キャラクター紹介
CVは鳥海浩輔さん。
本土から郭に売られて来たハーフの男性。
金髪碧眼がとても美しい人。
元々太夫だったが、高尾のお客が、勝手にときわさんに惚れてしまった事からトラブルに。
それが原因で太夫の地位を剥奪され、今は高尾のお付状態。
他の傾城のお客が彼に惚れてしまう事はよくあるようで、他の傾城と揉めているところを目撃した彼女に、事情を話した彼は、その事をすんなりと信じてくれた彼女にとても興味を覚え、次第に互いに惹かれ合うように。
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感想
高尾さんの時も、かなり後半まで、祝言エンドって、そもそもどうやって菊屋を出るのだろう?と心配になりましたが、こちらも同様に、まず自由になるための手段が、かなり後半まで全く見えて来ませんでした。
なのでドキドキしましたが、無事に結ばれて嬉しかったです。
見た目が派手なので、一番信用ならないんじゃ?
なんて失礼な事を思いましたが、好きだと気持ちを伝えてくれた後は、凄い愛してくれてるのが伝わって、とても素敵でした。
鳥海さんは沢山の乙女ゲームでお世話になっていますが、私はときわさんが一番好きかも?と思える、そんな素敵なときわさんでした。
鳥海さん、素敵なときわさんをありがとうございました!
ネタバレ
本土から菊屋に売られて来た混血の傾城。
金髪碧眼でその容姿はひと目を引くには十分。
お客として吉原に来てくれる女性は、みな一様に彼のその髪と目の色を褒めるのだが、彼にとっては複雑な事だった。
それというのも、彼は自分が混血である事を疎ましく思っていたから。
日本人の母は、異国の男性と恋に落ち身ごもったものの、騙されていたのか、一人で彼を産んだ。
所が産んだはいいものの、本土で混血児への風当たりは大変強いもので、あちこちを転々として、しまいには彼を育てる事を諦めて郭に売ってしまった。
それもみな自分が混血でこんな髪と目の色をしているせい。
そう思っている彼には、彼の容姿は忌々しいものだった。
それでも、この島に売られてからは、そんな疎ましく思っている容姿を褒められるように。
だから彼は思った。
ずっと疎ましく思って来たこの容姿の自分が菊屋一のおいらんになったのなら、自分と言う人間が認められた事になるのでは?と。
そうして彼は嫌いなその髪や目の色さえも利用して、それでものし上がってやろうと決めていたのだ。
そうして出会った彼女も、他の女のように彼の髪と目の色を褒めたが、初めはそれを喜んでいるように見せていた彼も、立て続けに情けない所を見せていた事も手伝い、
本当はこの髪も目も好きじゃない…と打ち明けた。
それをみんなに褒められる気持ちがアンタら分かるかい?と。
彼の外見だけでなく、中身を見て、彼の言葉を信じてくれた彼女だったから。
そうして二人は心をかよわせるように。
そんな時、吉原で太夫を狙った辻斬の事件が起こり、高尾が狙われたという話を聞きつけた彼女。
彼女は彼らが心配で慌てて菊屋に駆けつけた。
訪ねた菊屋で彼は無事だったものの、高尾がケガをおい、みっともないから花魁道中は出来無い!と言う状況に。
神楽は先日花魁道中を終えたばかりで、代役を立てるのであれば、本来は太夫である彼しかいない。
菊屋一を目指している彼にとって、願ってもないチャンスとか思いきや、彼はそれを断った。
その夜、彼の寝所で過ごした彼女は、実力で一番にならないと意味がないという彼の思いを知ることになったのだ。
ぼんやりとしか覚えてない母親の記憶。
彼女との思い出の手鏡で、そんな母親を思い出そうとすると、そこに映るのは大嫌いな金髪の髪と緑色の瞳。
そんな彼の容姿が買われて頼まれた花魁道中の代役だからイヤなのだ…と言う彼だったが、アンタはオレの花魁道中が見たいかい?と訊ねられると、彼女は「はい」と応えたのだ。
そんな彼女の言葉に彼は決心した。
