の言う事はかっこよくて、藤井の言葉に見える「正義」に憧れていた。


彼は藤井をとても慕っていたし、藤井もまたそんな彼を可愛がっていた。
けれど、少しずつ歯車は狂ってしまったのかもしれない。


年若い彼は、その有能さを認められ、機動捜査隊に。
そんな彼の出世を表向きは喜んで居た藤井。
けれど、後輩に先を越された事で、藤井の中に歪みが生まれてしまったのかもしれない。


そうして出世を望む藤井は、犯しては行けない罪を犯してしまった。


それが二年前の誤認逮捕。


事件が起こったのは駅のホーム。
昼間のそこは人も少なかった。
そんな静かな場所に現れた酒に酔った中年男性。
その男が、ホームにたまたま居合わせた一色に絡んで来た。


掴みかかられて困ってい一色を見かけた緒方。
元から正義感の強い緒方は、一色を助けようと割って入った。


今度は緒方に絡んだその男は、自分なんて死ねばいいんだ…と言い出し、ホームに飛び降りようとする。


二人は必死に男を止めようとするも、男の力に負けて、彼はホームへと落下。
直後ホームに入って来た電車に轢かれ死亡。


その直後の出来事だった。
たまたま非番でその場に居合わせた藤井は、二人の元に駆け寄ると、ただ絡まれ、いわば巻き込まれた二人に向い、「殺人の現行犯で逮捕する」と言ったのだ。


周りに居た人々も、事件の一部始終を見ていた訳ではない。
警察が現れて響いた「殺人」の一言。
それが刷り込まれたように、助けようとしていた二人を「突き落とそうとしていた二人」と認識したものが多かった。


そんな証言と、藤井の普段の真面目な勤務態度から、取り調べに当たった刑事たちも、誰もが疑わなかった。
これは殺人であると決めつけていた。


ところが、その後、死亡した男が、あの事件の直前に、自殺をほのめかすブログを投稿し、それを見ていたものが居た事から、既に削除されたそれを復元し、彼が死にたがっていた事が判明。


二人の言い分である「助けようとしていた」が正しかった事が分かった。


そう、アレは誤認逮捕。


緒方はその逮捕により、殺人犯の汚名を着せられ、家族と仕事を失った。


一方一色も、所属バンドのメジャーデビュー直前だったため、開きかけた夢へ扉が固く閉ざされてしまった。
それから二年の月日が流れ、4月に最初のX-Day事件が起こった。
それが警察官拉致事件。


拉致されたのは4人の警察官で、すべて誤認逮捕を汚職など、何らかの罪を犯した者ばかりだった。


その中の一人が彼の慕う藤井。
あの誤認逮捕事件の警察官だった。


そうして迎えた5月。
ついに事件は起こった。


4人の捜索に警察は全力を注いだものの、場所の特定に至らないまま、動画が流された。


それは、拉致された4人の警察官がきぐるみの頭だけを被せられ椅子に拘束。
そのまま銃殺されるというショッキングなもの。


その後、殺害現場を発見したのは機動捜査隊に所属する彼だった。
一番最初見つけてしまったのだ。
大好きだった先輩の無残な姿。


どうして先輩がこんな事に?


ずっと彼にとっての「正義」だった藤井。
だからそれをアドニスに悪だと言われ、断罪された事は耐え難いものだった。


何かの間違いだ!
間違いだって俺が証明してみせる!



藤井を慕う彼は、そう意気込んだ。


ところが、調べれば調べる程、誤認逮捕は藤井が意図的に行ったものと、決定付けられてしまう。


そうして彼は怖くなってしまった。
もう「正義」が分からないから。


俺の信じていた正義ってなんだったんだろ?


