キャラクター紹介
CVは石田彰さん。
紅葉山の桜の木の前で出会った謎の多い少年。
どこに住んでいて、どこの学校に通っているのか?
何もわからない彼だが、「君が会いたい時には、僕は現れるよ」というその言葉の通り、彼女が困っていると突如現れる。
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感想
そんな謎だらけの彼は、桜の謎を知っている人物なので、他の攻略キャラを全員攻略しないと開かないルートになっていまして、予想通り切なかったです。
時折見せられたあの人のあの表情や、あのキャラが後半に泣きながら呟いた言葉は、そう繋がっていたのか!…と納得。
でも、本当に切なくて。
シナリオの展開だけでも充分過ぎる程切ないのに、その切なさを2倍にも3倍にも増してしまう、石田さんの演技に号泣させられました。
周回プレイした事に、こんなにも意味を持たせてくれたシナリオって初めてかな?という、周回プレイにさえ、その理由を与えてくれたようなシナリオ展開に感心しつつ、切なさに号泣しました。
以前、あやかしごはんをプレイした方が、「おかわり早くプレイしたい」と呟かれていたましたが、それも納得ですね。
私も早くおかわりでみんなにもう一度会いたいと思いました。
ENDの石田さんの演技、本当に素晴らしくて、涙が止まりませんでした。
報われるか、報われないかで言ったら後者なので、後味がいいかと言われると、なんとも複雑ですが、そういう運命なんだな…と納得せざるを得ないところも。
おかわりでどうなるのかな?と気になります。
おまけシナリオも後で楽しみたいと思います!
石田さん、切なすぎる浅葱くんをありがとうございました。
ネタバレ
ループする時の中、何度も何度も君を見て来た。
だからこれからもずっと君を見て居たかった。
でも、もう限界みたいだ。
君と出会えてしあわせだったよ。
だから今度は君の番だ。
しあわせになるんだよ。
…たとえの未来に僕が居なかったとしても。
狂い咲いた桜
8月20日。
母を亡くし一人ぼっちになってしまった彼女の元に、吟がやって来た。
あの村で一緒に暮らさないか?と。
そうして8月31日からお世話になる事になった。
吟が彼女の元を訪れたあの日、紅葉村では土砂災害が起き、彼が村に辿り着いた時、村の様子は変わり果てていたのだ。
大切な人たちはみんな土砂に飲み込まれて亡くなり、生き残ったのは、村を離れていた吟、神様、そして12人のあやかしたち。
最愛の息子を土砂で亡くした吟をはじめ、あやかしたちはみんなこの村が大好きだった。
人とあやかしとが共存する優しく温かい紅葉村が。
そうして吟の悲しい願いに、村を愛する12人のあやかしも賛同し、みんなの妖力と、1000年も村を見守り続けた桜の木の記憶を使い、虚構の村を創りだした。
それがあの狂い咲いた桜の正体。
その虚構の紅葉村では、吟達を除いた他の村人もあやかしも、みんな既に亡くなっている者ばかり。
普通に起きてご飯を食べて学校に通っても、本当の未来に、彼らは存在していない。
おかしな時間のループ
そうしてその村では、おかしな時間のループが始まった。
吟の望みは息子の成長。
息子の綴の誕生日は3月10日。
そのせいなのだろうか?
村の時間が、8月20から3月9日を延々とループするようになってしまった。
ただ変わることなく、それが続いている中に、彼女だけが唯一外からのお客さんだった。
あの村は桜の記憶からできている。
だから桜に記憶のない一人の少女の存在は大きな負荷を与えた。
ただ延々と続くループ。
けれどそれは永遠ではなくて。
そしてそれが彼女という存在により、思いの外早く限界を迎えたのだ。
彼の見つけた解決策
彼女が何度も何度も繰り返す時間の中で、様々な人やあやかしをその優しい心で救ううちに、桜は散り始め、少しずつ枯れ始めた。
元々永遠に続けては、吟たちの妖力がもたず、彼らが命を削る事になるから…と神様が制限をかけていたものだった。
けれど、外部からのお客である彼女の存在が、その制限に到達する時間を早めてしまった。
それと同時に、このループする時を管理するために生まれた、桜のあやかしの彼や神様が、何度も繰り返す時の中で、解決策を探していた。
そしてその解決に必要なものを持ってきたのもまた、そのお客である彼女だった。
それは昔、まだ本当の時間が流れていた紅葉村に、幼い彼女が訪れたあの夏の日。
宝物のくまの目が壊れてしまった彼女を見かねて、吟が大事にしていた石を目の代わりにしてくれた事があった。
その石が1000年前に陰陽師だった真夏から、1000年前の吟がもらった石だった。
長い年月を経て、元々力のあるその石には、沢山の力が蓄えられていた。
だからそれを謡と詠の失われた目にしよう…と。
それが彼の見つけた解決策。
託された使命
狛犬には守護の力があるから、二人が完全体であれば、土砂災害は事前に察知され、避ける事が出来た。
信仰の薄れた人間達により、壊された片目、そのせいで力を削がれた双子には、土砂災害を知る術がなかった。
枯れかけた桜と尽きようとしている夢の世界、その為に力を失いつつある彼だったが、彼女を過去に飛ばす事で、土砂災害の前に双子の失われた目に、そのくまの目になっている石を嵌めて欲しい…と頼んだのだ。
そうする事で、記憶は全てリセットされてしまうけれど、新しい未来が開けるから…と。
力のある石が彼らの目となり、土砂災害を免れ、君の一番望む未来にたどり着けるよ…と。
使命を託された彼女は、吟と12人のあやかし、神様、そして彼の力で過去へと飛んで、双子の狛犬に石を託し、再び戻って来た。
その時まで、またね
時を飛ぶ真っ白な空間。
そこには彼と彼女の二人きり。
君に出会えてしあわせだったよ…という彼は、多分僕は君に恋をしていたんだと思う…と続けた。
そうして僕はループする時の管理者だから、あの災害の起こっていない未来には本来存在しないから、だから君の未来にいない…と。
そう告げる彼は、消える事などとおに分かっていたのに、いざその時が来ると、名残惜しく思ってしまう。
だってずっと見て来たから。
何度も何度も繰り返す時間の中で、どの時間も彼女は精一杯全力で生きてきたから。
その強さが眩しくて、そこに惹かれていたから。
だからもっともっと、君を見守っていたかった。
災害のない未来で、君がどんな風に笑うのかを。
そうして言葉にしないまま、彼は心の中で思った。
ねぇ、今度生まれてくるときは、また君に出会いたいよ。
だから、その時まで、またね…と。
そうして生まれてからの時間は短い彼だが、彼女からもらった沢山のしあわせをその胸に抱え、紅葉村を救うため、一人消えてしまった。
だからどうか、彼女が辿り着いた平和な未来のその先に、違う形で生まれて来た彼と、もう一度どこかで巡りあえますように…。
他のキャラのネタバレ(あらすじ)
他の攻略したキャラのネタバレ(あらすじ)はこちらからどうぞ。
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芹ヶ野真夏
犬嶌謡
伊吹萩之介
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