今まではいろんな人を見返してやるために一番になる事を目指して居たけれど、自分が自分を認めるために、一番を目指す事を決意。
そうして花魁道中の代役を引き受ける事となったが、せっかくだから辻斬の犯人を自分をおとりにして捕まえたいと言い出したのだ。
そうしてその作戦として、菊屋にときわという凄い太夫が居るという噂を流すため、
彼女が翌日から7日間、彼の夜を買い上げて、豪勢な宴を開く事になった。
当然大変な金額が必要となるが、彼女には幸い逃亡を手助けした恋人たちに貰った高価な品が残っていた。
その品をすべてお金に変えると、なんとかいろはに言われた金額を用意する事が出来た。
これで一番になりたいという彼の夢に、協力する事が出来るという嬉しい気持ちの裏側でに切ない気持ちもあった。
だってこの7日間が終わったら、もう彼に会えないのだから。
貰ったお金は全て使い果たし、彼女には彼に会うすべはもう残されていなかったのだ。
それでも後7日。
その間はそんな事は忘れて彼と楽しもうと決意した彼女。
一方と彼はと言えば、自分は抜けているから、こんな豪華な宴には沢山の費用が掛かっただろう?と心配してくれたものの、彼女は貿易商の娘でお金持ちだと菊屋では噂になっているため、まさかこの7日を過ぎたら、会いに来られなくなるなんて、考えてもみなかった。
そうして贅の限りを尽くした7日間の宴は終わり、7日間毎夜共に過ごしたものの、アンタが大事なんだ…という彼は、彼女を抱く事もないまま、花魁道中の日を迎えた。
最後の日の朝、「今宵の花魁道中の後のときわの夜はいかがなさいますか?」といろはに聞かれて、詳しい事情を説明する事もなく、「ごめんなさい!もう会えないんです」と告げて逃げ帰ってきた彼女。
それでも一目彼の花魁道中を見たくて、吉原へと足を運んた。
そうして目にしたそれは、本当に美しくて。
見ている他の客も彼の美しさにうっとりとしている様子。
あぁ、これで良かったんだ。
もう会えなくなってしまうけれど、こんな姿を見る事ができたんだから、もう十分。
そう思った彼女。
彼に会えなくなるのは寂しいけれど、彼には沢山の指名が来ている事も、彼が若手の傾城たちに舞を教えて欲しい…なんて慕われている事も知った彼女は、もう自分が居なくても大丈夫と、彼の去ったその後をぼんやりと眺めて居た。
すると花魁道中を終えた彼が彼女を見つけて追いかけて来たのだ。
どうしても納得出来なくて。
逃げる彼女。
けれど神社の所で彼に捕まってしまい、納得出来ないという彼に、本当の事を話そうとした矢先、道中の時には護衛が居たから、一人になるのを待っていたという辻斬に襲われた二人。
たまたま近くに様子を見に来てくれていた神楽に助けて貰ったが、卑怯な手段を使った辻斬に彼女がさらわれてしまった。
捕らえられた彼女が連れて来られたはの、菊屋と争っている遊郭。
そう、辻斬の犯人は菊屋のライバル店だったのだ。
その後、彼に助けられた彼女は、実は船問屋の娘でもうお金がないから会えないのだ…と告げた。
彼女がさらわれて、彼が助けた事で犯人が特定出来、無事に事件は解決。
その事に喜んでくれたいろはの計らいで、宴の席を用意して貰った彼女。
ついてくれる傾城はもちろん彼。
そうしてその夜、彼の寝所で二人は結ばれた。
そして彼は約束してくれた。
自分の力でここを出て、いつかアンタを迎えに行くと。
その後、会いに来る事の叶わない彼から文が届き、ひとめだけでも会いたい…という文字に心が震えた彼女は、そのまま昼の吉原へ。
すると菊屋には沢山のお金が届いていた。
犯人逮捕に協力した事に対する報奨金や、
吉原のみんなが、事件に巻き込まれてまで今回の犯人逮捕に尽力した少女の話を聞きつけて、彼女宛に沢山の見舞金を持ってきてくれていたのだった。
そのお金で彼の年季を明けてもらう事が出来、二人は晴れて夫婦に。
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