そんな思いが彼を満たしたから。


そうして逃げるように警察を退職。
表向きは独自に事件を追う…と言っていた彼だったが、本当は違う。
ただ逃げ出しただけだった。


その後、柳の事務所に拾われたものの、怖くて捜査が出来ないまま無為に時が流れて行った。


彼の時間はきっと、藤井が殺害されたときに、止まってしまったのかもしれない。


そんな彼の時間を動かしたのが彼女。
首輪を外すため、X-Day事件に怯える人々のためにと、彼女は事件の発端にもなった4月、5月の事件を追う事を希望し、彼と組む事に。


捜査が怖い彼は、必死に彼女を拒んだものの、まるで昔の自分のように、猪突猛進で自分に向かって来る彼女の必死な思いに、ついに彼女を受け入れた。


そうして二人で過ごす時間が増えるにつれて、彼女の頑張りに触れるたびに、彼の中で少しずつ何かが動き出した。


その後、彼女の弟が一色と共に出演したライブで起こった発砲事件。
首謀者はハナと名乗る小林という名の女性。


小林は一色のファンで、彼がデビュー出来なくなったのは、警察のせい。
警察なんてみんな死んでしまえばいい



そんな思いからアドニスの執行者として、5月の殺害を行っていた。


更には一色に接触した彼女と彼が、警察関係者だと知り、今回の強行に及んだ。


幸い、彼女とその友人二人、更には元機動捜査隊の彼が居た事から、小林は彼と彼女の連携プレイにより確保。


しかし、その現場で、彼女の弟の香月とその友人の一色を守ろうと、彼女の同期で友人でもある冴木が銃弾を受け意識不明の重体に。


更には確保された小林もまた、X-Day事件事件から今日の記憶が消え、自分の罪が分からない状態に。


それでも実行犯を逮捕するという形で、一応決着がついた。


その後、彼は彼女と共に、もう一人の誤認逮捕の被害者で、7月のX-Day事件の犯人として現在裁判中の緒方に接触。


その後、無罪で釈放された彼は、武器を手にした人々は、誰の力を借りずとも、自分が「悪」と判断したものをその手で断罪出来ると人々を煽った。


緒方を調べ、彼が本当に正義感あふれる人物だった事を知った彼は、彼の心を救おうと奮闘。


途中罠に嵌められて、自分が彼を殴る姿を動画で中継され、経歴をネットにさらされて、彼が誤認逮捕のときに受けた苦しみを味わうハメに。


けれど、それは彼にとっては悪い事ではなく、より緒方の苦しみを理解する事が出来たと解釈し、緒方を助けようと罠を仕掛けた。


彼の策が功を奏して、無事に緒方に昔の緒方自身を思い出して貰う事に成功。


逮捕されるくらいなら、いっそ死んだ方がと思っていたのに、どこか清々しい…と、満足そうに連行された緒方の様子から、彼によって、心を救われたように見えた。
それと同時に、笹塚が警察と連携し、彼女が自らの危険を顧みず首輪の分析に協力した事により、X-Dayに断罪されるとされる全国いる首輪をつけられた人々の特定に成功。
また、首輪の解毒や解除方法も入手する事に成功した。


緒方を救い、無事に彼女の首からもあの枷が外れた。
新宿の封鎖も解除され、市民に配られた銃も回収。
平和な日々を取り戻す事が出来た。


彼はといえば、古巣である機動捜査隊へ復帰。
これからは自分の「正義」のため、もう一度警察官として頑張るんだとか。


そうして彼女と出会ったあの教会へ。
今はまだ復帰してまもないけれど、仕事が順調に進んだら、彼女の田舎に挨拶に行く予定なんだとか。


クリスマスに四葉のクローバーモチーフのヘアピンを彼女に贈ったときの約束を守るために。


その場所を選んだのには理由があった。
彼女にとってこの場所は嫌な思い出かも知れないけれど、彼にとっては彼女と出会った場所。
だからその思い出を幸せなもので上書きしてやりたいと思ったから。


まだ少し時間は必要かも知れない。
でもきっと、いつかこの教会が二人にとって、大切な思い出の場所となる事だろう。


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俺さ、お前には幸せで居てほしいから。
いや、俺がお前を幸せにする。



クリスマスのあの日交わした約束。
誓うように教会で交わした口づけ。


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